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家にいるほうが、ずっと自由に思えた
全国一斉休校となった日、
小学5年生のるるこは、ひとしれず、ほっとしていた。
<でも、そんなふうに思っていいのかな。>
休校一日目は、母の会社に行き、同僚の連れてきたちょっと変わった姉妹と過ごし、翌日からはしばらくぶりに家に戻ってきた母の姉、聖子と、古い家の片付けとリノベーションにとりくむことになる。
自分の居場所を心地よくしていくステイホームの毎日が、いい子でいなくちゃと思っていた、るるこの心を少しずつほぐしていく。
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「まあ、そうだね、楽しくはないよ。でも言ってらんないじゃん、好きとかきらいとか楽しくないとか。どっちみち、行かなきゃいけないものなんだし。」
「それにしたって、自分の正直な気持ちは、知っておくほうがいいに決まってるよ。きらいなものはきらいって、はっきり自覚しておかないと、逃げるチャンスがあらわれたとき、一瞬でつかめないでしょ?」
(本文より)
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Posted by ブクログ
勉強は好きだけど、学校には行きたくない。うるさい子や意地悪な子、それを見過ごす教師、そんなあれこれがストレスで、静かに勉強したいるるこは、コロナ休校で気持ちが楽になる。でも、働いている母の負担になっていることも自覚していて、休みは嬉しいけど、素直に喜べない…
そんな思慮深くて優しいるるこが、突然実家に帰ってきた伯母の聖子さんと一緒に、古い家のリノベーションに取りかかる。
澱んでいた空間を一掃して、どんどん魅力的な空間に変えていってしまう聖子さんの働きっぷりが気持ちいい。
親に放置されている姉妹や、勝手に住所を調べ上げて姉妹をるるこの母に預けてしまう同僚、祖父との別れなど、心が痛くなる出来事もあるけれど、聖子さんの根っからの明るさと、芯のある行動力から、どんな問題も真っ向から向き合えるような勇気をもらえる。優しいるるこの成長も見られて、清々しい読後感。
現状に不安や焦りを感じている人に、ぜひ読んでもらいたい。きっと、いまを生きることが怖くなくなるから。
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