共喰い作品一覧

  • 共喰い
    3.5
    一つ年上の幼馴染、千種と付き合う十七歳の遠馬は、父と父の女の琴子と暮らしていた。セックスのときに琴子を殴る父と自分は違うと、自らに言い聞かせる遠馬だったが、やがて内から沸きあがる衝動に戸惑いつつも、次第にそれを抑えきれなくなって─。川辺の田舎町を舞台に起こる、逃げ場のない血と性の問題。第146回芥川賞受賞作。文庫化にあたり、瀬戸内寂聴氏との対談を収録。ほか「第三紀層の魚」併録。
  • 飢えた共喰い
    -
    「この万札の分だけでいい。俺の好きにさせてくれ!」そうすれば俺は、過去への悔恨から解き放たれる気がする……。 風俗店経営者・亮介は、17歳の自分を思い出す。名門校の優等生、サッカー部のエースでキャプテン。 だが、あるときそんな人生が一変する。部活顧問に犯され続けた挙句、最後は殺して刑務所に入った。 後悔している。なぜ犯される前にあいつを殺さなかったのか。ホモなど全員死ねばいい――。 そんな過去を持つ亮介だったが、親の借金でウリ専ボーイになった、プライドの高そうな少年・直哉の眼を見て心がざわめいた。 「なんてことだ。俺はあいつが、愛おしいとでもいうのか。この世でもっとも俺を嫌い、軽蔑している奴に、俺は生まれて初めて、惚れているというのか――」 残酷の裏社会、捻じれた情愛、肉食セックス、極道たちとの壮絶なバトル。2人の運命は――?

    試し読み

    フォロー
  • 共喰い -αの策略-
    3.7
    親の再婚により、優秀なアルファである恭介の義弟になれたことを喜んでいたベータのエン。だがある日恭介に薬を盛られ、目覚めるとベッドに拘束されていた。そして知らされたのは、ベータなはずの自分が実はオメガであったということ。どんなに認めまいとしても、恭介を前にした身体は熱を帯び疼いてくる。発情し、悦楽の渦に堕ちたエンは遅咲きのオメガとして花開いていき──。
  • グールが世界を救ったことを私だけが知っている 01.共喰いの勇者
    -
    「俺は、勇者なんかじゃない。怪物を喰らう、怪物だ」 凶悪な魔物が蔓延る混沌の世界――滅びゆく人類最後の牙城である聖都に、勇者の称号を受け継いだ“魔物”がいた……。 はじめての『迷宮』探索で、犬人の大群に襲われた新米冒険者・アリス。彼女の命を救った者こそ、魔物の身体を持ちながらヒトの心を有する、三代目《救世》の勇者・レオンだった。 「俺は、魔物を殺し続けるだけの、穢れたグールにすぎない」 「違います。あなたは、世界を救える、ただ一人の勇者です」 なぜか自身を慕う彼女に、レオンは弟子入りを志願され――世界から捨てられた勇者と少女のダークファンタジー、開幕!

最近チェックした作品からのおすすめ