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西欧の文化芸術に親しもうとする人にとってギリシア・ローマ神話の知識は不可欠である。この分野の学問的研究は長足の進歩をとげたが、しかし神々と人間の豊かで興味つきぬ世界を描いたブルフィンチ(一七九六―一八六七)のこの書物はすこしも価値を減じていない。『伝説の時代』の中から神話篇の全部を収めた。
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Posted by ブクログ
19世紀の米作家トマス・ブルフィンチによる神話入門書。1913年の翻訳時には、夏目漱石が序文を寄せている。 Wikipediaによると、翻訳者の野上弥生子は夏目漱石の門下生と結婚した縁から作家デビューし、1985年に99歳で亡くなるまで文壇で長く活躍したとのこと。っ全然存じませんでしたスミマセン。...続きを読む原書が1855年、その翻訳が1913年で、その後改訳で手を入れられているとはいえ、さすがに古めかしい雰囲気の漂う本書。しかし手にとってみると、文章自体は読みにくくはない。ただ翻訳はいいとして、やはりギリシャ神話は人物名が多すぎて、ある程度知っていないと読む進むのはなかなか大変。とはいえ、結局読まないと人物名も覚えられないわけで。そのあたりの、神話の世界に入っていく上でのジレンマみたいなものを、できるだけやわらげてくれる入門書として、本書は優れたものではないだろうかと思う。巻末にはギリシャの神々の系譜図も載っており、さらにインド・北欧神話の概略も把握できる。 後半ではホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』、ウェルギリウスの『アエネーイス』のダイジェストが語られる。かなり大幅にカットされているにも関わらず、これだけでもかなり面白い。自分は『アエネーイス』のみ未読なのだけど、「これオデュッセイアより面白くね!?」となり、がぜんウェルギリウスに挑戦する意欲が湧いた。 ギリシャ・ローマ神話は、神にせよ英雄によ、その人物が語られる短い文面に濃密なドラマ性が含まれており、どれ一つ取っても詩歌や演劇に小説、今日で言えば映画や漫画などに広げられる普遍性を持っている。さらに人物単体での魅力のみならず、そこにまったく別の人物の物語が挟み込まれてくるのが面白い。そっちはそっちで濃密なドラマがあるなかで、思いがけないところでつながっている驚き。そういった相互性がいくつも複雑に絡み合って神話世界を構築しているのだなと思うと、読めば読むほど沼にハマりそうな奥深さを感じた。 なお、本書と、それに続くブルフィンチのアーサー王伝説の著作も『中世騎士物語』として野上弥生子の翻訳があり、どちらも大久保博という方の新訳がある。
ギリシア神話・ローマ神話は西洋文学の至るところに出てくるので,その知識が必要になる。本書ではギリシア神話・ローマ神話の概要が一通り書かれており,知識とする分には良い辞書になると思う。
教養として手元に置いておいて損はない1冊。読んでみると神々のえげつなさが目立って、読み物として普通に面白い笑 『イリアス』『オデュッセイア』の復習にもいい。
本書は野上弥生子女史の訳書なのだが単行本として世に出たのが1913年である。百年以上前の本なのだ。序文は夏目漱石、いやはや凄い時代のものだ。 約450頁あるので時間はかかったが、ですます調なので読みやすい方ではないかと思われる。ギリシア神話が影響を与えた例は挙げたらキリがないが、絵画や文学のみな...続きを読むらず、ポップカルチャーの方面で言えばゲームとかアニメとか、この頃は競馬の競走馬名などにもその影響が見える。サートゥルナーリアの意味を初めて知ったりとかエトセトラエトセトラ。そういったものの元ネタ、きちんと言えば由来を知れることは実に楽しいことだ。 注釈が付されていないように、そう難しいものではないからあらゆる人に一読をおすすめしたい。
ブルフィンチの広範すぎる西洋神話の知識が読み手に圧倒的に迫ってくる。しかし、古代ギリシャの神々はあまりにエコ贔屓であり、翻弄される人間が哀れであり、滑稽さも現れる。特にトロイア戦争のヘラの振舞いは…
西洋文明、西洋文化を知るには神話を読んでおくのはいいだろう。何かと命名にこれらの神話の背景がモチーフになっている。
ブルフィンチ特集ってことで、中世騎士物語に続いてギリシア・ローマ神話に行ってみました(しかしシャルルマーニュ伝説はなんかしんどいorz) 昔からなんとなしく知ってることがちゃんとのってるので(中世騎士物語もそうですが)、入門書にはもってこいだと思いますー。でも、この本の面白いところのひとつとしてやは...続きを読むり夏目漱石の序文を外すわけにはw
ギリシア神話を知るために、もっとも適切な一冊ではないでしょうか。 子ども向けの世界の神話伝説を集めた本を読んで興味ひかれていた。 中学生ぐらいになって、これを読み始めて、さらにいろいろ知った。 最低限のストーリーが理解できる。 かなり細かなことまで概略がつかめるのではないでしょうか。 以降、何回読...続きを読むんだだろうか。 エピソードや名前なんかはすぐ忘れてしまうので、今でもときどきひもといている。 いつまでたっても必需品。 記述はたんたんとしている。その分、自分の想像力を働かせやすい。 少年期の豊かな想像力にはちょうど良かった。 そして、基本文献としてなによりいいのは、(おそらくはかなり)網羅的というところだ。有名なエピソードはほとんど入っている(と思う・・・めっちゃ詳しいってわけやないんで・・・)。 翻訳者はビッグネームやし。 おまけに北欧神話やインド神話まで入っている。 北欧神話はこれで概略を知りました。それでとても興味を抱いた。(正直なとこ、ギリシア神話より好きかも) アニメの「魔探偵ロキ ラグナロク」を気に入った人なんかはバックグラウンドとして読んどいたらいいんじゃないでしょうか?ついでに『ああっ!女神さま』のファンもね。
いや~、久々だったということもあるし、文体がある意味で若干古め・・・・なので読み応えがありました!(笑) 最初に夏目漱石が書いたいわゆる序文があるんだけど、それに至っては旧漢字は多いは旧かなづかいは連発されているは、文体は格調高いはで正直昨今の安易(?)な日本語で書かれた本を読みつけている今の K...続きを読むiKi ではついていけないんじゃないかと、自分で思いついたこの暴挙(!)に怖気づいてしまったぐらいです。 まあ、本文の方も今では日常的には使われなくなった言葉や「岩波文庫でしかお目にかかることが少なくなった漢字」もそれなりに多いんだけど、それでも物語が物語なので楽しく読むことができました。 巻末にはいわゆる「神様の系図」なんかもついているので、ちょっとした調べ物で参考資料にするにもいい本だと思います。 (全文はブログにて)
北欧神話目当てで購入。正直、北欧神話入門にはオススメできないですが(山室静さんの本のほうがいいです)…ギリシャ・ローマ神話部分はひじょーに分かりやすい入門書でした。神様ごとに小さく話が分けられているので読みやすいのと、最後に系図がついていて人物関係(神物関係?)が把握しやすいのがいいですねー。インド...続きを読む・ギリシャローマ・北欧とメジャーどころの神話がこれ一冊で抑えられると言うのは強いです。夏目漱石の前書きも嬉しい!
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