あたたかい水の出るところ

あたたかい水の出るところ

小説・文芸
638円 (税込)

3pt

大島柚子(おおしまゆず)は、近所の銭湯「松の湯」が大好きな17歳。家族には問題アリ、将来はまだ見えず。いろいろ不安はあるけど、現実感はない。お湯さえあれば幸せだ。そんな柚子が、松の湯に通う大学生・福一(ふくいち)と出会う。反発しつつ、どこか気になる。これってもしかして恋――? どこかおかしな男女が出会い、やがて最強の人生を歩き出す。お湯が引き起こす幸せな奇跡の物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    あたたかい水の出るところ
  • タイトルID
    :
    289155
  • 電子版発売日
    :
    2014年11月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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あたたかい水の出るところ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大島柚子は銭湯「松の湯」を愛する高校生。ある日柚子は松の湯で医大生の福一と出会う。お湯が引き寄せる奇跡の物語。

    温泉が引き寄せたぽかぽかシンデレラストーリー。なのですが、それだけに留まらないのがこの作者ならではでしょう。
    柚子の家庭は問題大有り。姉は合コンに明け暮れ、その場限りの享楽のみを求める。妹は幼い頃から英才教育を詰め込まれ有名市立中学に行くものの、家では引き蘢り同然の暴君として暴れ叫ぶ。母親は妹にのみ情熱を傾け残業に追われ、他のことを放棄する。父親は我関せずと存在感を消し、全ての責任も消す。そんな中で柚子は家事一切を引き受け、家族とは衝突しないように日々を送る。

    解説で「身近な人から尊重されずに生きてきた」人という言葉があり、目から鱗が落ちる思いでした。柚子の自己肯定力の低さ、そして何に対しても執着したりしない性格は、この家庭環境から生まれたものでしょう。
    高校卒業後に家を出ることにのみ望みをかけていたのに、母親からは完全に拒否されてしまう。それどころか家事分担はそのままに給料も毟り取られ、一生家から出て行けないぞと脅す姉の声はあながち間違いでもなく聞こえる。

    しかしこんな境遇の女性は実際にいるのではないでしょうか。家に縛られ家族に縛られ自分を無くしてしまう。
    そんな危機に陥った柚子を救うのは、松の湯で一緒になっていたおばちゃんたちでした。小学生のころからひとりで銭湯に来る柚子を見守っていたおばちゃんたち。そんなおばちゃんたちに救われて柚子は福一に再会することになるのです。

    骨格は確かにシンデレラストーリーです。しかしそこに恐ろしいまでの静けさで、現実と言う肉付けが為されています。
    柚子は自分とは別の形で縛られている妹に「お母さんのために生きなくていい」と伝えます。それは柚子自身を縛っていたものを解き放つ魔法であり、現実にそんな目に遭っているたくさんの女性(ここでは敢えて女性と書きます)へのメッセージでしょう。
    自分のために生きるために、柚子は自分の人生を歩き始めるのです。

    0
    2019年10月29日

    Posted by ブクログ

    木地雅映子さんの作品は現実世界の中から突然跳躍して別の世界へ飛ばされたようなインパクトを受ける作品が多い気がします。
    「氷の海のガレオン/オルタ」を読んだときも似たような感覚を覚えたのですが、この作品を読んでより強く感じました。
    主人公の人格の中に影があり、その影の中には木地雅映子さんの人格が宿っていて、突然物語にその影が登場し読者へ問いかけてくる、そんな印象を受けます。

    読書をしてて中々味わえないような独特な世界観が気になる方に是非おすすめする一冊です。

    0
    2023年09月22日

    Posted by ブクログ

    「和菓子のアンソロジー」の中の作品で知った作家さん。
    評価は分かれるようだが、私は好きだった。
    現代版シンデレラストーリーと言えなくもない。

    解説で書評家の吉田伸子さんが、友人から聞いた「身近な人から尊重されずに生きて来た人」という表現を、この主人公に当てているが、本当にその言葉がしっくりくる。
    この世の中、そのように感じて生きている(来た)人は多いのではないか…そういう人に希望を与える話だと思う。2019.7.15

    0
    2019年07月15日

    Posted by ブクログ

    何の先入観も期待もなく読んだけど引き込まれてあっという間に読んだ。 風呂も温泉も好きだから、こんな風呂に入りたいなあと思った。読みやすくて心がふわりとする。良い話だった。 主人公以外の家族にとっては完璧バッドエンドなんだけど、まああれはしょうがない。

    0
    2017年12月25日

    Posted by ブクログ

    タイトル買いした作品。初めての作家さん。はじめの方は、ずっと不安な気持ちで読んでいたけど、後半にかけてどんどん幸せ感が膨らんで嬉しかった。ところで、おのとんじゃう描写がいきなりすぎてどうも入り込めなかった…

    0
    2017年04月11日

    Posted by ブクログ

    近所の銭湯「松の湯」が大好きな高校生・柚子。
    家の中はゴタゴタしてて、来年の就職にもやる気がなくて、お腹の中でヘビを飼ってる変な女の子。
    ファンタジー、ドラマ、恋愛といろんな要素が無理やり?詰め込まれた話だった。

    2018/01/04再読。
    主人公が3人姉妹の真ん中っ子だからかな?なんか気になって読んじゃう。周りと折り合い付けながら、時には愛想笑いもしながら問題を見て見ぬふりする柚子、ちょっと親近感。

    0
    2018年01月04日

    Posted by ブクログ

    毒親のお話かと思っていたら突如として幽体離脱が始まり、少女漫画もビックリなシンデレラストーリーが展開されて毒親とはどうなったかわからんまま終了。
    待て待て待て待てぃ、何が主題だったんだ。
    解決しようよ、小説なんだから。

    0
    2022年08月17日

    Posted by ブクログ

    友達と遊ぶより一人で銭湯に行くのが好きな女子校生。
    優秀な妹のことしか頭にない母、存在感のない父、合コン命の姉、わがまま放題の妹。
    何もぴんとくるものがない将来。
    すべてを忘れて幸せになれる銭湯で出会った一人の大学生。
    彼との出会いが彼女の人生を大きく変えていく。

    居心地が悪いなんてものじゃない家庭環境は、読んでいてしんどくなりました。
    なぜここまで押し付けられて黙っていられるのか。
    黙っていることが身を守る手段ってことなのか。
    家族の問題、恋愛、進路、悩みが尽きない日常で唯一の癒しというか居場所なのが銭湯。
    そういう場所があるって、すごく大事。

    中盤過ぎて、なんとなく先が読めた気がしましたが、予想以上の展開の早さというか、あれもこれもと詰め込まれた感についていけず。
    結末もあれ?これで終わり?という感じでした。

    0
    2020年08月03日

    Posted by ブクログ

    青春温泉小説。
    入浴の描写に力が入っていて面白い。あと、主人公のキャラクターも、なんともいえない浮き世な感じがよかった。その主人公の一人称でも物語が崩壊しないのは、代わりに周りの人物たちが人間味溢れているからか。バランスはとてもよい。
    『~ガレオン』や『悦楽の園』のような衝撃はないが、のんびりした読書にはもってこい。
    3-

    0
    2015年04月25日

    Posted by ブクログ

    血の繋がり、親と子、家族という枠組みにずぶずぶに沈まなくてもいいのだ、自分を大切にしてあげなければ、と思うと同時に、どうしようもなく家族が持つ縛りを目の当たりにする。親も子供も一個の人間で他人だという当たり前を思い出す。千差万別の家庭というか人生のひとつの答えとしての柚子。
    後半は少女漫画か!っていうラブラブぶり。幸せに向かっていけそうでよかった。

    0
    2015年02月15日

あたたかい水の出るところ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社文庫
  • タイトル
    :
    あたたかい水の出るところ
  • タイトルID
    :
    289155
  • 電子版発売日
    :
    2014年11月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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