【感想・ネタバレ】メディアはなぜ沈黙したのか 報道から読み解くジャニー喜多川事件のレビュー

あらすじ

こうして彼ら(メディア)は屈服した!

マスコミはスターを抱える芸能事務所に支配され、恫喝と忖度で口を閉ざし、
結果、権力者による所属タレントへの性加害を長期にわたり放置した。
過去の報道を徹底調査、その罪深き共謀の構図を解き明かす!

【目次】
序章 彼らは知っていた
第一章 1965年の性加害裁判
第二章 フォーリーブス解散と北公次の失墜
第三章 郷ひろみと豊川誕の辛酸
第四章 たのきん全盛期の暴政
第五章 「光GENJIへ」と暴露本ブーム
第六章 SMAPと不祥事の連鎖
第七章 「週刊文春」裁判のすべて
第八章 「ジャニーズ」礼賛への疑問
終章 日本人が「ジャニーズ」を愛した理由

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Posted by ブクログ

おぞましい。ジャニー喜多川事件。
なんとなく知っている気でいたが、こうやって藤木TDCさんがしっかり時系列で
追いかけた文章を読むと、、、吐き気がする。
メジャーになりたい少年たちを文字通り食い物にしている。
合宿所に押し込み、寝床に入り、、、、
無知な中学生は、「しょうがない」と我慢する。
それをいいことにジャニーは少年をとっかえひっかえ、、
おぞましい。

その事実をわかっていながら黙っているメディア。
もちろん当時、、、フォーリーブスや郷ひろみが登場した1970年代は
そうした規範はなかったかもしれない。青少年保護の観念は薄かったかもしれない
それにしても、尋常でないことには変わらない。
だが、雑誌の表紙にすれば確実に売れるアイドルを、事件を告発することで
手放したくない。金がすべて。
そんな状態が50年も続いてしまった。
被害が1000人というのもうなずける。信じられない数だが。

その間ジャニーズは前述のフォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、
光GENJI、SMAPを送り出し、どんどんメジャーになる。
スポットライトを浴びた彼らも使い捨て。
スマスマで独立騒動をお詫びした5人の姿、、当時はただ異様なだけだったが、
今となれば、この本を読めば、その意味が分かる。
ろくな給料がもらえないために闘おうとするとこうなる。みせしめ。
金と性と、二重に搾取されていた。

ようやくBBCの放送で火が付き事件となったが、最近は裏金問題で消えてしまった。
まだ犯罪の全容は見えていない。

しかし、、、日本、、、どこまで堕ちるんだ。
モラルも何もない。金だけ。欲だけ。
敗戦でそうなった、と思った時期もあるが、そうではない。
敗戦で反省した人たちが退場して余計におかしくなった。
今世の中の中心にいる人は高度成長のあとのバブル世代のはず。
まさに金だけ。モラルなし。

堕ちるところまで堕ちるしかないのか?

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2024年03月09日

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