徳間文庫作品一覧

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  • 和気有町屋南部署 デカは死ななきゃ治らない
    3.3
    目覚めたら、記憶がなかった。所持していた身分証では沖手範丞という名前で、刑事課課長らしい。部下に聞くと、ここ和気有町は、ぼくの曾祖父である名探偵が、犯罪に関わった人たちを集めて造った町。たしかに、ぼくにストーカーする巡査、対人恐怖症の刑事など、変なヤツらばかりだ。わけもわからぬ最中に一人の刑事が殺された……。犯人は誰だ? いや、そもそもぼくを殴ったのは、誰なんだ!
  • 鷲

    4.0
    死神シリーズ第7弾。八王子で警察官連続殺害事件、宗教法人の貸し切りバス爆破事件が相次いだ。当局の必死の捜査にもかかわらず、容疑者の顔は浮かんでこなかった。威信の失墜に蒼白となった警察庁警備局長は、テロリスト・ハンターとして世界に名を馳せた中郷広秋と伊能紀之に白羽の矢を立てた。毒を以て毒を制す――「死神コンビ」の復活だ。姿なき凶悪犯に容赦ない血の裁きを加えるときが来た。巨匠渾身の長篇ハードロマン。

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  • 鷲の巣(電子復刻版)
    4.5
    死神シリーズ第4弾。警視庁公安特科隊長だった中郷広秋と伊能紀之は、国際テロ組織を殲滅すること三度、死神の異名をとったが、警察の報酬違約に辞表を叩きつけ、クルーザーで全国を巡る水上酒場を思いたった。焼津沖で若い女を売買する暴力団と外国貨物船に殴りこんだ頃、警察庁長官が二人を訪れ、大西洋上でシージャックされた超豪華客船の奪還を依頼してきた。報酬は三億……。バイオレンス巨篇。

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  • 鷲の啼く北回帰線
    4.0
    死神シリーズ第2弾。首相の娘・根岸志津子がチューリッヒで失踪し、志津子の行方を追った外事警察捜査員・朱野能子も『北回帰線に鷲が啼いている』という謎のメッセージを残して消えた。二人は欧州全域にまたがる人売り組織に拉致され、買主の男たちに仕える凌辱の日々を送っていたのだ……。代表作『往きてまた還らず』で死闘を演じた伊能と中郷両警視正が再び欧州を舞台に、秘密組織に挑む長篇アクション。

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  • 私が殺した女(電子復刻版)
    4.0
    人生は皮肉なものだ。社長令嬢・山崎みどりが、もう少し早く私の目の前に現われていたら、こんなに恐ろしい破滅に追い込まれることもなかったのに……。私の前に最初に現われたのは、宝石デザイナー藤原節子。当時、私はデパートの貴金属売場主任で独身。私達は当然のように愛し合い結婚した。幸せだった。しかし、みどりの出現で、私の心に悪魔が巣くってしまったのだ。長篇ロマンサスペンス。

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  • 私は、ヒモです(電子復刻版)
    -
    男なら一度はやりたいヒモ稼業。でっかい体のくせに小心で、いつもにこにこ顔の洋介は、優子というパートナーを得てヒモ稼業に生きがいを見出したが……。表題作ほか、映画『男はつらいよ』の主人公フーテンの寅の原形となった安五郎こと安さんが登場する名作「庭にひともと白木蓮」などユーモア傑作六篇を収録。お人好しで誠意のかたまりのような六人の男たちの、どこかおかしな生き方を描く。

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  • 私を殺さないで
    3.8
    事業の失敗によりIT企業の社長から無職へ転落した三津間宗近。傷心を紛らわすつもりで帰省した奈良で幼馴染の溝部俊平に優しく迎え入れられるが、獣医師である俊平の周辺ではペットが誘拐される事件が起きていた。俊平の元には犯人から殺戮写真と犯行予告メールが届き、宗近と俊平の医院に出入りする動物好きの少年・颯太が捜索に乗り出すが、事態はペットのみならず殺人事件へ発展した。
  • 轍が弔うお前の恨み
    -
    小平市のタクシー運転手・宮原が刺殺され、車ごと黒焦げ死体で発見された。宮原と親しかった同僚の小関は、実直な宮原の死に不審を抱いた。怨恨の線は考えられない。強盗の犯行か……。四十九日の前日、府中まで客を乗せた小関は、前方に同じ会社の車がドアを半開きにして停っているのを見た。やがて小柄な女がドアに向かって歩いてきたが、女は実家に帰っているはずの未亡人・直美だった。傑作サスペンス。
  • 罠 虜われの美猫たち
    1.0
    1巻495円 (税込)
    「私を、犯して」あかりの声は欲情に掠れていた。大きなストロークで動き始めると、喘ぎ声が部屋中に響き渡る。だが秋光の狙いは別の女だった。地元の名士の娘・鈴奈。俺は、あの女と結婚する。そして彼女の持っているすべてを自分のものにする―。「い、いくうっ!」絶頂を迎えるあかりを見下ろしながら、鈴奈を堕とす計画を考える秋光だが…。

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  • わななき
    -
    1巻440円 (税込)
    上原有美子は、二十七歳の独身OL。美人で有能だが、気取ったところのない女性だ。ある夜、上司の浅見秀雄から、仕事上のトラブルが起きたと呼び出された。ところが、これは有美子の体を手に入れようとする卑劣な罠だった! 凌辱の罪を金銭で贖おうとする浅見を拒否した有美子は、醜聞を恐れた浅見に命を狙われる。さらには別の何者かに拉致されてしまった……。戦慄の官能サスペンス。

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  • 罠に落ちろ 影の探偵’87
    -
    ========== お父さんを殺った奴、 探してください ========== 洒脱な会話、息もつかせぬ展開。 藤田流ハードボイルドの真骨頂! 【あらすじ】 父が窃盗の片棒を担ごうとしている。 止めてほしい……。 依頼を受けた私立探偵の影乃は犯行予定の日、 谷内義光の家に向かった。 短時間監禁し犯行への参加を未然に防ぐつもりだ。 しかし、そこにあったのは谷内の惨殺死体だった。 窃盗団はなぜ、土地開発で財を成した 蔵主グループ代表の金庫を狙ったのか。 調査を進めるうち、 グループ乗っ取りを目論む 大物フィクサーの計謀が 明るみに出る!
  • 悪い奴ほど出世する(電子復刻版)
    -
    会社勤めは、肉体的にはそれほどハードではない、しかし、人間関係に悩んで、ノイローゼになるサラリーマンが急増している。会社には、出世のためには手段を選ばぬ、悪い奴がうようよいるからだ。会社は恐ろしい人間の集まりだ。地雷の埋められた戦場は、腹這いになって進み、地雷に触れず、危険な仕事は他人に押しつけなければ、えらくなれない。様々な具体例で語る、著者ならではの本音の出世ノウハウ論。

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  • われは幻に棲む(電子復刻版)
    -
    東京を恐怖のるつぼに陥れている怪盗一味。その中の〈鬼女〉と異名をとる美少女に逢ったとき、警視庁の退職刑事・浜村はわが眼を疑った。幼い頃に誘拐され、探し求めてきた娘の朱美にそっくりだったのだ! わが娘は殺人鬼になっていたのか? 元刑事として振舞うべきか、親の情をとるべきか、浜村の胸に哀しみと怒りが去来する。ハードロマンの旗手が活写する父娘の哀切と男の闘争美の世界。

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  • 海上保安庁情報調査室 FOX
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    現役記者 緊急暴露 海上保安庁情報調査室は、麻薬取り引きやテロの阻止を主な任務とするが、一般にはその存在を知られていない。室長は山下正明。情報で国家間のやり取りに介入し、海外からスパイと呼ばれる男だった。着任した谷りさ子は、北朝鮮が関連すると思われる違法取引調査を開始する。そこには日本と北朝鮮との攻防と公にできない真実があった。某大手テレビ局の記者による暴露型情報小説。 (解説より) 日本の現状に対する著者の憤りが作品から伝わってくる。 対外インテリジェンス機関の萌芽を見出したにちがいない。 手嶋龍一
  • すたこらさっさっさ
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    1巻1,100円 (税込)
    梅田という地には、祈りと願いが込められている。 祈りは座敷わらしとして、広場の片隅に棲む。 菅原道真からはじまる梅田の歴史は、阪急を創設した小林一三、紀伊國屋書店をつくった田辺茂一へ受け継がれた。 令和のいま、茂一の座敷わらしが、大阪らしい予想外の展開を繰り広げているのを見ている。 祖祖母、父、娘の三代と、運命の縁でつながった人たちが、大阪梅田、西成、京都祇園を舞台に、虚実入り交じって描かれる、ちょっとあったかくて、良い物語。
  • 底惚れ
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    2022年、柴田錬三郎賞と、中央公論文芸賞をW受賞! 伊集院静氏は「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」とまで評価。 大沢在昌氏は「一読、参りましたといいたくなった」、村山由佳氏「文章は、その人の歌う旋律でありリズムであり呼吸である」、林真理子氏「もはや完成形といおうか名人芸といおうか、『うまい』ととうなるしかない」と高評価。 浅田次郎、桐野夏生、篠田節子、逢坂剛ほか、各選考委員も大絶賛した時代小説の傑作! 村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚! 一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる! 女への思いをつのらせながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つ。その仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせ、感動の結末へ。魅力的な時代長篇。 蜂谷涼 (北海道新聞2021年1月30日付) 「『底惚れ』なんとすごみのある言葉だろう。恋い焦がれて、惚れぬいて、首っ丈になっても、まだ及ばない。魂をひりひりさせる言の葉だ。」 細谷正充 (東京新聞2021 12月11日) 「ラスト一行にたどり着いたとき、いい話を読んだという満足感を得られるのだ。タイトルそのまま“底惚れ”してしまう作品である」 大矢博子 (小説すばる 2022年2月号) 「痺れた。  何に痺れたって、主人公だ。自分を刺した女を探す男だ。その思いに、生き方に、そして何よりその語りに、痺れた」 縄田一男 (日本経済新聞 1月27日) 「ラストで「俺」を襲う虚脱感がジワジワと比類無き感動へ変貌していくさまに接し、主人公の幸せを願わずにはいられないだろう」 「この場末のどこがいい?」 「ここはどこでもねえからね。なにしろ岡場所だ。あるはずのねえ場処さ…」
  • おもみいたします
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    「我慢しなくていいんですよ」 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。 申し込めば半年待ち。 評判のお梅の揉み治療だが、 一刻の猶予もない患者が現れた! 揉んだ人々の身体は、 全てこの指が覚えている。 身体に触れさえすれば、 いつどこで揉んだあの人だと 言い当てられる。 人に揉み治療を施すのが、お梅の生業。 ■あらすじ■ 頭風に苦しむお清を訪ねたお梅は ギリギリのところまできていると 感じ取る。 揉みはじめると、 お清の身体に潜む「淀み」を感じ――。 彼女を悩ませるその原因とは? ■主な登場人物■ ・お梅 五歳の時に光を失い、  人に揉みを施すことを  生業としている十七歳。 ・お筆 豆大福が評判の  紅葉屋を出している。  依頼を受け、お梅に取り次ぐ。 ・お昌 祖母のお筆と暮らし、  お梅の仕事の段取りを担う。 ・十丸 お梅の用心棒。  人には白い大きな犬にみえる。

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