作品一覧

  • ベースボールの詩学
    5.0
    百年以上も前に、ピラミッドをバックネット代りに試合をしたアルバート・スポルディングの世界一周興行。塁間九十フィートを決めたアレグザンダー・カートライト。その距離が、盗塁や併殺のクロスプレイをうみだしてきた……。ベースボールの起源をたどり、詩との同一性を見出す鮮烈な名篇。「ただ一個の白いボールが、この本全体なのである」。(講談社学術文庫)
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な
    4.2
    1巻770円 (税込)
    「打ち下ろすハンマアのリズムを聞け」-芸術の永遠に滅びざることをこう表現した芥川は,死の前の4年間アフォリズムの刃を研ぎ澄まし「侏儒の言葉」を書きついだ.一方,谷崎との2度の論争に底深く覗いた文学の「極北」とは何であったか.死への傾斜をはらんだ,最晩年の双竜ともいうべき箴言集と文芸評論集.(解説=平出隆)

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  • ベースボールの詩学
    -
    19世紀後半、エジプトのピラミッドをバックネット代わりにベースボールの試合をした男たちがいた。アメリカの国技を世界に紹介するために選ばれたワールド・ツアーの一行だった。――この奇妙な世界一周野球旅行をめぐって球戯の起源を探る巡歴は始まる。「投げられた白球をバットの真芯でとらえ、野の涯へと打ち返すときのあのいい知れぬ快感……」。野球をこよなく愛する詩人がベースボールの歴史と冒険、詩的なるものを探求した、まったく新しい野球論の誕生。

ユーザーレビュー

  • ベースボールの詩学

    Posted by ブクログ

    往来堂書店「2011 summer D坂文庫」から。
    野球と詩に同一性を見出したという詩人が書いた一冊。19世紀末の野球世界遠征の歴史を紐解いたり、今はなきボールパークの跡地を訪ね歩いたり、野球愛に満ちた展開は読んでいるこちらも胸が躍る。最後にはボールが"魂"にまで昇華して、ワタシも昇天した。

    0
    2018年11月18日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

    Posted by ブクログ

    読み始めました。
    『侏儒の言葉』は、以前に単体の岩波文庫を読んだことがあります。

    大阪に向かう列車で読んでいます。前に読んだとき(30代)より、痛切に感じます。
    ちょうど京都駅に停車中に「侏儒の言葉」の部分を読み終えました。
    (2013年11月22日)

    「文芸的な」は、初めて読みました。
    (2013年11月23日)

    0
    2013年11月23日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

    Posted by ブクログ

    文芸論争はどうも神学論じみている。
    きっと痛切なことだったのだろうが、申し訳ないことにあまり興味を持てない。

    その一方でアフォリズムに惹かれるのは、
    それが日々の何気ない思考の断章だと感じるからだ。
    体系化される前に著者の生活の端々から自然と沸き出でる肉声のような気がする。
    そして、いくつかのアフォリズムが長い時間を耐えて小説を構成する血肉となり、
    また最終的には著者の人生を左右させるという予感がするからだ。

    0
    2014年06月22日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

    Posted by ブクログ

    芥川が晩年に記したアフォリズム。読んでいると、彼は神経むき出しで生きていたのではないかと思うほど、鋭く繊細な文章。こんな感覚をもって生きていくには、いったいどれだけの苦痛が伴うのだろう。

    0
    2014年03月18日
  • ベースボールの詩学

    Posted by ブクログ

    <poka>
    平出さんの文章だいすきです。
    「ケイシー打席に立つ」は、笑い、泣かされます。

    <だいこんまる>
    ケイシーと長嶋の三振シーンはすごいね。目線がいいね。

    0
    2011年09月03日

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