あたたかい水の出るところ

あたたかい水の出るところ

605円 (税込)

3pt

大島柚子(おおしまゆず)は、近所の銭湯「松の湯」が大好きな17歳。家族には問題アリ、将来はまだ見えず。いろいろ不安はあるけど、現実感はない。お湯さえあれば幸せだ。そんな柚子が、松の湯に通う大学生・福一(ふくいち)と出会う。反発しつつ、どこか気になる。これってもしかして恋――? どこかおかしな男女が出会い、やがて最強の人生を歩き出す。お湯が引き起こす幸せな奇跡の物語。

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あたたかい水の出るところ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年10月29日

    大島柚子は銭湯「松の湯」を愛する高校生。ある日柚子は松の湯で医大生の福一と出会う。お湯が引き寄せる奇跡の物語。

    温泉が引き寄せたぽかぽかシンデレラストーリー。なのですが、それだけに留まらないのがこの作者ならではでしょう。
    柚子の家庭は問題大有り。姉は合コンに明け暮れ、その場限りの享楽のみを求める。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月22日

    木地雅映子さんの作品は現実世界の中から突然跳躍して別の世界へ飛ばされたようなインパクトを受ける作品が多い気がします。
    「氷の海のガレオン/オルタ」を読んだときも似たような感覚を覚えたのですが、この作品を読んでより強く感じました。
    主人公の人格の中に影があり、その影の中には木地雅映子さんの人格が宿って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月15日

    「和菓子のアンソロジー」の中の作品で知った作家さん。
    評価は分かれるようだが、私は好きだった。
    現代版シンデレラストーリーと言えなくもない。

    解説で書評家の吉田伸子さんが、友人から聞いた「身近な人から尊重されずに生きて来た人」という表現を、この主人公に当てているが、本当にその言葉がしっくりくる。
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    Posted by ブクログ 2017年12月25日

    何の先入観も期待もなく読んだけど引き込まれてあっという間に読んだ。 風呂も温泉も好きだから、こんな風呂に入りたいなあと思った。読みやすくて心がふわりとする。良い話だった。 主人公以外の家族にとっては完璧バッドエンドなんだけど、まああれはしょうがない。

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    Posted by ブクログ 2017年04月11日

    タイトル買いした作品。初めての作家さん。はじめの方は、ずっと不安な気持ちで読んでいたけど、後半にかけてどんどん幸せ感が膨らんで嬉しかった。ところで、おのとんじゃう描写がいきなりすぎてどうも入り込めなかった…

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    Posted by ブクログ 2018年01月04日

    近所の銭湯「松の湯」が大好きな高校生・柚子。
    家の中はゴタゴタしてて、来年の就職にもやる気がなくて、お腹の中でヘビを飼ってる変な女の子。
    ファンタジー、ドラマ、恋愛といろんな要素が無理やり?詰め込まれた話だった。

    2018/01/04再読。
    主人公が3人姉妹の真ん中っ子だからかな?なんか気になって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月17日

    毒親のお話かと思っていたら突如として幽体離脱が始まり、少女漫画もビックリなシンデレラストーリーが展開されて毒親とはどうなったかわからんまま終了。
    待て待て待て待てぃ、何が主題だったんだ。
    解決しようよ、小説なんだから。

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    Posted by ブクログ 2020年08月03日

    友達と遊ぶより一人で銭湯に行くのが好きな女子校生。
    優秀な妹のことしか頭にない母、存在感のない父、合コン命の姉、わがまま放題の妹。
    何もぴんとくるものがない将来。
    すべてを忘れて幸せになれる銭湯で出会った一人の大学生。
    彼との出会いが彼女の人生を大きく変えていく。

    居心地が悪いなんてものじゃない家...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月25日

    青春温泉小説。
    入浴の描写に力が入っていて面白い。あと、主人公のキャラクターも、なんともいえない浮き世な感じがよかった。その主人公の一人称でも物語が崩壊しないのは、代わりに周りの人物たちが人間味溢れているからか。バランスはとてもよい。
    『~ガレオン』や『悦楽の園』のような衝撃はないが、のんびりした読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月15日

    血の繋がり、親と子、家族という枠組みにずぶずぶに沈まなくてもいいのだ、自分を大切にしてあげなければ、と思うと同時に、どうしようもなく家族が持つ縛りを目の当たりにする。親も子供も一個の人間で他人だという当たり前を思い出す。千差万別の家庭というか人生のひとつの答えとしての柚子。
    後半は少女漫画か!ってい...続きを読む

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