佐藤朔の作品一覧
「佐藤朔」の「従妹ベット」「恐るべき子供たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐藤朔」の「従妹ベット」「恐るべき子供たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
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Posted by ブクログ
生きるためにパンを一斤盗んだことで19年も服役し、その後も徒刑囚として身を隠しながらほぼ一人で生きてきたジャン・ヴァルジャンが最後愛する人たちに囲まれて逝くところは何とも言えない感動を覚える。
ジャン・ヴァルジャンだけでなく、コゼットもフォンチーヌもジャベールもマリユスもジヌノルバン爺さんもみんな惨めさを抱えて生きている。それは生い立ちに起因することもあれば、人生観や正義感に起因する場合もある。だからこそ、みんな「行き過ぎ」てしまう。ジャン・ヴァルジャンは罪を犯したことから来る自分に対する卑下、マリユスは父親への愛、シャベールは法の下での正義感、それらが対立しながら、互いの本来の人間性に触れてわだかまりが溶けていく。
ジャン・ヴァルジャンを見てるともっと素直になればいいのにと思わなくもないが、司教の教えを守り施しを忘れず、愛に生きる姿は感動する。途中の地下道やフランス革命の描写はちょっと退屈だけど、それでも超絶面白い。
Posted by ブクログ
人は性善なのか性悪なのか、罪人は更生しうるのかしえないのか、など人間の本質を問う議論は古くからある。
きっとその答えは「どちらもありえる。」というきわめて凡庸なつまらないものなのだろうと思う。それはそれぞれ事情も環境も異なるからだ。クソつまらない。けどきっと社会なんてそんなものだ。そして社会は不条理でもある。レ・ミゼラブルはそれらを煮詰めたような話だ。
第1巻は前科者のジャン・バルジャンが司祭との出会いで立ち直り、産業を興して社会貢献するまでに更生するが、正義感あふれるジャベール警部に過去を明かされてしまうまでが描かれる。
きわめて強い正義感と潔癖症は、裏を返せば不寛容であり赦しを与えない諸刃の剣だ。社会の秩序を守り悪を正すために正義感やある種の潔癖症は欠かせない。でもそれが暴走してしまうことの恐ろしさもある。翻って日本の左右両極で生き過ぎた正義感と潔癖症が暴走し始めてないかとジャベールをみて思う。
Posted by ブクログ
感動に満ち溢れていた。本当の善人がここにいた。その人はとても悲しく、貧しく、時には卑しく、輝かしい程の聖なる光で包まれていた。
この本は自分にとって聖書のような本。キリスト教ではないから難しい言葉も多かったが、伝えたいことはしっかり理解する事はできたと思う。
今の心の感動を言葉に表すことは難しい。5巻を通して、ハラハラドキドキもしつつ、ココロがここまで清らかになれるものなのかと感動し、とてもズルく生きる人々を軽蔑しながら、どこか尊敬していた。
ここに登場する人々は、生きていた。生きながら無為に生きる事は誰1人しなかった。どのような境遇でも、自分の信念を持っていた。1人1人の人物を忘れる事なく、自分が優しさを忘れた時にまた読み直したい。