山田和子の作品一覧

「山田和子」の「ゲド戦記」「悪夢航路」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 旱魃世界

    旱魃世界

    小説・文芸

    4.7
    1巻1,188円 (税込)
    十年ほど前から徴候を見せていた世界的な旱魃は、ここ五カ月のあいだ、各地で急速に文明社会を崩壊させつつあった。マウント・ロイヤル市の住人たちが競うように水を求めて海岸へと殺到する中、医師ランサムはハウスボートの船上で、破滅まで引き延ばされた時間を緩慢と生き続けていた。やがて、妄執に囚われた建築家ローマックスの不穏な企みをきっかけに、彼も海を目指して南下を試みるが……生物を拒絶するように変質する世界をシュルレアリスム絵画のように描き出した、バラード〈破滅三部作〉の一端をなす『燃える世界』の完全版、本邦初訳。/解説=牧眞司
  • 幻影の都市

    幻影の都市

    小説・文芸

    4.5
    1巻990円 (税込)
    長老ソブの館を取り巻く森のはずれに見知らぬ青年が現われた。自分についての記憶をすっかり失くしている。館の住人たちは猫のような不思議な目から黄色を意味するフォークと名づけ5年のあいだ庇護するが、記憶は戻らぬままだった。ゾブは彼の正体に頭を悩ませた。かつて《全世界連盟》を倒した人類の敵シングの手先か、それともシングに記憶を消された館への使者なのか? 『ロカノンの世界』『辺境の惑星』につづきSF界の女王が流麗な筆致で描く未来史シリーズ第3弾。
  • 遠隔機動歩兵 -ティン・メン-

    遠隔機動歩兵 -ティン・メン-

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    21世紀末、世界に秩序をもたらすべく、アメリカは遠隔起動歩兵部隊を紛争地へと送り込み、「力による平和」を実現させていた――近未来の地球を舞台に、世界最強のロボット兵士ティン・メンの活躍を描く傑作戦争SF
  • 影との戦い ゲド戦記1

    ゲド戦記

    小説・文芸

    4.3
    1~7巻836~1,122円 (税込)
    大魔法使いオジオンに、才能を見出された少年ゲド。自分に並はずれた能力がそなわっていることを知ると、魔法の力にさらに磨きをかけようと、魔法の学院に入る。得意になった彼は禁じられた呪文を唱え、自らの〈影〉を呼び出してしまい、〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていくことになる。大賢人ゲドの若き日の物語。
  • 太陽の帝国

    太陽の帝国

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,527円 (税込)
    第二次世界大戦の波が押し寄せつつある国際都市上海。共同租界に暮らす西洋人の日常は、本格的な日本軍の侵攻によって一変した。混乱する街中で両親と離ればなれになったイギリス人少年ジムは、西洋人が連れ去られた街で遺棄された屋敷やアパルトマンを転々として生き延びようとするが、やがて日本兵に捕らえられ、龍華収容所へと送られる──〈破滅三部作〉などで知られるニュー・ウェーヴSFの旗手が、その創作活動の源となった少年期の実体験に基づき書き上げた本書は、ブッカー賞の候補となって一躍文芸界でバラードの名を高らしめた。瞠目の傑作長編を新訳決定版にて贈る。/解説=柳下毅一郎
  • 時は乱れて

    時は乱れて

    小説・文芸

    4.3
    1巻946円 (税込)
    ディックの初期長篇、待望の復刊! この町でその男の名を知らぬものはいなかった。レイグル・ガム。新聞の懸賞クイズ〈火星人はどこへ?〉に、2年間ずっと勝ち続けてきた全国チャンピオンだ。だが彼には時折、自分が他人に思えることがあった。ほんとうに自分はいったい誰なのか? ある日、同居する弟夫婦の子供が、近所の廃墟からひろってきた一冊の古雑誌が引き金となって、彼を驚くべき真実へと誘っていく……奇才ディックの名作、待望の復刊!
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,100円 (税込)
    超大型SF映画《エンダーのゲーム》の原作短篇版など、全11篇を収録した傑作短篇集!キャラメルボックス代表・演出家 成井豊氏激賞!
  • リスボン大地震:世界を変えた巨大災害

    リスボン大地震:世界を変えた巨大災害

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻3,762円 (税込)
    1755年、首都壊滅す──その地震は歴史を変えた 1755年11月1日、万聖節の朝、ポルトガルの首都リスボンで発生した大地震は、大航海時代以来交易都市として栄えたこの街を一瞬にして壊滅させた。市内各所で発生した火災は瓦礫と化した街を焼き尽くし、さらに大津波が人々を襲った。死者2万5千人以上、ヨーロッパ史上最大の地震災害である。しかし、首都壊滅の危機に国家の対応は素早く、国王ジョゼ一世から全権を委ねられた大臣カルヴァーリョは、直ちに被災者の救援と食糧配布、遺体の処理、治安維持などの対策に着手し、その後新たな都市計画のもと首都再建に乗り出した。同時にこの国を支配していた教会・貴族勢力を排除して、ポルトガルの近代化が進められていく。地震の甚大な被害は忽ち各国に伝えられ、聖職者や思想家、科学者たちにも大きな衝撃を与え、様々な議論が沸騰した。 一国の首都を直撃した大地震として関東大震災とも比較され、地震・火災・津波の複合災害として東日本大震災以降再び注目を集めるリスボン大地震の実態と復興の足取りを史料を駆使して鮮やかに描き、社会・経済・科学・思想・宗教など広範囲に及んだ影響をたどる歴史ノンフィクション。
  • シミュラクラ〔新訳版〕

    シミュラクラ〔新訳版〕

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,078円 (税込)
    21世紀なかば、ヨーロッパ・アメリカ合衆国の実権を握る大統領夫人ニコラは、時間移送機を使いゲーリング元帥を呼び寄せるが……
  • 無限病院

    無限病院

    小説・文芸

    3.7
    1巻3,410円 (税込)
    平凡な男・【楊偉/ヤン・ウェイ】は、出張先のC市のホテルでミネラルウォーターを飲んだところ腹痛で倒れ病院に連れ込まれる。そこは巨大で得体のしれない不気味な迷宮だった。『三体』著者劉慈欣も瞠目する、中国SF四天王の一角・韓松が放つ不条理SF《医院》三部作開幕篇。
  • こうしてあなたたちは時間戦争に負ける

    こうしてあなたたちは時間戦争に負ける

    小説・文芸

    3.6
    1巻2,090円 (税込)
    〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/英国SF協会賞受賞〕時空の覇権を争う二大勢力〈エージェンシー〉と〈ガーデン〉の工作員レッドとブルーは、幾多の時間線での戦いを経てお互いを意識し、秘密裏に文通する関係になるが……超絶技巧の時空横断SF!
  • 悪夢航路

    悪夢航路

    小説・文芸

    -
    1巻4,400円 (税込)
    中国四天王の一角・韓松による『無限病院』続篇 謎の病院に運び込まれた楊偉は、一夜にして数十歳も老い、巨大な病院船に閉じ込められていることに気づく。楊偉は自分と同様に老いてしまった患者たちとともに、船の真実を探るために船内を探索しはじめるが……。謎と不条理が渦巻く《医院》シリーズ第二弾!

ユーザーレビュー

  • 火明かり ゲド戦記別冊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〈ゲド戦記〉シリーズ別冊。寓話的な短編「オドレンの娘」、ゲドの晩年を描く短編「火明かり」、そして4つのエッセイや講演を収める。

    ゲド戦記を閉じる一冊であるから寂しさはあるけれど、ゲドがその晩年を、英雄としてではなくひとりの老人として、妻と穏やかに時を過ごす夫として、また、娘が既に巣立っていった親として、生きたことを知ることができて嬉しい。

    どの短編を読んでも、エッセイを読んでも、ル=グウィンの(いつもながら)一貫したファンタジーへの愛と信頼を感じる一冊だった。

    0
    2026年07月02日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    高校生の頃にでも読んでいたら人生観がガラッと変わっていただろうなというくらいの凄まじい影響力。
    アラサーだけどものの見方がかなり変わった。

    0
    2026年06月22日
  • 火明かり ゲド戦記別冊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々にル・グゥインを読んだ。やっぱり大好き。

    ・オドレンの娘 墓に毎日そなえものをして復讐を約束する娘、日本のホラーっぽい。中盤、息子は母を責め、娘は母の愛人を責めるところがル・グゥイン節と感じた。

    ・火明かり すごく久しぶりにゲドに会った感じがした。彼がのびのびと旅立って行ったので、見送れて良かったと思った。

    ・講演など 「夜の言葉」などに収録されていて既読だったが、何回読んでも面白い。全てに納得するわけでもなく全てに同意するわけでもないが、面白い視点だと思う。文化基盤を異にする日本では特に(洋風)ファンタジーの影の部分は見えづらいので、この視点は覚えておきたいと思う。

    ※確かに欧米のファンタジーにはどちらかと言うと日本のホラーに近い風味がある気がする

    0
    2026年06月07日
  • 太陽の帝国

    Posted by ブクログ

    SFの大家、バラードの半自伝小説。
    ー安定と安全をもたらしていた戦争の風景に突如、一方的に押しつけられた平和が生み出している、この混乱のすべて、、、、。平和はやってきたが、完全に現状に適合しそこなったー
    そして、平和の次にやってきたのは第三次世界大戦だった。SFではないが星5の作品。

    0
    2026年04月10日
  • 火明かり ゲド戦記別冊

    Posted by ブクログ

    とても良い本だった。
    ゲドと魔法の物語はもちろん、
    エッセイも読みごたえ抜群。

    ファンタジーは事実ではないが、
    真実を語っている。

    たしかにそこには、
    現代の困難について直接的な言及はない。
    課題は整理されておらず、
    明確な解決策の提示はなしだ。

    一方で、私たちが生きる上で
    何となく感じるモヤモヤに対しては
    モヤモヤとした形でヒントをくれる。

    それを結びつけるのは当人自身で、
    その気づきが靄を晴らす。
    人が心に抱える課題は、
    降ってきた答えををあてがっても
    恐らく解決できない。

    数学は素晴らしい学問だけど、
    一問一答では片付かないのが人生。
    そういえば数学自身も、学び進めると
    曖昧さや終わらない計算が出てくるよね。

    人生の問いもそれと似ていて、
    経験を重ねれば簡単に解けるかと思いきや
    選択肢や慮りが増えて、
    答えを出すのが一層難しくなるなんて。

    子どもには想像できまい。
    私もいつも迷っているし、
    今は物事を答えのないまま
    受け止める力を強化しているところ。

    選んだ答えが、
    その人の個性と呼ばれるのかもしれない。


    彼女自身がアースシーの探検家であるという
    制作秘話的な話や
    おとぎ話の記憶と絡めた
    影についての言及も興味深かった。

    影はやっつけるものでも、
    無視するものでも
    乗り越えるものですらなく、
    すぐそばに連れて行くんだね。

    影を否定される教育を受けながら、
    ここに至るのはなかなか難しい。

    仕事か恋愛か、はたまた小説か。
    行く道々の出逢いで
    自分の感受性と向き合いながら
    アウトプットをどうするか、
    何が欲しいか、真実は何か?

    それを沢山考えることが
    尊厳ある葦になるということなのだろう。

    1巻を読んだのは数十年前。
    忘れかけている物語を、
    言葉を大事にしている彼女が書いた原文で
    もう一度読んでみたいと思った。

    0
    2026年03月28日

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