作品一覧

  • 色のない島へ──脳神経科医のミクロネシア探訪記
    3.7
    先天的に色彩感覚をもたずモノトーンの視覚世界で暮らす人々がいるピンゲラップ島とポーンペイ島。原因不明の神経病が多発するグアム島とロタ島――脳神経科医のサックス博士はミクロネシアの閉ざされた島々に残る風土病の調査に訪れる。島の歴史や生活習慣を探るうちに難病の原因に関わる思いがけない仮説が浮かび上がるのだが……。美しく豊かな自然とそこで暮らす人々の生命力を力強く描く感動の探訪記。
  • レナードの朝〔新版〕
    4.8
    20世紀初頭に大流行した脳炎の後遺症で、言葉や感情、体の自由が奪われてしまった患者が、奇跡の新薬L-DOPAの投与によって目覚める。 しかし体の機能回復に加え、人格まで変貌してしまうという怖い副作用が……。 レナードら20人の症例とそれに誠実に向き合う脳神経科医サックス博士の葛藤を、人間味あふれる筆致で描く。1970年代の初版以降、演劇や映画化でも世界を感動させた不朽の名作の新版文庫化。
  • ナショジオ式自由研究 親子でできるたのしい科学実験
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小学生から中学生まで、家庭で手軽にできる58の実験を、豊富な写真で楽しく紹介。 ●楽ちん!簡単!親子で学べる! 小学生~中学生まで、家庭で手軽にできる58の実験を豊富な写真で紹介しています。実験をまとめ、発表するための指導も掲載。理科が親子で楽しめる1冊です。 ●自ら進んで考える、ナショジオ式の楽しい自由研究 日本の指導の仕方とは一味違うスタイル。大人になっても役立つ科学力と思考力をはぐくむ実験を紹介しています。 ●豊富な実験数で多様なニーズに応える! 所要時間5分~1週間のもの、日々の調べ学習から、夏休みの自由研究の大作まで、幅広く対応。 ●総ルビ 誰でも読めるように、漢字にはすべてルビをふっています。 “この本を読んで、僕はびっくりしました。「人は作り笑いと本当の笑いの違いを見抜けるか」、「ネコのIQ はどうやって測定できるか」など、日本では取り上げられたことのない実験がたくさん紹介されているからです。しかも、この本で実験の課題や方向を紹介し、子どもが考えながら挑戦し、失敗を通じて「どうやって成功するか」にたどりつく、知識だけでない「工夫のすすめに大きなねらいが定められていること」が特徴です。” ――監修者解説より
  • スター・トレック オフィシャル宇宙ガイド
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 スター・トレックの映画やテレビシリーズの魅力がたっぷり詰まった一冊! 「スター・トレック」の舞台となった宇宙を、さまざまなシーンとからめながら解説します。テレビ・映画を楽しみながら、星や銀河、宇宙船など宇宙の知識も深められる、画期的な1冊です。 【編集者から】 この本は、米国のナショナル ジオグラフィックが制作した書籍「Star Trek The Official Guide to Our Universe」の日本語版です。原書の制作にあたっては『スター・トレック』の映画やテレビを制作しているCBS/パラマウントが深く関わりました。それもあって、50年間の名シーンや、宇宙船、異星人、各種ガジェットなどの画像がふんだんに盛り込まれています。ファンにはたまらない内容でしょう。さらに、スター・トレックの舞台となる宇宙のリアルな姿を、実際の天文学の観点から解説するページもあり、とても重厚な内容に仕上がっていると思います。日本語版を編集するにあたっては、現役のファンクラブおよび気鋭の天文学者の方に監修していただきました。ナショナル ジオグラフィックとスター・トレックのコラボ商品を、ぜひお楽しみいただきたく思います。(O.N.)
  • 習慣力 新しい自分の見つけかた
    -
    1巻2,640円 (税込)
    人間は習慣の動物だ。だが変化が訪れた際、人はいかに新たな環境に順応し、新たな習慣を築いていくのか? 英国の健康心理学者が、文学作品や映画を例に挙げながら自分らしい生き方の秘訣を探る。

ユーザーレビュー

  • レナードの朝〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    脳神経外科による脳炎後遺症患者の長期観察記録。ただし、無味乾燥な症状や数字のみの記録を避け、患者個々の性格や言動、発症までの暮らし、社会との関わり方までも記載し、文学的で哲学的。それは現代医療の患者を即物的に扱う姿勢への批判からきており、一見支離滅裂な行動をする患者側から見た世界、その行動原理、内在する深い人間性への洞察も記されている。物事の断片で正邪を決めつけ、糾弾してゆく世相にも、警鐘を鳴らす指摘だと思う。
    どうしても『アルジャーノンに花束を』を想起する。夢の薬エルドーパによる「目覚め」と呼ばれる劇的な症状の改善、それは生まれ変わるかのような重い症状からの解放をもたらすが、強い副作用、制御

    0
    2024年04月10日
  • 色のない島へ──脳神経科医のミクロネシア探訪記

    Posted by ブクログ

    全色盲に興味があり読み始めたが、全色盲のことを冷徹に学ぶよりも深く、人間の温かみを感じながら、体全体で「知る」ことができたような、そんな感覚を抱く本だった。その上、全色盲だけでなく、神経疾患について、熱帯の島々の文化について、雰囲気について、人間関係について、シダについて、ソテツについて……等など、著者が見た景色、感じたものがそのまままるっと込められていて、良い「熱さ」が迸る本だった。特に自分はシダについて興味があるので、シダに関する記述が異様に細かく、熱量があることに親しみを感じた。ソテツについても勉強したいと思った。

    0
    2022年12月02日
  • レナードの朝〔新版〕

    Posted by ブクログ

    年の最後に今年読んだ中で最も重要な本に出会えた。前半の症例一覧も本当に考えさせられましたが、後半の医学とは、治療とは何であるべきかというある種の決意が人生を変えさせられた。噂に違わずこれが間違いなくオリヴァー・サックスの代表作だと唸りました。

    0
    2021年12月30日
  • レナードの朝〔新版〕

    Posted by ブクログ

     この小説の著者は、イギリスの神経学者です。同名の映画は一九九一年四月に日本で上映され、多くの人を感動させた。小説の初出は、一九七三年に上梓されています。
     一九二〇年代生まれの患者が多い「嗜眠性脳炎」は、通称「眠り病」というが、その病の既往性のある患者たちが、回復後、比較的長い年月を経て、パーキンソン病を発症するということに気づいたサックスは、因果関係は不明だがL-DOPA(レボドパ)を嗜眠性脳炎の後遺症に苦しむ患者たちに応用できないかという発想から、物語が始まるのです。
     初めにネット上映で映画を鑑賞した後、小説で補完できると思い続けて原作を読んだ。随分生々しく書かれていたことを思い出す。

    0
    2020年04月18日
  • レナードの朝〔新版〕

    Posted by ブクログ

    "映画にもなった「レナードの朝」を今読み終わる。
    オリヴァー・サックスさんの語り口も読みやすく、一人一人の物語に引き込まれる。
    1900年代前半から大流行した脳炎の後遺症で、パーキンソン症候群、言葉や感情、体の自由が奪われてしまった人たちが、ある新薬(L-DOPA)の投与により、以前の生活に不自由がなかったころのように回復する。しかしながら、患者により効果は異なり、チックや加速を繰り返すようになったり、意地悪な性格になってしまったり、という副作用が生じてしまう。そんな人々と向き合い治療を行っていた脳神経科医が著者である。

    映画の撮影についてもコメントも付録にある。ロバート・デ・ニー

    0
    2018年11月24日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!