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中流という生き方はまだ死んでいない。
万人を豊かにする進歩的資本主義とは?
上流エリートか、貧困層か……。未来の選択肢は、この二つだけではない。
今こそ、分断なき世界について語ろう!
「スティグリッツはとてつもなく偉大な経済学者だ」――ポール・クルーグマン(ノーベル経済学賞受賞経済学者)
「クルーグマン、ピケティと並び、21世紀のグローバル資本主義論争をリードしてきた偉人」――アンドリュー・アンソニー(ガーディアン紙)
ノーベル経済学賞受賞経済学者が、市場原理主義に異議を唱え、経済の再生を提言する!
いまや経済や政治は、一部の富裕層や大企業だけのためのものになってしまった。
さまざまな産業を、わずかばかりの企業が独占的に支配するようになった結果、格差が急激に拡大し、成長が鈍化している。
だが、我々が直面しているこのような状況に対し、打つ手がないわけでは決してない。
スティグリッツによれば、富や生活水準の向上を真にもたらすのは、学習、科学やテクノロジーの進歩、法の支配だという。本書で示される政策改革に賛同する人が多数派を占めれば、いまからでも、豊かさが万人にいきわたる進歩的資本主義を構築することは可能だ。そしてそれは、誰もが中流階級の生活を実現できる社会である。
市場原理主義から予想される危機と、進歩的資本主義の基盤を提示する本書は、現代社会の危機的状況を明らかにすると同時に、困難な時代を乗り越えるための、正しい資本主義のあり方、すなわち「それでも資本主義にできること」を示すものである。
Posted by ブクログ 2021年10月04日
「きっとこの人には敵わない」と大尊敬している人生の先輩が「今年読んで一番よかった!」と紹介してくれたので手に取った1冊。勉強になりすぎました。日本から見たアメリカではなく、アメリカの中での辛口アメリカ評。でもそれが愛情ゆえにだということは伝わってくる。すでに日本に置き換えても起こっている問題もあれば...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月20日
ジョセフ・E・スティグリッツは米国の経済学者で、2001年にノーベル経済学賞を受賞した。クリントン政権時代の大統領経済諮問委員会の委員長や、世界銀行のチーフエコノミストを務め、現在はコロンビア大学教授。
現代は上位1%が富と政治を独占。中間層が没落し、大きな分断を生んでいる。本書は、経済的、政治的...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月26日
非常に良い。トランプなど右派、新自由主義、格差容認の考えが圧倒的な世の中で、富の再配分、教育、医療、オバマケアなどなど、心のどこかでこういう優しい社会、平等な社会が良いなあと思ってることを描いてくれる。
でもトランプは経済運営上手いちゅうネタをよく見かけ、このギスギス感も経済運営の犠牲かと思い込んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月19日
とても面白かった。神の見えざる手は間違っていた、という主張からはじまり、経済には政府の介入が必要だという。まさにそうだなぁというのと、対処法的な話なのかなと。
資本主義は、資本家が儲かり、総貧困化の限界値を超えると、資本主義を変えるしか方法がなくなるような気がする。
アメリカの政治を見ていると、...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月13日
本書は、左派の政治家やヒューマニストではなく経済学者が「格差の拡大が経済発展を蝕む」と主張し「大多数の人々に中産階級の生活を」と訴えた本である。
あくまでも経済学的な主張として格差拡大に反対していることに目を引かれる。
本書の表題を直訳すると「進歩的資本主義」となるが、その内容は限りなく「社会主義の...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月02日
左派ケインジアン経済学者であり2001年のノーベル経済学賞受賞者であるスティグリッツによる資本主義の適切な見直しとその実行のために必要な政治改革についてまとめた論考。
スティグリッツが問題視するのは、アメリカで顕著に発生している1%の超富裕層と、低所得者層の格差/断絶である。その原因は、伝統的な共...続きを読む
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