ブロンズ
レビュアー
  • おいピータン!!(10)

    「呪いの湯呑み」「つっぱり母」「晩白柚」「(餃子の)タレ」等々、好きなストーリーがこの巻も多い。陽子さんの不倫からの脱却の過程が劇的な何かではなくてタクシー運転手さんとの会話だったりするのがなるほどと思う。同じ巻に素敵な男性との出会いもあって、先のことはともかくよかった。つっぱり中のまゆちゃんのお母さんのイメージ画像が笑えて、晩白柚を今年は買ってみようかと思えて、フェアじゃないけど不安が軽くなる餃子の日の彼に心あたたまる。

    #笑える #ハッピー #ほのぼの

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  • おいピータン!!(9)

    ほっこり、にっこり

    9巻で好きなエピソードはまゆちゃんのお父さんの「おつまみ史」。お父さんのおつまみってなんであんなに美味しそうに見えたんだろう。ハッシュドポテトを買いこんでくれるお母さんの存在のありがたさ。おつまみ史は、家族の歴史でもあるよね。迷子2のアラフォー主任の笑顔も好き。おしぼりの川のくったり感に癒され、「リコン」のあふれるエピソードで不安になるワタナベさん。大森さんの予想を裏切る対応が好き。友人の「最後はしいたけであふれそう」っていうのがすごくリアル。どのエピソードも「幸せいっぱい」ではないのに、幸せになれる。

    #癒やされる #ハッピー #ほのぼの

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  • おいピータン!!(8)

    陽子さんとまゆちゃん

    同じお一人様でも、一人暮らしの陽子さんと実家ぐらしのまゆちゃんの雰囲気の違いが出ているのが上手いと思う。どっちが良いとかではなく、どっちも好き。陽子さんの「ちょっとさみしい」は誰かと居たいって前フリかな。でも誰でも良いってわけではないのが難しいよね。まゆちゃんの餃子包みは良いエピソード。習い事もいいけど、餃子が包めるのもいい。私もそうめんクルクル派です。氷水は水っぽい…。ちっさくポイントためるでっかい大森さん、やっぱり好きだなあ。

    #癒やされる #ハッピー #ほのぼの

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  • おいピータン!!(7)

    人生のもやもやを笑い飛ばす

    7巻は日常で生じるモヤモヤについて書かれている章が多い。結婚、男女付き合い、転職、指定時間前に来る郵便物……たいやきの丁度いい半分このように自分にとってスッキリする結論を見つけようとみんな奮闘している。ワタナベさんのイクラざくざく誕生日は美味しそう。30過ぎてからの親の上京に冷蔵庫の中身に関する考察。まゆちゃん一家の章はいつも笑わされる。朝マック、たまに食べたくなるよね。

    #ハッピー #ほのぼの #深い

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  • おいピータン!!(6)

    カレー心登場。

    名キャラのカレー心ちゃんの拗ねたような表情が可愛い。義理チョコでもマジ義理でもない、まじまじチョコを夫婦で食べるのに憧れる。にんにくを我慢できないサラリーマンの失敗、フレンチのためにこってりを我慢する姿にクスリ。看病していたつもりが、彼氏を「育てていた」に爆笑。プリンアラモード、普段でも私には多すぎるのに。クロの失恋は悲しいはずなのにおかしくなる。お日様もったいない病は遺伝するのか。いくらでもシリアスに書けるであろう人生の出来事を前向きに書く作者の力量に感服する。

    #ほのぼの #癒やされる #笑える

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  • おいピータン!!(4)

    恋愛名言集

    4巻は恋愛に関する名言が多い。「麦茶だと思って飲んだら水だった、みたいな恋はしたくない」「果汁0%のいちご牛乳みたいな不倫」「あなたはどうして、つくねが好きなのに辛子をたっぷりつけたちくわぶ食べるようなことをしちゃうの?」等々…食に絡めた泣き笑い。大森さんは相変わらずの癒やしを振りまいているし、クロも大活躍。まゆちゃんのお母さんの土用の丑の日の逆襲は、こんな気楽だったら実家暮らし長引くよね〜と思った。

    #ほのぼの #癒やされる #ハッピー

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  • おいピータン!!(3)

    ぼんじるう!

    ピータンシリーズの名物猫、クロの登場。「お尻触られたくらいで怒るなんて」って言われる時代だったんだよね、あの頃は。大森さんの「あいつ切っていいから」の基準が最高です。大人女子の陽子さんも迷えるアラサーを熱演中。渡辺さんの5秒美人は本当にキレイでびっくり。まゆちゃん一家の日々の騒動、愛されてるなあとほのぼの。海外がまだ少し遠い、でも自分探しに留学とかが流行っていたころかな。花柄のテーブルクロスとか、昭和を感じて懐かしい。伊藤理佐さんの出前の取り方(笑)

    #癒やされる #ハッピー #ほのぼの

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  • リミット(6)

    それぞれの答えを見つけた最終巻

    前半のサバイバルものから、サスペンスへの路線変更で方向性が変わったマンガだったが登場人物それぞれが答えを見つけたので、そこは良かったかと思う。神谷さんやモリコさんとの会話も良かったし、主人公の「傷つくのが嫌だから、いろんなことを交わして生きてきた」という言葉は思春期の苦しさというテーマに立ち返っているので。ところで、死んで行ったクラスメートについてほとんど触れられていないのだが、そんなあっさりでいいのか?と今更思った。みんな、ドライだな〜。

    #癒やされる #ドキドキハラハラ #シュール

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  • リミット(5)

    王子が死神に

    殺人の犯人は誰?の謎が解ける巻。1巻からのヒール、モリコさんは今回は活躍なし。冷静沈着な神谷さんのアドバイスが功を奏す。知らない間に人のポケットに物を入れる技術があるってことは絶対万引の前科あるよね、この子。どうもこの作家さんは男子の描き方にリアリティがないのが気になる。

    #ドロドロ #ダーク #切ない

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  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 無料お試し版

    読んでよかった

    図書館の貸し出しが600人待ちで、こちらで無料版が読めるというので早速。結果…本を購入しました。イングランドの元底辺中学に息子が入学するまでの経緯で、音楽室に向かってずらりとレコードジャケットが飾ってあるのとかカッコいいと思ったけれど語られる体験はどれもリアルで人種が混ざり合うイギリスで暮らすことが日常的にこんなに大変とは!でも、頭でっかちにならずに「相手の靴をはく」ことを考えて成長していく息子くんが頼もしい。書かれていることはシビアなのに希望を感じられる1冊だった。

    #感動する #深い #アツい

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  • リミット(4)

    女子校設定じゃダメだったのかな

    異性が一人混ざるだけで、同性だけだったときと集団の雰囲気は変わると思うが、どうにもそれが活かしきれてない気がする。学校で仲が良かったとはいえ男子高生の存在がどうにも不自然。モリコさんと主人公が和解するシーンは、良かった。悪いことをしたと思っても、頭を下げられる人は中々いない。ずっと魔女みたいな顔つきだったモリコさんが、急に幼い表情になって戸惑うところは可愛いと思った。そしてサバイバルドラマはサスペンスドラマへ…。

    #シュール #切ない #怖い

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  • リミット(3)

    男子高生にリアリティがない…

    女子高生のリアルな感情が面白くて読んでいたが、3巻で登場の男子高生がどうにもファンタジーすぎて…。遭難後数日たったら、思春期男子だったらうっすら無精ひげも生えてそうだし、ニキビも出ているだろう。あんなお肌すべすべ笑顔キラキラとか、どこの星の王子さまですか。モリコさんは、あれだけのバイタリティがあれば何だか負のエネルギーを力に変換して何でもできそうな気がする。ああ、薄井さん!

    #ダーク #シュール

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  • リミット(2)

    中間層の恐怖。

    バス事故の発覚のリアリティは置いておいて、2巻では学校のヒエラルキーで上位と下位に挟まれていた中間グループに所属してた少女の恐怖が描かれている。立場が逆転して力づいた最下位の人間も、かつて上位だった人間も信頼できずに不安にかられる様子を読んでいると「学校生活で一番恐怖を感じているのは中間層なのかもしれない」と思う。最下位の少女は学校のみならず家庭でも迫害されているが、中間層の少女は帰りたい場所があるだけ幸せなのかもしれないとも思うが。

    #シュール #ダーク #深い

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  • リミット(1)

    もしも今いる世界が壊れたら

    高校という小さな閉じた世界で完結していた人間関係。もしも、それが一瞬にして崩れたとしたら?上位グループに向けられる憎悪と逆転した力関係。サバイバルものとしては物足りないが、思春期の危うさと残酷さがリアルで面白い。「世間はバカとブスに冷たい。だからメイクもガッコの勉強も大事」とサラリと言い切る人間がいる一方で、毎日を息を殺すようにして生きている人間がいる。学校は社会の縮図だ。

    #ドキドキハラハラ #ダーク

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  • 寺島町奇譚(全)

    ちょいとちょいと

    独特の絵のタッチで戦時中の玉ノ井周辺に生きる人達を描く傑作。少年きよしの目が大人たちの世界をまっすぐに見つめ、淡い恋やはかない出会いが黄昏とともに消えていく。キョーレツな母親がドブネズミを捕らえる絵があまりに印象的で最初読んだときは恐怖を感じた。空襲で一夜にして消えていった幻の街。飼い猫のタマがどこかで生きていたらいいな。

    #深い #シュール #切ない

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  • おいおいピータン!!(1)

    ピータンシリーズ、大好きです。

    いろいろあるけど、ほっこり幸せになる。そんなピータンシリーズが大好き。お待ちかねの続編、ブラックわたなべさんの気持ちわかるなあ。親しげに話しかけつつマウントこっそりとる女性同士の会話からの大森さんの大盤振る舞い(笑)、陽子さんも元気そうで、マユちゃん一家も新しい年表が!「太と豊が実在?」にかなり笑いました。「他の女の乳もんでる手」…すっと冷める瞬間だったんだろうなあ。パートナーがいる人もいない人も、みんなが幸せになってほしいと思える一冊です。

    #笑える #癒やされる #ほのぼの

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  • 東京タラレバ娘番外編 タラレBar

    ふっかあつ!

    あの、心に刺さりまくるタラレbarが帰ってきた!買ったのはだいぶ前だけど、定期的に読み返してしまうくらいツッコミと分析のするどさに舌を巻く。一番の衝撃は、本編連載中に相談していた「二次元しか愛せない」女子のその後。あの投稿にああいう返答ができちゃう東村さん、すごいなあ。「30過ぎてお姫様気質」「未来の嫁発言の不倫相手」「ティッシュにくるんでゴミ箱に入れた唐揚げは食べる猫」いちいち比喩がタラレバらしくて好き。

    #笑える #シュール

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  • 東京タラレバ娘 シーズン2(4)

    シーズン1のメンバーが!

    「呑んべえ」で前シリーズの三人が登場。40歳になって、貫禄と余裕が身についた感じの倫子が良い。小雪の「あのとき不倫なんかしてなければ」って、周りも読者も思ってたよ…ほんと、30過ぎて不倫始める人たちってどうしてって思うよ。ジャスト30歳の令菜ちゃんのフラフラ感が本当にリアル。そして森田さんのぶったぎり「1号はバカで2号はクズ」…そのとおりすぎる。。。バカでもクズでも自分がちゃんと愛せる相手だったらそれはそれでありだと思うが。令菜ちゃんの、自分の夢を相手に叶えてもらおうって思考がねえ。スムージーごくごくの描写が虚無感漂っていてすごいと思った。

    #深い #タメになる #切ない

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  • AV女優ちゃん2

    痴女さん、かっこよすぎです!

    エグい内容なのに、笑えるときもゾッとするときも、ほっこりするときもある。作者の切り取りかたが絶妙だ。小指のないAV女優、痴女さんのプロ意識に「かっこいい」と素直に思ってしまった。そしてAV男優の自己管理とハードなプロへの道…現場が肉体労働すぎる…。専門学校の同級生のが避妊に対してあまりに無知で自己管理できないままに妊娠する様子、学生時代の友人を見ているようだった。ああいう娘たちって、無垢=無知だと思っているのかな。

    #タメになる #深い #シュール

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  • AV女優ちゃん1

    想像以上に刺さる

    正直AV関連の仕事をしている人たちには偏見があった…自分の理解できない人たち、みたいな。この本も購入をかなり迷ったが、SPA!で連載中の続編を読みながらどうしても読みたくなってしまった。ここに書かれているのは想像以上に普通の、でも何かのきっかけでAVの世界に入り込んだ人たちの話。田舎のヒエラルキー、男尊女卑、弱者の中での差別…どれも知らない世界の話ではない。心に刺さりすぎて、でも本当に読んでよかった。

    #シュール #タメになる #深い

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  • 碁娘伝

    諸星大二郎氏の戦う美少女!

     中国を舞台にした諸星大二郎氏の作品は大好きで、特にこの物語は碁娘の美少女っぷりに惹かれて購入。悪者たちとその取り巻きを容赦なく暗殺していく&囲碁で打ち負かすのが、かっこいい。囲碁に関しては巻末に作者が「本当の中国の囲碁とは違う」と書いているが、あんまり詳しくないので気にならない…というか多分そこまで理解できていなくても楽しめる。十数年の時を経て一話と最終話だと絵のタッチが変わっているのがわかる。色っぽくて強くて義にあつい碁娘さん、最高です。

    #萌え #ドキドキハラハラ #カッコいい

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  • 恋の奇跡(1)

    昔ドラマで少し観たので…

     ドラマの菅野美穂を思い出しながら読んでみました。ああ、確かにこんな感じだった。菅野美穂の悪女っぷりに比べて、原作のほうがぶりっ子の二重人格。まあ…こういう人が実際にいたら(特に芸能界では)とっくに性格の悪さはばれていると思うけど。ぽっちゃり主人公が痩せるためだけにパリに行くというのが、時代を感じますね。

    #ドロドロ #シュール

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  • 東京タラレバ娘 シーズン2(5)

    あるあるの苦さと新鮮さ

    周りのアラサーで実家ぐらしの子が、まんま描かれているのではないかと思うくらい、令菜ちゃんの言動にリアリティがあってすごい。うん、確かにこんな感じ。日常に不足はないけどなんとなく不安で、でも親に援助してもらった婚活資金で服を買いまくるところがやっぱり甘えているというか……。結婚はゴールじゃなくてスタートだから、飲み歩くよりも家事スキルと貯金スキルを上げておかないと後がつらいぞ。オーナーよしおのこじらせっぷりもなかなかなので、ある意味お似合いとも言えるかも。自分の「夢」を誰かに求めたり、型にはまった夢を無邪気に追いかけるのは30以降はキツイんだよ、とあの頃の自分を思い出す。昭和の女、森田さんがここ...続きを読む

    #笑える #深い #シュール

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  • きのう何食べた?(17)

    ニース風サラダ、作りました!

     シロさんの両親のお隣さんの子どもが大きくなっていてびっくり。2巻で登場したときは幼稚園か低学年くらいだったのに…物語の中の時間の流れを改めて感じました。親の老後や実家の始末などこれから自分にも降り掛かってくるであろう出来事。ケンジと一緒に暮らしながら、積み重ねてきた時間。私も一緒に住んでいる相手を大事にしていきたいな。初登場時はムカつく若者だったタブチくんも30過ぎかあ…ちょっと成長していて、でもやっぱり変わらないところは変わらないのが微笑ましい。この漫画では、同性・異性問わず二人の関係のゴールを結婚に設定していないのが良いところ。ニース風サラダは美味しそうで、家でさっそく作りました。じゃが...続きを読む

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