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反ファシズム活動の罪で政治囚として一僻村に流刑に処された作者=主人公カルロ・レーヴィ(1902―75)が目のあたりにした,南イタリアの苛烈な現実.現代文明から隔絶した,キリスト以前から変わることのない,呪術や神話が息づく寒村での生活を透徹した視線で描きだす,戦後のイタリア文学を代表する傑作.
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Posted by ブクログ
反ファシズムで流刑された寒村から 国家の憂いを綴ったルポルタージュ小説 印象深いタイトルは、農民の慰めえない劣等感や救済されない苦痛を揶揄している 政治のリアリズムと民俗学の偶像的表現のアンバランスが、何とも作品を魅力的にしていた
パヴェーゼとは違い、ディープに反ファシスト運動に関わっていた作者。流刑されたイタリアの南部地区はキリストも見放した絶望の地だった。冒頭の連れてこられた様子はがが屠殺場に運送されてきたように、うちひしがれうなだれている。 どうやって希望を見い出だしていこうか煩悶する中、医療の知識を持つため、村人から...続きを読むは積極的に受け入れられる。 地形的にも行き止まりの土地で、消化不良の情念が発酵した様子がなんともねえ、味わいぶかいよ。自分がこういう何にもない場所で生まれ育ったから、情念→発酵→腐敗→乾燥、わかるわかる。
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キリストはエボリで止まった
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カルロ・レーヴィ
竹山博英
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