作品一覧

  • 縄文人に学ぶ
    3.8
    1巻660円 (税込)
    縄文を知らずして日本人を名乗るなかれ。私たちが旬の味覚を楽しむのも、南向きの部屋を好むのも、鍋料理が恋しくなるのも、主婦が家計を預かるのも、玄関で靴を脱ぐのも、家々に神棚や仏壇を祀るのも、みなルーツは縄文にあった! 驚くほど「豊か」で平和なこの時代には、持続可能な社会のモデルがある。建築学者でありながら、縄文研究を三十年来のライフワークとしてきた著者が熱く語る「縄文からみた日本論」。
  • 庭と日本人
    3.4
    縄文のストーンサークルも浄土庭園も、はたまた枯山水も京町家の坪庭も、日本の庭にはすべて魂(タマ)すなわちオーラがある。現代日本人をも魅了してやまない数々の名庭もまた、西洋の庭園とは異なり、ただ美しく快適なだけではない。それらは時代ごとの理想を体現し、日本人の精神の歴史をもの語る――。桂離宮や御所をはじめ、有名無名とりまぜた京都の庭めぐりを通じて読み解く「庭の日本文化論」。

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ユーザーレビュー

  • 縄文人に学ぶ

    Posted by ブクログ

    長年、町家を中心に「日本人のすまい」を研究してきた著者が、万博の仕事で、岡本太郎氏と出会ったのを機に縄文時代に嵌ってしまった。
    それから、沖縄の続縄文時代との出逢いなどがあり、建築畑の人間が感動した縄文人の暮らしぶり。
    現代日本人とも深いつながりがあることも詳細に書かれている。
    歴史学者、考古学者の狭い範疇に収まってる考え方だけでは、1万2千年も続いた縄文文化の本質にせまることはできない。
    想像力を駆使し、色んな学問分野の合わせ技をますます期待したいところです。

    0
    2016年03月28日
  • 庭と日本人

    Posted by ブクログ

    本文より

    「家のなかに乾燥機をもうける。やむをえずバルコニーに洗濯物やフトンをほすときも、方の高さ以下にする。すると外からみえない。さらにバルコニーの奥行きをふかくし、床・壁・天井を白一色にし、手すりも<築地塀(ツイジベイ)>のようなシックなデザインにする」

    「奥行きが増えると家のなかがくらくなるから、バルコニーの床も壁も天井も真っ白にする。手すりも<借景垣>にする。そうして禅寺のような<白路地>にする。その白路地の世界に、戸外の風景とのかねあいをかんがえながら、<人の心におもいもよらぬ感をもよおす手立ての花>をおく。それは花でも石でも彫刻でもなんでもよい。するとパンチが出る。はじめてみた

    0
    2009年10月04日
  • 縄文人に学ぶ

    Posted by ブクログ

    母性社会と父性社会の切り口による縄文人は改めて面白い。圧倒的に長期に栄えた縄文時代、自然観測民族が故に長く栄えたとは納得した。勾玉等の装飾が弥生以降に見られなかった理由にも言及。その理由は説得力があるかもしれない。

    0
    2018年08月18日
  • 縄文人に学ぶ

    Posted by ブクログ

    自然体の縄文人は母系社会
    採集狩猟生活はシェアを基本として
    奪い合いの諍いを起こさない
    自分と相手の個性をつなぐことで視野を広くする
    不安恐怖を作り出して
    安全地帯を追い掛けるようなムダをしない
    腐ってしまうだけの余剰生産物と権利欲を作り出す
    農耕や牧畜などしない
    依存による搾取に怯えて物質主義の奴隷にならない
    やるべきことでやりたいことを自分で選択して
    今現在を愉しく冒険して暮らす

    権利や競争に明け暮れる成長型の父系社会と違い
    縄文社会は母系社会で持続型である
    父系原理社会は物質優先の縦社会で
    文明的進歩の行き着く先は依存支配と分離と破壊
    墓制原理社会は意識環境優先のトーラス型で
    意識の成

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    2013年09月02日
  • 庭と日本人

    Posted by ブクログ

    日本人は寺に行くと,なぜ庭ばかりみているのか?
    この問を発端に日本人と庭の関係を解き明かしていく。
    内容的にとても面白いのけど,ちょっと文章が難しい。
    この本を読んだ上で,中に紹介されている京都の寺院を
    訪れて見ると,新しい見え方がするかもしれません。

    0
    2009年10月04日

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