ミラン・クンデラの作品一覧

「ミラン・クンデラ」の「小説の技法」「冗談」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 小説の技法
    4.0
    1巻858円 (税込)
    セルバンテス,カフカ,プルーストなど,誰もが知っている名著名作の作者たちとその作品に言及しながら,「小説とは何か」「小説はどうあるべきか」を論じるクンデラ独自の小説論.2011年刊行の改訂版を底本とした新訳決定版.存命の,世界で最も著名な作家の一人,クンデラ(1929- )による知的刺激に満ちた文学入門.

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  • 冗談
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    絵葉書に冗談で書いた文章が,前途有望な青年の人生を狂わせる.十数年後,苦しみに耐え抜いたすえ,男は復讐をもくろむが…….政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして,4人の男女の独白が重層的に綾をなす,ミラン・クンデラ(1929-)の最高傑作.作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳.

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  • 冗談

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    ネタバレ

    メモ

    クンデラ2冊目

    政治的背景と運命に翻弄される男女を描いているのは存在の〜と同じだが、
    今作は登場人物の独白によって構成されている。

    政治、伝統、性愛、信仰に踊らされ、
    それぞれ皆、葛藤しながら不条理の中を生きていく

    何にせよ過去は修復出来ない、
    すべては忘却されていくだけ


    0
    2022年01月25日
  • 冗談

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    恋人への一通の絵葉書に宛てた冗談に狂わせられた人生について時代(世代か?)の価値に翻弄されながら、時にはかつて愛した女性への自身のノスタルジアから翻弄され、時には自分を追い込んだ相手への復讐を選ぶ主人公ルドーヴィク。
    愛した女性ルツィエについては実体性や物質性、具体性を失って伝説や神話に自分の中で変わっていくからこそ忘れられない程の痛み、そして自身の鏡となっていることに気付く。
    自信を狂わせたゼマーネクについては、彼への復讐へとその妻と不義理を交わしたが、目の前に現れたゼマーネクは既に年若い女性と密な仲になっており、復讐は果たせない。そんな中ルードヴィクは二重に間違った信念として信じた罪に対す

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    2021年10月10日
  • 冗談

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    自分が全く予期していなかったことがきっかけとなって、自分の人生が思いもよらなかった過酷な流れに巻き込まれていってしまう。そして、そんな自分の運命を左右したものに復讐を遂げようとするのだが、運命はそんな思いをあざ笑うかのように「お前にそんな復讐などできはしないのだ」ということを思い知らせる。
    人生とは何か。小説というものは、そんな誰にも答えることができないことについて、「答えのようなもの」を提供してくれる。

    0
    2021年03月17日
  • 冗談

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    ネタバレ

    クンデラは、「存在の耐えられない軽さ」を読んで、こんな小説があるのかと驚かされ、「不滅」を読んで、僕の中で永遠になった。
    中身はあまり思い出せないけども、不滅のような現代的でありかつ完璧な作品が有り得るのかというのは、大きな驚きであった。

    でも、そのせいでそれ以外の作品で幻滅することをおそれ、見る機会を失っていた。

    がために数年の間をあけてしまい、もはや不滅の内容といえば、冒頭のプールサイドの情景くらいしか思い出せないほど時間が経ってるけど、ときには小説も読みたい、と思って手をつけた。

    途中、かなりまだるっこしい、それが自分が歳とってせっかちになってる(若さのせっかちに比べて、中年のせっ

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    2019年01月02日
  • 冗談

    Posted by ブクログ

    ミラン・クンデラ。学生時代、存在の耐えられない軽さが映画化されましたが、初の長編小説がこのようなものだったとは。知らなかった。登場人物の独白が、緊密に綾をなし、第7部のクライマックスに向けて螺旋状で、かつ拡散するこの世界及び人間実存の描写が最高です。感動しました。

    0
    2017年04月13日

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