撰銭とビタ一文の戦国史

撰銭とビタ一文の戦国史

1,584円 (税込)

7pt

4.6

通貨、とりわけ「銭」に注目し、信長~家康期の貨幣統合過程の足跡を辿り、中世と近世の転換点を探る。カネという社会通念を軸にしてはじめて見えてくる戦国・江戸期の実態に迫る。

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撰銭とビタ一文の戦国史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月21日

    まず目を引くのは前書きにもある「予定調和的な歴史観は廃するべきである」という主張である、呉座勇一『一揆の原理』でも、戦後の日本史学界がややもすると進歩史観的な見方から脱することができず、歴史を特定のイデオロギーから捉えることが多かった反省が述べられていたが、貨幣研究においてもそのような傾向はあるらし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月26日

    『通貨の日本史』(中公新書)の筆者による銭(銅銭)に関する歴史書。中世から近世にかけて、常に日本では庶民にとって必要な少額貨幣である銭が不足しており、宋や明からの銭の輸入でも賄いきれなかった。それを補うために模造銭が大量に作られ、また銭不足ゆえに割符と祠堂銭預状といった紙媒体の通貨の出現や掛け取引と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月30日

    中世から近世への移行期を舞台に、貨幣、主に銭がどのように使われ、また為政者に影響を及ぼしてきたかを追う内容。通貨統合にいたる紆余曲折を見る事で、単線的な歴史ではない社会経済のダイナミズムが感じられて面白かった。

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    Posted by ブクログ 2020年11月07日

    中国(宋・明)から輸入した銭貨やその日本での模造銭が雑多に存在する中世において、発展する経済に見合わないほど銭が不足する中で庶民は銭を質により階層化させたりして独自の運用してきたことに対して、大名のような権力者は後手に回ってそれを追認する事しかしなかった。江戸幕府の金・銀・銭貨による三貨制度に収斂し...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年01月14日

    「平清盛の頃から、銭を中国から輸入した」
    「銭形平次が寛永通宝を投げてた」:銭形平次
    「織田信長は永楽通宝の旗を掲げていた」
    「秀吉の大きな、大きすぎる大判」
    「仕事人に依頼する時の小判」:必殺仕事人

    このくらいの基礎知識(知識?で読み始めたのだが、文体も読みやすく、とても興味深く読めた。

    しか...続きを読む

    0

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