藤木TDCのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(2016/7/30)
12歳から東京に通学し始め、以後40年以上、
東京の街をうろうろ歩き続けている。
それだけにこの本、物凄く親近感を感じる。
ああ、あの場所にあんなスペースがあるのはこういう理由だったのか!
というのが手に取るように分かる。
上野浅草神田秋葉原新橋有楽町銀座池袋赤羽新宿渋谷吉祥寺中野三軒茶屋五反田、、
有楽町交通会館の靴屋さんを懇意にしているのだが、
「うちの商売もこの交通会館が取り壊しになるまでよ!」
なんて話をしていた。
東京五輪の際に近所のそれこそヤミ市みたいなところを吸収してつくられ、
寿命が60年とか。
そう、有楽町もこの本に取りあげられている。
駅のガード -
Posted by ブクログ
本書の良さは序章に集約されている。まずはとにかく序章をむさぼるべし。
公営ギャンブルの中に、友情があり、打算があり、裏切りがあり、失敗があり、歓喜があり絶望があり…
ギャンブルには世界の仕組みと未来が凝縮しているんだと。
ああ、ほとんど文字を引用しているのにうまく言い表せない。それぐらい序章の完成度は高い。
運とかツキとか、ギャンブル以外に出てくるような言葉。それらは屁理屈だけど、嘘ではない。合理的な、当然の解答と違う結果が出ることはままある。
それはやっぱり運とかツキとか、なのだろうか…と
もちろん序章以外も良い。とても良い。
僕はギャンブルにハマって身を持ち崩すようなことはないと断言で -
Posted by ブクログ
おぞましい。ジャニー喜多川事件。
なんとなく知っている気でいたが、こうやって藤木TDCさんがしっかり時系列で
追いかけた文章を読むと、、、吐き気がする。
メジャーになりたい少年たちを文字通り食い物にしている。
合宿所に押し込み、寝床に入り、、、、
無知な中学生は、「しょうがない」と我慢する。
それをいいことにジャニーは少年をとっかえひっかえ、、
おぞましい。
その事実をわかっていながら黙っているメディア。
もちろん当時、、、フォーリーブスや郷ひろみが登場した1970年代は
そうした規範はなかったかもしれない。青少年保護の観念は薄かったかもしれない
それにしても、尋常でないことには変わらない。 -
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Posted by ブクログ
本書は『ひとり旅打ち』を推奨し、それによって得られる『ほんの少しの感動』を書き連ねた本である。
公営ギャンブルのイメージはかなり悪い。良家の子女が足を運ぶことは普通ないだろう。彼らはロンシャンとかアスコットへ行っても日本の競馬場は眼中にない。
本書がそのイメージ改善にならないのは明白である。
だが敢えて書こう。イメージ改善したいならJRAの様にクリーン系の若手芸能人CMを公営ギャンブルが打ち続けるなど時間とコストがかかるものだ。
強面顔の役者を使う競艇の様にイメージ改善を半ば捨てた公営ギャンブルさえある。
また、もっと儲けたいなら三店方式を国が禁止すればいい。
それができていないから今があるの -
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いわゆる横丁と言われる街中の酒場を、80年代から呑み歩いた著者による取材。
横丁の由来は様々だ。戦前の商店街が飲み屋街になった所、青線と言われた私娼街から横丁に発展した所、屋台の禁止令から集約移転して出来上がった横丁、様々なドラマがある。
決して広いとは言えないエリアに、ぎっしりと集まったお店。狭小な店内、そこには人と人のふれあいであったり、びっくりするぐらい安いお店、名物女将、今にも崩れ落ちそうなバラック。酔客を引き寄せてやまない魅力がある。
しかし時代の変化とともに、横丁は消えつつある。老朽化による防火的な問題、生活の変化により若者が酒を飲まなくなってきた問題、夜サラリーマンの一杯が -
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横丁レッドデータブック。首都圏だけでも人生横丁、百軒店、彦左小路、丸三横丁、今川小路、神田小路、四十五番街、五間堀長屋、呑んべ横丁、下北沢駅前食品市場、大井新地、三原橋地下街、さくら新道、リバーサイドおでん屋台街、花月園競輪場・川崎競輪場…知っている横丁、知らなかった横丁、消えたこと知らなかった横丁、著者とカメラマンの肝臓で記録した横丁の墓碑銘です。しかし、そのどれも戦後に生まれたひとときの幻なのかもしれません。最近、強く思うのは日本の社会は戦中派が消えて「戦争を知らない子供たち」だけになった時にきっと大きく変わるんだろうな…ということ。たぶんどんなに幼い時でも戦争を知っている世代が日本の平和
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90年代、00年代の細分化されたジャンルAVトピックスを取りあげたもの。
他の批評本が80代中心であったので、新鮮味があり楽しく読めた。
・ロボット(スタッフみんなで製作)
・シーメール(透明の液体!)
・世界の辺境、紛争地域でナンパビデオ(ガンバ大阪が話題にw)
・超高齢AV男優、女優(長期現役の秘訣はなんだろう?)
など。
一番興味深かったのは、「格闘技もの」である。
現役時代の抑圧が外れる+競技への執着の合成の妙か。
しかし、格闘技はガチではなく、演出が適度に入ったものがよいと思った。
頑張り過ぎて、腕が外れてしまうのは、実用云々問題外である。
しかし、90年初期にピークを迎えたAVは -
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キムチ横丁は上野駅近隣を追い出された在日朝鮮人達にあてがわれた代替地。平和利に移行したことを強調して「国際親善マーケット」という名前だった17
交通会館の場所は東京都交通局の敷地で、終戦直後は戦災者や引き揚げ者のバラック・飲み屋があった。阻害していた交通局職員が戻るので明け渡し要求するが、食うや食わずの者達を放り出す訳にもいかず整理するとこに。テキ屋筋には手切れ金を渡した。そこに出来たのが「すし屋横丁」。1967に交通会館を作るため撤去。その一部は会館地下に店を構える52
渋谷の「恋文横丁」は、朝鮮戦争時、米兵から「オンリー」と呼ばれた愛人が英語の手紙を代筆する店があったから名付けられた1 -
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ネタバレ<目次>
序章 公営ギャンブルの魅力
第1章 なぜ今、公営ギャンブルを勧めるのか
第2章 公営ギャンブルの遊び方
第3章 さあ、賭けてみよう
第4章 公営ギャンブル「旅打ち」のすすめ
第5章 エンタメの中の公営ギャンブル
<内容>
こうした本が新書で出るのは珍しいだろう。公営ギャンブルは国家が認めた賭博。競馬・競輪・競艇・オートレースとあるが、競艇が一番難しいらしい。そして、JRAは公営ギャンブルではない!公営は地方自治体が開催しているもの。自分は賭けに行く気はないが、地方の公営ギャンブル場に銅像があったり、競馬馬は何を考えて走っているのか?に興味があって、手に取ってみた。まっ -