作品一覧

  • 世界史に学ぶ経済

    世界史に学ぶ経済

    ビジネス・実用

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    1~3巻220円 (税込)
    リーマン・ショック後、日米欧の果敢な金融緩和や財政出動によって、世界経済は壊滅的な状況になるのを回避しました。しかし今後、金融緩和の縮小段階に入っていくなかで、各国の経済や市場に大きな影響を及ぼすことが予想されます。ただし、何が起きるのか、それがどれぐらいのマグニチュードで起きるのかは、誰にも正確な予測はできません。  同様に、中国の台頭で世界の覇権構造はどう変わるのか、動力革命・インターネット革命に続くイノベーションは何か----といったことは、誰もが最も知りたいところでありますが、予測も困難です。ただし、現在の世界は、過去の歴史の積み重ねでつくられています。世界経済のさまざまな歴史を知ることは、今の時代を読み解くカギになるでしょう。  本書は、「中国は経済発展を持続できるか」とか「シェール革命で何が変わる」など、現代人がいま気になっていることを、過去の類似の事象などと比較して考えてみました。社会制度や科学技術も異なる時代の事象との安易な比較は慎むべきとしても、思わぬ示唆が得られるはずです。  本書の主な内容は以下のとおりです。 Part1 歴史で今を読み解く 疑問1 米国の金融政策はなぜ市場を乱す? 疑問2 中国の「影の銀行」は破綻する? 疑問3 アルゼンチン危機はなぜ頻発? 疑問4 貿易自由化はなぜ始まった? 疑問5 シェール革命で何が変わる? 疑問6 中国は成長を持続できるか? 疑問7 日銀が異次元緩和をしたのはなぜ? 疑問8 ITは仕事を奪うか? 疑問9 超インフレ時の株価は? 評論1 現代中国史 毛沢東とトウ小平の改革は常に「政治優先」だった 評論2 成長の壁に直面する先進国「戦争経済の先」を古典に学ぶ Part2 これが世界史を変えた 砂糖と紅茶 「イギリス風朝食」成立の裏面史 気候変動 飢饉をもたらした小氷期 麻薬 植民地経営の資金源 新幹線 世界の交通史を変えたスピード、収益、運行方式 ファッション スーツの原型は下級貴族の日常着 人口と地政学 ユーラシア覇権巡る攻防 歴史を左右した人口動態 オリンピック 冬季開催に反対した北欧 エロスと交易 長崎貿易を支えた遊女のコスプレ 大作を読む1 E・H・カーの『歴史とは何か』 大作を読む2ウィリアム・H・マクニールの『世界史』 Part3第一次世界大戦から100年 1総力戦が結びつけた「デモクラシー」と「ナショナリズム」 2政治指導者たちの誤算を描く『八月の砲声』 3人口爆発、経済成長、軍拡 強大化で孤立したドイツ
  • 通貨の日本史 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで

    通貨の日本史 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻924円 (税込)
    都の建設のため国産銭が作られた古代、中国からの輸入銭に頼った中世、石見銀山の「シルバーラッシュ」が世界経済をも動かした戦国時代、財政難に苦しめられた江戸の改革者たち、帝国日本の通貨政策……。無文銀銭が登場した7世紀から現在まで、通貨をめぐる歴史はエピソードに事欠かない。通貨政策に大きな影響を与えてきた庶民の事情にも着目しながら、その歩みをたどる。今も昔も私たちを悩ませる、お金をめぐる通史。
  • 撰銭とビタ一文の戦国史

    撰銭とビタ一文の戦国史

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,584円 (税込)
    通貨、とりわけ「銭」に注目し、信長~家康期の貨幣統合過程の足跡を辿り、中世と近世の転換点を探る。カネという社会通念を軸にしてはじめて見えてくる戦国・江戸期の実態に迫る。
  • 戦国日本の生態系 庶民の生存戦略を復元する

    戦国日本の生態系 庶民の生存戦略を復元する

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    戦国時代の主役は大名でも武将でもない! ヒトとモノのエコシステム=生態系が、中世日本のダイナミックな変動を生み出した! 戦乱が多発したのみならず、寒冷化という気候変動もあって、当時の列島は生物種としてのヒトにとって、きわめて生存が厳しい環境であった。 そのような「戦場」を、庶民たちはどのようにしてサバイバルし、時代を動かしたのか? 本書は、戦国日本とはいかなる時代であったのかという問いに対し、庶民の主体的な行動が歴史の動因であったことに注目して、ひとつの答えを示そうという試みである。 海・山の動植物が織りなす生態系と、そこから恵みを得て生活を営む人々の社会システムを一つの系としてとらえ、戦国の動因を描き出す、斬新な〈生態学的アプローチ〉による中世史像! 【本書より】 考えてみれば、信長や秀吉など英雄たちが「新しい世の中」をつくるために行ったとされるさまざまな政策やドンパチやった戦争は、結局のところ、庶民がそれに従ってくれたからこそ成り立っており、また、庶民が生業を営む中で生産し供給するさまざまな財やサービスを消費することで成り立っていた。徴税は庶民が納税してくれるからこそ可能だし、戦争は庶民が食糧や武器などを生産し供給してくれるからこそ可能である。 【主な内容】 はじめに たくさんの「久三郎たち」の歴史 序章 生存戦略、生態系、生業――越前国極西部 第一章 山森林の恵みと生業ポートフォリオ――越知山  山森林の生態系の恵みと多様な生産/資源分配をめぐるせめぎあい/柴田勝家と森林史の近世化 第二章 「海あり山村」の生存戦略――越前海岸  生業は海岸部だけで完結しているか/海の生態系のさまざまな恵みと技術革新/行政権力が生業技術を求める 第三章 工業も生態系の恵み――越前焼  大量生産化と資源分配―考古学的知見が語る生産戦略/売る、組織整備、新アイテム――記録が語る生産戦略と近世への助走 第四章 戦国ロジスティクス――干飯浦と西街道敦賀   馬借たちの生存戦略と競争/水運業者たちの生存戦略と広域的な経済構造 終章 「久三郎たち」の歴史、ふたたび 凡例 参考文献 注
  • 貨幣の統合と多様性のダイナミズム

    貨幣の統合と多様性のダイナミズム

    ビジネス・実用

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    1巻7,480円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歴史において国家はたえず貨幣の統合化をめざし、自らの権力の強化に利用してきた。貨幣もまた国家によりその価値の裏付けを得てきたが、経済の構造変動により多様化が不可避となり、国家権力弱体化につながった。近未来の暗号通貨なども見据えて、長年活動を継続している貨幣史研究会による、国内外前近代を主要対象にした最前線の研究成果を結集。

ユーザーレビュー

  • 撰銭とビタ一文の戦国史

    Posted by ブクログ

    まず目を引くのは前書きにもある「予定調和的な歴史観は廃するべきである」という主張である、呉座勇一『一揆の原理』でも、戦後の日本史学界がややもすると進歩史観的な見方から脱することができず、歴史を特定のイデオロギーから捉えることが多かった反省が述べられていたが、貨幣研究においてもそのような傾向はあるらしい。

    江戸時代の三貨制度を知っている時代の人間からすると、金/銀/銭の交換比率を定め、高額~少額取引に柔軟に対応した銭制度を用意するというグランドデザインを持って時の支配者は銭制度を設計したように見えるが、実際にはその時の課題にある意味で場当たり的に対応したことの積み重ねが結果的に三貨制度を生み出していることを筆者は示している。

    中央銀行が貨幣の流通量を管理する現代からは想像もつかないが、銭の由来は様々であった。統制されていないゆえに、銭の供給量は需要に対して多かったり、少なかったりする。中世~近世日本において基本的に銭は需要過多で、現物が少ないことに対応するために様々な施策が民間と法律のレベルで行われていた。

    中近世の日本において、基本的に銭は1枚1文として扱われたが、15C後半になると「相手が貨幣として利用することを期待できない」銭を弾く行為、つまり撰銭が増える。これは通過供給量が閾値を下回ったからだと推測される。

    その一方で通過供給量が少ないため、なんとか悪銭(ここでいう「悪」は甚だしいの意)でも使うために一定割合までの混入を許す組成主義や、少額取引では一文以下の価値で取引する慣行、つまり銭の階層化が生まれた。

    戦国大名では大内氏が最初に撰銭令を出しているが、これは
    - 交易のために納税の時のみ基準銭の比率を高める。立法者の財政需要に対応するもの。
    - 通過供給量の減少により商人が納入を控えることで米不足となり米価が高騰するので非基準銭の購買力を保障する
    - 債務者の保護
    という特徴を持っており、戦国大名の撰銭令はこの要素を多かれ少なかれ持っている。撰銭例で非基準銭を許容することで返って基準銭の使い控えを招き、悪貨が良貨を駆逐するリスクを許容するほどに通過供給量が少なくなっていたと推測される。

    当時の戦争では銭がなにかと必要で、足利義晴に銭を送った畠山氏は派兵せずとも褒められている。これには「御恩と奉公」の関係性から石高制への移行の萌芽が見られるというのが面白い。しかも、この移行は現状を追認していった結果なのだ。

    中世~近世を貨幣という観点から眺めることで、石高制への移行という意識の変化まで見えてくるというのは非常に面白かった。

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    2021年02月21日
  • 撰銭とビタ一文の戦国史

    Posted by ブクログ

    『通貨の日本史』(中公新書)の筆者による銭(銅銭)に関する歴史書。中世から近世にかけて、常に日本では庶民にとって必要な少額貨幣である銭が不足しており、宋や明からの銭の輸入でも賄いきれなかった。それを補うために模造銭が大量に作られ、また銭不足ゆえに割符と祠堂銭預状といった紙媒体の通貨の出現や掛け取引といった信用取引が成立した。

    売買や納税などで銭を受け渡すときに、特定の銭を排除したり、受け取りを拒む行為である撰銭が十五世紀後半から頻発しており、旧銭(宋銭)は人々に受け入れられたが、新銭(明銭)は嫌われた。また銭の好みに地域差があり、九州では洪武通宝が好まれて、永楽通宝は、畿内では嫌われ、畿内を挟む両側で好まれて、特に関東では永楽通宝は基準銭の二倍の価値があった。

    「十五世紀、室町幕府によって銭が大量に輸入された」という教科書のイメージは間違いで、倭寇による密貿易や日明貿易を含めても、貨幣需要に対して輸入した銭の量は不足していたらしい。

    信長の永楽貨幣法、秀吉の通貨政策を経て、江戸幕府が慶長貨幣法の制定、寛永通宝の登場で金貨・銀貨・銅銭のいわゆる三貨制度が成立する。現代の視点だと「為政者が庶民のために通貨制度を整えた」と思われがちだが、寛永通宝の発行は、参勤交代のために必要な少額貨幣の不足を緩めて銭相場を安定させる交通政策の一環だった。わかりやすく説明すると、出発先で銭をじゃらじゃら持っても不便で嵩張るので、出発時には高額貨幣を持って、それを道中で銭へと交換していた。そのための交換比率としての慶長貨幣法と両替のための寛永通宝だったとか。ちなみに寛永通宝は幕末まで元号が変わっても作り続けられていた。

    秀吉政権、江戸幕府共に高額の売買や支払等のために、金貨・銀貨といった高額貨幣を優先して発行し、庶民が使う少額貨幣の銭の発行は後回しだった。そもそも秀吉政権は銭を発行してなかったりする。江戸幕府成立後も民間では銭は不足気味で、だからこそ領国貨幣やその後の藩札が発行された。

    といった内容が書かれている。貨幣史の本は読んだのは初めてだが、とても楽しく読んだ。いい本です。お薦め。

    評点: 8.5点 / 10点

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    2019年03月26日
  • 撰銭とビタ一文の戦国史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「平清盛の頃から、銭を中国から輸入した」
    「銭形平次が寛永通宝を投げてた」:銭形平次
    「織田信長は永楽通宝の旗を掲げていた」
    「秀吉の大きな、大きすぎる大判」
    「仕事人に依頼する時の小判」:必殺仕事人

    このくらいの基礎知識(知識?で読み始めたのだが、文体も読みやすく、とても興味深く読めた。

    しかし、貨幣(特に少額貨幣)について、権力が自分で発効する気が長らく無かったという驚き。中国から輸入していたけれど、貨幣経済の発達と、輸入の途絶から銭が不足してきたなら、自分で発行すれば良いのに?ってついつい思うのだが、権力者的には特に自分(と、その権力基盤)に関係なかったのね。
    信長の「永楽通宝」の旗印も、「永楽」の文字に興味があっただけなのでは?ってのは、ちょっとショックであるw

    銭が不足し、権力は何もしないので、民間が(多種多様な銭について)価値基準を定めたり、交換レートを定めたり、足りないから自分で作ったり(私鋳銭)しだした事を、権力が否定(しようと)したり、追認したり。
    「天下人」にとっても、興味/政策の対象は、恩賞として関係のある高額貨幣だけであり、結局、家光の代まで少額貨幣の発行には至らなかったという驚き。
    (それも、参勤交代から必要になった側面が大きい)
    「三貨制度」とは…

    そして、明治政府も高額貨幣から制定した。対外的に必要になる高額貨幣が優先されたのは、信長・秀吉・家康の時と同じなんだなと。その意味では、彼等「天下人」が取り立てて経済に疎かった訳でもなさそうである。
    「円・銭・厘」の制度制定後も、交換レートを定めて江戸時代に通用した全ての貨幣が使われ、その使用が完全に終わったのは、昭和28年という…

    「貨幣」というものについて、ただ、権力が上から定めたのでは無く、民間の慣行を権力が追認してきた麺が大きいというのは、とてもおもしろく感じた。

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    2019年01月14日
  • 通貨の日本史 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで

    Posted by ブクログ

    お金に視点を置いて日本史を見るという本は読んだことがなかったので楽しんで読めた。通貨は政府や中央銀行が発行して統制するってのは近代以降のことで、昔から民間の需要から生まれるってのを改めて学べた。お金の話だけではなく、その時代時代の気候から生産高や人口の増減についても触れていて、歴史の流れの底流にあるそういったものの変化を知れて面白い。間に孔を開けた硬貨が材料節約のためだったり、円の語源だったり、トリビアとして人に話したくなる話題も多い。

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    2017年02月17日
  • 通貨の日本史 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで

    Posted by ブクログ

    奈良時代から現代までの我が国の貨幣に関する通史。

    漠然と江戸時代は統一された貨幣制度があったように思ってきたが、日本史の教科書にあるような貨幣の金比率の改定だけではなく、実際には多くの制度の設計に見直しや変更が成されていたこと、それが明治期の日本圓の誕生と切り替えがスムーズに行われる原因となったことが判った。

    また、占領期の台湾、朝鮮、その他占領地での貨幣制度についても触れられており参考になった。

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    2016年08月21日

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