作品一覧 2015/03/10更新 未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ 試し読み フォロー ゴルフ データ革命 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 吉田晋治の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ リンダ・グラットン / 吉田晋治 激変する環境と複雑で深刻な問題に満ちた不透明な世界で、企業に期待される役割は極めて大きくなっている。一昔前までなら政治家が果たすべきと考えられてきた社会全体に対する重要な役割のいくつかは、今では企業の役割と考えられ始めている。 企業がこうした期待に応えて機能していくためには、社内のレジリエンス(適応...続きを読む力·回復力·対応力)を高めるために、社内の対人関係を活発化しつつ知識やノウハウの融合や創発を促しこれを蓄積し活用する仕組みを作るとともに、社員の精神的活力の向上に努めなければならない。 そして、サプライチェーン全般のコントロールを意識し、貧困や環境問題に悪影響を与える活動にならないようにコミットしつつ地域に貢献し地域の活力を高めなければならない。 さらに、その動員力と展開力を活かし、多様な外部機関と連携することで、グローバルな問題に取り組む強力な組織として機能しなければならない。 企業がこうした機能を果たせるかどうかで、数十年後の我々の住む世界のあり方は大きく変わる。 そのためにも、企業のリーダーは、短期的成果のみを求める投機的投資家のプレッシャーを跳ね返して長期的展望を描き、フォロワーに強烈な理念と試練によって鍛え上げられたありのままの自分を見せることで影響を及ぼし、多様な人脈で拡大され続ける世界観に従ってより良い世界を目指さなければならばい。 Posted by ブクログ 未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ リンダ・グラットン / 吉田晋治 内容が難しく正直ぜんぜん呑み込めていない……非常に読みごたえありました。企業が社会的意義を持つことの重要さについて、かな?(実際には重要だよどころの書き方ではなく、それが使命であり本質でないなら未来は悲惨だぞくらいの文脈だった気がする)短期的視座にとらわれず、世界全体の持続性や発展のための協働を説く...続きを読む本。この考えが標準となるよう、市民として労働者として行動しなくてはと思う。 Posted by ブクログ 未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ リンダ・グラットン / 吉田晋治 「レジリエンス」という言葉を詳しく知りたいと思い、手に取った一冊。名著「ワークシフト」で知られる経営学者が、個人・組織、地域社会、さらには世界全体のレジリエンス(回復力、耐久力、復元力など)を高めるために、企業やそのリーダーが成すべきことをまとめた提言書。 著者は企業のレジリエンスを3段階に分類し...続きを読むている。1つは企業内部であり、多様性のあるネットワークと従業員の精神的活力によって、知性や知恵を高めることが課題である。次に社内外の垣根を取り払い、バリューチェーン上の全てのステークホルダーや地域社会と共生することが重要だと説く。最後に企業のレジリエンスは貧困や環境など、今日の世界が直面する課題の解決に資するものだと主張する。 著者の問題意識の根底には、「ワークシフト」でも語られた様々なマクロ環境の変化に加え、「行き過ぎた資本主義」が多くの社会的問題に繋がり、ひいては企業に対する信頼が低下し続けているとの危機感がある。企業が自らのレジリエンスを高め、これらの問題を解決するためには、リーダーシップも、”フォロワーを活かす”スタイルに根本から変えねばならない。「短期業績vs持続可能性」という”永遠の課題”に今一度、真正面から立ち向かう気概のある企業人にとっては必読の書。 Posted by ブクログ 未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ リンダ・グラットン / 吉田晋治 世界の名立たる企業の長期的かつ世界にとって役立つことは何か、グローバルな対応をする上で、どのような取り組みを行っているか紹介されている本だった。 取り組みを実行するためのリーダーシップとは生涯をかけて学び続けることになる。 グローバルな問題はそれほど困難でもあるが、また未来にむかって進む企業になるに...続きを読むは必要なことであることが詳細に書かれていた 内容的には私には少し難しかったかも… Posted by ブクログ 未来企業 ─ レジリエンスの経営とリーダーシップ リンダ・グラットン / 吉田晋治 私は、企業とはこれまで、どれだけ口では「社会のため」、「Sustainability」、「環境が大切」、「お客様の喜ぶ姿のため」とは建前を言ってみても、結局、究極的には利益の極大化のため、反社会的な行動も屁理屈で「正義」に見立てて、また、社会に責任を転嫁して活動するものかと思っていたが、実際にはそう...続きを読むではなく、建前ではなく信念として行動すべきとが良くわかった。今後の参考になる、有意義な読書だった。 以下、印象に残った言葉を・・・。 ・失敗は素晴らしい企業をつくるための金鉱。リスクにあえて挑む。 ・精神的活力を高める。生活の自然なリズムに逆らって全力で働くようになると、精神的な余裕が失われ、洞察力を深めてイノベーションを起こすためにじっくり考えたり好きなことをしたりする時間がなくなる。 ・才能と多様性の宝庫である女性たちを失うことで企業が失うものは大きい。 ・ベビーブーム世代にとっての仕事は30年間の短距離走だったが、この先60年間仕事をするかもしれないY世代の従業員にとってはマラソン。 ・終身雇用制度が崩壊するのを目の当たりにした世代は、自力で仕事人生を切り拓いていく必要があった。我々は、70代や80代まで働き続けなければならない。 ・従業員と経営陣自らが仕事や働き方についての考え方を改める。 ・個人の活力は組織が成功するための「燃料」。 ・勤務時間の20%を非主力事業に費やす。その余裕を作り出す。 ・個人がやるべき仕事を決めるだけでは意味がない。複雑な協働を実現するには活発なコミュニケーションがきわめて重要。 ・相手が信頼に足る人物でないことがわかるまでは信頼する。 ・絶えず自分の能力を磨き続ける。 ・人間が思いやりを持って協力しあえるものであると経営陣が信じていれば、その前提に基づいて経営していく可能性が高く、そのために従業員たちは協調し、他人を信頼しやすくなる。 ・幸せとは、自律、自己革新、つながり(関係と数の深さ)、ビジョンと意味(自分自身よりも大きなものの一部となること)の四つで決まる。 ・企業が効用や市場ばかりを基準にすると、本来は高く評価すべき行動や考え方の多くが無意味なものとされてしまう。 ・企業戦略で人間の動機を全て市場価値に左右されるものとして扱い、あらゆる活動を貨幣化しようとすると、他人の役に立ちたい、思いやりのある行動をとりたいという従業員の自然な思いは高く評価されなくなる。 ・人材を育てる。口を開けて完成品を待っていても、なにも得られない。 ・サプライチェーンや社会全体を見据えて、企業の責任を果たす。形式ではなく。 ・企業の責任は、工場や事務所の中にとどまるものではない。 ・イノベーションを生み出すには、従業員同士・経営陣同士、互いに敬意を払い、共通の目標を持つ。人材を投入して時間をかける。 ・外部も含めた協力体制を築く。 ・現状維持は、破滅への道。静かな死。 ・リーダーに必要なのは、知行合一。 ・リーダー(もちろん、従業員一人一人にとってもだが)には、自分なりの経験や人脈に基づいた世界観・思想・価値観・ストーリーに基づいて、自らの言葉で話せる力が必要。 ・地位と権力は個人として学ぶために欠かせない率直で深いフィードバックを得る機会を大きく妨げるおそれもある。 ・人脈とは、自分の視野を広め、世界により良きものを伝えるためにある。それは結果的・間接的に、意図しない形で長期的な利益をもたらす。自分の身勝手なビジネスチャンスのためにあるのではない。 ・人は安らかな生活から飛び出すもの。 ・リーダーとなるものは、全人格を仕事に生かすことが望まれる。それはビジネス外の知識や思想、情や価値観が問われる。 ・リーダーと同時に、我々一般のフォロワーの重要性も非常に大きくなる。 ・大きな成功を収める人とは、人生のなかで自分とは違う人々に手を差し伸べる機会をつくる人。 ・学び続けること、グローバルな視野を身に付けて偏見を捨てること、自己啓発を怠らないこと、そして、人脈を築くこと。 ・さまざまな人が世界中で自分とはまるで違う分野の仕事に取り組んでいるという、当たり前の事実を知ること。 ・人々を満足させて幸福にすることが知性が目指すことのできる最も大切な目標。企業は世界を良くするために人々の力を結集させることができる。 ・私たちは分岐点に立っている。明らかになっていない、企業の潜在能力を引き出す必要がある。 ・従業員と雇用主の関係は、「親子関係」から「大人対大人」の関係になっていく。労働者はこれまで以上に責任を負うことになり(指図する親がいない)、同時にその選択の結果をこれまで以上に受け入れなければならない(守ってくれる親がいない)。 Posted by ブクログ 吉田晋治のレビューをもっと見る