作品一覧

  • 黒ばら先生と秘密のはらっぱ
    4.1
    1巻1,925円 (税込)
    書評家 藤田香織氏おすすめ! 「〈子どもは、自分のいる場所を選べない〉という容赦のない事実に、木地雅映子が魔法をかけた――。心の中にローズ先生がいる頼もしさ。さあ行こう。私たちの秘密のはらっぱへ」 秘密の〈魔法使い〉だった先生との 思い出が、今、わたしを支えてる。 長谷川はんなが通う寒々しい保育園に、突如やってきた黒原ローズ先生。彼女は先生、ときどき魔法使い!? その後9年間、はんなを力づけ続けた〈魔法〉とは? 〈本好き〉にこそ読んでほしい、じんわり心ふるえる物語。 名作『氷の海のガレオン』、話題作『ぼくらは、まだ少し期待している』の著者による、待望の書き下ろし長編。 【目次】 ローズ先生 トム・ティット・トット こどものとも サミール パンチング・ギル 穴 光る本 旅 客 魔法の夜 Hannah 蝶々の渡り
  • ぼくらは、まだ少し期待している
    3.5
    1巻1,155円 (税込)
    町田そのこ氏、おすすめ! 「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」 札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外のディープな内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。あさひはどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。 単行本刊行時、朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞、京都新聞、「本の雑誌」、「SUMISEI Best book」など各紙誌で絶賛された青春ロードノベルの傑作、待望の文庫化! 【目次】 前口上 起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市 承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市 転 二○一三年七月下旬~八月上旬、沖縄県那覇市~慶良間諸島 結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市 納め口上  解説 藤田香織
  • ステイホーム
    4.2
    1巻1,287円 (税込)
    家にいるほうが、ずっと自由に思えた 全国一斉休校となった日、 小学5年生のるるこは、ひとしれず、ほっとしていた。 <でも、そんなふうに思っていいのかな。> 休校一日目は、母の会社に行き、同僚の連れてきたちょっと変わった姉妹と過ごし、翌日からはしばらくぶりに家に戻ってきた母の姉、聖子と、古い家の片付けとリノベーションにとりくむことになる。 自分の居場所を心地よくしていくステイホームの毎日が、いい子でいなくちゃと思っていた、るるこの心を少しずつほぐしていく。 :::::::::::::::::::::::: 「まあ、そうだね、楽しくはないよ。でも言ってらんないじゃん、好きとかきらいとか楽しくないとか。どっちみち、行かなきゃいけないものなんだし。」 「それにしたって、自分の正直な気持ちは、知っておくほうがいいに決まってるよ。きらいなものはきらいって、はっきり自覚しておかないと、逃げるチャンスがあらわれたとき、一瞬でつかめないでしょ?」 (本文より) ::::::::::::::::::::::::
  • ねこの小児科医ローベルト
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 よなかに、ぐあいがわるくなった子どものところにきてくれるおいしゃさん、それがねこのローベルト先生です。こんやは、どんな家にいくのでしょうか? 寡作ながら、読者に強い印象を残す作家 木地雅映子と、独特の世界観と絵で人気の漫画家 五十嵐大介による、あたたかでやさしい作品です。
  • あたたかい水の出るところ
    3.8
    1巻605円 (税込)
    大島柚子(おおしまゆず)は、近所の銭湯「松の湯」が大好きな17歳。家族には問題アリ、将来はまだ見えず。いろいろ不安はあるけど、現実感はない。お湯さえあれば幸せだ。そんな柚子が、松の湯に通う大学生・福一(ふくいち)と出会う。反発しつつ、どこか気になる。これってもしかして恋――? どこかおかしな男女が出会い、やがて最強の人生を歩き出す。お湯が引き起こす幸せな奇跡の物語。

ユーザーレビュー

  • 黒ばら先生と秘密のはらっぱ

    Posted by ブクログ

    大人のための童話
    精神年齢が大人なら何歳でも心に響くと思う。
    劣悪な環境だった保育園時代の思い出。
    本と想像力が、非力な子どもの心を護ってくれた。

    個人的には「はいりょのいるこども」の描写に力が入っていると感じた。乱暴で身勝手な少年の言動に垣間見える家庭環境と周囲の接し方がリアル。あまりにも救いのない彼に、謎の保育士ローズ先生がかけた魔法とは?

    余韻の残る作品でした。

    0
    2025年10月02日
  • 黒ばら先生と秘密のはらっぱ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私にはこんな記憶がないな。でもその代わり、こんなステキな物語を読めているから、いいか。
    最後の一行号泣。

    0
    2025年09月09日
  • 黒ばら先生と秘密のはらっぱ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    6歳のはんなちゃんが保育園当時の記憶を語り、まぁまぁ酷い環境で大丈夫かなとハラハラするが、彼女の内心が結構明るいから笑っちゃうところ多かった。
    おばあちゃんに毛嫌いされ、なぜかお父さんしかおらず優しくもない。
    後半お母さんのことや、はんな自身の話でなるほどそうだったかと納得。
    保育園の人手不足と思いやりが欠けらも無い子供達への発言がどれだけ影響を与えるのか、気をつけないと。

    サミールあんたええ子やな、こういう男子キャラめっちゃいいですね〜ほんと好きです。

    0
    2025年08月05日
  • 黒ばら先生と秘密のはらっぱ

    Posted by ブクログ

    大事に大事に読み進めていたのに、読み終わってしまいました。
    次の作品が出るまで(気が早い)、木地ファンの皆さまが毎日を健やかに過ごされることを心から願っています。

    0
    2025年07月09日
  • あたたかい水の出るところ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一見風変わりな、でも王道のシンデレラストーリー

    フクイチの「お前の葬式は俺が出す」痺れたー
    幸せにする!よりグッとくる

    0
    2024年08月21日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!