作品一覧 2019/12/11更新 幸福はなぜ哲学の問題になるのか 値引きあり 試し読み フォロー 心にとって時間とは何か 試し読み フォロー 分析哲学講義 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 青山拓央の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 心にとって時間とは何か 青山拓央 素晴らしい本と感じた。 研究手法についての考察や物事の思考過程と思考実験に際しての洞察、参考文献など食い入るように読んでしまった。 何度も繰り返し読みたい本でした。 特に責任について、現在について、不死についてがもっとも読んでいてハマってしまった章でした。 Posted by ブクログ 心にとって時間とは何か 青山拓央 何かを議論しようとするとき、コメントしようとするときに、その領域でこれまで議論されてきたことがらをまず目の前に並べてみることが大事で、それはできれば複数の学問からの視点であるとなお良いです。本書は、時間とはどういうものなのか?について、論じていますが、なにか結論を出すようなことを目的としておらず、ま...続きを読むずは情報共有、整理をしようと進んでいきます。青山氏は理科系も哲学系も、それぞれを縦横無尽に並べていきますが、その際に、言い過ぎたり否定しすぎたりを避けるよう、慎重に進んでいきます。世の中には、センセーショナルなデータが出ると、それが全てかのように言う人と、それを全て否定しようとする人の無用の対立が出ることがありますが、それは避けるべきなのです。読者はひとつひとつ(仮に納得しなかったとしても)理解しながら読み進めることができます。 さて、トランスの議論では「心の性」なるものがいつも取り沙汰されますが、そもそも心とはなにか整理してあるのでしょうか? 同性婚を語るとき、結婚とはそもそもどういうことか、整理してあるのでしょうか? まだまだ世の中には不毛な対立があるように見えます。氏のように理解を深めていけたらいいですね。 Posted by ブクログ 心にとって時間とは何か 青山拓央 作者の学問と人生の謎に対する真剣な姿勢に尊敬する。 難解でしたが、すごく面白かった。 「今の錯覚」、「自由意志」、「塵理論」とか 過去に戻って選択し直すことができないから その選択が偶然だったのか必然だったのかは証明不能である。 反証も不可能である。 人間は自分の脳と身体のセンサーに限られてい...続きを読むる 「真理とは何か」を聞くのは答えようがないが、 「限られている人間の枠の中に真理’’とは何か」は無意味な問題とは思わない。 人間の枠の中から、その真理’が有限で認識可能と保証されたのだと思う。 限定語をつけて”心にとって”時間とは何かを問い続けることで 簡単に虚無と無限という深淵に食わられないような気がする。 Posted by ブクログ 分析哲学講義 青山拓央 2年越しくらいの再読。初めて読んだときに、何が何だかわからなかったところが、今回でちょっとは明らかになったように思う。 個人的な関心が影響しているのだろうが、4〜6章の部分が退屈だった。しかし、その退屈さを乗り越えると、7章のクリプキの様相論理学の話から視界がひらけてくる。それ以降も、とっつきやすい...続きを読む議論が続く(心の哲学や時間、自由など)。 またいろいろ読んだ後に、その理解度を確かめるために、戻ってきてもいいかもしれない。 Posted by ブクログ 心にとって時間とは何か 青山拓央 知覚 自由 記憶 自殺 SF 責任 因果 不死 八章からなる知的興奮を覚える一冊。 著者の青山氏は、時間の専門家である。しかし、変な癖がある。本書の第一章で、本人が自覚して書いているところもある。が、作為的なのかどうかわからないところもある。 文章表現で、「といった。」とか、「ような。」で文が切れ...続きを読むる落ち着かない印象を与えるところがあるし、また、時間の系列がレコード盤のように飛んでいくという傾向は処女作の「タイムトラベルの哲学」から変わらない。これは癖とは違うのだろうか? Posted by ブクログ 青山拓央のレビューをもっと見る