作品一覧 2018/10/18更新 ホメロス イリアス 試し読み フォロー ホメロス オデュッセイア 試し読み フォロー ヘロドトス 歴史 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 松平千秋の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ホメロス オデュッセイア 下 松平千秋 下巻は一気読み。 故国を発ってから20年後にやっとのことで帰還。 息子との再会はなんと豚小屋でした。 しかし乞食の姿のまま、息子や忠実な下僕の豚飼い・牛飼い以外には自身の素性を明かさずに情報収集開始。 オデュッセウス家の財産を食い潰したり、妻に言い寄っている求婚者どもにどう報復するかについて息...続きを読む子と作戦を練り、ついに自分の屋敷で血祭りに上げる。 女中たちの裏切りに対しても容赦しないあたり若干引き気味。 イリアスから始まり各上下巻ということでしばらく積読でしたが、読み始めると弩級のエンターテイメントで有意義な読書体験でした。 2千年以上に渡り読み継がれていることも納得です。 Posted by ブクログ ホメロス イリアス 下 松平千秋 さすがにアキレウスとヘクトル、両軍のトップがぶつかり合う後半の展開には燃えた。 徐々に物語を加速させ盛り上げていく構成力には、ホメロスの作家としての優れた手腕が発揮されている。 親友パトロクロスの死にキレたアキレウスが戦場に赴くという、少年漫画的展開を紀元前の時点でやるとは、ほんと男って変わらないな...続きを読む。 Posted by ブクログ ホメロス イリアス 上 松平千秋 軽快率直な文体ながら、美しい比喩や直接的な戦場描写が光るホメロスの長編大古典。 古代ギリシャの神々がさらりと介入してくるあたり、人と神の境界が曖昧で現実感が揺り動かされる。 三国志とか戦国時代の戦記ものを読んでる感覚。 オデュッセウスやアガメムノン、アキレウスやヘクトル、オリンポスの神々など、まさに...続きを読む英雄や神が名を馳せる時代で、彼らを強度なキャラ的誇張表現で持って描いたのが、昨今、日本でよく見られるアニメ群たち。 翻訳者の方の仕事も素晴らしい。 Posted by ブクログ ホメロス オデュッセイア 下 松平千秋 英雄の帰還、そして復讐。劇的に描かれる、悪漢勢の醜態と家族や家臣との絆は、数千年の古さを感じさせない。 主に冒険譚だった上巻から一転、主要人物が故郷イタケに集結し、本作の悪役となっている求婚者たちと対決するお話になっていく。ほとんどの舞台がオデュッセウスの自宅である屋敷となり、本来の主人自らが正体...続きを読むを隠して悪人成敗の計略をめぐらせる、というのが面白さの軸。エンターテイメントとしてシンプルな構成ながらも、人間味あふれるキャラクターと勢いのある筋書きは、紀元前の作品ということを忘れるほど、現代の我々にも魅力的なものであるといえる。「イリアス」上・下巻から順に読んできて本巻が一番面白かったので、途中で挫折せずによかったと思った。 終盤で見えてくる、アガメムノンの妻(またはヘレネ)とオデュッセウスの妻という対比は、そのまま「イリアス」と「オデュッセイア」との対比ともいえるかもしれない。裏切りと憤怒、そして貞節と高潔さといったところか。しかし20年ぶりでも超絶美女なオデュッセウスの妻の魅力とは……。 Posted by ブクログ ホメロス オデュッセイア 上 松平千秋 「イリアス」とともにニ大叙事詩と仰がれるギリシア最古の英雄物語。トロイア戦争終結後のオデュッセウスの冒険。 「アキレウスの怒り」がテーマの戦記ものであった前作から一転、オデュッセウスを中心とした冒険ファンタジーとなっている。父の消息を求めてテレマコスが旅立つ冒頭からワクワクがとまらない。神々が介入...続きを読むしてくるのはイリアスとも共通するが、本作ではさらに王宮や冥府、魔女や巨人、漂流や裏切りなど、波瀾万丈の要素が盛りだくさん。紋切り型といわれればまさにその通りで、それは長い時を通してこの偉大な古典が愛されてきたことの証明でもある。無双すぎてモテすぎるオデュッセウス、やってることは今のラノベも変わらんではないか?(笑)。 上巻はこれまでの経緯がすべて語られ、さぁこれからどうなる!?というところで終わる。ここで訳者の解説が入るが、《上巻巻末の解説で下巻のネタバレをする》のはやめてほしい。有名なタイトルとはいえこれから触れる人もいるのだから……。これから読む初見の人は注意してほしいと思う。 Posted by ブクログ 松平千秋のレビューをもっと見る