岡本さとるの作品一覧
「岡本さとる」の「取次屋栄三<新装版>」「居酒屋お夏」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岡本さとる」の「取次屋栄三<新装版>」「居酒屋お夏」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
次から次へと、事件が起こり、そして、それに巻き込まれる。旗本の殿様で在り、侠客の大親分でも在る。そんな男が巻き起こす、愉快で痛快な出来事が、面白くてしょうがない。
ハチャメチャで、面白い。三百石の下女の産んだ次男坊で、父親亡き後は、本妻と後を継いだ長男に疎まれて育った男が、本家の後継ぎに迎えられ、千五百石の家を切り盛りする事になった。あれよあれよという間に、父親が亡くなり、借金の返済を迫られ、父の落し胤の妹が現れ、賭場が開帳され………一体、次は、何が起こるのだろう。面白くて、わくわくする。
「我が息 竜蔵 何卒 よしなに願い奉る 虎」蔵王堂に残した父虎蔵の願い事。
竜蔵の父の足跡を辿る旅の最後が、これか〜竜蔵じゃなくても、涙に暮れるわ。父が残した、古流「舞うが如く」も、確かに受け取り、でも、一生、師匠然とした、落ち着き払った生活は、しないのだろうな。
羽州若月藩の雪姫様は、29年前、虎蔵に、助けられて、その時の虎蔵との約束を、忘れずに、実行した。「我が子竜蔵が、40 歳に、なれば、召し抱えてやってくれ」こんな形で、また、あの雪姫様が出てくるとは、思ってもみなかったから、驚くやら、面白いやら(笑)
「秋葉山まで」は、泣けて泣けてしょうがなかった。とうとう、竜蔵の祖父、中原大樹が、亡くなって、祖父の思い出に浸りながら秋葉山まで行き、祖父がしたように、権現様にお参りして、もちろん、それだけでは済まず、その折、祖父を茶屋の床几から、無理に退かせた弾九郎一家を、やっつけて、スッキリした(笑)泣いて泣いて、最後に、クスッと笑って、終わった。