作品一覧 2021/02/26更新 アガタ/声 試し読み フォロー シラノ・ド・ベルジュラック 試し読み フォロー 性の歴史I 知への意志 試し読み フォロー マラルメ詩集 試し読み フォロー ロレンザッチョ 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 渡辺守章の作品をすべて見る
ユーザーレビュー シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 舞台も映画も見た事があったけど、スクリプトを本で読んだのは初めて。まったく違う経験。 そして、文字だとより深く染み入る。素晴らしい。 1897年の作品なのに、その台詞の息吹はいまもなお瑞々しい。後の全ての舞台、映画脚本のモデルになっているのだろう。特に思い起こすのは寅さんで、映画の中の筋書きは完全に...続きを読むシラノだ。 Posted by ブクログ 性の歴史I 知への意志 ミシェル・フーコー / 渡辺守章 フーコーは、死の直前に「性の歴史」の第2巻と3巻を発表し、最終巻の「肉の告白」の完成を目前にしてそれを果たせずになくなってしまった。その原稿は、「開けてはならない」箱に保存されたのだが、フーコーの死後十分な時間がたったということか、今年、ついに発表された。 ということは、近いうちにその翻訳版がでる...続きを読むに違いないので、そこに向けて、1巻を再読し、長年読もうと思いつつ、読んでなかった「性の歴史」の2〜3巻を読むことにした。 さて、その第1巻「知への意思」は、1976年に発表されていたのだが、翻訳版は1986年とかなり遅れている。 当時、待望の翻訳みたいな感じで、わたしも読んだ。 そのときの印象は、「フーコーとしては、結構、わかりやすいね」というものと、「面白いけど、ここまで言っちゃうと、お先真っ暗で、なんか希望ないな〜」というものだった。 あらためて、読んでみて、30年くらいに前に、なぜ私が「わかりやすい」と思ったのか、全く不明で、かなり難しい。 とくに、「◯◯ということではない」みたいな文章が多くて、◯◯というところは、わたしがきっとそういうことだよね、と思ってしまうことが入っていて、ことごとく私の先読みを否定されていく感じ。 となかなかに手強い本で、理解からはとても遠いのだが、ここにまさに私が最近問題としていたことが、ぎゅっと圧縮されて、書いてあるという感じがした。 つまり、私はなにものであるか、という素朴な実在論的な問いがあって、それは社会の抑圧によって隠されている。が、真実を知れば、人は解放されて、自由になることができるという物語。 だが、そこに気づいて、そこから解放されるというのも、同じディスコースの内側のヴァリエーションに過ぎないわけで、そこに出口なしの悩みがある。 というわけで、第2巻と3巻にこのままのいきおいで、読み進めることにする。 Posted by ブクログ アガタ/声 デュラス / コクトー / 渡辺守章 〝アガタ〟という名の少女と、その兄との関係性の遍歴。あの夏の日。繰り返し離れようと、けして離れられなかった二人のお話し。 自分を捨てて新しい女ともうすぐ結婚する男に、最後の電話を掛ける。一人芝居。そして電話の切れた後。 戯曲を読むのは初めてだと思う。イメージの奔走を追いかけるような、感覚の背びれ...続きを読むに捕まってすごい速度で読み切った本。 これを下敷きにお話しを書くのも楽しそう。 Posted by ブクログ 性の歴史I 知への意志 ミシェル・フーコー / 渡辺守章 生権力の概念をコンパクトに展開した章が白眉。史料考証は抑えてあるものの、フーコーの統治性論のエッセンスが示されてある。同氏の70年代後半のコレージュドフランスと合わせて読むことで、綿密な考証と概念枠組みの素描が一体となり、非常に重要な著作群であることが認知されてくる。 Posted by ブクログ シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン / 渡辺守章 シラノは詩人で軍人、敵をわんさか作ってしまうけど、心優しい剣士。 しかし、彼の鼻は大きく醜い。それを気にして、秘かな想い人・ロクサーヌにも想いを告げられずにいた。そこに、ロクサーヌに恋した美青年・クリスチャンが現れ、彼の恋が成就するよう尽くすのだが… 台本のような本で、読んでて楽しい。舞台を観てい...続きを読むる感覚! 内容もかなり好き。シラノが決闘しながら、バラードを作るとこ、後は何と言っても最後のシーン‼︎ 空元気でロクサーヌを訪れるシラノ。そこで、最後の手紙を読む。 「そのお声は…」 「そのお声は!」 洒落てる。 1世紀前の人にも人気があった『シラノ』。今でも通じる面白さって、凄い。 Posted by ブクログ 渡辺守章のレビューをもっと見る