作品一覧

  • ティラン・ロ・ブラン 1
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    1~4巻1,177~1,254円 (税込)
    セルバンテスが『ドン・キホーテ』の中で,「世界一の本」と絶讃する,騎士道小説の最高傑作.騎士ティラン・ロ・ブランの地中海を巡る冒険と,絶世の美姫との愛の日々が,絢爛豪華な宮廷生活を背景に驚くほど生き生きと描写される.『ドン・キホーテ』『アーサー王物語』『デカメロン』などと同列と評される,世界文学の大古典.バルガス=リョサによる〈日本語版への序文〉を付す.(全四冊)

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  • ティラン・ロ・ブラン 3

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    ギリシャ帝国を舞台に展開するティランと愉快な仲間たちの恋愛模様。これ、軍記 物じゃなくて宮廷文学だと思うと納得ができる。意馬心猿の情が止まらないティランと、好きだけど最後の一線は守りたい皇女。恋愛脳の友人として両者をたきつける皇女の侍女と、ティランに横恋慕する年増の乳母。挙句の果てにティランの家来がギリシャ帝国の皇后と不倫。お前らギリシャ帝国の危機はどこに行った。挙句の果てにトラブルで出陣もままならない事態に。怒涛の三巻であった。

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    2024年02月27日
  • ティラン・ロ・ブラン 2

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    騎士ティランの冒険は、ロードス島攻防戦ののちギリシャ帝国を舞台にトルコとの戦いに移る。コンスタンティノープル、そしてギリシャ帝国版図の解放のために戦うティラン。そして、ギリシャ皇女と運命の恋に落ちるのであった。
     恋は騎士道物語に欠かせない要素であり、募る恋情、でも告白さえもできないという機微を楽しむものであるが、あまりにも欲望に忠実すぎやしませんかね、ティラン君。
     -皇女から戦に集中しろと言われているのにキスやらその先やらを求めて駄々をこねる。
     -夜中に部屋に忍び込み、下半身は押しとどめられるが上半身は好きにする。
     -その傍らで初めての一義に及ぶ別カップル。しかも女性側の訴えが生々しい

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    2024年02月14日
  • ティラン・ロ・ブラン 4

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    ネタバレ

    「諸君、頭を高く上げよ。この世で命よりも大切な名誉のために戦うのだということを想え。そうすれば富も繁栄も自由も栄光も後からついてくるであろう」騎士道とは、結局、名誉なんだと感じさせられます。

    嵐にあい、漂流したティランは、北アフリカのイスラムと戦い征服する。そして、ギリシャへ最後の戦いに挑む。
    戦闘は知恵の争いと語るが、要は、奇襲戦なのでしょうか。微妙に相手を油断させ、そこを鋭く攻撃し全滅させる。これは、真っ当な闘いなのか、疑問が残る。

    そして、降伏したイスラムに対する対応(全滅を求める騎士と降伏を認める皇帝)が、騎士と皇帝を区分する。だから、ティランにはギリシャを治める術はなかったのかも

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    2022年04月22日
  • ティラン・ロ・ブラン 3

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    ネタバレ

    敵(イスラム民族)との緊張感を保ちつつ、直接戦闘がない間は、騎士はやることがない。とすれば、恋物語となる。

    皇女に一目惚れしたティランは、待女たちに唆されて夜這いをかけるが、未遂に終わる。結果、逃げ出しに失敗し足を複雑骨折する。そして、次々におこる、恋愛騒動。これが非戦闘時の騎士の姿なのでしょうか。

    皇后も息子のようなイポリト(ティランの甥)と不倫をする。このとき、彼にその覚悟を迫る。「気持ちを強く持ちなさい。決心が弱いと、いろいろな危険が見えてくる」と。そして、ここで決意したことが、最終的に彼がギリシャを治める時の礎になっていくような気がする。
    一介の騎士(騎士にもなっていないのか?)か

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    2022年04月22日

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