セーレン・キルケゴールの作品一覧

「セーレン・キルケゴール」の「死に至る病」「愛について」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 新訳 不安の概念
    3.5
    1巻1,584円 (税込)
    個体的存在としての人間を定位するとき、罪、自由、信仰が不安の概念のうちに結びつく。ハイデガー、実存主義哲学に大きな影響を与えた思考の、デンマーク語原典からの新訳。
  • 愛について
    5.0
    1巻440円 (税込)
    デンマークの宗教思想家キルケゴールの言う“愛”とは、神の愛への人間の壮烈な登攀であり、換言すれば、キリストによって具現された犠牲愛の極致を目ざす遠征である。彼の要求する“愛”は、人間の不可能の限界に接している。本書は、近代の運命とも言うべき、不幸の中にあって清らかであるために苦しまねばならぬ多くの人々に捧げられた、永遠なる“愛の生命と摂理”の書。
  • ワイド版世界の大思想 第1期〈1〉プラトン
    -
    1~42巻3,300円 (税込)
    ヨーロッパ哲学が誕生してすでに二十数世紀、その間生まれた幾多の作品のなかでも、面白さの点で「対話篇」(国家)は抜群である。そこには知識学や存在学や人間学に関する現代的思索の帰りゆく故郷がある。「国家」の完訳の他、ソクラテスの精神を如実に伝える代表二作を収録。 〈収録タイトル〉 国家/ソクラテスの弁明/クリトン ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
  • 死にいたる病 現代の批判
    4.7
    1巻1,760円 (税込)
    絶望という病根にこれほど深くメスを加え、これをえぐり出した書物は他に類がない。 そしてその絶望や不安から脱する道、自己回復の道をさし示した本書は、実存思想の始点となった。
  • 死にいたる病
    3.7
    1巻1,430円 (税込)
    絶望とは、人間の精神のみが罹る「死にいたる病」である。キリスト教会の欺瞞を批判しつつ、無限なる神との関係における有限なる自己(単独者)をめぐって、絶望と罪との諸形態を徹底的に分析し、考え抜く――精神の教化と覚醒のために。自己疎外に陥った現代人の魂の、その核心への肉薄が、今なお鮮烈に読む者を捕えて離さない実存主義哲学の古典。20世紀の思想に広範な影響を与えたキルケゴール晩年の思索を、デンマーク語原点から訳出し、詳細を極める訳注と解説を付す。
  • ドン・ジョヴァンニ 音楽的エロスについて
    -
    ドン・ジョヴァンニはなぜ女性を誘惑しつづけるのか。モーツァルトを愛したひとりの天才哲学者が自身の耳をたよりに、音楽の根源にあるエロスの謎に迫る。ドン・ファン論の古典的論考。

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  • 死に至る病
    4.0
    1巻1,001円 (税込)
    「死に至る病」とは絶望のことである。本書はキェルケゴールが絶望の暗黒面を心理学的に掘りさげつつ、人間というものの本質を激しく追求したものであるが、繊細深刻をきわめる絶望者の心理描写の中には、多分に著者自身の自己分析と自己告白とが含まれている。ここに著者の哲学的思索の根本的な特色がある。

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ユーザーレビュー

  • 愛について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「己自身のごとく、汝の隣を愛すべし」

    隣人愛として有名なこの一節がメインに据えられた上で、
    キリスト教における愛とは何か、
    隣人とは何か、
    己自身のごとくという言葉の意味、
    愛「すべし」という命令に含まれる意味

    など、深く考察していきその困難さを語る本です。
    キリスト教とキルケゴールを浴びれます。

    テーマが分かりやすいのでかなり読みやすい!
    隣人愛についての前提知識があるとさらにわかりやすい気がします。
    あとこれ調べても偽名出てこなかったから、この本の内容部分は本名名義で書いたんだと信じます。

    そういう意味でもキルケゴールっぽさを浴びたい人に最初に勧めたさがあります。
    代表作「死に至る

    0
    2025年12月06日
  • 死に至る病

    Posted by ブクログ

    実存主義の創設者と言われる哲学者キェルケゴールの主著。

    死に至る病とは、要するに絶望(死にたくても死ねない状態)のことで、これを解決するには信仰しかないとのこと。

    読み始めて、早速このような難解な書を読むためにはどうすれば良いかという問題に直面したので、無理矢理にでも自分自身の問題に置き換えるという方法で読み進めた。

    まずは第一編の以下の冒頭は「自己」に別の言葉を入れることで、読者各々の実存(生きるとはどういうことか)を取り出すことが可能だと思った。

    「人間とは精神である。精神とは〇〇である。〇〇とは〇〇自身に関係するところの関係である」

    (私は〇〇に「運命」や「笑い」を当てはめて読

    0
    2024年09月24日
  • 死にいたる病 現代の批判

    Posted by ブクログ

    自己自身になろうとすること、透明な私になることこそが死に至らないとしても、いま、ここにいる私を捨て去ることができるのだろうか?いま、ここにいる私を捨て去るのは、やはり死に(精神的な死ではないにしても、肉体的な死はある気がする)かわらず、私としてはどうしても捨てきれない私が残る気がする。キルケゴールからすれば、それも絶望に違いないのだろうけれど、〈神がそこにいるのにもかかわらず、自分を捨てきれない弱さ〉というのはあるのではないか。日本で言えば、遠藤周作が海と毒薬や、沈黙でそれを描いてきたのだろう。

    0
    2024年06月30日
  • 死にいたる病 現代の批判

    Posted by ブクログ

    個人心理学としても有名なアドラー心理学と「個人」の指す意味は違えど趣旨はかなり近いように思う。
    結局は「未来を諦めず、過去に固執せず、自分の限界を見抜きながら今を生きる」という趣旨と解釈した(信仰云々に関して除けば)。

    1
    2023年08月24日
  • 死に至る病

    Posted by ブクログ

    キルケゴールを解説書などではなく、直接読むのは初めてだが、その信仰に身震いした。この歳まで読まずに来たことを悔やむ。つくづく読書は若いうちからはまるべきだ。これまで人生の何分の一かを損した気持ちになった。ただ私のラッキーは聖書に馴染み生きてきたことだ。多くの日本人にとって難解な書と思うが、聖書のバックグラウンドがあることで一文字一文字が沁みるように入ってくる。文体そのものは一見古いが、キルケゴールの言葉運びそのものは、要点が分かりやすく、それをさらに砕いていくのでとても読みやすい。

    人間の最初の姿は絶望である。神の前に犯した罪の故にエデンを追い出されて必ず死ぬものとされた人の姿は絶望そのもの

    0
    2021年12月20日

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