【感想・ネタバレ】今西錦司 生物レベルでの思考のレビュー

あらすじ

独特の生態学で知られ、日本の霊長類研究を切り拓いた知の巨人が自身の自然観、探検、宗教観までを綴る。

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Posted by ブクログ

◯山極先生つながりで今西錦司の本を手に取ってみる。この本はかなり不思議な本である。元々この文庫本の思想がそうであるようだが、自然科学者のエッセイを文庫本としたようだ。まとまりがあるようでないような内容だった。
◯ただ、この著者のことはよく分かる。自然が大好きで、ちょっと変わった人で、頭の良い野生人と言った感じだった。
◯とりわけ山に関する記載が多い。このエッセイの一部を読んだ人は、冒険家か探検家と勘違いするのではないだろうか。
◯最も気になったのはオスについての記載である(ここ最近の関心事でもあるので)。オスが力を持て余し、それを吸い上げられて戦争を起こしているという。そんな発想は中々ないが、山極先生の本を読んでいると、やはり余分は余分なのだと感じる。しかしエッセイだけあってあまり思考は深まらず。。
◯当然ゴリラ感はない。ちょっとサル感はある。

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2020年08月01日

Posted by ブクログ

生物学を基礎におきつつ展開される、様々な視点がとても興味深かった。
中には同調しがたい考えもあったけれど、それでも、こうして裏打ちされたものがあると、それもある意味ありかもと納得できるところが、やはり違う。
そして、文章が面白い。初めて読んだけれど、結構好みだった。
朝永、寺田、中谷に続くヒットだった。

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2019年08月06日

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