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藤田和日郎先生インタビュー

名作『うしおととら』、『からくりサーカス』を世に送り出し、 20年以上の間、週刊連載というハードな環境の中で今なお作品を描き続ける藤田和日郎先生の情熱と素顔に、漫画家 田中圭一が対談形式のインタビューで迫る!

『うしおととら』は王道のエンターテインメント

田中:最近、『うしおととら』を読み返してみたんですが、最大の敵と対峙する時に、全てのキャラクターが集結しますよね。しばらくこうした王道のクライマックスってお目にかかっていないように思ったのですが。

藤田:(笑)。でもみんな好きですよね。

田中:ええ、好きなんです!

藤田:全然新しいモノじゃないと思うんですわ。話の中で登場したキャラクターが全員出てきて敵にあたるっていうのは。

田中:僕らが子供の頃には割とあったんですよね。『みなしごハッチ』とか。

藤田:みんなで協力して巨大な敵に立ち向かうっていうのが、結局みんな大好きだと思うんですよ。
みんなでクライマックスを盛り上げる。みんなで強大な敵にぶつかっていくっていうのは、エンターテインメントとしてみんなが一番好きな、最大公約数であるって気がしてならないんですわ。

田中:でも最近はあまり見かけない。

藤田:なぜだかオレはそういうものが見たくてお腹が空くんですよ(笑)。
でも、そういうクライマックスを描くのは正直、体力がいります。アタマが爆発しちゃう。
だからオレの場合は、ノートに登場人物の名前を書いて、それを見たり、動かしたりしながら「コイツは今どこにいるんだっけ?」って、確認しながら原稿を描くという作業をしているんですよ。

田中:なるほど。

藤田:『うしおととら』では、オレは絶対に最後にみんなで戦うシーンを描きたかったから、全員の感情をコツコツと積み上げていったんです。お腹を減らして、髪の毛もハゲながら(笑)。
「絶対にやるんだモン!ボク絶対にやるモン!」みたいな気持ちでやらないと無理ですね。
そうしないと最後の感動は無いので。


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