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家にいるほうが、ずっと自由に思えた
全国一斉休校となった日、
小学5年生のるるこは、ひとしれず、ほっとしていた。
<でも、そんなふうに思っていいのかな。>
休校一日目は、母の会社に行き、同僚の連れてきたちょっと変わった姉妹と過ごし、翌日からはしばらくぶりに家に戻ってきた母の姉、聖子と、古い家の片付けとリノベーションにとりくむことになる。
自分の居場所を心地よくしていくステイホームの毎日が、いい子でいなくちゃと思っていた、るるこの心を少しずつほぐしていく。
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「まあ、そうだね、楽しくはないよ。でも言ってらんないじゃん、好きとかきらいとか楽しくないとか。どっちみち、行かなきゃいけないものなんだし。」
「それにしたって、自分の正直な気持ちは、知っておくほうがいいに決まってるよ。きらいなものはきらいって、はっきり自覚しておかないと、逃げるチャンスがあらわれたとき、一瞬でつかめないでしょ?」
(本文より)
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Posted by ブクログ 2023年07月29日
なにこれ、大人が読んでもめっちゃいい話だ!コロナ禍でステイホームを余儀なくされたるるこ。でも学校には行きたくないのが本音。魔窟と化した母の実家で2人暮らしで鬱々とした生活を送るが、伯母の出現で生活は一変する。伯母と2人で古い家をリノベーションし、要らないものを捨てて心を整理し将来の夢を見つける。聖子...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月11日
この主人公の女の子の気持ち、よくわかります。
学校なんて意味あるの?
家で一人でも勉強できるし。
それと、素敵なおばさん!
リフォームもわくわくするし、DIYの達人なんてあこがれます!
自分に子どもがいるので、ステイホームで子どもだけを家に置いておくのが困る気持ちよくわかります。
面倒な夫もいな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月18日
「ぼくらは、まだ少し期待している 」を書いた木地雅映子 さんの児童書です。
衝撃を受けました。何故?
じっくり考えてみてようやく言葉が見つかりました。
綺麗事をすべて取っ払った作品です。
特に児童書だと、理想や建前が含まれがちなのですが、この作品には清々しいほどにありませんでした。
ぶっちゃけの児童...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月24日
勉強は好きだけど、学校には行きたくない。うるさい子や意地悪な子、それを見過ごす教師、そんなあれこれがストレスで、静かに勉強したいるるこは、コロナ休校で気持ちが楽になる。でも、働いている母の負担になっていることも自覚していて、休みは嬉しいけど、素直に喜べない…
そんな思慮深くて優しいるるこが、突然実家...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月19日
児童書と侮るなかれ、これがなかなか面白い。
主人公は小学5年生のるるこ。
学校生活を楽しいと思えないるるこにとってコロナの全国一斉休校は、むしろ歓迎すべき出来事だった。
不謹慎さを感じていたるるこだったが、母の姉・聖子の出現で生活が一変する。
聖子と共に物で溢れかえっていた古い家のリノベーショ...続きを読む
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