作品一覧

  • 生物の世界
    4.2
    1巻660円 (税込)
    類縁原理の直観的認識を方法論に生物社会の構成原理を《棲み分け》にみる今西生物学の「棲み分け理論」、ダーウィン来の自然淘汰説を越える独自の進化論の構想を、思想的自画像風に描くユニークな文化論。科学文明の危機に際し生態学への関心が強い折、その基本書としても必読。
  • 人類の祖先を探る 京大アフリカ調査隊の記録
    -
    1巻770円 (税込)
    われわれ人類=ホモ・サピエンスは、いつ誕生し、どのようにして文化を、身につけるようになったのか。本書は、いまだ残された多くの謎をアフリカに求め、類人猿の社会、未開民族の生活から調査・解明した記録である。「アフリカの自然と人間の生気、その偉大な潜在力は、機械文明に毒された現代社会に、人類再出発の契機を与える」この著者のことばは、新たな、文明のあり方を考えさせる。
  • 人間以前の社会
    5.0
    1巻836円 (税込)
    社会をつくるのは人間だけではない。トリやケモノには、順位制、テリトリー制、リーダー制、分業制などの社会的形態がある。それは人間の社会をより下等にしたというものではなく、人間の感覚からははかりしれない独自の論理をもっている。ダーウィン進化論の人間中心主義に疑念をもつ著者による興味深い生物社会論。

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  • 世界の歴史〈1〉人類の誕生
    4.0
    1~24巻880~990円 (税込)
    二本足で立った裸のサル! 人類誕生の秘密から社会を形成し、文明を築くにいたる足跡を、大胆な仮説と明晰な論理、そして独自の研究方法で解明してゆく。京都大学・今西グループが放った名著中の名著。
  • 今西錦司 生物レベルでの思考
    4.0
    1巻1,232円 (税込)
    独特の生態学で知られ、日本の霊長類研究を切り拓いた知の巨人が自身の自然観、探検、宗教観までを綴る。

ユーザーレビュー

  • 生物の世界

    Posted by ブクログ

    機械論的ダーウィン進化論に対して新たな視角を提供した著者の論理展開は、読んでいて非常に良い頭の体操となるものであった。同時に、人間の審美眼をくすぐるような蝶の美しさや貝殻の模様の微細さ等、目的論的に捉えないで自然淘汰の論法に一辺倒した場合には、ナンセンスとなりうる事象が、今日の自然科学では垣間見ることができるのも事実だと感じた。
    社会科学に携わることが今後多いだろうと思われる自分にとって、構造的解釈に囚われすぎずに目的論的解釈の意義を見直す余地が生まれたことは大きな収穫であったと言ってよいだろう。

    0
    2012年12月12日
  • 人間以前の社会

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    社会をつくるのは人間だけではない。
    トリやケモノには、順位制、テリトリー制、リーダー制、分業制などの社会的形態がある。
    それは人間の社会をより下等にしたというものではなく、人間の感覚からははかりしれない独自の論理をもっている。
    ダーウィン進化論の人間中心主義に疑念をもつ著者による興味深い生物社会論。

    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時

    0
    2011年05月15日
  • 生物の世界

    Posted by ブクログ

     単なる生物学の本というより哲学の本として読んでいました。この世界にあるもの全てが違っていて、全てがどこか似通っている。世界のつながりを考えさせてくれる本です。

    0
    2017年08月16日
  • 今西錦司 生物レベルでの思考

    Posted by ブクログ

    ◯山極先生つながりで今西錦司の本を手に取ってみる。この本はかなり不思議な本である。元々この文庫本の思想がそうであるようだが、自然科学者のエッセイを文庫本としたようだ。まとまりがあるようでないような内容だった。
    ◯ただ、この著者のことはよく分かる。自然が大好きで、ちょっと変わった人で、頭の良い野生人と言った感じだった。
    ◯とりわけ山に関する記載が多い。このエッセイの一部を読んだ人は、冒険家か探検家と勘違いするのではないだろうか。
    ◯最も気になったのはオスについての記載である(ここ最近の関心事でもあるので)。オスが力を持て余し、それを吸い上げられて戦争を起こしているという。そんな発想は中々ないが、

    0
    2020年08月01日
  • 今西錦司 生物レベルでの思考

    Posted by ブクログ

    生物学を基礎におきつつ展開される、様々な視点がとても興味深かった。
    中には同調しがたい考えもあったけれど、それでも、こうして裏打ちされたものがあると、それもある意味ありかもと納得できるところが、やはり違う。
    そして、文章が面白い。初めて読んだけれど、結構好みだった。
    朝永、寺田、中谷に続くヒットだった。

    0
    2019年08月06日

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