竹内康浩のレビュー一覧

  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)

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    ネタバレ

    ポーの「犯人はお前だ」
    私はこれかはラトルボローの町の謎を解いていきましょう。
    奇跡。
    金持ちのバーナバス・シャトルワージーさんが行方不明。
    馬に乗って出たが、2時間後に馬だけが戻ってきた。馬、傷があり、泥だらけ。
    捜索。チャリー。
    馬の足跡をたどる。池。
    排水すると、ペニフェザー氏のベスト。血がついて破れていた。
    ペニフェザー、疑われる。
    ペニフェザー、逮捕。
    グッドフェロー、スパニッシュ・ナイフを拾う。ペニフェザー氏のもの。

    お宝を発掘する儀式の間。
    箱から死体。
    死体は、グッドフェロー氏を見て「犯人はお前だ! 」

    自白。

    グッドフェロー氏が馬から発見した銃弾から分かった。馬の体に入

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    2026年06月26日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    フィービーの割れたレコードをsaveしたシーンからホールデンに降り注ぐ雨のシーンまでの考察が、このシーモアの自殺と禅の関係論を完成させていて見事だった。十代でグラス家とホールデンに出会い、二十代の終わりにこの本に出会えて本当に良かった。この本を片手に、サリンジャーの本を何度も読見直す三十代をおくるつもりだ。

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    2026年06月21日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    この視点はなかった。完全にやられた
    どういう発想で出てきたのかと思ったが、あとがきで本書の経緯も書かれて興味深かった。

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    2025年11月04日
  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)

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    ポーの短編「犯人はお前だ」には隠された謎がある。
    それは作者から読者への挑戦状。
    詳細に作品の内容を検証し、未解決事件を解明してゆく。
    ・まえがき
    序章――「犯人はお前だ」全文訳
    第一章 挑発 第二章 矛盾 第三章 未解決殺人事件
    第四章 鏡像 第五章 もう一つの完全犯罪
    第六章 デュパンの誕生
    第七章 アナリシスとアナロジー
    第八章 謎のカギをひねり戻す
    ・あとがき ・註解
    ・解説――メタ物語の楽しみ 巽 孝之

    貸出延長してまで読み深めてしまいました。
    前半は「犯人はお前だ」を徹底的に検証し、解釈を提示。
    これが推理小説の如くで、ワクワクしながら読んだ。
    ふーむ鏡像関係か。オリジナルとコピ

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    2025年07月09日
  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)

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    この本自体がミステリー小説みたい!
    そう言われてみれば⋯って繋がる箇所が沢山で説得力がある。
    筆者の方が探偵に見えてくる!

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    2025年06月11日
  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)

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    ポーの短編「犯人はお前だ」への新解釈を提示する本。
    「犯人はお前だ」はラストの死体が突如動き出し犯人を名指しするという仕掛け以外あまり見るところのない作品という認識を覆すもの。著者の竹内康浩は冒頭に提示されるオイディプスの名をはじめとした些細な違和感と作中の矛盾を検証し、作中明示的に描かれることのない未解決のままにされた殺人事件の謎を解き明かしていくという文芸評論なのにほとんどミステリ小説のような内容。読んでいて子供の頃読んだ高木彬光の「成吉思汗の秘密」のようなエキサイティングかつ説得力のある検証とほんまかいなという胡散臭さがない交ぜになった感覚を思い出した。

    後半は、前半の「犯人はお前だ」

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    2025年04月16日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    サリンジャーがやろうとしていたのは、その小説の特徴である世間を撃つように見えて、実は生死を超えた世界があることを告げる揺るがない実感があった。

    見事な論考であった。

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    2023年09月09日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    『しかし、たいていの人は、古池がどこかの古寺にでもあって、その周囲にうっそうとした木々が生えている景色などを思い浮かべてしまう。そして、その静謐な雰囲気のなかで蛙が生んだ水の音が聞こえてくる、と想像する。つまりは、蛙の音は古池の周囲に広がる静寂を際立たせる仕掛けのようなものだと見なしてしまう。だが、本当の主役は蛙の音であって、古池の静けさではない。人が主客を取り違えてしまうのは、推論による分析をするからだ。つまりは、「意識の尺度」でこの句を測ろうとするからだ。そう鈴木は断じる。むしろ、この句の本当の狙いは、そんな意識の尺度自体を破壊することにある。人を意識の外側へ、思考不能の領域へ、あるいは無

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    2023年05月25日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    17年に渡って描かれたグラス・サーガの作品群が、不可解に思える一語一句全て考え抜かれた上で伏線を張って描かれていた。紐解く様に解説されていて、とても感動しました。
    エヴァンゲリオンの世界観に似ているところがあって、だから私はエヴァもサリンジャー も好きなんだ、と妙に納得しました。

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    2023年05月18日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    途中鳥肌がたった。17年に渡って、しかも時間を遡って書かれたグラスサーガの大いなる仕掛けに。
    そして何度も読んだ『ライ麦』のラストシーンの解釈に、泣きそうになった。
    サリンジャーすごい。でも竹内先生の謎ときが本当にすごい。

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    2023年02月14日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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     サリンジャーの小説が好きで、一通り読んでいると言う人なら絶対ハマる! 読むのが止まらずついつい夜更かししてしまう本。テキスト分析のすごさに圧倒される。
     サリンジャーは「ライ麦」が超有名だけど、残念ながらそれしか読んでないという人には何を言ってるのかわかんないかも。そのため、誰にでもおススメ!というわけにはいかないんだけど。いや、でも、超おススメ。

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    2021年12月26日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    読む前は帯の言葉が大げさに見えたけれど、読めば確かにその通りと思った。そんな解釈はありなのか?と初めは思ったものの、グラースサーガだけでなく、ほかの作品にも散りばめられているサインを丁寧に集めて示されれば、これもありかと納得できる。とてもおもしろかったし、サリンジャーを再読して自分でも確かめたくなった。

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    2021年12月22日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    すんごい読み解き!

    ナインストーリーズ何度も読んでるのに、こんなたくさんの記号が隠されていたなんて!

    ちょうど今年はハプワーズを読んで、なんなんだこれは?と思ってたとこだったけど、
    あの作品も今作を読んでみると納得できた。

    しかし、すごい!

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    2021年12月11日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    こんな切り口で本を読み解く。思いもかけなかった世界へと連れて行ってくれた。
    最後の拳銃の一発が禅の公案、拍手の真理へと繋がり、ビー玉遊びやビリヤードと玉の触れ合う(meet)ことへの固執に昇華する。
    奥深い世界で、面白かった。

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    2021年11月17日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    ここまで読み込んでいく姿勢がすごい。原作を読み直しながらこの本を読み返す必要がある。この本自体がミステリー。

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    2021年10月28日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    面白かった〜!これくらい読み込めたら、楽しいよね。言われてみれば、なるほどそうだよねそうだよね、と思うし、新たな疑問も湧いたり、確認したくなったり。
    ”読みきれない”読みの楽しさよ!

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    2021年09月15日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    小説を読むとはこんなにもスリリングな体験だったのか!、という思いを与えてくれる驚愕の書。ただでさえ謎が多い作家、サリンジャーの傑作「バナナフィッシュにうってつけの日」を主軸に、グラス家の謎、そしてサリンジャー自体の謎に迫る文学評論。

    短編集『ナイン・ストーリーズ』の冒頭を飾る「バナナフィッシュにうってつけの日」では、グラス家の長男でシーモアが動機不明の拳銃自殺を遂げる。この長男の自殺は残る兄妹たちに大きな影を投げかけ、続く『フラニーとゾーイ』などの様々な作品を貫く1つのモチーフとなっている。

    しかし、本当にシーモアは自殺だったのか?、という問から本書は始まる。この謎を解き明かすために本書で

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    2021年09月12日
  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)

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    「犯人はお前だ」を題材にした評論。アガサクリスティーのあの小説のような語り手が犯人であるという叙述トリックの起源を追っていたら実はポーのこの小説がそうであるという評論に行き当たり読んだ。(ただし明示的なものは1917年スウェーデンのドゥーセによるスミルノ博士の日記、日本では谷崎潤一郎の「私」が初出のようでどちらもクリスティよりも早い。谷崎は独自に思いついてそれを自慢に思っていたようだ。当時からスミルノ博士の日記は有名ではなかった模様。)確かに犯人はお前だ、をサラッと読んだくらいでも不可解な部分に気がつく。プロローグのオイディプスに対する言及や、そもそも語り手を設定する必要性が見当たらないという

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    2026年06月12日
  • 謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

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    謎ときエドガー・アラン・ポーに次いで竹内氏の本を読むのは二作目。この著作でもその眼光紙背の読み解きは健在。
    ポーの「犯人はお前だ」の解釈よりも納得する人が多いのではないだろうか、何よりもこの解釈だと圧倒的にサリンジャー世界を面白く読める。

    最終作であるハプワースを十数年の後に発表し、劇中の過去(現実世界の未来)から劇中の未来(現実世界の過去)を語って見せるというのは禅の視座でとらえればなかなかの試み。この最終作で過去・現在・未来が統一的な意味をなくし畳み込まれる。
    例えばフラニーとゾーイーでは文章中にシーモアが禅を学んでいたことが示されるので、そのような読み解きは自然だが、AIに聞いたところ

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    2026年06月12日
  • 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件―(新潮選書)

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    エドガー・アラン・ポーの短編『犯人はお前だ』の構造を分析、隠された謎を解く。後半はデュパンシリーズや『アッシャー家の崩壊』、『黒猫』など他の有名作品にも応用していく。

    『犯人はお前だ』は初めて読んだが、よくある短編集の中の一つとして読んでいたら、「うーん、推理やトリックは何だか粗くてよく分からないし、これはイマイチ刺さらなかったなあ……」で終わってたことだろう。
    「オリジナル(実像)とコピー(虚像)という鏡像関係を見出し、一つの事象を深掘りするのではなく、水平方向に広がっている別の事象に目を向けることで、相互の二重構造、反転構造という関係性を明らかにする」という分析手法で著者が小説の構造を明

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    2025年06月29日