素敵なロマンス作品一覧
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3.0【電子書店限定、描き下ろしイラスト1P収録】最愛の夫・陽太を亡くしたアラサ―OL・みことは、半年前から夫の弟・楓と同居している。結婚前、「両親は他界していて、自分が結婚したらまだ大学生の楓が一人になってしまう」と気にしていた陽太のためだった。年下ながらクールで落ち着いている楓は優しく、いつもみことの帰りをご飯を作って待っていてくれる。自分を気遣い大切にしてくれる楓のおかげで、寂しい気持も癒されていく。楓が家を離れるまで彼を支えようと誓うみことだったが…。「オレ、もう子供じゃないんだよ」楓は密かにみことへ恋心を募らせていて、その関係に変化が起きていく…
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4.0「いっそこちらから婚約破棄を申し出てやるわ」公爵令嬢ヴィオレッタは10歳の時からアシュレイ王子の婚約者として強い絆を育んでいたが、学園に入学して1年、王太子妃教育に忙殺されていたらアシュレイのそばにはオーブリー嬢が常にいるように…。それでも未来の国王の妃としてアシュレイを支え続けようと研鑽を積んでいたが、ある日婚約破棄されるという噂を聞いてしまう!不義理にも耐え彼に相応しい妃になろうと努力してきたすべてを踏みにじられ辱められるのであれば、こちらから婚約破棄をしてやると決意を固めるヴィオレッタ。しかしアシュレイから差し出された書類はヴィオレッタが想像していたものとは違って…!?
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3.7願わくば趣味や好きなことをして暮らしていきたい伯爵令嬢フィーリア。社交の場で同年代の令嬢とおしゃべりしたり、異性との恋愛には興味なし。本を読んだり出入りの商人の話を聞くことが好きで、結婚も親任せ。そんなフィーリアのもとに、誰からも憧れられる公爵クロード・モリスとの縁談が舞い込んでくる。断れる立場でもないからと、フィーリアはクロードと結婚するが――結婚初夜、公爵家の屋敷に戻ると、フィーリアはクロードに突如「近づくな」と突き放される。「僕はあなたと男女の仲になるつもりはありません」険しい顔のクロードに、フィーリアは理由を問いただすが…。
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3.9「祖国を滅ぼすために悪役令嬢を演じます!」ルーンファの第一王女、リルネットは王族を憎んでいた。横暴で残虐な父である王に冷酷で傲慢な母である王妃。自分たちの派手な暮らしに反して貧困に苦しむ国民たちの存在を知ったリルネットは、ルーンファを滅ぼそうと決意。隣国から来た縁談をチャンスと捉えたリルネットは、無礼を働いて婚約破棄になり、さらに挙兵でもされれば小国ルーンファはひとたまりもないはず…と企み、悪役令嬢を演じることに!しかし婚約者のレオリヴァーは想像以上のイケメンで、何をしても怒ることなく爽やかに対応してくれるし優しく扱ってくれる…。必死に悪役を演じるリルネットは婚約破棄してもらえるのか!?
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3.0白馬の王子様なんていないことはもうしってる―――。恋愛よりも仕事優先の生活を送っていた恵美が任されたのは、超優秀なイケメン社長の秘書 突然の部署異動で、気になっていた先輩と一緒に働くチャンスがなくなったことを残念に思う恵美。それをよそに、職権乱用を疑うほど自分勝手な態度の社長。どうやら、前の会社では1ヶ月で何人もの秘書をクビにしたという噂があるようで…よりにもよって、あんなオレさまの秘書になるなんて!――オレさま社長と予想外の恋が始まる…!!
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-【電子書店限定、描き下ろしイラスト1P収録】これ、史上最大の蛙化案件じゃないですか!? 大好きだった南雲先生に憧れ、高校教師になった鳴海知紘。美しい思い出の副作用は、彼氏ができてもすぐに冷めちゃうこと。だって、生徒思いでおもしろくてイケメンな南雲先生を超えるような男なんていないから…。ある日、生徒が噂していたカリスマ予備校講師が南雲先生と同姓同名だと知り会いにいくと、現れたのはチャラくて教育への情熱なんて少しも感じられないうさんくさい男…これが今の南雲先生!? 百年の恋も冷めるはず…のこのシチュエーションで、終わったはずの初恋の続きが始まる!
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-【電子書店限定、描き下ろしイラスト1P収録】恋に疲れた会社員、宮川いちか30歳。男性の筋肉には憧れるし、エッチもしたいけど、恋愛がしたいわけじゃない。思う存分観賞させてくれて、たまにエッチしてくれる美しい男性いないかな――。ある日、新規配属でイケメン細マッチョ・工藤九太がやってくる。顔も体も美しい彼は、モテすぎて恋愛面で苦労している様子。彼のきれいな体に熱い視線を送ってしまういちか。「恋愛的なものを僕に求めないでください」工藤に釘をさされた彼女は、あせって恋愛興味ナシ宣言をしてしまう!彼にセクハラをしてしまったことに落ち込みながら帰っていると、なんと会社の外で元カレが待ち伏せしていて!?
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3.0【電子書店限定、描き下ろしイラスト1P収録】祖母と二人で暮らす立夏。ある日、地上げ屋に絡まれてピンチだった立夏は、祖母の元を訪れた不動産会社の社長・成瀬に助けられる。街で偶然彼と再会した立夏は、なりゆきで一緒に夕食を食べに行くことに…。クールでいて優しく紳士的な成瀬は王子さまのようで、立夏は次第に惹かれていくが、社長である彼の交友関係や価値観の違いに戸惑い、彼との住む世界の違いを感じてしまう。夕食を終え、落ち込みながら立夏が家に帰ると、なんと祖母が倒れていて!? そんな彼女に手を差し伸べたのは成瀬だった。しかし立夏はある条件を彼に提示される――。
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-6年つき合った恋人にフラれた有紗は、マッチングアプリで婚活をはじめて3ヶ月。だけど、今日の相手もイマイチ会話が弾まない…。コミュニケーション能力が足りないかもと悩んでいたところに、またあらたにマッチングしたのは妹尾さん。彼は、清潔感のあるイケメン。彼のスマホケースが女性アイドルグループ「ピンキーキッス」のグッズで、私もピンキーキッスが好きと伝えると、彼の目が輝いて!? 会話も弾んで今までにない楽しいデートになった。彼とピンキーキッスのライブにいくことになり、楽しみにしていたら、現れたのはバンダナを額に巻いたまさにオタクな彼で!?
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-OL・彩葉には気になる人がいる。その人は、営業部のエースで女性社員から大人気だけど、プライベートは謎なイケメン・飛鳥井だ。彼とは挨拶を交わす程度だったけれど、ある日頼みごとをされた。世間一般の「ふつう」の交際を教えてほしいと。実は、彼はある大会社の御曹司で、会社を継ぐための勉強だけをしてきたため、世間しらずなところが悩みらしい。たしかに、仕事はズバ抜けてできても、必要最低限しか話さない彼の会話は少し堅苦しい。具体的になにを教えればいいか尋ねると、「ランチや飲み会、セックスとか」…って本気なの!? それでも気になる彼の真剣なお願いは断れなくて、教えるための秘密の食事会がはじまり――?
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3.0「―――私は浮気をしている。結婚する相手ではない、元カレと」―――1か月後、エリート婚約者の悠真と結婚する美玖。しかし同棲をはじめてから悠真の横暴さに傷つき、心が疲弊していた――。ある日、家の事情で仕事を探すことになった美玖は偶然元カレの千隼と再会する。昔と変わらず、やさしく頼りがいのある千隼は仕事探しを手伝ってくれることに。そんなとき、仕事中の悠真が外で浮気をしているところを目撃。ショックを受けているとそれをみた千隼に「…オレだったらあんなことしない」といわれ、突然トロけるような熱いキスをされてしまい!? …こんなのダメなのに、拒否できないよ――。
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1.0元夫が、再婚相手と下の子どものために、喘息の長男を引き取れと言ってきた!? 私がどんなに頼んでもお金の力で取り上げたくせに!! 私の子である貴文より再婚相手との子を跡取りにしたいって訳ね。2度と会わせないわ。養育費は勿論、私と貴文に対する慰謝料もがっぽり頂くわよ!! …たく、なんて男かしら! 自分の子供をモノみたいに扱うなんて。いいわよ、見てらっしゃい! 貴文は私が立派に育てあげてみせるから!! 引っ越し先で出会った人間形成学の医者、志賀に貴文の喘息の理由を告げられた香は、失われた歳月を取り戻すかのように愛情を注ぐ。貴文が見違えるほど元気になった時、元夫と元姑が、いきなり貴文を引き取ると言って現れた…!?
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-「うわ! 寝過ごした」素っ裸で跳ね起きるアズこと亜純。「龍之介、私のパンティ知らない?」「さあ…昨日は乱れまくっちゃったからなあ」亜純のお尻に欲情して「朝の1ラウンドしていかない?」と抱きつくと「そんな時間ある訳なかろう! 今日から新しい会社なの。もういい、パンティは諦める」とミニスカノーパンで出社するなんとも男前(!?)な亜純。電車の中で痴漢を捕まえたらイメクラの痴漢プレイだったり、会社に着いたら痴漢プレイの女性が同じ会社だったり、男が上司だったり、大学時代の元彼が同僚だったり、なんだか世間ってほんとに狭い。ノーパンを元彼に見られて大騒ぎの所に龍之介がパンティを!?「兄弟かあ。何人目のにーちゃん?」「12人めかな」
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-テナントビルのデザインという大仕事を依頼するためイタリアから著名デザイナーを招へいする事になった。アテンドを指示された広美が空港でイタリア人を探していたら、現れたのは言葉と態度だけイタリア人並みに軽薄な日本人、石橋隆一だった。迎えの車の中でいきなり「君恋人いないの?」と聞いてきたり、街並みを見回して「それにしても10年ぶりに見る日本の女の娘は綺麗になったねえ」最低!! あまりにも愛敬のありすぎる石橋に、すっかりへきえきとしてしまう。しかも社長と石橋は、まるで恋人同士のように親しくしている。なのに私を見るとにこやかに手を振って来る。でも仕事の話の時はマジメな顔するのにね。軽いだけの人じゃないみたい…。
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-手相にも玉の輿に乗れるって出てるし、今まで男に不自由した事ないし。ところが何故かいい男ができない!? と言う訳で今日は婚活パーティーにやって来た。最初は壁の花してたんだけどイヤリングを落としちゃって慌てて受付へ。そしたら超絶美形の男性が声を掛けてきた!?「お久しぶりです。伊集院です」誰だろ。こんないい男、覚えてないはずないんだけど。話を聞いてると、どうやら彼は元華族で血統書付きのお金持ちらしい。ダメダメ、金持ちの男にはロクな目に遭ってないんだから。前の男も理想通りだったのにマザコンだったのよねー。でも彼は母親と余り仲が良くないって言ってる。という事は少なくともマザコンじゃないわ。今度こそ玉の輿よ!
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-執拗に鳴らされる呼び鈴で、ようやく起きたしをり。朝かと思ったら、もう午後の1時!? 嘘―っ、昨夜あんまり原稿が進まないので友人と飲みに行ったら、そのまま眠っちゃったのーっ!!「ごめんなさーい、牧田さーん。まだ原稿で…」と慌てて玄関を開けると、そこにいたのは担当の牧田ではなく、ひそかに憧れていた敏腕イケメン編集者、見城だった!? 牧田が入院したので代わりに来たという。原稿が上がるまで待っているって、プレッシャー。職業欄に小説家と書くようになって5年目、27の冬。そろそろ違う幸せが欲しいなあ…と思っていたのに、よりにもよって見城さんに醜態を見られるなんて。、担当替え早々これじゃ望み薄ね…と思っていたら!?
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-恋人とデートしたら、なぜか見知らぬカップルと待ち合わせ。すると彼氏が、そのカップルの女と付き合う事になったと言う!?「…ごめん、季実子」と私に謝る彼氏の横で「いいわよね? 清行」「どうぞ、僕に反対する理由は無いし」なんてとんでもない会話が交わされ彼氏はその女と行ってしまった。残された男と私は仕方なく帰る事にしたが、どうしても我慢できずにその男に不満をぶちまける。「私達まだ半年も付き合ってないのに。これからって言う時なのにーっ。あんまりよぉ」「僕にどうして欲しいわけ? 振られた者同士の一夜限りの情事でもしたいのかな?」怒り心頭に達した私は思わずその男の頬を思いっ切り殴って逃げてしまった…!?
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-純愛? ざけんじゃないわよ!! そんなのおかしくって笑っちゃうわ。この世は全てお金とそれを持ってる男よ。男!! だから私は都会の夜を散々遊んで、そして後は田舎でお見合い。地味に余生を暮らせればいいわ。目覚めると見知らぬ男と全裸でベッドの中!? あれー、またやってしまった、誰だろ、この人。どこでナンパしたのかもされたのかも全然覚えてないわ。ま、いいけど。どーせ一夜限りの事だし。どこの誰で何してる人だって構わない。じゃあね、坊や、お先に。あらま、よく見ると結構いい男じゃない。さすが面食いの私。それに、どこかで見た事があるような…そうだ、高校の時好きだった後輩の男の子に似てるんだ。あの頃は純粋だったわ…。
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-そりゃあ25年間も生きてれば、いいかげんバージンを持て余してたわよ。酔った勢いもあったし、ムシャクシャもしてたし。割と好みのタイプだった気もするし後腐れもなさそうだったし。念願のバージン脱出なのに、どうして涙が零れるの? 眠ってしまって忘れてしまおう。どうって事ないわよ。こんな事ぐらい。10代の子供じゃないんだから。ただ、ちょっと思い描いてたのとパターンが違ってただけよ。ベッドに潜り込んでいたら、たまきが叩き起こしに来た。忘れてた、今日仕事があったんだ。銀行の残高が心許ないから仕事は断れない。フリーライターとして出版社に行くと、現れた先方の担当者は、ゆっ、昨夜の!! こんな所でどうして会っちゃうのよっ!?
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-「あなたが後悔しなければ、苑子さん」「…え、どうして私の名前…」「まだ思い出してくれない? 僕は一目で分かったのに」「あーっ!? 章太郎君!?」なんと彼は7年前にフラれた元彼の弟だった。当時、高校2年生だった彼も今や24歳の立派な大人。でも私は30歳で6歳も年上なのだ。「1週間後、またあの店で待ってるから」とか言われたけど社交辞令に決まってる。友人に「男はみんな結婚相手なんてせこいこと考えてないで、年下の男との恋愛を楽しむくらいしてみなさいよ」と煽られ店へ。でも1時間待っても来ない。やっぱり社交辞令だったんじゃない。それを真に受けてこんな所までのこのこ出て来て。バカみたい。出口で男とぶつかり、もうなんて日なの!?
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-「安田さん昨日と同じ服だったわね。また男の所から出社したのよ」「中山さんは富野課長と不倫してるって話よ」「皆さん男関係がハデです事」「あなただって負けてないじゃない、八木沼さん」「あら私、今フリーなのよ。おかげで体が夜泣きして。あー彼の逞しい腕に抱かれたいわぁ」「逞しいナニじゃないの」人が入ってるって言うのにトイレでよっくしゃべるわよ。23歳、未だ処女の私には、とーってもついていけない話題だわ。トイレの出口で能勢さんとバッタリ。友人に連れシ○ンなんて言われちゃった。能勢さんの事だと、すぐムキになってしまう。そんな事…あるけど…。能勢さんて結構逞しそう。男の人に抱かれるってどんな気持ちかしら。やだ私ってば…!?
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-3年前から付き合い始めて、プロポーズしてくれると思ってた。私を愛してくれてるって信じてたのに、1カ月前ベッドの上で「君とは結婚できない」と告げられた。その上、専務の娘との結婚式に私を呼んで幸せな姿を見せるなんて。引き出物なんて受け取れないわ。ああいう奴だって早く気が付いて良かったと友人の千秋に慰められたが、昨夜も誰かにそう言われて慰められた気がする。飲み過ぎの二日酔いで良く覚えていない。そういえば引き出物はどうしたんだっけ? 確か男だったような。「男の傷は男で癒す!! これが一番てっとり早いの!!」そうよ、あんたの事なんか今度こそ忘れてみせるから!! 物憂げに仕事をしていると、その男が客として現れ…!?
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-私が住んでるマンションにはニューハーフがいます。寝過ごして急いでる私を捕まえて「女たるものお化粧は命! そんな雑でどうするの!?」といきなり化粧を始める。どこから道具を出してきたの? そんな事よりとにかく一刻も早くバスに…と思っている間に出来上がり。「なんかいつもより綺麗に見えるような」「でしょ、お化粧ひとつでどんなブスもそれなりになるものよ」「どうせ私はブスですよ」「私はただ女であるって事に甘えてるヤツが許せないだけなの」ったくおせっかいなニューハーフ。会社に着くと同僚に「なんか今日は美人じゃない」さすがにうんちく垂れるだけの事はあるわ、なんて感心してたら、私の彼にちょっかいを出し始めた!? ちょっと待ってよ!!
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-その女は突然声をかけてきた。「あなた、とても不幸そう。私も今夜はとても不幸なの。だから今夜は2人で慰め合いましょう」なんなんだ、あの女は!?「慰め合うだって!? どう見たって、まだ高校生くらいじゃないか。近頃の子供は何を考えているんだ!!」「失礼ね。私のどこが高校生に見えるのよ。これでも短大を卒業して、もうすぐ21になるのよ、21にっ!!」うわっ、いつの間に部屋まで付いてきたんだ。危ない危ない。このテの女とは関わり合いにならないほうがいい。「それは失礼したね。じゃ僕はこれで」部屋に入ろうとすると顔を見た事があると言う。俺の身元を知っている!? 彼女は強引に部屋に入って来る。元カノとの再会を見ていたと言う。彼女の正体は!?
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-デビューしたのは17歳の時。子供向け特撮物のテレビ。可愛くてアクションのできる私はヒーローよりも人気が出た事もあって、その後B級ながら映画に主演。スタントもこなす女優。私は華々しく脚光を浴びるはずだった――。ところが7年後、突然マネージャーを命じられた。そろそろいい年だし、ここらで安定した仕事をしたほうがいいですって!? まだ24よっ!! しかも相手は今事務所で売り出し中のドル箱、樋口狼。抱かれたい男No.1。どーにもこーにもワガママなヤツで今まで5人も辞めさせている。社長におだてられて仕方なく相手をする事にしたが、開口一番「こんなおばさん連れてきてどーすんだよ」誰もがあなたの言いなりになると思ったら大間違いよ!!
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-私、彼のいったいどこが好きなんだろう。結構わがままだし貧乏だし、フェミニストでもなければ、とりわけハンサムでもない。なのに私、どうしていつも彼と一緒にいるの? 啓太といると私はまるで母親になったような気分になる。そしてそんな時、彼は私にとって大きな小学5年生になる。小学4年では少し小さすぎるし、小学6年ではちょっとしっかりしすぎる――。だってホラ、一番の悪ガキって感じがするじゃない、5年生って…。2年半前、私達はどんな風に知り合ったんだっけ? 私、啓太のどういうところが好きになったんだっけ? なんだか、ずっと遠い記憶をたどるようで胸の奥でボンヤリしている――。私達、一緒にいる時間が多すぎるのかも知れない。
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-大企業の営業企画室で働く神崎頼子。部長からも企画室ピカ一の社員と言われる28歳、独身のキャリアウーマンだ。おかげで銀行役員の息子との見合いを薦めれたりして、大きな迷惑をこうむっている。今日も部長室で見合いを進められているところに、広報プロダクツから出向してきたチーフの藤井がやって来る。なんと彼は、頼子が大学卒業前に1度だけ遊びに行ったクラブで出会った男だった!? でも向こうは私の事を覚えていないみたい。当たり前か…。生まれて初めてチークダンスを踊って、知らない内にみんなとはぐれて、2人で歩いた夜明けの街。私はいまだに忘れる事なんて出来ない。だってあんな振られ方をしたんだもの…。
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-いつの時代も、どんな世も愛する気持ちは、きっと同じ――。大学に入ったのに5月病で全くやる気の出ない、あおい。友人に誘われ隣の大学の日本の古典を研究する会なるものに付き合いで入会する事に。なぜか部長の稲垣に馴れ馴れしく声を掛けられる。薪能を調べに図書館に誘われ「付き合って欲しい」と告白される。「ナンパは嫌いだって言ったでしょ!」「ナンパじゃないって! 最初見た時からいいなと思ってたんだ。話してみたら思った通りで。そういうのはナンパって言わないんだよ」「付き合ったらきっとがっかりするわ。あたしって可愛げがないの。感情を上手く表現できないっていうか」でも稲垣さんっていい人だなあ、なんて思ってしまう自分がいる。
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-中学の同級生と12年ぶりに再会する事になった。彼の名は柚月優太郎。クラスでもあまり目立たなかった男の子。卒業して以来ほとんど顔を会わせていない。上手く会えるだろうか? 変わってたりして。ハゲてないだろうか? ブクブク太ってたりして。その時、後ろから肩を叩かれた。振り返ると背の高いガッチリしたイケメンがあたしを見つめている!?「さ…沢田?」「え…あ、あの――ゆ…柚月クン!?」すっかり大人になったが柚月クンがそこにいた。「オレはすぐ沢田が分かったよ。面影あるよ」照れたような眼差し、遠慮がちなしゃべり方、変わっていない。みんなあの頃のままだ。それに比べて今のあたしときたら妻子持ちの上司と社内不倫中で…!?
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-恋人の健太と10月の海で遊ぶ。たわいが無いけれど幸せな時間。心地良い波の音が響く…。あ…TVの音だったんだ。健太と別れてから1ヶ月。毎日飲み歩いて皆勤賞。TVをつけっぱなしにして寝てしまうのは、静かすぎる夜が嫌だから。私は今でも未練があるんだ…。健太と同じ大学で同じ専攻だから、別れても卒業まで顔突き合わせていかなきゃならない。だから、いつまでも引きずってちゃいけない。健太と私と依子と、いつも3人でいたのに、今は依子と2人で席に座る。喧嘩別れしたわけじゃないけれど、さすがに昔通りにはいかない。ところがある日、依子と健太が一緒にいるところに出くわす。2人は付き合っていた!! なんでよりにもよって依子なの!?
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-「杜の都」仙台に東京から転勤してきた佐々木さえら。あの人との思い出の地、松島で新しい人生を始めるんだわ。と感慨にふけっていた所へ、転勤先の営業所から迎えの星満がやって来た。あまりのナマリに外国語かと思ったさえらだが、無事営業所にたどり着く。ところが住居の頼みとしていた寮が無い!? 地方へ1人で赴任したいなんて人間はいないのだ。しかも営業担当範囲は期待していた松島と反対方向。ちゃんと通知したって。傷心にひたってて失敗しちゃった。さすがに携帯はあるがなんと公衆電話も無い!? 星がアパートを見つけてくれたが、さえらが部長と不倫していたという話が営業所でバレてしまい!?
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-私が遼一さんと出会ったのは2年前。大学のパーティーだった。会った瞬間から恋に落ちた。人を愛する事の幸せを初めて知った。彼は一足先に社会人になり、私もこの春、大学を卒業すると彼のためにお料理を習い、お茶を習い、いつか…それも近い将来。祝福され、幸せの中で彼とウエディングベルを鳴らす日を夢見ていた。けれど彼を襲った突然の事故。一命はとりとめたものの事故の時、脳に出来た血の塊が彼の眼から光を奪った。その時から何もかも変わってしまった。私の両親は彼との交際を禁じ、見合いをさせ、縁談を進め、そして遼一さんは私の前から姿を消した。私は必死になって彼を探し、ついに…!?
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-「え? 誰かに見られてる」「うん、なんか視線を感じるっていうか、家の中覗かれてるっていうか」「危ねェなァ、気を付けてヨ。それでなくたってぶっそうなニュースが多いんだから」「そうよねェ、みんな何考えてんのかしらねェ」スキヤキを恋人の大作と一緒に作りながら語る亜子。「ふしぎなの、付き合って2年も経つのに、こうして大作といるとドキドキするワ。なんていうの大作とは別れる感じがしないというか」「オ…オレだって…亜子がいなけりゃ、きっと毎週淋しい週末を過ごしているんだ。亜子には感謝してるっていうか」「それはお互い様じゃない」とラブラブバカップルだったのが、スキヤキのお肉を立て続けに食べただけで、言い合いから大ゲンカになって!?
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-私…どうかしているんだわ。「…お願い。1度だけでいいの」何を言うつもりなの。この人は他の女の夫なのに…。「…抱いて」結婚する…6月、若葉の季節に…明るい光の中、降り注ぐ花びらの中。私は智史さんの奥さんになる…。智史さんのお母様に式場の見学や衣装選びに引っ張り回され、レストランでひと休みしていた時、彼がいた!? え…!? 川島さん…!? いつから…そこに…? 私に…気付いている…?「…久し振り…2年ぶりかな」心臓が止まるかと思った。「元気そうだね」「…ええ…川島さんも…」声が震えた…。背中が熱い…あの人の視線を感じる。2年前にさよならした人。もう2度と会いたくはなかったのに…。
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-学生時代に付き合っていた恋人が突然N・Yへ行くと言い出した。しかも勤めていた新聞社を辞めてフリー・ジャーナリストになるという!?「じゃ…じゃあ、ずっと向こうで…」「そういう事になるかなあ。でも時々は日本に帰って来るけどね」って言って飛び立った切り2年半、1度も帰って来ない。はがき1枚よこさない。大学を卒業したゆずるは、N・Yに支社のある会社に就職しN・Yに転勤。迎えに来た金髪の美青年にときめいたりしていたら、なんとその支社に2年半音信不通だった恋人、宗方博明がいた!?「東京支社から乗り込んで来るだけあってりりしくなったよな。再会を祝して食事でもしようか」ですって!? この薄情者!! 私はN・Yで1人逞しく生きていくんだから!!
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4.0家電が次々と壊れた。キャッシュで買う余裕はないし、ローンもこれ以上増やせない…不況の折、パパのボーナスも出るかどうか…せめてパパの稼ぎがもっと良ければ業績手当てがもらえるのに…。「ママ、ハケンやれば? 派遣!」娘のひと言で私は40歳にして15年ぶりにお仕事に出る事になった!! 早速派遣会社に登録し、パソコンで仕事を選んでエントリー。工場の検品。1日7千円、10日間で7万円。よし、これだ! 集まったメンツは、人相の分からない大男に2人だけの世界にいる感じの双子の女の子…ずーっと澄まし顔?…の…たぶん私と同じくらいの女性…なんだかコミュニケーション取れなさそうな…大丈夫…?
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-私は拓と結婚して3年になります。3年前の拓は、まだ売れない俳優でしたが、結婚した途端、映画の主役に抜擢され、それからはとんとん拍子に売れっ子に。それは勿論嬉しい事だったけれど、独身として売り出したので私の存在は秘密にしなきゃいけないのがちょっと悲しい。でも私達はとても愛し合ってるから、とても幸せなの。ところがある日、友人達とテレビを観ていたら、拓のキスシーンが!? しかも「俳優だからラブシーンが出来るんじゃないのよ。そういう事の出来る人が俳優になるのよ」なんて言われ、心配になって拓の仕事場へ潜入。何よ、あの胸。私の倍はあるじゃない。そんな胸で私の拓に迫らないでよ!!
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4.0なんなのよっ、さっきの正彦の言葉!!「来春、彼女が高校を卒業したら、すぐに式を上げる事になったんだ。ごめんな、祥子。彼女は僕に付いて来てくれるって言うんだ」7年も付き合ってて、あいつがロリコンだったなんて知らなかったわよっ。ばかにしてっ!! あいつの赴任先へ付いて行くですって!? クウェートよ、クウェートっ!! さすが無鉄砲な女子高生の考える事だわっ。卒業までの間に気が変わられないように、せいぜいおべんちゃらすることねっ。1度だけ見かけた事がある…無鉄砲で無邪気で弾むような若さには敵わない。でも大丈夫よ。どこも乱れてないわ。だって私、泣いても落ちないマスカラを使っているの。
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-この口紅「キスしても大丈夫」って少々の事じゃ落ちないのよ。アイツみたいに…。アイツ、加斉宗吉!! 1度、マンションの部屋の前でバッタリ会ったら、ケバくて若い女連れ。げげっ、しかも唇に残りルージュがいっぱいっ!! あの、まるで蛍光塗料のようなローズピンクの残り方はハワイ土産によくあるヤツだわっ。仕事柄、ナマナマしいよ~。おまけに遭遇する度に女の子が違う、とんでもない奴!! 思い出しただけで鳥肌出ちゃう。大体私ってキタナイのとかクサイのとかフケツなのって気が遠くなっちゃうのよねっ。お客様相手の仕事なら平気なんだけど、仕事以外では触られただけで失神するくらいの潔癖症なんだから!?
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-玉の輿結婚が決まり、次々と男達を振る25歳の社長秘書。私は会社1のプレイガール。結婚するんだから身辺は綺麗にしておかなくっちゃ。女を磨いて25年。ついに釣り上げた、家柄、学歴、ルックスと三拍子そろった私の大魚。会社帰りに、おめかしして素敵なお店で待ち合わせたのに、仕事があるから帰れですって!? こんな時間に帰って何しろって言うのよ。毎回いい雰囲気になるのに最後までいかない!! 後輩は浮気でもしたらって言うけどゆきずりはダメ。そんなのSEXが目当てのただの肉欲よ!! なんて言ってたのにお酒を飲み過ぎて起きたら裸で男とベッドに!? あんな事を確かにした!! しかも気持ち良かった!?
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-密かに思っている主任は、亡き奥様の事を未だに愛している。病気の娘さんの世話をして彼の仕事を助ける事に。でも、事ある毎に現れる、奥様が2人の心に遺した感性がまぶしい。あわよくば子供を手懐けて、彼の気を引こうとなんて考えてた自分が恥ずかしい…。ところが私ったら、家事なんてまともにできなかった!? 食事を作ってもお洗濯をしても失敗だらけ。おまけに娘は母親の仕込みで幼いのに私より家事が上手い。でも彼女は主任の「ママみたいに頑張ろうね」の言葉で無理をしていただけなのだ。想い出にとらわれ過ぎている。でもバカなのは私。押し付けられてもいないのに、勝手に同じになろうとして…。
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-「1つ、いい方法がある――俺と結婚しよう」求婚相手は出会って3日、人たらしな訳アリ外国人…!?美人で仕事もできるのに、恋愛はいつもうまくいかない愛里。地雷系と言われる愛里の付き合う条件は“婿入りして家業の人力車をひくこと”だった。ある日、偶然出会った異国のイケメン・リヒトに才能を感じ人力車の車夫にスカウトするも、急に辛辣に豹変。そんなリヒトに落ち込み帰宅すると、なぜか家に彼がいて…!?父親の前では猫をかぶっているように見えるリヒト。だけど愛里のピンチを何度も救い、さらにプロポーズまでされる…!他の男達のように愛里にがっかりした素振りを見せないリヒト。だがリヒトにはある思惑が…?
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3.1「逃げるのは無理だよ、ミアーナ・カロリーヌ」人生やり直して3度目、悪役令嬢としてエリオット王子を振る計画があっさり返り討ちに―!?心優しく才能溢れる子爵令嬢・ミアーナは光属性の魔法使い。だが再婚した父は明るい義妹を溺愛し、ミアーナを冷遇するように。さらに婚約者からも義妹の方が可愛いと婚約破棄を言い渡され、ミアーナは闇属性へ落ちしてしまう―…。憐れに思った神様は、光属性に戻るための人生やり直しの機会を与えるが、絶望したミアーナは闇魔法で人の愛を壊すことに。誰もが憧れる完璧な王子・エリオットに狙いを定めるが、王子の方が1枚上手で捕まってしまい!?不敵に笑う王子から言い渡された処遇とは…!!?
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4.1「いっそ婚約破棄でもしたらいいのよ」8歳のときに家同士の約束で婚約して10年。ジーナは婚約者のカルロと喧嘩ばかりの関係だったが、本当はカルロに恋をしているものの素直になれずにいた。ある日、勢いで婚約破棄を言い出してしまい逃げ出した際に階段から落ちて意識を失ってしまう。目が覚めた時にちょっとした誤解で記憶喪失と勘違いされてしまうが、婚約破棄をなかったことにしようと記憶喪失のフリを続けるジーナ。しかし見舞いにやってきたカルロは婚約破棄どころかプロポーズを受けてくれたと言いだし、これまでの関係がうそのように溺愛してきて…!?
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4.4白い肌に真っ白な髪を持つフェデリカは、優秀な治療魔法の使い手にもかかわらず精霊の加護がない「色無し」として周囲から蔑まれてきた。するとある日突然、治療魔法師の血を絶やさないよう、王命で伯爵家出身の騎士・アルマンドとの縁談が舞い込んでくる!!顔合わせもないままあっという間に結婚式当日――。清廉で美丈夫なアルマンドを目の前にし、ますます釣り合わなさに申し訳なくなるフェデリカ。彼はなんて不幸なの……。種馬として選ばれてしまったアルマンド様のためにも、とっとと子供を作って離婚してさしあげないと――!!!不憫な平民魔法使いと不器用な騎士貴族の、すれ違い夫婦生活がスタート!?WEB発の人気小説をコミカライズ!
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4.0小学生のころにつけられたあだ名は「呪子」―――。醜い容姿をバカにされ、いじめられる日々。ほんとうに限界だった。生まれ変わりたかった。一大決心してお金を貯め、韓国で受けた整形は大成功。人がうらやむような容姿を手に入れた私の人生はすべてがうまくいくはずだった。でも顔が美しくなっても内面はむかしのまま。歩くときは下を向いてしまうし、誰かに注目されるのは嫌いなまま。整形しても心までは変わらない。根は陰キャだった。陽キャの友だち香里とも内心少しどきどきしながら話している。そんな日々のなか私の前に現れたのは、同僚のエリート社員川瀬さんと、よりによって私の「呪子」としての暗い過去をしる男、藤枝だった―――。
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4.0「僕とリハビリセックスしませんか?」悲惨な初カレとのセックスで不感症になり、性の快楽を知らないまま30代になった智花。WEBの性のお悩み相談チャットで知り合ったEDのバジルさん(仮名・25歳)から性のリハビリに誘われ、恐る恐る会ってみると、そこに現われたのは社内でも評判のイケメン御曹司・高瀬くん!?「社内では他人」「どちらかに好きな人ができたら終了」「恋愛感情は持たない」そう決めて始まったヒミツの関係。だけどこれは快楽ではなくリハビリのため…と自分に言い聞かせても、年下イケメンのいい体にはドキドキしちゃう。舌を絡め、触れ合っていくうちに、なんだかちょっとキモチいいかも…? ふたりの体と心が変わっていく…!
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4.0
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3.5獣人と魔術師が共に暮らすグラン帝国で、獣人嫌いの筆頭として有名なソフィア。公爵家令嬢にして王子の婚約者である立場を利用して獣人を手酷く扱う稀代の悪女――と認識されているが、実際はある目的のため獣人嫌いのフリをしているだけ。目的のためなら手段は厭わないつもりだったが、ソフィアの天敵である獣軍トップのルイス・ブラッドによっていつも計画を狂わされてばかりいた。さらにソフィアは『獣人』に触れられない呪いを抱えており普段こそ気を付けていたが、やむを得ない状況から呪いが発現してしまい!?身を焦がすような熱さに見舞われるなか、その呪いを鎮めようとなぜかルイスが接触してきて…?
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4.0平和主義が災いして自分の意見が言えない真菜は、電車で通勤していたら痴漢に遭ってしまう!なかなか声を上げられずにいたら、近くに居た強面の乗客が助けてくれて事なきを得る。朝から散々な目に遭いつつ出社したら、今度は会社で自分が立ち上げた企画を先輩に横取りされ!?しかも普段の従順な態度が祟って「俺に気があるんだろ?」と勘違いから迫られ本日二度目のピンチ!と思ったら巡回中の警備員が咄嗟に恋人のフリで助けてくれて…?一日で二回も人に助けられた真菜。しかも助けてくれたのは今朝痴漢から救ってくれた強面客・藤岡。まさかの再会にお礼を申し出る真菜だけど、「僕が恋人のままじゃだめですか?」と交際を申し込まれ――!?
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4.3
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3.2
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2.9【電子限定、描き下ろしイラスト1P収録】魔力付与能力を持つ者が生まれた家は安泰だと言われる時代。貴族たちは魔力を付与された高価な宝石やアイテムを宝飾品やお守りとして、こぞって買い求めていた。貴重な魔力付与能力を持って生まれた姉妹、ジャクリーンとエリー。強い魔力を持って生まれたエリーを幼少のころよりいじめ抜き、暴君として君臨し支配していた姉のジャクリーンは、エリーに過度な魔力付与を強いて財を築いていた。そんなある日、エリーに二度と魔力が戻らない魔力枯渇の兆候があらわれる。利用価値のなくなったエリーはボロボロの状態で姉に打ち捨てられてしまう。絶望の淵に沈み生きる望みすら失ったエリーを優しく抱き上げたのはアーヴィンと名乗る公爵だった――。
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4.0「さあ早く、シャルロット様に一目惚れしなさい!」カンパニア王国の未来の王妃として王宮にやってきた隣国の第三皇女・シャルロット。その皇女の教育係を勤めるカリナ・コールは、女官として国に仕えながらも、シャルロットの幸せを願い尽くしてきた。しかし、ある日突然、シャルロットが婚約破棄されてしまう。そこでカリナは、主にふさわしい新たな結婚相手として王国の英雄「氷の公爵」に狙いを定め、ふたりをくっつけようと企むが…いざ、シャルロット×公爵のカップル成立! と思いきや、なぜか公爵は私の前にひざまずき求婚してきて――!? シャルロット様を幸せにしたいのに、なんで私なの!? 公爵閣下の猛アタックが止まらない…!!
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5.0俺はおまえを愛さない。これは契約結婚だ―――。旧華族の家柄に長女として生まれた桜子。実母を亡くしたあとに迎えられた義母と妹に、前妻の娘としていじめられ、家政婦のような生活を強いられていた。そんな折、妹の蘭子が車で事故を起こしてしまう。その賠償金の請求に現れたのは、元ヤクザの集まりの会社、小犬丸建設の社長だった。没落した華族にはとても支払えないような賠償金を免除するかわりに小犬丸が求めたのは、華族の血筋を引く娘との結婚だった。ヤクザとの結婚を渋る妹のかわりに、小犬丸に差し出された桜子。しかし、絶望的な契約結婚のさきに桜子をまっていたのは、強く、激しい嵐のような溺愛だった―――!?
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3.5「私 キャバ行きます…っ!!」毎月の給料日を心待ちにしているカオルが、給料20万を握りしめ向かった先は消費者金融のATM。3年前、一目惚れしてしまったバンドマンの元カレが原因で、借りては返すの借金地獄に陥ってしまった。働いても働いてもお金が足りない!そんなお先真っ暗状態から脱却するため、仕事先の先輩の紹介を受けてカオルはキャバクラの面接へ行くことに…!?ドキドキしながら面接先に向かったカオルが出会ったのは、同じくキャバクラ初体験で眼鏡をかけた真面目な性格のエミ。同じような家庭環境で育ったエミと意気投合したカオルは、キャバ嬢として華やかな夜の世界で成功出来るのか――!?
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-【電子書店限定、描き下ろしイラスト1P収録】サレ妻の次の恋は不倫!? 桐島怜子42歳、結婚して7年、もうすぐミドフォー。夫とセックスがあったのは最初の半年くらいで、子どももなく、同居人のような状態。燃えるような恋をしたわけじゃないけど、居心地が良くて、仲のいい親友のような関係に満足していた。そんなある日、夫からの衝撃の告白をされる。「本気で好きな人との間に子どもができた。別れてほしい。」とのことだった。即座に離婚を決め、一人で暮らし始める怜子だったが、友人たちとも会う時間がなかなかつくれず、寂しい毎日を過ごしていた。婚活を始めてみるもうまくいかず、もう恋をすることなんかないと思っていた時に出会ったのは、イケメンのアートディレクター・桜庭だった。
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4.6「玉の輿になんて絶対に乗らない そのために私は悪女になる」侯爵令嬢のシルヴィアは玉の輿をしないと心に決めている。その理由は、平民から王妃になった前世で、王に裏切られて処刑される悲惨な最期を遂げたから。平穏な人生を送りたいシルヴィアは、今世では悪女になり、自分の想いのままにできるロースペックな男性を探すことを決意!!入学先の聖ブライドン学院にはこの国の王子もいるらしいけれど、王子と結婚なんてもってのほか。そんな中出会ったのは「王子の腰巾着」として有名なコンラッドだった。さえなくて身分も低い彼はシルヴィアにとって超理想的な男性だけど、実はコンラッドの正体は──…!?
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-コスプレ姿で出会ったあの人は、私の働く会社のCEOでした!?175cmの高身長がコンプレックスの小夜子は自己評価が低め。そんな小夜子は、とあるアニメが大好きで『コスプレ』という秘密の趣味を持っていた。推しの姿になることで、そのキャラになれたような気がして自信をもらう日々。そんなある日コスプレをしてイベントに参加していると、金髪で高身長、美しく整った顔の外国人の男性に「あなたは誰よりも美しいです」と言われ!?コスプレをしているキャラに言っていると分かっていてもどきどきして高鳴る胸。しかし、この男性は小夜子が働く会社のCEOだった!この日からコスプレ姿で彼に会う日が増えて――…本当の姿を隠したままの小夜子の恋は……
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-「ハルくんと3人で一緒に寝たい」失業中の立は、ある日廊下でうずくまり一人叔父の帰りを待ちびる少女・さくらの姿を目撃する。カギを忘れ部屋に入れなくなってしまったさくらを心配した立は「うちにこない?」と声をかけ、叔父である矢野が帰宅するまで自宅で面倒をみることに――。夜になり、迎えに現れた矢野だが、急な出張が入りもうしばらくさくらを預かってもらえないかとお願されてしまう!?さくらの境遇が自分と似ていることを知った立は、シッターとしてさくらを預かることを決意。一緒に時間を過ごすうち、少しづつ立に懐いていったさくらは、ある日矢野・立・さくらの3人で一緒の布団に寝たいと言い出して――!?
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4.0フラれて傷心のアラサーOL、大型のペット(イケメンニート)を拾う!?――就職難の中、なんとか今の会社に滑り込んだ里緒。真面目に生きているはずなのに、仕事では失敗続き。そんなどん底の里緒に、優しく接してくれた主任の九条さん。デートを重ね、気づけば本気の恋に落ちていた。このまま彼とずっと…そう思っていた矢先、「俺、結婚するんだよね」と彼の一言。ここからまだどん底に落ちることってあるの…? フラれて傷心の中、眠りにつきながら思い出すのは、実家で飼っていた愛犬・ポチのこと。あったかくてふわふわなポチ、また会いたいな…そんなことを思いながら迎えた二日酔いの朝、目が覚めたら隣には謎のイケメン…!? この人誰!? 私の人生、どうなるの!?
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3.432歳のハイスペ上司は、元カレで、義理のお兄ちゃん!? 鳴は有名商社で働く28歳・独身の会社員。そして上司の佐々木友哉は、32歳で部長のスーパーエリートで、鳴の元カレ! 別れた理由は、完璧な彼女を演じる自分に疲れてしまったから。実はビールと焼き鳥が大好きで、掃除も自炊もろくにしないズボラ女、なんて絶対にバレたくない!いつものように晩酌していたある夜、鳴は突然、母親から再婚すると告げられる! どうやら再婚相手には連れ子がいるらしくて…。しかも姓は佐々木…? まさか…義理のお兄ちゃんになるのって、元カレで上司の佐々木部長!? 同居ってだけでもありえないのに、部長が義理のお兄ちゃんになるの…!? そんなの絶対にムリ!!
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3.6彼氏の家で浮気現場を目撃してしまう恵奈。つき合って半年、結婚も意識していたのに二股かけられてメール1本で捨てられてしまうなんて…。しかも、結婚資金として貯金した金をとりもどそうとしたら「あさましい女」と蔑まれて…あさましいのはどっちよ!!あんな最低男のために泣き寝入りなんて絶対にイヤ!復讐のために、イケメン上司・碓氷が提案した「俺と結婚するフリして」を了承。元カレの前で、より格上のいい男と結婚することでダメージを与えようとするが、このままだとすぐにバレてしまう。まずはふたりの距離感を縮めるためにデートをするけど、碓氷のことをしればしるほど彼のことが…?
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4.46度目の破談を迎えた伯爵家一人娘のリュゼット・マダル。その原因は人気令嬢“ルゼット・ダタル”に名前が似ているせいだった!?未婚女性は基本顔出しが出来ないことと求婚は手紙からが常なせいで、人違いによる求婚者が絶えないリュゼット。自分に出来ることといえば、相手が勘違いに気づいた時にプライドと世間体を傷つけないようこちらから破談を提案してあげること。既に破談慣れしてきたリュゼットの元に、今度はエリート公爵と名高いローレス・ヴィザントから求婚の便りが届く。どうせまた人違いなのだからさっさと気づかせ破談にしてあげようと思うリュゼットだったけど、“ルゼット”に本気なローレスから熱烈に迫られて――?
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3.7伯爵令嬢オデットは、憧れの近衛騎士アルフォンスと結婚することなった。しかし、その結婚は王命によるもの、彼の意志によるものではなかった――。ある雨の日、賊に襲われたオデットの危機を救ってくれたのが、剣も魔法も一流の近衛騎士アルフォンスだった。その美しい姿にも魅せられて恋に落ちたオデットだが、ある噂を聞いてしまう。実はアルフォンスは王女と恋人同士だというのだ。彼のことは諦めつつも、ひそかに想い続けるオデットの元に、数年後、縁談が舞い込む。その相手は、なんとアルフォンスだった――。王女と近衛騎士の禁断の愛を隠すための結婚、そう知りながらもオデットは憧れのアルフォンスとの結婚を受諾する。それは悲しい恋の始まりだった――!?WEB発の人気小説をコミカライズ!
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4.1「わたくしたちそろそろ離婚をしませんか?」8歳の頃、国同士の政略結婚で隣国の公爵家に嫁いだリリアージェ。夫のエルクシードにも義母のヘンリエッタにも優しく迎えられ幸せな結婚生活だった。しかし社交界デビューをはたした16歳のとき、夫が友人に「子供を妻に押し付けられて、私だっていい迷惑だ。成長しても、女性として見ることはできない」と言っているのを聞いてしまって…!!幸い白い結婚のままだったリリアージェは義母や王太子妃の援助のもと離婚を切り出すが…。すんなり離婚とはいかず、王太子や大司教をも巻き込んだ一大騒動に!?
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-ゲームのオフ会で出会ったやさしい男、優次と遠距離恋愛を経てプロポーズを受けた宇美。町の役場に勤める優次と一緒に暮らすために、地方の田舎町へ嫁ぐことになった。愛する夫と幸せな日々をおくる…そんな希望を抱いて訪れた義実家。しかし、そこで待っていたのは、強烈な男尊女卑思想で妊娠している義姉をこきつかう義家族の面々だった。違和感を覚えたものの、なんとか自分を納得させて家族に馴染もうとする宇美だったが、義家族のモラハラぶりは次第に宇美の常識をこえていく。さらにその町の町長である優次の父を筆頭に、町全体で男性優位の常識がまかり通っており、義姉以外に味方がいない生活だった。そんななか、ついに優次との挙式の日を迎えるが、心の支えだった義姉が謎の失踪をとげる―――!?
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4.0稀代の殺人鬼と呼ばれたオリビア・テイラー。その罪により捕らえられ処刑されたのだが、目が覚めると見知らぬ世界に転生していた。そこは現代の日本、そしてオリビアが転生した女性は、ひとり息子の玲央と暮らすシングルマザーのメイサだった。ふたつの記憶がまじりあう中で現状を把握していくメイサは、内縁の夫・竜也によって事件に巻き込まれることになる…。母親想いのやさしい玲央やパート先の店長・夏木に囲まれて、シングルマザーとして生きることになったメイサの運命は…!?過去の殺人鬼としての記憶と感覚をもったシングルマザーが、現代の悪に立ち向かう!
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3.7「誰がお前の心配なんかするか!!」没落して貴族から平民となって暮らすリメル。酒場の娘として働いているが、12歳の頃に騎士となると言い出してから疎遠になっていた幼馴染でスタン伯爵家令息のヒューイットは、たびたび酒場に顔を出し嫌味を言ってくる。酒場を切り盛りする看板娘のキュレス男爵家令嬢のヘザー目当てで通っているのかと思ったら…。ある日実家を没落させた原因となる詐欺師を酒場で発見する。ヒューイットに助力を頼み、詐欺師を捕まえようとするが逃がしてしまったが、騎士団に協力してヒューイットの恋人役として詐欺師捕獲の協力をすることになってしまい…!?
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4.0「没落令嬢」×「ミステリアスなオジサマ」の20歳差ラブロマンス!「華族」というだけでもてはやされたのも今は昔…男子が望まれる家系に、女として産まれてしまった愛姫(あき)。母を亡くして以来、肩身の狭い思いをして生きてきたが、愛する家族のために、ひたむきに生きてきた。そして23歳になったある日、珍しく父から呼び出しを受けた愛姫。そこで父から突き付けられた衝撃的な事実――「跡継ぎを産むためだけの政略結婚をしてもらう」「結婚相手は20歳年上の財閥当主」…この家のお荷物でいき遅れの私は、子どもを産むことでしか、家族の役に立てないんだ…。心ない言葉の数々に落ちこむ暇もなく、家族のために全てを受け入れようとする愛姫。果たして愛姫に幸せはやってくるのか!?
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3.8シングルマザー歴3年の由貴(31)は、娘の担任の龍平(25)と偽装結婚!?毎日仕事と家事と娘の穂乃の送り迎えに慌ただしい日々を送る由貴の前に、元旦那が姿を現わし始める。過去のトラウマでパニックになり、途方に暮れた由貴に救いの手を差し伸べたのは龍平だった。由貴たちを家にかくまうだけではなく、由貴と穂乃の心にも寄り添って守ってくれた。そして、元旦那に執拗につきまとわされる由貴をみかねて、「僕が穂乃ちゃんの父親になります」「結婚してください!」といきなりプロポーズ!?もう二度と恋なんてしたくないと思った由貴だが、穏やかで頼りがいのある龍平のことに惹かれはじめて…。
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-私の中には秘められた扉がある。母と2人きりの25年間の生活の中でも、めったに触れられる事の無かった扉が…。「麗子、あの事は紺野さんには話したの?」母に聞かれた。父親として紹介できる人がいないなんて、まだ話していない。居所も分からないから連絡も取れない。でも大丈夫。事実を話したからといって気持ちを変えるような人じゃない。穏やかで誠実な人だ。私と紺野克利は会社の同僚として知り合い、もうすぐ結婚する。会社帰りに、克利と夕食を一緒にしようと食材を用意し、部屋を訪ねる。玄関のドアを開けると女物の靴!? 寝室では克利が見知らぬ女性とベッドに居た!?「どうしてなのっ…!?」問い詰めると、父親の事で騙すような事をした私とは結婚できないと答える。「オフクロが調べてくれて助かったよ。お父さんは女性関係で蒸発したそうじゃないか。世間体が悪くて仕事にも差し障りが…」あなたまで、そんな事を言うの!? 傷心のまま行ったバーで、麗子は1人の男と出会い、気の遠くなる様な一夜を過ごしてしまう…!?
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-女とラブホテルから出てくる夫を目撃した!? 思わず「あなたったら、どこから出て来るのよ! その女は何よ」と叫んでしまう。すると夫も「お前こそ、どこへ行く気だ!? なんなんだ、その男は!」「あ…っと」私も男連れだった…。でも結婚してたった半年で浮気するなんて!! 離婚届は出したが買ったばかりのマンションのローンが、まだあと24年も残っている。夫も私も帰る実家が無い。ローンを払いながらアパートを借りるのは経済的に無理だ。仕方なく一緒に暮らす事に。結局、家でも会社でも1日中顔を合わせている。私達は同じ保険会社に勤める凄腕おしどり勧誘員なのだ。上司に懇願され、離婚した事を秘密にして働き続ける事になるが…!?
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-2年間の交際を経て健吉と結婚した菜月。共働きで忙しくも楽しい新婚生活を送っていた。そんなある日、母に乳ガンが見つかったという連絡が…!? 検査入院した母を見舞う菜月。大丈夫だよね。年を取ってからのガンは進行が遅いというし、ましてや乳ガンは早期発見なら、ほとんど助かるっていうし…。だが医師の診断は、かなり広範囲に進行しているというものだった。母本人も2年以上前からしこりには気づいていたらしい。全身への転移も否定できない状況で、楽観できないとの事だった。なんで2年も放置したのだろう? なぜ父は母を病院に連れて行かなかったのだろう? 2年!? そういえば菜月が健吉と知り合ったのは、2年前…!?
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-朝、目覚ましが鳴る。ベッドに入ったまま体温計をくわえる。「そろそろ…かな」基礎体温表を付けながら呟く。私達は結婚2年目の夫婦。まだ子供はいない。夫からは、そろそろ不妊治療を考えないか? と言われている。夫は33、私は31。不妊検査だけでもと言う夫に、私は「そうだねえ。でも、もう少し自然に任せたいかな…」と答える。私は産婦人科の病院で受け付けをしている。元気の良い男の子と父親を見送り、思わずため息をつく。「受付でため息とは何事!?」沢田先生に声を掛けられる。お昼を一緒に食べながら「何回目?」と自然妊娠に失敗した回数を聞かれる。「…3回目」。「それで今回は、まだ自然に任せたい…と逃げたと」「うん」「旦那さん、思ってもみないだろうねえ。まさか妻が子供嫌いで妊娠しないようにコントロールしてるなんて」嫌っているわけではない。相手をするのが苦手なだけだ。この職場にいると劣等感が増すばかり。私は子供ためにそんなに一生懸命になれないし、一生育てていく責任感も自信もない。若い頃は深く考えもしないで就職先を決めちゃったけど、もっと精神的に楽な職場は、いくらでもあったと思う。でも、ここにいたから夫に会えたんだよね…。
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5.0「長くても後1年と思ってください」医者が余命を告知する。夫の慎平さんの目から涙がこぼれた。その時、私は決めたのだ。50年前、夫の恋人だった女性、美千代さんを探し出し、夫に会わせるのだ。夫と私は親が決めた許嫁だった。最終的に夫は私を選んでくれたけれど、美千代さんへの思いは残っていたはず。偶然、同じ病院に来ていた孫の莉奈と、その恋人、航太に相談する。「焼けぼっくいに火が点いちゃうかもよ?」と心配する莉奈に「実はね、慎平さん、もう長くないの」と告げる。思わず凍り付く莉奈達に、胆管ガンで、もう手術は難しい。いよいよという時まで周りには伏せておこうと2人で決めた。ただ、これだけは叶えたい。でも、どうすればいいか分からないから若い人の力を借りようと思った、と告げる。莉奈が早速ネットで情報を見つけてきた。北海道でお店をやっているらしい。慎平さんに会わせるまで内緒にしておきたい。先に私だけが会って話す事にしよう。莉奈達に付き添って貰って北海道へ行く事にした。一方、黙って付き合っていた航太には、ある複雑な思いがあった…!?
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-同僚の女どもときたら、朝から晩まで男の品定めしている。その中でも特に納得いかないのが、2年後輩の上岡梨保だ。特別美人でもないのに、入社して1年も経たない内に社内に何人も付き合っている男がいる。しかし、それで小競り合いが起きる訳でもなく、お互い公認で共存しているというから不思議だ。俺だったら、そんなのはゴメンだ。「卓見君、私はこれで引き上げるけど、あなたどうする?」上司であり、大人の男女の関係でもある光枝が言う。俺だったら、こういう関係がいい。「もう1度、光枝さんを味見してから帰りたいな」光枝をベッドに押し倒す。だが光枝は会社にいる時のように冷たく俺を突き放し、夫にバレそうだから、おしまいにしよう、と手切れ金を渡してきた。最初からそういう約束だった。第三者に気づかれそうになったら、そこでジ・エンド。お金を受け取った時点で恨みっこなし。こんな金、受け取れるかっ!! 俺をバカにするなよっ!! そう言えなかったのが辛い。この金があれば手を付けた会社の金も補填できる。だが、その金が間違って経理に回ってしまった!? ところが、なぜか梨保が上手く処理してくれて…!?
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-団地の中心にある児童公園は、子持ちの母親達の重要な社交場だ。その中で私とウチダは、ちょっと異質でハミダシ者。この社交界に近頃デビューしたのが、1週間前引っ越して来た主婦の鑑、手作りの権化アイダさんである。子供の服も全て手作り。しかも料理も上手いらしい。子どもの服を作るくらい主婦として当然。最高の主婦になりたい。それが幸せ、と豪語するアイダさん。こういう時、最低の主婦である私とウチダはトホホな気分である。完璧な主婦だと感心していたら、アイダさんが家で倒れたとアイダさんの子供が知らせて来た!? どうしたのかと思ったら、完璧な主婦をやっているストレスで、昼から酒を飲んで泥酔したらしい…!?
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-今日は私の30歳の誕生日。息子の将太が私の絵をプレゼントしてくれる。嬉し過ぎてケーキに肘が当たってクリームが付く。「もぉ、しょうがないなあ」と拭いてくれる。「どっちが子供だか分からないな」夫が優しく微笑む。「パパのは? ぷれじぇんと」「この家がプレゼントだよ」そうだ、この家は夫が私の我がままを全部聞いて設計してくれた家なのだ。「いつまでも将太の自慢の可愛いママでいてくれよ」と言ってキスしてくれる。将太が自分もちゅーすると言い出す。ママはパパのお嫁さんだぞ、と将太と張り合う夫。「ママは僕のお嫁さんになるんだー」と将太が泣いて抱きついてくる。幸せは失くして初めて気づくものって言うけれど、そんな事ない。私は幸せだって、世界一幸せだって分かっている。次の瞬間、なぜか私の顔を心配そうに覗き込む夫。「あ、目、開けた」あら…パパ、いつの間に眼鏡にしたのだろう。眼鏡も似合う。「良かった、じゃあもう救急車はいいかしら」誰? なんで、この家でパパと親し気にしているの。これじゃまるで夫婦みたい。「あの、どちら様ですか?」「おふくろ? どうした?」「お母さん? 私の事分かりません?」おふくろ!? おかあさん!? 何言ってるの!?「ばーちゃん、どーしたの?」ばーちゃん!!「鏡見せて!! 鏡どこ!?」「お母さん、鏡なら真後ろに」振り返ってみると、そこに映っていたのは、見た事もない老人の姿だった…!?
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-週刊誌の編集者をしている染子。ある日突然、芸能コラムの担当からポルノ小説の担当に変えられる。どうして私がポルノ小説担当なんかに!? しかも担当作家が、あのポルノ小説の帝王と言われる鴻野総一郎!! 資料としてエロ本を大量に買い込んできたら、彼氏の克彦に声を掛けられ、思わず本を落としてしまう。彼は文芸誌のエリート編集。私もいつか文芸誌でと思っていたのに。彼に「大丈夫か!?」と心配されてしまう。早速、連載の原稿取りに鴻野の仕事場へ。修羅場とは言え髪も髭もボサボサで目の下にはクマ。想像以上にくたびれたおじさんだ。「このシーンさえ決まれば!!」と頭をかきむしり、いきなり立ち上がる。思わずビクッとなる。何をビクビクしてるの、大丈夫よ。と思っていたら、いきなり鴻野が抱きついてきてソファに押し倒される。大丈夫じゃない!! うそ!! 初対面で、こんな…克彦さん、助けて!!「うん、これだ! ベッドシーンのイメージがまとまったぞ」えっ!?「ご協力感謝! こういう時、女性編集者だとノリが違うなあ。さすが編集長が推薦してくれただけある」そんなあ、それほどでも。原稿を渡すと「今回は苦戦しましたよ。でも、あなたのお陰で臨場感が出ました」「お役に立てて光栄です」「今後とも宜しく!」「では、また来週も宜しくお願い致します」外に出たところで気が付いた。しまった! 怒るのをすっかり忘れていた…!? だがある日、鴻野の全く違う顔を見て…!?
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-私は、どんなに男が声を掛けて来ても、12時前には帰る事に決めている。この私を落とせずに何人の男が涙を飲んだ事か。「私、朝が弱いから早く休まなきゃダメなの」今夜も言い寄る男達に見向きもせずタクシーで帰宅。ついたあだ名が低血圧のシンデレラ。実は地味で平坦な顔をカバーするために、毎朝2時間掛けて化粧しているのだ。低血圧を装って早く帰宅するのは化粧の時間をひねり出すため。その化粧をしてくれるのは、なぜか意気投合して同居しているオカマの進之介。女である事に女以上にこだわる進之介は頼りになる友軍。化粧美人だろうがなんだろうが、本命の彼、高橋の気を惹くためなら、さらに美しく変身してやろうじゃないの!! すると翌日、珍しく高橋の方から声を掛けて来た!?「ますます艶やかだね」ですって!! やっぱり朝の5時から2時間掛けてメイクした甲斐があったわ。化粧室でご機嫌に鼻歌を歌っていると、高橋が結婚するかもしれないと言う噂を耳にする。しかも専務のお嬢様らしい!? こうなったら押し倒してでも私のものにしてやるわ!! 進之介にも背中を押され、ついに1対1のデートにこぎつけるが…!?
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-零細編集プロダクションの編集長をしている私。せっかく美人(?)のオカマと知り合ってゲイバーまで紹介して貰ったのに取材中にムキになって雑な物言いをして怒らせてしまった。どうも私はガサツらしい。事務所で落ち込んでいると、バイト君が島津先生のインタビューのアポイントが取れたと教えてくれた。喜んで飛んで行く。私は小説家、島津京介の大ファンなのだ。33歳のダンディな男性。知的なムードで鍛えられた体。これでまだ独身だなんて信じられない。女が放っておく方が不思議だわ。先生を見ていると先生の描くヒロイン同様に、この人に恋せずにはいられなくなっちゃう。無事インタビューを終え帰ろうとすると、なんとオペラ鑑賞に誘われた!? やった、どうしよう!! でも一体何着て行ったらいいの? いつも先生が活動的な女性が好きだって言ってくれるものだから、こんな時に来ていく服が無い!! そうだオカマの彼女なら何か持って…ダメだ、喧嘩しちゃったんだ。こうなったらレンタルドレスよ!! ちょっとウエストがきつくて久々に履くハイヒールがどこまで持つか不安だけど「見違えちゃったよ」なんて言われちゃった。でもオペラを見ている間に足が痛くて我慢できなくなった。急遽ホテルで休む事に。すると島津先生が「遊び慣れてるんだろ?」と当たり前のように体を求めて来た!? 期待してなかったと言えば嘘になるけど、こんなのイヤッ…!?
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