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  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方
    3.5
    書籍、雑誌、新聞、ネット……。現代社会はまさに情報が氾濫している。ショウペンハウエルが憂いた、良書を見つけるのが極めて難しい時代である。「読書する人は、自分で考える能力をしだいに失ってゆく」「非読書術」まで説いた、ショウペンハウエルの真意はどこにあるのか。稀代の読書家であり、現代の碩学が、ショウペンハウエルの人生と考え方からその真意を解説し、自らが身につけてきた「知的読書法」を紹介する。本書は、考える力を養うための、書物との付き合い方である。若人よ、恐れるな。本は頭脳となり、生きる指針となる。

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  • 読書について 他二篇
    -
    1巻770円 (税込)
    前記『付録と補遺』の中から『思索』『著作と文体』『読書について』の三篇を収録。「読者とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費す勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失ってゆく。」――鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数々は、山なす出版物に取り囲まれた現代のわれわれにとって驚くほど新鮮である。

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ユーザーレビュー

  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

    Posted by ブクログ

     何点かふと我に返り考えさせられることばもあった。私も無駄なプロセスは必要だと思う。
    ■無知は富と結ぶつくことによって初めて人間を堕落させる。貧しい人は貧困と辛苦によって躾けられる。
    ■読書とは自分で考える代わりに他の誰かにものを考えてもらうことである。
    ■大量に,またほとんど一日中読書する人は自分で考える能力を次第に失っていく。私たちが自分の思考への従事から離れて読書に移るとき,安堵感を得られるのはそのためである。読書中の私たちの頭の中は,他人の思考の遊び場であるに過ぎない。
    ■たくさん読書すればするほど,それだけ読んだ内容が精神に跡をとどめることが少なくなる。実に多くの学者がこの例に当ては

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    2012年11月18日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

    Posted by ブクログ

    精読のすすめ。
    古典を繰り返し読むことのすすめ。
    読書を通じて自分で考えることの重要さ。
    いい一冊だった。

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    2025年10月19日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

    Posted by ブクログ

    前半は著者ショウペンハウエルの解説。
    私は著者のことを知らなかったので概要を知ることができて参考になる。

    読書とは、私たちの代わりに誰かが考えてくれることであり、その人の心の動きを反復しているだけ。
    読むことばかりに慣れていると、極端な場合は自分で考える力を全く失ってしまうのだ。

    本を読んでいる時、考えるという作業の大部分が免除される。

    反芻することによってのみ、人は読んだものを身につけることができる。
    多読、雑読。していれば、そのうちにだんだんと本を選べるようになる。
    役に立つかどうか分からない本は読まない。というのは点滴で栄養を摂ることに通じる。それでは胃や腸そして歯は発達しないだろ

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    2022年07月10日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    読書については本来2巻本の一部であり、これはさらにその断片を切り取り、致知で著名な渡部昇一が、訳と自身の異論を含む解説をつけた形式。以前の本を読む本でもあったが、解説・解釈があっているかは確認すべきだが、それなりに納得はできる解釈。原著の内容よりも訳者のエピソードが面白い。読書後に自分で考える・書く・伝える・自分の意見を述べるといったアウトプットをしないと意味がない。渡部は本に、妻は自宅に金をかけ教養と快適な暮らしを生前から享受。子供に金を使う話や自身の哲学にお金を使う話は非常に感銘を受けた。

    父の自殺、母との相性が悪い、母や妹の小説の方が売れた、この辺りは彼の哲学を読む上での前提。

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    2020年06月13日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

    Posted by ブクログ

    ▲ショウペンハウエルの読書についての箴言集に渡部昇一先生のコメントがついている。▲「読書とは、自分で考える代わりに他のだれかにものを考えてもらうことである。」だから読書から安堵が得られるときがある。自分で考えることを避けたらいけない。▲ショウペンハウエルは古典を読めという。悪書を読まず良書を読めというが、渡部昇一先生は通俗小説からも学ぶことがあったという。どんな本からどういう人生のヒントが来るかわからない。本というのは読者によって変わることがあるものなのだ。

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    2016年05月23日

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