竹内康浩の作品一覧
「竹内康浩」の「思考と行動の中国史」「謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
ポーの「犯人はお前だ」
私はこれかはラトルボローの町の謎を解いていきましょう。
奇跡。
金持ちのバーナバス・シャトルワージーさんが行方不明。
馬に乗って出たが、2時間後に馬だけが戻ってきた。馬、傷があり、泥だらけ。
捜索。チャリー。
馬の足跡をたどる。池。
排水すると、ペニフェザー氏のベスト。血がついて破れていた。
ペニフェザー、疑われる。
ペニフェザー、逮捕。
グッドフェロー、スパニッシュ・ナイフを拾う。ペニフェザー氏のもの。
お宝を発掘する儀式の間。
箱から死体。
死体は、グッドフェロー氏を見て「犯人はお前だ! 」
自白。
グッドフェロー氏が馬から発見した銃弾から分かった。馬の体に入った穴と、出ていった穴があった。発見した人がそこに入れたに違いない。
死体が喋ったのは、腹話術。
→本編が丸ごと載っているのはいい。
分析。
グッドフェローの自白の信用性かまなければ、捏造の行為も事実とは言えない。作者は自白ではなかったと思っている。
語り手、オイディプスになぞらえている。
オイディプスは探偵と犯人の一致の権化。
馬に入った銃弾と出ていった銃弾。inとoutがイタリック。
その前。ワインが入って、知性が、出ていった。inとoutがイタリック。
並行関係。
馬の件わでっちあげ。
語り手の論理に従えば、ワインの会話を聞いたと主張する語り手が真犯人。→それは、飛躍しすぎでは??
作者、語り手かま馬に銃弾を仕込んで、グッドフェローき発見させたと思っている。
グッドフェローは第一の手紙が届いた翌日ニ死んでいるので、6月22日。
なぜグッドフェローとマリー・ロジェ(デュパンものの第二作)の死を重ね合わせたのか?それは、マリーの死が謎てまあるのと同様に、グッドフェローの死も未解決殺人事件であることをほのめかすため。
手紙、アポストロフィで省略された部分、edie van
エディはエドガーの愛称。vanはfrom
よって、署名は、「エディより」。
このようなこったやりかたで、グッドフェローの死が未解決殺人事件だと気づくかどうか読者にチャレンジ。→うーん、こじつけかな。
語り手の筋書き、回りくどい。そのままターゲットに復讐すればいいのに。→だから、おかしいとのこだが、ミステリでは回りくどい復讐はよくあることなので(話やトリックを成立させるために)、そこは別に違和感ないが。。
池からベストが出てきたとき、なぜペニフェザーは真実だと自白したのか。それは、ペニフェザーが語り手斗共謀していたから。グッドフェローから自白を引き出すための秘策を語り手と共有していたから。→うーん、こじつけかなぁ。。そこ、ベストで自白しちゃう?
腹話術で死体で脅かし、グッドフェローの自白を引き出したくだり。殺人者の良心に期待することで成り立つ計画などない。→まー、そうだが。それは物語のための設定では?ご都合主義な展開はミステリではよくあるじゃん。
グッドフェローは驚いて自白したあお死んだとなっているが、実はこの時死んでいた。自白は、語り手の腹話術だった。→ここはなるほどと思った。腹話術はその前に使っているので、使えるとかは証明済み。
語り手は、死体がしゃべってパニックになった時を狙ってグッドフェローを殺した。
語り手は、死体が喋って逃げ惑うなからハンマーてまグッドフェローを殴り殺した。→え、もうちょっと静かな方法じゃないの?さすがにそれはバレないか?
犯行直後、テーブルの上に並んでいたボトルやグラスを下ろした。慌てていたこてま、割れた。赤ワインで血をごまかした。
→なるほど、赤ワインで血をごまかすのは面白い。しかも、これがなければこのシーンの意味がない。
鏡像関係。→なんだか、よくわからん理論だな。。
自分が作ったにすぎない「コピー」を「オリジナル」だと相手に思わせる。
モルグ街の殺人。
オラウータンがオリジナルで、デュパンがコピー。彼は「鏡像」として生まれた人物なので、謎を解けた。→全くわからん。。コピーとか鏡像とか、いつまで続けるの?
コピー(duplicate)。
神の心臓とは何か。それはわれわれ自身の心臓にほかならない。ポーのアナロジーがたどり着いた最終真理とは、私たちと神との鏡像関係だったのです。→意味不明すぎて、退屈。
Posted by ブクログ
ポーの短編「犯人はお前だ」には隠された謎がある。
それは作者から読者への挑戦状。
詳細に作品の内容を検証し、未解決事件を解明してゆく。
・まえがき
序章――「犯人はお前だ」全文訳
第一章 挑発 第二章 矛盾 第三章 未解決殺人事件
第四章 鏡像 第五章 もう一つの完全犯罪
第六章 デュパンの誕生
第七章 アナリシスとアナロジー
第八章 謎のカギをひねり戻す
・あとがき ・註解
・解説――メタ物語の楽しみ 巽 孝之
貸出延長してまで読み深めてしまいました。
前半は「犯人はお前だ」を徹底的に検証し、解釈を提示。
これが推理小説の如くで、ワクワクしながら読んだ。
ふーむ鏡像関係か。オリジナルとコピーの関係か。
解き明かされると、今まで読んだ内容とは
異なる姿が見えてくる。そして、ラストに衝撃を受ける。
読者に鏡像関係を見抜いてもらい、
自分の凄さを分かってもらいたいという、
ポーの読者への挑戦状なる作品というスタンスだが、
今であっても当時であっても、これは難解。
後半は、鏡像関係と、オリジナルとコピーの関係が
他の作品にも見い出される検証と解釈。
「モルグ街の殺人」「アッシャー家の崩壊」「黒猫」等、
蔵書のポー全集を引っ張り出して、照らし合わせてしまう。
著者の独創的な解釈は説得力があり、文芸評論でありながら、
面白かったし、ポー自体も改めて凄さを感じてしまいました。
ポーの謎の死も、実は読者への挑戦状なのかと、
妄想してしまったほどに。
Posted by ブクログ
ポーの短編「犯人はお前だ」への新解釈を提示する本。
「犯人はお前だ」はラストの死体が突如動き出し犯人を名指しするという仕掛け以外あまり見るところのない作品という認識を覆すもの。著者の竹内康浩は冒頭に提示されるオイディプスの名をはじめとした些細な違和感と作中の矛盾を検証し、作中明示的に描かれることのない未解決のままにされた殺人事件の謎を解き明かしていくという文芸評論なのにほとんどミステリ小説のような内容。読んでいて子供の頃読んだ高木彬光の「成吉思汗の秘密」のようなエキサイティングかつ説得力のある検証とほんまかいなという胡散臭さがない交ぜになった感覚を思い出した。
後半は、前半の「犯人はお前だ」を読み解いた方法を、ポーの「モルグ街の殺人」や「アッシャー家の崩壊」や「黒猫」といった他の作品にも適用して読み解いていく構成で、著者が注目するオリジナルとコピーの鏡像的な関係が「犯人はお前だ」の独創的な解釈の是非をともかくとしてもポーの創作における重要なファクターであることは間違いなさそう。
あまりの面白さに一晩で一気読みしてしまった。
同じ著者の「謎ときサリンジャー」も是非読みたいが、サリンジャーは全く読んだことないんぢょなぁ。