小説・文芸 - 岩波文庫作品一覧

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  • 大江健三郎自選短篇
    4.4
    「奇妙な仕事」「飼育」「セヴンティーン」「「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち」など,デビュー作から中期の連作を経て後期まで,全二三篇を収録.作家自選のベスト版であると同時に,本書刊行にあたり全収録作品に加筆修訂をほどこした最終定本.性・政治・祈り・赦し・救済など,大江文学の主題が燦めく,ノーベル賞作家大江健三郎のエッセンス.

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  • 無垢の時代
    5.0
    一八七〇年代初頭,ある一月の宵.純真で貞淑なメイとの婚約発表を間近に控えたニューランドは,社交界の人々が集う歌劇場で,幼なじみのエレンに再会する――.二人の女性の間で揺れ惑う青年の姿を通じて,伝統と変化の対立の只中にある〈オールド・ニューヨーク〉の社会を鮮やかに描き出す.ピューリッツァー賞受賞.

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  • 英国古典推理小説集
    4.3
    「殺人があったのは二十二年前の今日――」.ディケンズ『バーナビー・ラッジ』とポーによるその書評,英国最初の長篇推理小説と言える「ノッティング・ヒルの謎」を含む,古典的傑作八篇を収録(本邦初訳を含む).読み進むにつれて,推理小説という形式の洗練されていく過程がおのずと浮かび上がる,画期的な選集.

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  • ラ・カテドラルでの対話 (上)
    4.5
    1~2巻1,386~1,452円 (税込)
    独裁者批判,ブルジョアジー批判,父と子の確執,同性愛――.居酒屋ラ・カテドラルにおける二人の人物の会話をとおして,独裁政権下ペルーの腐敗しきった社会の現実を描く初期の代表作.「これまでに書いたすべての作品の中から一冊だけ,火事場から救い出せるのだとしたら,私はこの作品を救い出すだろう」(バルガス=リョサ).(全二冊)

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  • 西行全歌集
    4.0
    願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃――.山家集,聞書集,残集,御裳濯河歌合,宮河歌合ほか,現在知られている西行の和歌のすべて約2300首を集成.脚注のほか,詳細な補注・校訂一覧を付し,広く日本の詩歌に関心のある読者にとって読みやすいだけでなく,専門家の研究にも資する決定版.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 源氏物語(一) 桐壺―末摘花
    4.5
    皇子に生まれ,幼くして母を亡くし,位人臣を極めた光源氏.その数多の恋愛を軸に,平安貴族の華やかで翳りある世界を描き尽くした,世界最古の長編物語の一つ.新日本古典文学大系版の厳密な考証に基づく全五四帖の原文に,最新の学術成果を盛り込んだ注解・補訳を付す.本冊には,桐壺から末摘花までの六帖を収録.(全九冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 冗談
    4.5
    絵葉書に冗談で書いた文章が,前途有望な青年の人生を狂わせる.十数年後,苦しみに耐え抜いたすえ,男は復讐をもくろむが…….政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして,4人の男女の独白が重層的に綾をなす,ミラン・クンデラ(1929-)の最高傑作.作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳.

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  • 真夜中の子供たち 上
    3.8
    一九四七年八月一五日,インド独立の日の真夜中に,不思議な能力とともに生まれた子供たち.なかでも〇時ちょうどに生まれたサリームの運命は,革命,戦争,そして古い物語と魔法が絡みあう祖国の歴史と分かちがたく結びつき──.刊行当時「『百年の孤独』以来の衝撃」とも言われた,二〇世紀小説を代表する一作.

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  • マラルメ詩集
    -
    「浄らかなその爪は 縞瑪瑙を 高々と 掲げ……」。象徴派の詩人として詩史に燦然と輝くステファヌ・マラルメ(1842-98)は、〈絶対の書物〉を求め、生涯ただ一冊の詩集を編み続けた。未完に終わったその自選詩集と、恋人に捧げた軽やかな詩群、「エロディアード」「半獣神の午後」の異本を徹底的に読み込み、審らかに注解する。[新訳]

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  • モイラ
    4.0
    「君ほどは白からず……」──ジョゼフは白い肌に赤毛の十八歳.人の心を騒がす美貌ながら,極度の潔癖さと信仰心ゆえに学生らしい気軽な会話を嫌悪し,好意を示す人たちと事あるたびに衝突する.孤独の中で,夢想にふける彼の前に運命の少女モイラが現れ…….一九二〇年のヴァージニアを舞台に,端正な文章で綴るグリーンの代表作.

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  • 万葉集(一)
    4.7
    日本の詩歌の源,最古の歌集.奈良時代末に編まれて以降,読み継がれてきた二十巻四千五百余首には,宮廷歌人から無名の男女に至る人々の心が映される.本冊には巻一―巻四,雄略天皇・額田王・柿本人麻呂・大伴旅人らの雑歌・相聞・挽歌・譬喩歌を収録.新日本古典文学大系に基づき,86年ぶりに全面刷新した文庫版.(全五冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • キーツ詩集
    -
    25年あまりの短い生涯の間にきわめて感覚的で豊かな詩情をうたったイギリス・ロマン派を代表する詩人ジョン・キーツ(1795―1821).その主要な二詩集に,生前には詩集に収録されなかった拾遺詩篇を精選して収録.長篇物語詩,ソネット,オードなど,〈美の詩人〉キーツの様々なジャンルの詩の魅力にふれる一冊.

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  • 荒涼館 一
    5.0
    「おまえはおかあさんの恥でした」──両親の名も顔も知らず厳しい代母に育てられたエスターと,あまたの人を破滅させてなお継続する「ジャーンダイス訴訟」.この二つをつなぐ輪は何か? ミステリと社会小説を融合し,呪われた裁判に巻き込まれる人々を軸に,貴族から孤児まで,19世紀英国の全体を書ききったディケンズの代表作.(全四冊)

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  • ドリアン・グレイの肖像
    4.5
    19世紀末、ロンドン。画家のモデルをつとめるドリアンは、若さと美貌を映した自らの肖像画を見て、自分自身はいつまでも若々しく、年をとるのは絵のほうであってほしいと願う――。快楽に耽り悪行に手を染めながらも若さを保ちつづけるドリアンと、かれの魂そのままに次第に恐ろしい醜悪な姿に変貌する肖像画との対比を描く。新訳。

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  • クオーレ
    4.0
    ジェノバの少年マルコが母親を捜して遠くアンデスの麓の町まで旅する「母をたずねて三千里」の原作を収録。どこの国でも、いつの時代でも変わらない親子の愛や家族の絆、あるいは博愛の精神を、心あたたまる筆致で描く、デ・アミーチス(1846-1908)の代表作。世界中の人びとに愛読されつづけてきたイタリア文学の古典的名作の新訳。改版

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  • 新編 中国名詩選 (上)
    3.3
    1~3巻1,254円 (税込)
    三千年の歴史を有する中国の詩──そこには、道への志、政治批判、友情、望郷、恋愛、山水、仙界への希求など、自然と人間の万象が鮮やかにうたわれてきた。理と情の限りを尽くした膨大な詩から選りすぐった上古から清末までの五百首。精確で核心を鋭く射貫いた解釈が、漢詩本来の芳醇繊細で躍動する息吹を甦らせる。(全3冊)

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  • ユートピアだより
    4.8
    目覚めると、そこは22世紀のロンドン――緑したたり、水は澄み、革命ののち人々が選びとった「仕事が喜びで、喜びが仕事になっているくらし」に、驚き戸惑いつつ触れてゆく「わたし」。社会主義者にして美術工芸家モリス(1834―96)のあらゆる実践と批判、理想と希望が紡ぎ出す物語。清新な訳文に、豊富な訳注を付す。(新訳)

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  • オウエン自叙伝
    5.0
    ロバート・オウエンは単なるユートピア社会主義者ではなく、若くして自ら経営したニウ・ラナアックの紡績工場を舞台に、新しい労働の原理に基づく新天地を開拓した実践の人であり、産業革命期の風雲児であった。この自伝は彼が徒弟見習から身を起し名を遂げるまでの一生の記録であり、また労働運動史上のもっとも興味深い資料でもある。

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  • 真昼の暗黒
    3.3
    独房No.404に収監された元人民委員ルバショフ.覚えのない罪への三回の審問と獄中の回想,壁越しの囚人同士の交信に浮かぶ古参党員の運命.No.1とは誰か.なぜ自白は行われたか.スターリン時代の粛清の論理と戦慄のモスクワ裁判を描いて世界を震撼させたベストセラー.心理小説の傑作(1940年刊).【解説=岡田久雄】

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  • 説経節 俊徳丸・小栗判官 他三篇
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    ササラを摺りつつ語る大道・門付けの乞食芸として行われた説経節.今に伝わる演目から,後世の文学・芸能に特に大きな影響を与えた五作品を編む.語りの文体は臨場感に満ち,〈病〉を得た俊徳丸をかつぎ歩く乙姫,冥途から蘇った小栗判官を乗せた土車を引く照手姫など,力強い女主人公たちのすがたは印象深い.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 魔の山 上
    4.0
    平凡無垢な青年ハンス・カストルプははからずもスイス高原のサナトリウムで療養生活を送ることとなった。日常世界から隔離され、病気と死が支配するこの「魔の山」で、カストルプはそれぞれの時代精神や思想を体現する特異な人物たちに出会い、精神的成長を遂げてゆく。『ファウスト』と並んでドイツが世界に贈った人生の書。

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  • 大いなる遺産 上
    3.7
    1~2巻1,188~1,254円 (税込)
    両親と死別して孤児になったピップは,姉とその夫・鍛冶屋のジョーと暮らしていた.ある日.墓地で脱走囚と出会い頼まれた食料を家から持ちだした.成長して鍛冶屋修業を始めたピップに,匿名の人物から巨額の遺産が贈られるという知らせが届き,紳士修業のためロンドンに旅立つ.晩年の代表作.アメリカ版の挿絵を収録.(全2冊)

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  • 新版 第二集 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記
    4.6
    戦局が破滅的様相を呈し始めた1943年12月、学業を中断されて戦地に向かった学生たちが、死と直面しつつ思索を重ねて遺した手記。本書は63年に『戦没学生の遺書に見る 15年戦争』の表題で刊行されたもの(のち『第二集 きけ わだつみのこえ』と改題)。長く読み継がれることを願い、学徒出陣60年を期して新たに校訂し直した新版。

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  • サラゴサ手稿(上)
    4.6
    1~3巻1,177~1,254円 (税込)
    ポーランドの大貴族ポトツキ(一七六一—一八一五)が仏語で著した大伽藍のような小説.フェリペ五世治下,シエラ・モレナの山中をさまようワロン人衛兵隊長アルフォンソの六十一日間の手記によって,彼が出会った謎めいた人々とその数奇な運命が語られる.作者没後,原稿が四散し,二十一世紀に全容が復元された幻の長篇,初の全訳.(全三冊)

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  • ティラン・ロ・ブラン 1
    -
    セルバンテスが『ドン・キホーテ』の中で,「世界一の本」と絶讃する,騎士道小説の最高傑作.騎士ティラン・ロ・ブランの地中海を巡る冒険と,絶世の美姫との愛の日々が,絢爛豪華な宮廷生活を背景に驚くほど生き生きと描写される.『ドン・キホーテ』『アーサー王物語』『デカメロン』などと同列と評される,世界文学の大古典.バルガス=リョサによる〈日本語版への序文〉を付す.(全四冊)

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  • 新島襄自伝 手記・紀行文・日記
    -
    日本初の私立大学設立を目指した新島襄(1843―90)は,青年時代に鎖国令を犯して函館から密出国し,19世紀後半のアメリカを中心に異文化の清新な空気にふれて,文明開化期の日本に帰国した.その後,病気と闘いながら,教育とキリスト教伝道を通じて日本の近代化に挺身した新島の波瀾に富んだ生涯を,残された自筆の記録により跡づける.

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  • 復活 上
    4.0
    1~2巻1,177~1,188円 (税込)
    『復活』は人間の復活とは何かを問う長篇で,後期トルストイ(1828-1910)の問題意識や到達点が最も多面的に示されている.殺人事件の陪審員として法廷に出たネフリュードフは,容疑者の娼婦が,10年前に自分が誘惑して捨て去った叔母の家の小間使いカチューシャであることに気づき,激しい良心の呵責にさいなまれる.(全2冊)

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  • ノートル=ダム・ド・パリ 上
    3.7
    1~2巻1,177~1,320円 (税込)
    フランス・ロマン主義を代表する作家ユゴー(1802-85)が,1482年のパリを舞台に中世の社会と民衆の風俗を生き生きと描く.醜い鐘番のカジモド,美しい踊り子エスメラルダ,陰鬱な司教補佐クロード・フロロ.〈宿命〉によって結ばれた登場人物たちが,運命にもてあそばれ,愛や情熱や嫉妬といった感情のドラマを繰りひろげる.(全2冊)

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  • ガリヴァー旅行記
    4.0
    子供のころ誰しも一度はあの大人国・小人国の物語に胸を躍らせたにちがいない。だが、おとなの目で原作を読むとき、そこにはおのずと別の世界が現出する。他をえぐり自らをえぐるスウィフト(一六六七―一七四五)の筆鋒は、ほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。

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  • ホメロス イリアス 上
    4.1
    1~2巻1,177~1,254円 (税込)
    一○年にわたるトロイア戦争の末期、物語は、激情家で心優しいギリシア軍第一の勇将アキレウスと王アガメムノンの、火を吐くような舌戦で始まる。トロイア軍の総大将ヘクトル、アキレウスの親友パトロクロス、その敵討ちに奮戦するアキレウスら、勇者たちの騎士道的な戦いと死を描いた大英雄叙事詩。格調高く明快な新訳。

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  • 開高健短篇選
    4.0
    1巻1,166円 (税込)
    ノンフィクションや釣魚紀行など様々な分野に多芸多才ぶりを発揮した作家,開高健(1930―89).その創作の原点である短篇を,文庫としてはこれまでにない規模で精選・収録.デビュー作,芥川賞受賞作から,ヴェトナムでの戦場体験や阿片吸引をモチーフにした中期の傑作をへて,死の直前に書き遺された絶筆まで,作家の生涯を一望する全十一篇.

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  • 放浪記
    3.9
    1巻1,166円 (税込)
    私は宿命的に放浪者である――若き日の日記をもとに記された林芙美子(1903―51)の生涯の代表作.舞台は第一次大戦後の東京.地方出身者の「私」は,震災を経て変わりゆく都市の底辺で,貧窮にあえぎ,職を転々としながらも,逆境にめげることなくひたすらに文学に向かってまっすぐに生きる.全三部を収録.(解説=今川英子)

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  • ローマ皇帝伝 上
    4.0
    カエサル(シーザー)からドミティアヌス帝まで,帝政ローマに君臨した元首十二人の伝記集.著者(七〇頃―一三〇頃)は皇帝付きの秘書官.公文書のみならず,同時代の世評・諷刺・落書の類まで細大もらさず渉猟し,ふんだんに散りばめられた逸話は皇帝の知られざる個人生活にまで及ぶ.本邦初の完訳版.

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  • 俺の自叙伝
    5.0
    ロシア人を父に持ち,若くしてロシア,ヨーロッパを彷徨いトルストイの謦咳に接した.革命から逃れて日本に帰国,その後,東京の下層社会で極貧生活を送りながら旺盛な執筆活動を始める.才能を妬まれ虚言の作家と貶められ,文壇から追放された大正期のコスモポリタン作家が,生まれからデビューまで,数奇な人生を綴る.

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  • キリストはエボリで止まった
    4.0
    反ファシズム活動の罪で政治囚として一僻村に流刑に処された作者=主人公カルロ・レーヴィ(1902―75)が目のあたりにした,南イタリアの苛烈な現実.現代文明から隔絶した,キリスト以前から変わることのない,呪術や神話が息づく寒村での生活を透徹した視線で描きだす,戦後のイタリア文学を代表する傑作.

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  • スペイン文学案内
    3.0
    1巻1,122円 (税込)
    日本ではあまり知られてこなかったスペイン文学の豊饒な世界を案内するハンディーな文庫版文学史.全体を二部構成とし,I「スペイン文学の動向」では文学史の流れを簡潔に概説し,II「主要な作家と作品」では,セルバンテス,ケベード,カルデロン,ガルシア・ロルカその他にスポットを当て,それぞれの特色と魅力をわかりやすく伝える.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話
    3.7
    西欧の文化芸術に親しもうとする人にとってギリシア・ローマ神話の知識は不可欠である。この分野の学問的研究は長足の進歩をとげたが、しかし神々と人間の豊かで興味つきぬ世界を描いたブルフィンチ(一七九六―一八六七)のこの書物はすこしも価値を減じていない。『伝説の時代』の中から神話篇の全部を収めた。

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  • イソップ寓話集
    3.9
    子ども向けの人生訓話として世界中の人々になじみ深いイソップの動物寓話-実は、歴史上の人物としてのイソップ(アイソーポス)が作ったと実証できる話はひとつもない、いわば「イソップ風」寓話集であるが、そこには、読み手の立場によってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世界が展開されている。新訳471篇を収録。

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  • ジェイン・エア (上)
    4.4
    幼くして孤児となり、親類に疎まれ寄宿学校に入れられたジェイン。十八歳の冬、自由と自立を志して旅立つ――家庭教師として雇われた森深い邸で待つ新しい運命。自らの信念と感情に従って考え行動するジェインの率直で饒舌な語りは、今なお読者を魅きつけてやまない。ブロンテ姉妹のひとりシャーロット(1816-55)の代表作。新訳。(全2冊)

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  • ラブレー 第一之書 ガルガンチュワ物語
    5.0
    1~5巻1,122~1,386円 (税込)
    フランス・ルネサンスを代表する大作家ラブレーの長篇「ガルガンチュワとパンタグリュエル物語」の第一冊。桁はずれに巨大な王ガルガンチュワの奔放自在な生涯と武勲を豪快に物語りながら、中世末期社会の権威と秩序を陽気に笑いとばす規模雄大な作品。(全五冊。第二之書以下は「パンタグリュエル物語」。)

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  • 枕草子
    4.3
    冷静で細やかな観察,才気煥発な筆致によって,わが国随筆文学を代表する一書として,本書はあまりにも有名である.一段一段の文章から,平安時代の生活と感覚の具体相を,万華鏡を見るようにうかがい知ることができ,また筆者と中宮定子との美しい魂の触れあいが,この草子の文学的香気をいっそう高めている.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ワシントン・スクエア
    4.0
    「父には,弱いといえるところが一つもないんですの」完璧な父を敬愛する,内向的で平凡な容姿のキャサリン.彼女の前に現れた,美貌で言葉たくみな求婚者――19世紀半ばのニューヨークを舞台に,鋭く繊細な会話と描写が,人間心理の交錯と陰影を映し出す.『ある婦人の肖像』とならぶ,ジェイムズ(1843-1916)初期の佳作.

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  • 中原中也詩集
    4.2
    中原を理解することは私を理解することだ、と編者はいう。こうして飽くなき詩人への追求が三十余年にわたって続く。ここにその成果を総決算すべく、中也自選の『山羊の歌』『在りし日の歌』の全篇と、未刊詩篇から六十余篇を選んで一書を編集した。読者はさまざまな詩に出会い、その底にある生の悲しみに心うたれるに違いない。

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  • 戦争と平和 (一)
    3.7
    1~6巻1,100円 (税込)
    1805年夏、ペテルブルグ。英雄か恐怖の征服者か、ナポレオンの影迫るロシア上流社会の夜会に現れた外国帰りのピエール。モスクワでは伯爵家の少女ナターシャが平和を満喫。だが青年の親友や少女の兄等は戦争への序走に就いていた。愛・嫉妬・野心・虚栄・生死――破格のスケールと人間の洞察。世界文学不朽の名作! 新訳。

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  • 終戦日記一九四五
    4.2
    大人は子どもよりも愚かではないか? 『エーミールと探偵たち』などで知られる児童文学作家ケストナー(1899-1974)が第三帝国末期から終戦直後にかけて右往左往する大人たちの姿を活写する.皮肉とユーモアたっぷりの日記から見えてくるのは,いまなお繰り返される戦争の愚劣さにほかならない.「1945年を銘記せよ」.

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  • 新訂 新訂新古今和歌集
    3.7
    全二十巻.万葉調・古今調と並んで,三歌風の一典型を作った勅撰和歌集.俊成は余韻・余情の世界を統合して幽玄の世界をうちたて,定家は幽玄の世界を分析して有心を設定した.現実の暗さから逃れるために自然観照へと集中しその技巧は極限にまで達した.連歌や,芭蕉に多くの影響を与え,芭蕉の「わび」もこれを起点としている.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ブレイスブリッジ邸
    3.0
    『スケッチ・ブック』『アルハンブラ物語』とならぶ,W.アーヴィング(1783-1859)の傑作.ブレイスブリッジ邸での婚儀に招かれた語り手が,邸に集う人びとの様々な姿や悲喜こもごもの出来事を丹念に見聞きして語る.英国の牧歌的な風景と伝統的な風俗風習を背景に展開する秀逸な作品.本邦初訳.(イラスト=R.コールデコット)

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  • オーウェル評論集
    5.0
    オーウェル(一九〇三―五〇)といえば,ひとは『動物農場』『一九八四年』を想うだろう.だが三○年代から戦後にかけて展開された活発な評論活動を忘れてはならない.文学・政治・社会現象・植民地体験など多岐にわたる対象に鋭く深く切り込む彼のエッセイを貫くのは,自律的知識人に固有のあの強靱さと優しさだ.十二篇を精選.

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  • 雨夜譚 渋沢栄一自伝
    3.6
    激動の幕末維新を背景に大実業家・渋沢栄一(一八四〇‐一九三一)が疾風怒濤の青春を語る自伝。尊攘倒幕の志士→徳川家家臣→明治政府官僚→在野実業家と転身を重ねる著者の生き方は鋭い現実主義に貫かれた魅力をもち、維新変革をなしとげたエネルギーが生きいきと伝わってくる。実業家時代を概観した「維新以後における経済界の発達」併収。

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  • ファウスト 1
    3.9
    1~2巻1,067~1,166円 (税込)
    生の意義を把握するためとあらば悪魔に魂を売りわたすことも辞さぬファウストにとって自己救済はいかにして可能だったか。――ゲーテ(一七四九―一八三二)は若くしてこの大作を書きはじめ、完成までにほとんど全生涯を費した。そして脱稿のあと「私の今後の生活は全くの贈物のような気がする」といって深い悦びを語ったという。

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  • アルハンブラ物語 上
    4.2
    1~2巻1,067~1,177円 (税込)
    グラナダの丘に今もその姿を残すアルハンブラ宮殿。アーヴィング(1783―1859)はアメリカ公使館書記官としてスペインに赴き、偶然の幸運からモーロ人の築いた城に滞在した。宮殿の華麗かつ荘厳な姿とそこに暮らした幻想的な日々が、処々に伝わるさまざまな物語を織りまぜて、詩情豊かに綴られる。(全2冊)

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  • ラ・ロシュフコー箴言集
    4.0
    1巻1,067円 (税込)
    「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」――よく知られたこの一句が示すように、ラ・ロシュフコー(一六一三―八〇)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある一、二行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。

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  • 漱石詩注
    4.0
    漢詩が、殊に簡潔で締まった句が好きだ、といっていた漱石は、みずからも折々に漢詩を書き、『明暗』執筆のなかばからの100日間は、それを日課とした。漢詩は小説と同じく漱石の思想の表現である、と評した中国文学者が、学生時代から死の直前までに作られたうち160首に丹念な注釈を加え、その思想遍歴の跡を描き出す。

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  • 恋愛論 上
    -
    1~2巻1,056~1,122円 (税込)
    「この本は恋愛と呼ばれる情熱を構成するすべての感情の詳細で綿密な記述なのである.」理論書か,批評か,告白か,創作か――「結晶作用」の喩えでも知られ,古今東西にわたる引用,そして作家自身の恋愛体験が織りなす無類の書物.上巻には第二巻第五十三章までを収録,詳細な訳注を付す.新訳.(全2冊)

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  • 西遊記 1
    4.4
    1~10巻1,056~1,100円 (税込)
    東勝神洲傲来国は花果山にて石の卵から生れたサル、やがて仙術を身につけ故郷で王様になるも飽き足らず、招かれ出向いた天界では札付きの問題児。不老長生の蟠桃を盗み食い、玉帝の宴席を荒らして大暴れ、とうとう如来さまの手で山に封じられる。おなじみ孫悟空が新たな力を得ての活躍ぶり、まずはその誕生の様子から。(新訳)

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  • 八十日間世界一周
    4.2
    1872年10月2日午後8時45分、ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は、多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した、80日間世界一周の旅に出た。彼はトランプ仲間と、1秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ。彼と忠実な従者パスパルトゥーを待ちうける波瀾万丈…。

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  • 地底旅行
    4.1
    ドイツの鉱物学者リーデンブロック教授は、16世紀の錬金術師が謎の文字を書き残した羊皮紙を発見、甥アクセルの協力を得て苦心のすえ解読した。そこにはアイスランドの火山の噴火口から地球の中心に達することができると書かれていた。これが13週間に及ぶ地球内部への旅の始まりになった。ヴェルヌ(1828-1905)の最高傑作。挿絵多数。

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  • 芥川竜之介書簡集
    4.6
    1巻1,045円 (税込)
    芥川竜之介の残した全書簡から,代表的な書簡180通余を収録.芥川の書簡は,その生涯,文学,交遊を知るための第一級の資料であるとともに,芥川文学の「詩と真実」を最もいきいきと伝える作品の一つである.日本近代文学での書簡文学の名品に挙げられる.詳細な注解を付した.(解説=近藤信行)

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  • 萩原朔太郎詩集
    4.3
    「詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである」として、ひたすら感情の世界を彷徨しつづけた萩原朔太郎は、言葉そのもののいのちを把握した詩人として、日本の近代詩史上、無二の詩人であった。代表作「月に吠える」「青猫」等より創作年次順に編まれた本詩集は、その軌跡と特質をあますところなくつたえる。

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  • A.O.バルナブース全集 上
    -
    旅と書物をこよなく愛したフランスの作家ラルボー(1881―1957)の代表作.短篇小説と詩と日記から成る〈全集〉という風変りなこの作品は,いわば〈逆向きの教養小説〉だ.幼くして両親を失い,莫大な遺産を相続した主人公は,億万長者というばかげた境遇を捨て去り,一個の人間として生きるために世界各地を放浪する.(全2冊)

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  • 楽しみと日々
    5.0
    プルースト(1871-1922)が20代前半に書いた短篇小説・散文・詩をまとめた第1作品集.鋭敏で繊細な感受性,細部にわたる緻密な観察,情熱や嫉妬といった心理の微妙かつ執拗な探究,スノビスムへのこだわりなど,大作『失われた時を求めて』にも見られる特徴の数々が本書にはすでに現れている.プルースト入門にうってつけの1冊.

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  • 巨匠とマルガリータ (上)
    4.5
    1~2巻1,034~1,177円 (税込)
    「それでは、どうしても悪魔は存在しないと言うのですか?」首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る。黄色い花を抱えた運命の女、ゴルゴタを焼く灼熱の太陽……春のモスクワを舞台にブルガーコフ(1891-1940)が描く、20世紀ロシア最大の奇想小説、物語のるつぼの底に待つのは何か?――「私につづけ、読者よ。」(全2冊)

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  • 新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記
    4.5
    酷薄な状況の中で、最後まで鋭敏な魂と明晰な知性を失うまいと努め、祖国と愛する者の未来を憂いながら死んでいった学徒兵たち。一九四九年の刊行以来、無数の読者の心をとらえ続けてきた戦没学生たちの手記を、戦後五○年を機にあらためて原点に立ちかえって見直し、新しい世代に読みつがれていく決定版として刊行する。

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  • わが町・青春の逆説
    4.7
    人間はからだを責めて働かな嘘や――不撓不屈の精神で人力車引きをしながら孫娘を育てあげる男の、明治・大正・昭和にわたる波瀾万丈の生涯を描いた「わが町」。過剰な自意識に振り回される不器用な美貌の青年の成長を点綴した自伝的小説「青春の逆説」。織田作之助(1913-47)の代表的長篇二篇を収録。(解説=佐藤秀明)

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  • 芥川竜之介随筆集
    3.3
    芥川竜之介は、小説の他に、随筆、回想、小文も多く残している。芥川は、随筆を「清閑の所産を誇っていた文芸」として特に愛好した。古今東西にわたる深い学識、郷里(現・墨田区向島)への想い、交友を大事にした人柄など、芥川の素顔を良く伝えている。多岐にわたる珠玉の随筆を精選して初めてまとめる。詳細な注解を付した。

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  • 漱石・子規往復書簡集
    4.4
    1巻1,034円 (税込)
    夏目漱石と正岡子規は、明治22年、高等中学校の同級生として出会い、寄席の趣味をとおして親しくなった。その友情は子規が明治35年、35歳で亡くなるまで終生変わることなく続いた。漱石が批評を求めて子規に送った俳句と子規の添削を含め、その間に交わされた手紙を年代順に収録した。(解説=粟津則雄)

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  • 聖なる酔っぱらいの伝説 他四篇
    4.0
    ある春の宵、セーヌの橋の下で、見知らぬ紳士が飲んだくれの宿なしに二百フランを恵む――人生の喪失は、かくも軽やかに美しく語られる。ヨーロッパ辺境に生まれ、パリに客死した放浪のユダヤ人作家ロート(1894―1939)が遺した、とっておきの大人の寓話。他に、ナチス台頭前夜をリアルに描いた「蜘蛛の巣」など四篇を収録。

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  • 艶笑滑稽譚 第一輯
    4.0
    1~3巻1,034~1,122円 (税込)
    「未来に於ける私の最高の栄誉」となる作品とバルザックが自負した『艶笑滑稽譚』。社会・風俗への諷刺をこめた、エロティックで大らかな笑いの世界は、文豪の隠れた名作として愛されてきた。ヨーロッパ伝統の滑稽話の形式とラブレー等の語彙を借りた原文の古めかしい味わいを、流麗な日本語に移し替える。図版多数。(全3冊)

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  • 古事記
    3.9
    1巻1,034円 (税込)
    八世紀初めに成立した現存するわが国最古の歴史書・文学書。数多い口伝えを天武天皇が稗田阿礼に命じて覚えさせ、元明天皇が太安麻侶に書きとめさせたもの。天地開闢に始まり、伊邪那岐命・伊邪那美命の国生み神話、須佐之男命の大蛇退治等、神代より推古天皇に至る皇室の系図を中心に、わが国古代の神話・伝説・歌謡を広く収録。

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  • 白鯨 上
    4.2
    巨大な白い鯨〈モービィ・ディック〉をめぐって繰り広げられる、アメリカの作家メルヴィル(1819―1891)の最高傑作。本書は海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない、法外なスケールとスタイルを誇る、象徴性に満ちあふれた「知的ごった煮」であり、およそ鯨に関することは何もかも盛り込んだ「鯨の百科全書」でもある。新訳(全3冊)

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  • ウンベルト・エーコ 小説の森散策
    4.0
    作家であり記号論学者である著者が,読者は小説をいかに読むべきか,作者は読者にどうよんでほしいと願っているのかを,記号論の概念を駆使してユーモアをまじえつつ解説する,ハーヴァード大学ノートン詩学講義(1992─93)の記録.フィクションとは一体何なのか? 虚構の森(=小説)を散策する楽しみはどこにあるのか?

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  • バウドリーノ 上
    3.5
    時は中世,十字軍の時代――.神聖ローマ皇帝フリードリヒの養子となった農民の子バウドリーノが語る数奇な生涯.驚異に満ちた東方世界で出会う一本足の俊足スキアポデス,一角獣を連れた美女,胸に顔があるブレミエス族,大耳を広げて滑空するパノッティ族など,史実と伝説とファンタジーを織りまぜて紡ぎだす破天荒な冒険ロマン.(全二冊)

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  • ラテンアメリカ民話集
    3.8
    1巻1,012円 (税込)
    ラテンアメリカに広く分布し代表的なもの,日本の昔話に関係がありそうなものを中心に三七話を精選.それぞれの民話が世界の他地域でどのように変奏されているかなどについて,簡略適確な解説を付す.内容により,動物譚,本格民話,笑話,形式譚に分類.スペイン語文化圏であるアメリカ南西部旧メキシコ領で採話された民話も含めた.

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  • リア王
    3.7
    3人の娘の愛情を試そうとした老王リアは、末娘コーディーリアの真心を信じず、不実な長女と次女の甘言を軽信して裏切られる。狂乱の姿で世を呪い、あらしの荒野をさまようリア-疲れはてた父と娘の美しい再会と悲惨な結末。古代ブリテン史に材をとった、シェイクスピアの作品中最も壮大・残酷なこの悲劇を、意欲的な新訳で。

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  • うたげと孤心
    4.5
    1巻1,001円 (税込)
    詞華集の編纂,歌合,連歌といった古典詩歌の創造の場としての「うたげ」,これに対峙する創作者たちの「孤心」.『万葉』『古今』,そして『梁塵秘抄』等々,日本詩歌史上の名作の具体的な検討を通して,わが国の文芸の独自性を問い,日本的美意識の構造をみごとに捉えた名著.豊饒なる詩のこころへの誘い.(解説=三浦雅士)

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  • 暗闇に戯れて 白さと文学的想像力
    NEW
    4.7
    現代アメリカ文学を牽引し,その構図を一変させた稀有の作家による,革新的な批評の書.ウィラ・キャザー『サファイラと奴隷娘』,ポー,トウェイン,ヘミングウェイらの作品を通じて,アメリカ文学史の根底に「白人男性を中心とした思考」があることを明るみに出し,構造を鮮やかに分析すると共に,その限界を指摘する.

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  • 祭の夜
    4.0
    裏切りと復讐,自殺と自由,不条理な争い,暴力,弾圧,階級の差異――.均斉のとれた構造のうちに複雑な内容が秘められた,パヴェーゼ文学の原質をなす《詩・物語》全十篇.当時エイナウディ社で働いていたカルヴィーノが遺稿から編み上げた生前未発表の短篇集で,いずれの作品も詩的想像力に満ち溢れ,完成度がきわめて高い.

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  • スケッチ・ブック(上)
    4.5
    1~2巻990~1,122円 (税込)
    「アメリカ文学の父」W.アーヴィング(1783-1859)の最高傑作.短篇小説ありエッセイありの雑記帳.上巻には,アメリカ版浦島太郎「リップ・ヴァン・ウィンクル」のほかに,おもに英国の風俗習慣を素描した,格調高い筆致の18篇を収録.上下巻あわせて日本語への翻訳史上初の全34篇を訳出.挿絵多数.(全2冊)[新訳]

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  • 海底二万里 (上)
    3.2
    その年1886年は、奇妙な出来事が起こった年だった。いくつもの船が海で〈何か巨大なもの〉に出くわしていた。それは長い紡錘形の物体で、時に燐光を発し、クジラよりもずっと大きく、ずっと速かった。アメリカ海軍から依頼され、追跡行に加わったパリ博物館教授アロナックス氏は、ついにその怪物に遭遇した。(全2冊)

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  • 菜根譚
    4.2
    「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」。菜根は堅くて筋が多い、これをかみしめてこそものの真の味わいがわかる。明代末期に三教(儒仏道)兼修の士洪自誠が自身の人生体験を基にかみしめて味わうべき人生の哲理を簡潔な語録の形に著わした。本文庫版には注と解説に校注者の研究水準の高さが充分に盛り込まれている。

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  • 漱石追想
    -
    「先生は相手の心の純不純をかなり鋭く直覚する。そうして相手の心を細かい隅々に亘って感得する」(和辻哲郎)。同級生、留学仲間、同僚、教え子、文学者や編集者、禅僧に担当医に芸者、ともに暮らした使用人や家族まで――同じ時間を過ごした四九人が語る、記憶のなかの素顔の漱石。

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  • いちご姫・蝴蝶 他二篇
    2.8
    「ああ小、小、男子など何でもない!」公家の姫君から女盗賊へ、戦国末世を流転する美貌の烈女いちご姫。二葉亭四迷と並ぶ言文一致の先駆、山田美妙(1868-1910)の新奇華麗な文体に明治の世は目をみはり、若き美妙は一躍文壇の寵児となった。挿絵の裸体画が論争を巻き起こした「蝴蝶」、「武蔵野」「笹りんどう」と同時代評を収録。注・資料を収録。

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  • 川端康成随筆集
    -
    ノーベル賞講演「美しい日本の私」をはじめ、「あらゆる芸術の極意は、末期の眼」と述べた「末期の眼」、日々の素顔を映しだす連作エッセイ「落花流水」、横光利一等友人たちへの追悼など、川端康成(1899―1972)の珠玉の随筆31篇を収録。これらは、「伊豆の踊子」「雪国」など川端の小説の背景を知るためにも必読である。

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  • 牛乳屋テヴィエ
    3.5
    ユダヤの伝統と信仰を墨守してつましく暮らす牛乳屋のテヴィエ。だが彼の娘たちは旧弊な考え方の父に逆らい、異教徒や革命家の青年などと結婚し、次々と親元を離れてゆく。ユダヤ人集落(シュテートル)のしきたりを破って伝統の枠から飛び出してゆく娘たちの姿に民族離散(ディアスポラ)の主題を重ねた、イディッシュ文学の金字塔。『屋根の上のバイオリン弾き』の原作。

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  • 鏡花紀行文集
    3.5
    「……ああ、美しさに気味が悪い」(「十和田湖」)。湯の町修善寺・飯坂温泉、猪苗代に京大阪、暮らした逗子になじみの深川。食べもの乗りもの、唄に鳥。旅は道づれ弥次喜多道中、明治大正昭和をかけて、鏡花と旅する十六篇。小説では見えない鏡花の姿に出会える、新編集の紀行文集。現代の読者のために詳細な注を付す。

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  • 鏡花随筆集
    4.7
    「外出の用を控えた人や働く方たちには、こう云っては失礼だけど、四時とも、私は雨が大好き……」(「雨のゆうべ」)。自然に風土に、生活に食に芸能に、そして思い出に――生活に根ざした随筆にこそあらわれる、もうひとつの鏡花の世界。多彩な題材と執筆時期の全55篇を収録。現代の読者のために詳細な注を付す、初の文庫版随筆集。

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  • ロビンソン・クルーソー 上
    4.4
    1~2巻990~1,056円 (税込)
    無人島にたったひとりで漂着したロビンソン・クルーソー。イギリス小説の父といわれるデフォーの傑作。

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  • ゲーテとの対話 上
    4.2
    1~3巻990~1,034円 (税込)
    人生を貪欲に生きぬいたゲーテ。その最晩年の汲めども尽きぬ言葉の数々に満ちた対話の記録。

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  • 密林の語り部
    4.1
    都会を捨て、アマゾンの密林の中で未開部族の「語り部」として転生する一人のユダヤ人青年……。インディオの生活や信条、文明が侵すことのできない未開の人々の心の砦を描きながら、「物語る」という行為のもっとも始原的な形である語り部の姿を通して、われわれにとって「物語」とはどのような意味を持つのかを問う傑作。

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  • 文学論 (上)
    -
    1~2巻946~1,034円 (税込)
    1903年苦しいロンドン留学から帰国した漱石は帝大でいよいよ文学を講じる。後の文豪は世界文学といかに出会い自らの文学を築いたか。Fやfの用語など一見難解な外観と厖大な原文は人を圧倒するが、独特の苦渋とユーモア漲る痛快な口調で語られる文学修行の精華。西洋と日本の近代をつなぐ迫力満点の講義録。【亀井俊介注解】

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  • フランクリン自伝
    4.3
    雷雨中にたこを上げて電気と雷は同じものであることを発見したフランクリン(一七〇六‐九〇)は、科学者であると共に、出版業者、哲学者、経済学者、政治家であり、そして何よりもアメリカ資本主義の育ての親であった。本書はすぐれた人生教科書として多くの青年に影響を与えてきたが、アメリカ研究のための注目すべき書物でもある。

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  • ハムレット
    4.0
    弟に毒殺されたデンマーク王の亡霊が王子ハムレットに真相を告げ復讐を迫る。苦悩しながらも復讐を遂げ、自らも毒刃に倒れるハムレット-古くから伝わる復讐譚が、精妙な劇的構造のもとに近代的な心理悲劇に生れ変わった。世界中で愛読され繰返し上演されてきた、詩人の代表作。主人公の解釈は、時代の鏡でもある。新訳。

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  • 風と光と二十の私と・いずこへ 他16篇
    4.6
    安吾、安吾、安吾──安吾とはいったい誰か。坂口炳五はいかにして安吾になったのか。〈求道者・安吾〉、〈落伍者・安吾〉、そして何よりも〈作家・安吾〉。冷酷に現実を見つめる〈鬼の目〉、そして〈いたわりの視線〉。安吾にとって、自伝的作品を書くことは、自分の思想や生き方と自分の過去との全面的対決であった。(年譜・解説=七北数人)

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  • 堕落論・日本文化私観 他22篇
    4.3
    昭和21年4月に発表された「堕落論」によって、坂口安吾は一躍時代の寵児となった。処世術などクソ食らえ。自分にとって恥しくない内なる自己。他者などではない、この〈自己〉こそが一切の基準だ。それと戦い続けること。作家として生き抜く覚悟に貫かれた安吾の視線は、物事の本質にグサリと突き刺さる。(解説=七北数人)

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  • 久生十蘭短篇選
    4.5
    〈小説の魔術師〉として文学通の間で熱狂的なファンの少なくない、鬼才、久生十蘭(ひさおじゅうらん)(1902-1957)の精粋を、おもに戦後の短篇群から精選。世界短篇小説コンクールで第一席を獲得した「母子像」、幻想性の高い「黄泉から」、戦争の記憶が鮮明な「蝶の絵」「復活祭」など、巧緻な構成と密度の高さが鮮烈な印象を残す全15篇。

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  • 北條民雄集
    4.8
    北條民雄(1914-37)は19歳でハンセン病の宣告を受け全生病院に入院してから僅か三年半で夭折した.隔離された療養所で様々な差別・偏見に抗しつつ身を刻むようにして記された彼の言葉は絶望の底から復活する生命への切望を証しする文学であった.川端康成によって見出されたこの稀有の作家の文章を,小説,童話,随筆,書簡,日記から精選する.

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  • 芥川竜之介紀行文集
    -
    芥川の国内の旅行記と中国紀行をまとめる.1921年に,『大阪毎日新聞』視察員として中国各地を訪れた芥川は,ロマン的な中国像をいだきながらも,現実の中国の実情,中国の対日観を冷静に見つめ,自身の思いを刻々と伝えている.芥川の作品中でも,特異なルポルタージュである.

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  • 釈迦
    3.0
    仏教の開祖・釈迦の生涯を、人間愛を唱えた武者小路実篤(1885─1976)が伝記小説にまとめた。人を超えた人への尊崇の思いと共に、一言一句に同じ人間としての釈迦への篤い共感が、全篇に溢れる。真摯さと共にユーモアも感じさせる名文から、人として記憶に刻んでおきたい人類の至宝の道程が分かり易く丁寧に語られる。(解説=石井公成)

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  • 江戸川乱歩短篇集
    4.1
    大正末期、大震災直後の東京にひとりの異才が登場、卓抜な着想、緻密な構成、巧みな語り口で読者をひきこむ優れた短篇を次々と発表していった。日本文学に推理小説の分野を開拓し普及させた江戸川乱歩(1894-1965)の、デビュー作「二銭銅貨」をはじめ「心理試験」「押絵と旅する男」など代表作12篇を収録。

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  • 回想のブライズヘッド 上
    3.3
    第2次大戦中,物語の語り手ライダーはブライズヘッドという広大な邸宅の敷地に駐屯する.「ここは前に来たことがある」.この侯爵邸の次男でライダーの大学時代の友セバスチアンをめぐる,華麗で,しかし精神的苦悩に満ちた青春の回想のドラマが始まる.20世紀イギリスの作家ウォー(1903-66)の代表作.(全2冊)

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