作品一覧

  • 回想のブライズヘッド 上
    3.3
    1~2巻924~1,056円 (税込)
    第2次大戦中,物語の語り手ライダーはブライズヘッドという広大な邸宅の敷地に駐屯する.「ここは前に来たことがある」.この侯爵邸の次男でライダーの大学時代の友セバスチアンをめぐる,華麗で,しかし精神的苦悩に満ちた青春の回想のドラマが始まる.20世紀イギリスの作家ウォー(1903-66)の代表作.(全2冊)

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  • 卑しい肉体 20世紀イギリス小説個性派セレクション5
    4.0
    1巻2,860円 (税込)
    1930年の刊行当時話題だった、上流階級・知識階級の無軌道な若者たち「ブライト・ヤング・シングス」の倦怠と軽薄に満ちた生態を内側から描き、イーヴリン・ウォーを人気作家へ押し上げた、不毛感に満ちた群像劇。

ユーザーレビュー

  • 回想のブライズヘッド 下

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    「ノスタルジー」は「nostos(帰郷)」と「algos(苦痛)」。大学時代のセバスチャンとの良き思い出を胸にしまい、堕落するセバスチャンを心に留め、望郷の彼方に取り戻せない過去を諦観する。ほろ苦きジューリアとの愛の成就も、結局は赦しの先にある共有できぬ過去と無神論とカトリック信者という絶対的断絶を持って終焉へと向かう。それらも戦争という徹底したリアリズムのなかだからこそ鮮明に際立つのかもしれない。
    20世紀前半~中盤の英国文化を色濃く感じさせる小説ゆえに、日本人だとやや理解しにくい部分もあるが、ノスタルジー小説の古典的名作。

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    2025年04月15日
  • 卑しい肉体 20世紀イギリス小説個性派セレクション5

    Posted by ブクログ

    1920年代の無軌道な「陽気な若者たち(ブライト・ヤング・ピープル)」を描いた小説。パーティーとゴシップと空騒ぎを繰り返す。

    前作『大転落』にも登場したマーゴット・メトロランド夫人(元ベスト=チェットウィンド夫人)とその息子ピーター・パーストマスター、サーカムフェランス夫人、マイルズ・マルプラクティス(『大転落』では下院議員として)も引き続き登場する。

    ドタバタやブラックユーモアなど、それぞれの場面は面白いけれど、ストーリー全体としてはとりとめのない印象。作者自身の後年の評価も高くない。

    デヴィッド・ボウイの愛読書100冊のなかのひとつ。

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    2022年06月12日
  • 回想のブライズヘッド 下

    Posted by ブクログ

    これの上巻も含めて何冊か自分が読んだウォーの本の中で、一番文章が心に響いた。英国貴族の没落を描いてアメリカでウケたという内容(ヒイ)。テーマはカソリックにこだわって自分の幸せを見出だせない愚かな生き方なのだろうか。メンツって大事だけど「なんのためのだ?」と気付いちゃうと全てが崩壊する。下巻で全く出てこないセバスチャンのように酒浸りになる。その行為こそが神に近付くことだそうで。まあ働かなくても生きてけるならそれも良し。

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    2018年12月16日
  • 回想のブライズヘッド 上

    Posted by ブクログ

    オックスフォードの学生の自伝を記した小説である。ドイツの大学町の回想、仙台の回想、本郷の回想という中での一群の小説として考えればいいと思う。

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    2015年06月13日
  • 回想のブライズヘッド 上

    Posted by ブクログ

    イギリス文学の典型的な作品だと思う。
    全体的に暗いし、宗教的要素の強い作品だが、強く惹かれた。

    描写と人間心理の葛藤が好き☆

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    2009年10月04日

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