マンガ猫さんのレビュー一覧
レビュアー
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口福な、エピソードが満載
たくさん送られてきた新鮮な鮎を色んな食べ方で味わい尽くす大森さんワタナベさんが羨ましい。ベルクをこの本で私は初めて知った。早くお店でビールが飲みたいなあ。出前を取る日は彼が挨拶に来る日。お父さんの「俺はカツ丼を頼む」に決意を感じる。つくばいがあるお家は素敵なはずなのに「水をかき出すべこべこ」を探しまくるのはマユちゃん一家らしくて微笑ましい。じゃがりこ18歳はわかるなあ。イタリアフェアで買った特大ジェラートを部下に仕事指示しているうちに完食する大森さん。サンドイッチの耳は良いエピソードだった。お母さんは自己犠牲ばっかり、じゃないのが良い。
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心に刺さるストーリーの数々
名作揃いの12巻。「これでいい」は数年前に読んだ時は「なんで?ちゃんとしようよ、お茶もお皿も!」と思ってしまったが今ならわかる。ちゃんとすることも大事だけど、自分にとって無理なく心地よい距離を見つけることも大事だ。物に対しても、人に対しても。不倫相手を「初めてみた」話は、4巻のいちご牛乳と同じ人だったら怖いな…でも彼氏の感じが違うから大丈夫か。同僚は同じに見えるけど。カレーを極める大森さんの「らっきょうが主食でカレーが副菜」発言に美味しそう、と思ってしまった。お山田まんじゅうはきっと愛媛の山田屋まんじゅうのもじりだよね。あれ、美味しくて大好き。
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姑からの野菜を使い切る。
30年たって缶になった我が家の「とりあえず箱」から、無理せずに自分たちに合う暮らしを探そうと悟るマユちゃんの話も好きだし、新しいお店の想像をしているうちに自分が店主の蕎麦屋について着々と構想を二人で練っていく「開店間近」も好き。でも、この巻ではやはり大森さんの義理のお姉さんでもある、忍さんの存在が際立つ。夫の実家からのもらいものって、想定外に多かったり早く食べないと傷みそうだったりと、妻の立場からすると意外と厄介。それをきっちり使い切ってなおかつお肌すべすべまで持っていく、忍さんの力量。ラタトゥイユや味噌炒めは我が家でも実践しました。