【感想・ネタバレ】訪問者のレビュー

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Posted by ブクログ

表題作がよても良かった。
最後の一ページで胸が詰まって泣きそうになった。
思わずトーマの心臓を引っ張りだしてきて、成長したオスカーが健やかに暮らしているのを確かめちゃった。

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2013年06月02日

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オスカーの原点。
どのくらい好きかって言うと、何度見てもきゅんとしちゃうからもういっそ見ないようにしてるくらい好き。人間てみんな脆いけどその分とっても優しい。作者あとがきの「親子のギャップ」話は、初めて読んだ思春期のころも大きくなった今も変わらず身につまされるなあ。

この本は私の宝物です。

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2011年05月16日

ネタバレ 購入済み

名作中の名作

最後の場面でユリスモールの前で流すオスカーの涙。罪を犯した父に許しを与える存在になりたかったのに、父にとっては自分は裁きをくだす者だった。愛と絶望の描写が胸を締め付けられる。「エッグ・スタンド」も初めて読んだのははるか昔なのにいまだにセリフの一つ一つが心の中にしまわれている。進化論から、死んだ子どもへの罪の意識を漂わせる現代っ子の救いの物語。城を作るには、黒と白の石が両方必要だということを本当に納得できたのは十数年たってからだった。

#泣ける #深い #切ない

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2021年09月20日

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ネタバレ

他3編の短編もそりゃあ素晴らしいのですがオスカー厨なのであえて訪問者の感想です!
この話のなにが一番の救いって、あくまでトーマの心臓って物語が未来にあることを前提として訪問者って話が作られたことだと思います。親から与えられるべき当たり前の愛を得られなかったオスカーが、それでも自分以外の他人を許し受け入れ愛することができた、それがトーマの心臓におけるオスカーの姿なんだもんね…許される子供になれなかった子が一人の人間を許し愛せるようになったという…
最後のページのユーリの姿がたぶんオスカー視点なのだと思うけどあまりにも眩しくて…ユーリにとっての愛という救いをもたらした天使はトーマとエーリクだったのだろうけどオスカーにとってのその意味での天使は紛れもなくユーリだったのだなって…大丈夫、っていう何も知らない故の美しくて優しい言葉がどれだけそのときのオスカーの心に染み込んだことでしょうか

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2016年01月07日

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 萩尾望都の文庫の中で、いや漫画の文庫本で一冊を選べと言われたら迷わずこれを推します。表題作、『エッグ・スタンド』、脇を固める『城』と『天使の擬態』、いずれも傑作・大傑作。

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2014年01月31日

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何回読んでもボロボロ泣いてしまう;;『トーマの心臓』の大人びたオスカーの子供の頃には、こんな過去があったんだよ(T.T)

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2011年01月04日

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「トーマの心臓」本編より番外編の「訪問者」の方が胸を打った。
何度読んでもラストシーンで泣いてしまう。
子供はみんな許される、大事な、家の中にいてしかるべき存在なのに。
「エッグスタンド」の「みんな戦争に愛されてるみたいだ」ってモノローグも印象深い。

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2009年10月04日

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ネタバレ

いろんな切り口の「訪問者」
自分がそこにいてもいいと思えることがどんなに重要で、切実な願いか。周りの人に愛してもらえることは勿論、「エッグ・スタンド」は政治的な存在自体の断罪まで言及される。

「愛も戦争も同じ」と語るラウル、生きている実感を伴うものがそのふたつだとしたら、愛そのものも恐ろしい。。「許している」ように見える彼らだって、所詮性的搾取者という地獄側面を持っており、まさに「すべてがきわどいところにある」。人間が人間を裁くことの限界を感じるけど、不条理でも誰かの許しが誰かの存在に間違いなくつながっていて、、涙

萩尾望都を読んでから「許し」についてよく考える。人間の持てる感情で一番すごいのは許しかもしれない

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2022年03月13日

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誰かに萩尾望都の漫画を1冊貸してと言われたら、この文庫を貸すと決めている。
萩尾さんの漫画のモノローグには印象的なものが多いと思うけれど、中でも「訪問者」のオスカーのモノローグを思い返すことが多い。

”あの家のなしの花もいまは満開だろうね”

何ともいえませんな・・・。

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2012年03月20日

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パパにとって
雪の上を
歩いてくる
神さまは

それは
ぼくの顔をしていたの?

(訪問者/城/エッグ・スタンド/天使の擬態)

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2011年02月22日

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ふしぎな状況の子どもとお父さんとお母さん。
ふしぎな旅に出た子どもとお父さん。
語られることのないお父さんの気持ちと、
語られるオスカーの気持ちが悲しくて。

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2009年12月07日

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「訪問者」オスカーが幼いィィ!(笑)「エッグスタンド」衝撃を受けたのは本当に久しぶり…!!“誰がおまえを裁くだろう?愛と殺人を同じだというおまえを?”改めて萩尾先生の凄さを感じました。

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2009年10月07日

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「トーマの心臓」に出てくるオスカーの過去の話。萩尾先生のすべての作品に言えることですが、もう、なんでこんなに面白いんだろう!とため息しきりです。

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2010年09月12日

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母親を殺した父親と旅をする子供の話です。

ひたひたと哀しいお話でした。

オスカーの切実な願いと、諦観と絶望が痛いほどに切ないです。
妻と息子への愛情と、疑惑と罪の意識の狭間でグスタフが追い詰められていく様が、淡々とリアルに描かれています。

またオスカーが聡い子で、薄々とそんな父のことを気付いていて、ずっと不安を抱えていて、それでも愛されたいと必死でしがみついていこうとするのが泣けてきます。

段々と憔悴していくグスタフの姿が、蹲るグスタフの背中を見てると遣り切れない気持ちで一杯になります。
父親のそんな姿を見なきゃいけないのも哀しいことながら、父を最も追い詰めていたのは自分の存在自体だったんだと気付いたときのオスカーの衝撃と哀しみが、痛すぎます。

自分の居場所を見つけられなかったオスカーが、父が話してくれた神様の話で、自分が家の中の子供かもしれないと希望を抱いていたのに、あんな形でそれを奪われてしまうなんて哀しすぎる。こんな話が描けるなんてすごい…!!と思いました。

本当に、萩尾さんの描く世界は怖ろしいほどのリアルさと、非現実的な綺麗さが同居してるんだなあと……これに出会えてよかった…!と思うほど、大好きな作品です。

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2009年10月04日

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再読。
欲しいものが得られないときに、孤独を感じる。オスカーの愛情の求める先を知ると、後の「トーマの心臓」で一層切ない気持ちを抱く。求める先が神なら尚さら祈らずにはいられない。

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2015年09月13日

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戦争や人間のこころの内を描いた漫画の短編集です。
全ての作品のテーマが重たいと感じますが、現在ではなかなかこのような作品を探すのは難しいと思います。そんなお話がたくさん詰まっています。

テーマが重たく感じますが、全てのお話の舞台がどこかの外国なので、映画を見ているような感覚になります。

心理描写がイラストで表現されているので、なんとも言えぬおもむきがあります。

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2018年02月13日

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オスカーの過去が分かる話。
無償の愛って親から子だけでなく、
子から親にもあるんだな、と思った。
受け入れてもらえなかった最後の涙が切ない。

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2009年10月04日

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もうね、とんでもない傑作ですよ。志賀直哉の『暗夜行路』なんて、捨てちゃいなさい。かわりにこの『訪問者』を教科書に載せたらいい。その前にまず、閣僚はみんな読んで、原稿用紙10枚以上の感想文提出のこと(女性閣僚は『イグアナの娘』で)。(長山靖生「萩尾望都がいる」256p)

実際、『訪問者』を読むと、たいていの父親は泣きます。中学生以下の息子がいる父だと百発百中。(同257p)

萩尾望都は、やっと親離れが出来始めたと感じた80年代から親子問題を描き始めます。(『メッシュ』『半神』『イグアナの娘』『残酷な神が支配する』)「訪問者」はその最初の作品です(1980)。「トーマの心臓」(1974)でひとり大人びた雰囲気で、トーマとは違う方法でユリスモールを守り、でも自らはギムナジウム校長の実子であるという葛藤を抱えていたオスカー・ライザーの、学校に来るまでの数年前の物語です。

私に息子はいないので泣きませんでした。実際、百発百中なのか?聞いてみたい気がします。


ある時‥‥雪の上に足跡を残して神さまがきた。
そして森の動物をたくさん殺している狩人に会った。
「お前の家は?」と神さまは言った。
「あそこです」と狩人は答えた。
「ではそこへ行こう」裁きを行うために。
神さまか家に行くと、家の中にみどり子が眠っていた。
それで神さまは裁くのをやめて、きた道を帰っていった。

冬ごとに
ぼくは雪の上に神さまの足跡をさがした。
ーーたいせつなものが
この世にはあるのですーー


子どもは、特に男の子は家庭の親父のダメなところは何もかもがわかって、それでも親父を守ってきたけど、その気持ちは父親には伝わらない。
ー親父からは、ぼくが裁きをなす神さまに見えていたというのか?

ギムナジウムに来るまでの1年間、オスカーと父親はどんな旅をしたのだろう。とふと思ってこの作品を書いたと、30年ほど前に萩尾望都のインタビューを読んだことがある。それどころか、B5版のコミック発売ではなく、100pだけの上製単行本の漫画が初めて発売されるという冒険を行ったのがこの本だった。そしてそういう漫画を私が初めて買ったのがこの本だった。コミックスさえ、古本でしか買わない私にとっては大事件だった。それでも、「トーマの心臓」と同じで、結局私は力作だとは思ったけれども、泣きはしなかったし、オスカー目線でしか読めなかったこともあり、そんなに名作とも思わなかった。

あれから30年。改めて読むと、父親目線で読むと、よくもまぁ親子心中をしなかったな、とか、どうやって旅の金を工面したのだろうか?とか、第二次世界大戦の影があちこちにまだ残ってるんだな、とか、南米に行って、息子に手紙を書く約束をしたことで、おそらく彼グスタフは人生が救われているな、とか、いろいろ思った。今更ながら、これは裏『トーマの心臓』なのだとも思った。

まぁ閣僚に読ませてもムダだとは思うけどね。

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2022年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「トーマの心臓」の前日譚。9歳のオスカーのパパ、グスタフは売れない写真家でママ、ヘラとはケンカばかりだった。ある雪の日グスタフは夫婦喧嘩の末ヘラを射殺する。オスカーがグスタフの本当の子ではないと打ち明け離婚を切り出したからだ。真実を悟ったオスカーは警察に疑いの目を向けられるグスタフをかばい、グスタフはオスカーと犬のシュミットを連れて旅に出発する。グスタフの精神が不安定な中オスカーは必死で旅を続けるが、シュミットの死によりグスタフはオスカーの本当の父親が校長を務めるギムナジウムに彼を残し南米へ旅立つ。
「たとえあなたが裁きをおこなえる神様でも子どものいる家にきてはいけないんだよ」「ぼくは悪い子だったけど、どんな悪い子でも家にいていいんだって。」

他に「城」「エッグ・スタンド」「天使の擬態」を収録。第二次世界大戦下のパリを舞台に、ドイツからパリに逃げてきた不法移民のユダヤ娘ルイーズ、無垢な殺し屋の少年ラウル、ドイツ軍に抵抗するレジスタンスのマルシャンの3人を描く「エッグ・スタンド」は短編ながらも映画のように深い。
「戦争は人間の心の中にある欲望か何かの炎が狂ったように次つぎと人から人へ引火してとめどなくもえひろがる大火事だ」「大火事はすっかりもえつきないと消えないね」
「戦争はいちど始まったら終わりだ。平和!正義!そんなものじゃない。戦争は戦争。破壊だ。平和は平和の中にしかない」

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

「トーマの心臓」に登場するオスカーの幼少期を描いた作品を含んだ短編集。オスカー好きとしては嬉しい外伝だけど、読んでいて胸が痛くなるお話です。幼少期のオスカーは可愛らしいという印象で、そこからあのカッコイイオスカーになることを想像すると、取り残された環境であっても強く生き続けたんだなぁと、しみじみと感動します。「親子の愛」がテーマでもあるので、子供を持つ人におすすめしたい。「訪問者」という題名も、読み終わってみると考え深いものになります。他の三作も面白く、哲学、宗教、愛を含んだ読み応えある文学的な物語です。

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2017年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「訪問者」
「トーマの心臓」に出てきたトーマの外伝。
母を殺してしまった父を庇う子の話。
逃避行の途上で体調を崩していく父の姿が悲しい。

「城」
寄宿学校に預けられたラドクリフが、優等生のアダムとギリシャ人の不良オシアンに影響される話。

「エッグ・スタンド」
ナチスドイツの侵略するフランス。
パリの踊り子ルイーズのもとに身を寄せる謎の少年ラウルを、
非合法活動に携わるマルシャンが、ふたりを愛しつつも調査する話。
「愛も殺人も同じなんじゃないの?」というラウルの存在が面白い。

「天使の擬態」
自殺未遂をこころみ、天使になることを夢想する大学生の次子が、
新任教師シロウと触れ合ううちに、本来の自分を取り戻す話。
次子がいったい何に絶望していたのか、が最後に明かされる。

どれもよい中篇・短編だった。
「訪問者」「エッグ・スタンド」は萩尾作品によくある設定だが、珍しく「天使の擬態」は日本が舞台で驚いた。

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202109再読。
訪問者 小学館文庫(新版)1995.9.1

萩尾望都の70年代はデビューと同時に綺羅星のごとく輝いたが、
80年代もまた別の意味で冴えており、凄みを増す。
90年代の「残酷な神が支配する」で遺憾なく発揮される精神分析的関係性が、80年代ですでに。
心に深く潜るとはこういうことだと思う。

■訪問者100p
前に読んだときは「トーマの心臓」のオスカーだとあまり関連付けずに読んだせいかもしれないが、
「トーマの心臓」の直後に読んで見たら、ちょっと自分でもびっくりするくらい胸に響いてしまった。
単に感動とか泣いたとは言えない感じ。
胸郭が自分でも信じられないくらい広がった空間になって、そこに鐘だか銅鑼だかが鳴り響いて、これどうしたらいいんだろう、と。
父母の性を目撃という意味で、正しくフロイトのいう原光景が描かれる。
愛着と、捨て子と、そしてこの年になって父(というか……)の「弱さ」も他人事ではない。
ラスト3ページの光に溢れた風景と、独白が、依然とは全然違う響きを持って感じられた。

■城33p
心の中にお城を作る、その材料は? という箱庭療法を連想させる、やはり深層心理学的な話。
しかしまた、そういうラドクリフの文脈をゆうに軽々と乗り越えて自転車で駆け抜けていく女性もいて、ここが最もぎょっとするところ。

■エッグ・スタンド100p
パリ、ナチス、レジスタンス、男娼、ミステリ。
単なる雰囲気や要素だけでなく、吉田秋生「BANANA FISH」と通じるものがあると思う。
少年の胸の奥に開けた洞窟の大きさに慄く大人、という構図。
また卵の中の死んだ雛→押井守「天使のたまご」を連想。
実際萩尾望都は押井守作品では「天使のたまご」が好きなんだとか。

■天使の擬態50p
本書の中で唯一、少年少女ではない、青年男性と成熟直後の女性の話。@現代日本
萩尾望都もまた宮崎駿と同じく「雑学の人」で、生物学の雑学が詩情を増す方向で発揮されている。

■エッセイ―私のルーツ、萩尾まんが:折原みと(漫画家・小説家)

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2021年09月19日

Posted by ブクログ

短編四作品を収録しています。

「訪問者」は、『トーマの心臓』の番外編で、シュロッターベッツにやってくる前のオスカー・ライザーとその父親の物語です。写真家の父のグスタフ・ライザーは、オスカーが自分の息子ではないという事実に感づきながらも、そのことに向きあう勇気のない男としてえがかれています。彼は、妻とのあいだにその件をもち出すことを避けつづけ、最後には妻を殺害してしまいます。やがて刑事が彼に疑いの目を向けはじめます。しかし、グスタフ以上に心に大きな負担をあたえられることになったのはオスカーでした。オスカーは、父と母と自分の関係が家族というまとまりをうしなってしまっていることに気づきながらも、家族でありたいと願いつづけ、逃避行をつづける父と行動をともにします。

「城」は、両親が離婚し父に引きとられることになったラドクリフという少年の物語です。なかなか友人のできない彼ですが、同じクラスのアダムという親切な少年と、その友人で不良学生のオシアンと過ごす時間が多くなります。ところが、ラドクリフは偶然にも、キャルガリ先生の若妻メディーナとオシアンが不倫をしていることを知ってしまい、そのことがきっかけで、彼は人間の心の複雑さを知ることになります。

「エッグ・スタンド」は、第二次世界大戦でドイツの占領下にあるフランスが舞台の物語です。キャバレー「花うさぎ」で働くルイーズというユダヤ人の娘は、ラウルという身寄りのない少年を引きとります。ところが、彼女の店に現われた、レジスタンス運動の闘士であるマルシャンという青年が、ロゴスキーという協力者の死をきっかけに、ラウルに疑いの目を向けるようになります。やがてマルシャンは、戦争のなかでしか生きられない少年の心を知り、みずからの手でラウルの運命に結末をくだすことを決意します。

「天使の擬態」は、ヨコハマアドリア女子学園に通う有栖川次子(ありすがわ・つぎこ)と、生物学の新任教師・織田四郎(おだ・しろう)の物語です。次子が自殺未遂事件を起こしたことがきっかけで二人は知りあいます。ストーリーは次子が中心となって展開していき、やがて四郎が次子のかかえている心の傷を知るようになります。

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2016年02月18日

Posted by ブクログ

「訪問者」と「エッグ・スタンド」が特に好き。
「訪問者」は読んでいる間、オスカーって聞いたことあるような…うーん何だったっけ…とぼんやり思ってましたがユリスモールが出てきてようやく思い出しました。そうか、「トーマの心臓」の前日譚か。ずいぶん前に一度読んだきりのはずなのに印象に残っているものだ。

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2016年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まるで純文学のような。
どっしりと骨太で何かが心に残る作品集でした。
あと、絵が綺麗。(樹なつみはもしかして作風が似ている?それとも時代性?)

解説が折原みとでした!

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2012年07月21日

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「トーマの心臓」に出てくるオスカーの物語が
表題の短編集です。
子どもって強く育つんだなとしみじみ。。。

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2012年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「トーマの心臓」も今作と合わせて読むとその背景・人間関係がより良く分かる。子どもにとったら出生の秘密なんて知りたくなかったよな…。でも手放す父の寂しさ・複雑な気持ちも子を持った今となってはズシンとくる。それでも子どもには自分を捨てて身軽になれて良かったねと皮肉を言われてしまうのだが。萩尾先生は心理描写が巧み。

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2011年12月25日

Posted by ブクログ

本当にこの人は、読む側にも覚悟を迫るすさまじい表現をする人だ。
それだけ作者に覚悟があるということなんだろう。
子どもとして、親として、恋人として…
細かな描写に何度も何度も衝撃を受ける。
あの大作につながる短編が一遍載っている。
人にはみな人生があって、たとえある物語では片隅にいる人物であっても、必ずその人の物語がある。人生がある。

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2011年07月13日

Posted by ブクログ

「トーマの心臓」の名脇役オスカーの物語が表題作。この物語を読んでから「トーマ…」を読んだら、オスカーを見る目が変わりました。

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2009年10月04日

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オスカーがシュロッターベッツに来る前のお話。最初読んだ時は自分自身幼くてよく分からなかったのですが、年を重ねてじっくり読む毎に段々泣けてきました。

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2010年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 親子ってものはなんでこう難しいのかね。

 本当に血がつながってなくても、まあいい。
 確かに自分は愛されている、そこに自分の
 居場所があると、こどもが思うことができれば
 それでいい。

 でも、それが叶わなかった子って、たくさん
 いるんだよね。不安定な気持ちのまま
 育った子が。

 そんな子はきっと、我慢して我慢して
 いい子でいようとするでしょう。
 自分の気持ちを隠して大人に合わせようと
 するでしょう。愛されたくて。

 だから、子どもの割に変に落ち着いてたり、
 見方によってはどこか冷めてたりもする。

 子どもが子どもらしくいられる。
 みんながそうであったらいいのに。

 オスカーみたいな子を増やしたくない。

 
 ただ願うのは、オスカーがいつの日か
 幸せな家庭を築いてくれること!
 繰り返さないでほしい…

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2013年04月29日

Posted by ブクログ

読んだ日:
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値  段:\\\\105

売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値  段:\\\\40

登録日:2007/05/07 01:14:41

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2009年10月04日

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