池内恵の作品一覧
「池内恵」の「「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか (Wedgeセレクション No.37)」「「イスラーム国」後の中東で表面化する競合と対立【文春オピニオン 2018年の論点SELECTION】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
「池内恵」の「「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか (Wedgeセレクション No.37)」「「イスラーム国」後の中東で表面化する競合と対立【文春オピニオン 2018年の論点SELECTION】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
イスラーム国の衝撃
著:池内 恵
出版社:文藝春秋
文春新書 1013
中東って、どうしてこうも複雑なのだろうと思ってしまう。
中東問題の遠因は、第一次世界大戦後の、サイクス=ピコ協定である。オスマン帝国をロシア、イギリス、フランスの3国で分割統治をするという密約である
年表がついていないので、行ったり来たりしなければならない。
■略年表
1919 サイクス=ピコ条約
1919-1922 トルコ独立戦争
1920 セーヴル条約 連合国とトルコとの講和条約、トルコは大幅な領土を失った
1922 アンカラ条約 トルコ・フランス間の条約 シリア国境をトルコに有利なように引き戻した
1923 ローザンヌ条約 新生トルコの領土確定、旧領の放棄、これにより、クルド自治区の構想は断念
1939 トルコ、フランスから、シリアのエイスケンデルンを割譲、領土回復
1952 エジプト ナセルのクーデター
1979 イランで、イスラーム革命で王政が打倒される
1979-1989 ソ連、アフガニスタン侵攻、アフガンのイスラム革命を武力弾圧
1991 湾岸戦争 冷戦の終結、米国の覇権へ
1989-2001 アフガニスタン政権崩壊、内戦化、タリバン台頭
2001-2021 米のタリバン打倒
2001 9.11事件、対テロ戦始まる
2011 アラブの春
2014 イスラム国(ISIS,ISIL)、シリア中央部を制覇
イスラム国を生み出した経緯はこうだ
ソ連のアフガン侵攻で義勇軍の中から現れたのがタリバンで、その中からでてきたのが、アルカイダ、そして、イスラーム国である
イスラム圏は、米ソの影響を排除すべく、ジハード(聖戦)を行っているのである
■イスラーム国の特徴
・カリフの復活、正統派カリフの後継者として、預言者ムハマンドの血族である、クライシュ族であることの証、ニスバ(由来名)にクラシーを名乗っている。正当な後継者である、イマームであることを自ら名乗っている。
・ムハマンドに従ってヒジュラに移民した者を「ムハージルーン」、そのための協力者「アンサール」
そのジハード論を展開している
・グローバル・ジハード:インターネットを駆使した布教活動を行っている
・正統アルカイダ、アルカイダ星雲(周辺の協力組織)、勝手にアルカイダ(共鳴者・組織)の3階層からなる
アルカイダの構造を継承している
・イスラムの終末論 ハーディスに記載されている終末論、その滅びが始まる町、ダービクを、終末の前兆として機関紙に掲げている
■イスラーム国台頭の背景
アラブの春の帰着と、オバマ政権の中東からの撤退による間隙
中央政府の揺らぎ
辺境地域における「統治されない空間」の拡大
イスラーム主義穏健派の退潮と過激派の台頭
紛争の宗派主義化、地域への波及、代理戦争化
トルコ、イラク、アフガニスタン、シリア、エジプト、それぞれの国情によって状況は複雑である
ユダヤ対アラブ、スンニ対シーア、親米対反米、クルド人の扱い等
イスラーム国は、国家として領土はうしなったものの、過激派としての組織は顕在であり、テロ活動は継続して実施されています。
アフリカを中心に、国際テロネットワークとして今も活動は続いています。
目次
1 イスラーム国の衝撃
2 イスラーム国の来歴
3 甦るイラクのアル=カーイダ
4 「アラブの春」で開かれた戦線
5 イラクとシリアに現れた聖域―「国家」への道
6 ジハード戦士の結集
7 思想とシンボル―メディア戦略
8 中東秩序の行方
むすびに
参考文献
ISBN:9784166610136
出版社:文藝春秋
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:780円(本体)
2015年01月20日 第1刷発行
2015年01月25日 第2刷発行
Posted by ブクログ
イスラムと言えばこの人、池内恵さんの著書。
シーア派とスンニ派の違いが何度見ても覚えられなくて手に取った。宗派の成り立ちから丁寧に書かれていてとても分かりやすかった。
国を越えて宗派の違いで集まり、中東の国や欧米も自国の有利な政権を確立させる為に手を出すのでなかなか平和が訪れない。
誰しも平和が良いと思うのだけど、主義主張が異なると仲良くという訳にもいかないのだろうか。出口が見えなくて暗澹とした気持ちにもなった。
今までイスラム世界の事は他人事だったのだがこれから移民として日本にもイスラムがやってくるのかなと思う。もう少しイスラム世界について解像度をあげたい。