三遊亭円朝の作品一覧
「三遊亭円朝」の「心眼」「粟田口霑笛竹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「三遊亭円朝」の「心眼」「粟田口霑笛竹」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
・三遊亭円朝「怪談牡丹灯籠・怪談乳房榎」(角川文庫)は 先の「真景累ヶ淵」に続く角川の円朝第2弾である。こちらの方が有名であらう。特に「牡丹灯籠」は、歌舞伎としてよりも怪談として有名であらう。それに対して、「乳房榎」は歌舞伎として有名であらう。「累」の方は豊志賀の死が歌舞伎として有名であるが、ここだけ独立して演じられる。だからこの芝居全体を知ることはできない。実際問題、「累」があんな筋の作品であつたと知つたのはあれを読んだからであつた。ところが今回の2作、いづれも怪談として知られてゐ る。特に「牡丹灯籠」は例のお札はがしの場で有名で、ここだけで終はつてしまひさうな気もするほどである。しかし、実
Posted by ブクログ
・三遊亭円朝「真景累ケ淵」(角川文庫)を初めて通して読んだ。さすがは累ヶ淵である。累がいくつも出てくる。「真景累ケ淵」といふと、私は歌舞伎の「豊志賀の死」をすぐに思ひ出す。落語ではなく歌舞伎である。この部分は死んだ豊志賀が姿を現すのだから歴とした怪談である。「実に芝居でいたす累とかお岩とかいうような顔つき」(75頁)で化けて出るのである。だから、ここがこの話のクライマックスかと思つてしまふのだが、実は全くさうではない。このことを私は知らなかつた。通しで読んでゐれば疾うに知つてゐたのに、それをしないばかりに大きな誤解をしてゐたのである。豊志賀、実は冒頭で殺された宅悦の娘であり、新吉、実は宅悦を殺