作品一覧 2017/02/16更新 新版 きけ わだつみのこえ 試し読み フォロー 新版 第二集 きけ わだつみのこえ 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 日本戦没学生記念会の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記 日本戦没学生記念会 太平洋戦争に徴収され命を落とした戦没学生の手記集。本の存在は昔から知ってましたがやっと読みました。遺書ではなく手記なんですよね。もちろん遺書的なものもあるし、遺書でなくとも悲壮感のあるものが多いのですが、それでも徴兵前や徴兵後の日々の中でみんな色々なことを感じ、考えてながら生きていたことが日々の日記...続きを読むや、短歌や詩、家族や知人への手紙の中に表れています。失われてしまった声に耳を寄せると共に、高学歴ではなく手記を残す習慣のなかった多くの若者たちにも想いを馳せたい。今後も多くの人に読まれ続けていってほしい本です。 Posted by ブクログ 新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記 日本戦没学生記念会 毎年8月になると、戦争関連の本が読みたくなる。本書は前に一度読んだことがあったものの、今回はより深く心に感じるところがあった。 それぞれの方の亡くなった日を確認して、掲載されている文書が亡くなるどれくらい前に書かれたものなのか、という点に着目しながら読むと、なんともいえない切なさが増してくる。 自分...続きを読むの死期をある程度予測できていた(特攻・刑死など)人と、おそらく予測できていなかったであろう(戦死・病死など)人とで、文から伝わってくるものも異なる。前者はある種の諦観や、人生の整理といった感じが強く、後者は当然ながら、自分の命がまだ続くものという前提で、本当に日常の記録といった感じ。「●●がしたい」「□□が食べたい」など、未来へのささやかな希望が書かれているのを見ると、実に切ない気持ちになる。 日々の生活で、不満に思うことやストレスなどは尽きないが、家族とともに「当たり前の日常」を普通に過ごせていること自体が、とんでもない幸せなことなんだと、つくづく思う。 たぶんこれからも、ちょっとした不満やいらだちはついてまわるだろうが、生まれる時期がわずか半世紀ずれただけで、過酷な運命を強いられ、それでも最期まで気高く生きた諸先輩方が確かにいたということを忘れず、感謝と謙虚の気持ちをもって、生を全うしたい。 Posted by ブクログ 新版 第二集 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記 日本戦没学生記念会 「国に殉ずるということ,戦死するということ-それは何も犠牲といわれるべきものではなくて,ある人間の,ある時代における生き方ー必死の力をこめた生き方そのものなのである.」(p.165 長門) 「故国のことは忘れ果てる.ただ知性の活動は瞬時も忘れてはならない.知性の修練,軍隊における知性の修練がどんな結...続きを読む果を生ずるか?それを実験して見せてやる.学徒士官の道を見よ!わが棘の道を見よ!」(p.204 松永) 文章力も人生観もとても敵わないと思った一方,残した人への思いや死への心持ちが切実で,同じ人間なんだなぁと. 「この地上に踏みとどまること,あの世へ逃げ込まぬこと-真個の宗教生活はそこから始まるのです.」(p.66 中澤) 戦時だからこそ,ほんとの宗教の必要性を見出せたのでは.近年は,争いの種になったり,金の匂いのするものになってしまった.でも,本当は困難な状況でも生きぬくための指針を示してくれるものなのだと. Posted by ブクログ 新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記 日本戦没学生記念会 戦没学生の手記集、今読んでも胸が締めつけられる。辞世の歌を遺している若者も多い。いくつかを引く。「手折りたる土筆なつかし故郷の妹がつみしも同じこの季節(ころ)」「わが妹は母しなければとつぐ今日誰が帯結び粧いするらん」「赤き実を雀ついばむ袋路に吾をまつらんか幸薄き叔母」「ふるさとの背戸に匂わん野いばら...続きを読むの白き花がきいまもつづくや」「かくてこそ人も果てなむ爆雷に打たれて魚数多浮きおり」「蒼く澄みて鷗の遊ぶこの波の底うすぐろき死の光あり」「硫黄島雨にけぶりて静かなり昨日の砲爆夢にあるらし」「しまらくのいのちにあればむらさきのけむりの舞はかなしかりけり」「おののきも悲しみもなし絞首台母の笑顔をいだきてゆかん」 Posted by ブクログ 新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記 日本戦没学生記念会 "戦争とは若者を否が応でも大人にさせる。死を意識した生活を強いられる。太平洋戦争時に若者が恋人や親に宛てた手紙を集めたのが本書。 仮に、私が当時にいって同じような体験を強いられたときにこんなコメントは書くことができないだろう。 一つ一つを大切に読み続けたいと少しずつ読んでいった。 今の平和にあらため...続きを読むて感謝するとともに、襟を正しておてんとうさまに恥じない生き方を誓う。 そんな気持ちにさせてくれる。" Posted by ブクログ 日本戦没学生記念会のレビューをもっと見る