青年マンガ - 復刊ドットコム作品一覧
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5.0『アフター0』をはじめ、SF短編漫画の名手として、幅広い読者に支持されている岡崎二郎。 デビュー30周年を記念して、今まで様々な事情で単行本未収録だった短編13本を収録した短編集がついに刊行! 10数ページに及ぶ加筆修正や、前説、後説漫画、リストを含め全280ページ、圧巻のボリュームです! かわいい絵柄、いやされる情感、時に心臓を抉るような風刺…。 SF短編の名手が、デビュー30周年にふさわしいこだわりを発揮した一冊、お楽しみください。 ▼内容紹介 収録作品は「アフター0 neo」2本、「NEKO2」2本、「ファミリーペットSUNちゃん!」5本、「国立博物館物語」、「時の添乗員」、ほか読切2本。 作品ごとの前説、後説では、執筆当時の経緯や単行本未収録だった理由などを赤裸々に明かした、読み応えたっぷりの内容となっています。
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5.0連載漫画『Resonance』の佳境を迎えた漫画家・永井力は、悩んだ末に主人公リンの死をもって物語を締めくくることとした。 だが、原稿用紙の奥から姿を現したリンにその原稿を奪われ、力自身もみずからの描いた漫画の世界へと引きずり込まれてしまう。 そこで出会ったヒロイン サトコとともに、自分の考えた設定に翻弄されながらも謎の超能力者「仮面」と戦う力。 作者にあらがう登場人物たち。 やがて力にとっての現実世界と作中世界の境界線が崩れてゆく中で、力は「作者は作中世界の神たりうるのか」を自問するのだった---。 隔週誌「コミックガイズ」で、1995~96年にかけて連載された長編漫画『OPUS』。 アニメに専念するようになる直前の時期に書かれた、「漫画家としての今 敏」の集大成であり、 後年の映画で追及される「現実と虚構」のテーマの出発点ともなった作品ですが、掲載誌の休刊にともない未完のまま終わりました。 しかし、2010年の作者急逝の後に“幻の最終回”の原稿が発見され、徳間書店より上・下巻で単行本が刊行されました。 本書は、単行本の巻末に今監督の全作品を手掛けたプロデューサー・丸山正雄氏のインタビューなど新規要素も併録し、 1冊にまとめた《完全版》となります。
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4.0
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4.0『こんなもんいかがっすかぁ』は、2014年12月に亡くなった水玉螢之丞の生前唯一刊行された作品集です。 1992年に1冊本で刊行され、1994年には1992年版をベースに上・下巻2冊で、判型を変え刊行されました。 しかし1992年版に収録された初期の22作品と作品コメント27本は省かれています。 今回復刊にあたって、判型は上・下巻本を踏襲し、 内容は1992年版と上・下巻に載ったすべての水玉螢之丞作品(漫画作品&イラスト&コメント)を、まるごと収録します。 くわえて「ネットワーカー」「ネットワークス」の未収録イラストを多数収録。 ※ページ袖のコメントとゲストページは再録しておりません。 1990年代、各会社ごとにOSが全然別だったり、ハードディスク外付けが贅沢品だったり、 MSXやX68KやTOWNSやAmigaやレイトレなどなど、今から見れば「夢のような?」パソコンあるあるネタを パロディ交えて描く、当時の文化を知る上でも重要な資料、全256ページ! ※細かな手書き文字が多いため、タブレット等、大き目の画面にてご覧いただくことをお勧めいたします。
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-かの小松崎茂氏の最後の弟子として、現在もミリタリーイラスト作家として著名な上田信による珠玉短編作品を精選! 伝説の雑誌「コンバットコミック」(日本出版社)誌上に連載された作品をはじめとする珠玉短編を、カラー扉なども忠実に再現した作品集です。 これまでの単行本には未収録作品も収録。 ▼収録内容 特攻!! 戦艦大和/死闘!! 捷一号作戦/レイテ湾 全軍突撃セヨ!!/撃滅! イギリス東洋艦隊!!/精鋭343航空隊 新撰組!!/海軍航空隊の精鋭・343空(「決戦! 陸海空」より)/神風特別攻撃隊発進す(「決戦! 陸海空」より)/決戦! ソロモン航空戦(「決戦! 陸海空」より)/電撃!! マレー戦車戦(「決戦! 陸海空」より)/山本五十六 最期の日(単行本未収録)/満蒙に散った王道楽土の夢(単行本未収録)/著者あとがき
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5.0歴史大作『風雲児たち』で注目を集める、みなもと太郎。 その著者が2003年に刊行した作品集に、新たに短編2本と新規語り下ろしあとがきを加えた増補改訂版が、復刊! 「新選組」と「忠臣蔵」、日本人なら誰もが知っている時代劇鉄板ネタを漫画化した異色作品集! 「冗談新選組」は、みなもと太郎にとって初の時代劇漫画、 「仁義なき忠臣蔵」は、「歴史読本」で連載され、独自の忠臣蔵考察が話題になった問題作。 劇作家の三谷幸喜が「冗談新選組」の大ファンだったことが縁で、2004年NHK大河ドラマ「新選組!」の連携企画として行われた、みなもと太郎と三谷幸喜との対談も完全再録しています。 また、ボーナストラックとして、「慶喜」「チャカポンくん」を収録。さらには、あとがきを新規語り下ろしで収録。 ▼収録内容 ・冗談新選組 ・対談 三谷幸喜×みなもと太郎 ややこしい時代をますますややこしくした男たち ・仁義なき忠臣蔵 ・慶喜 ・チャカポンくん(その1~その4) ・語り下ろしあとがき
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4.5物語は近未来21世紀初頭。 地球上のあちこちで、肩甲骨が翼状に変容し、幻覚におかされる天使病という死に至る病が蔓延してきた。 その感染によって世界中の各国では旧来の秩序は崩壊。 宗教、経済、軍事など、さまざまな問題もはらみ、人の心の不安がむき出しとなった世界--- すべてが異端の地となった世界を、その「発端」をさぐるため、謎の少女セラと二人の男・バスタザル、メルキオル、 そしてバセットハウンドのガスパルは、旅を続けていた。 目指すは新疆ウイグル自治区南部にある中国最大の砂漠、タクラマカン砂漠---。 天使、鳥、バセットハウンド--- など。 作中で使われているモチーフを見れば一目瞭然ですが、押井守の原作として、 宮崎駿氏による『風の谷のナウシカ』の長期連載が終了した「アニメージュ」誌で、 その枠を継ぐ漫画作品として企画されたものです。 しかし、連載が1年を越えるころを境に、押井と今の対立が表面化します。 著者表記の「原作」が「原案」へと変化し、物語は完結を迎えないまま、 全16回の連載が過ぎた1995年11月号で、唐突に終了します。 ほぼ同時期に、押井守は世界的評価を経た監督作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を発表。アニメーション監督に転身した今敏は1997年に、こちらも海外に大きな影響を与えた初監督作品『PERFECT BLUE』の公開に至ります。 本作品執筆を契機に残念ながら決別をすることとなってしまう二人の世界的クリエーター。 互いに長年口をつぐんでいたものの、このたびの《増補復刻版》では、その一方である押井守のインタビューを新規取材・収録するスペシャル版としてお届けします。
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3.5傷つき、もがきながら生きる少年少女の成長を描いた感動の傑作! 壊れ、放棄された家庭の跡に、ひとり取り残された少女・原純子。 引きこもり、学校からも社会からも消えかけようとしていた彼女の心に、 受信された電波のように、オデッセイと名乗る者からの声が届いた。 彼女は<地球へ来た旅行者>で、いつかここを去る時に<おみやげ>を持ち帰れる、 だからこの世界を楽しんでステキな何かをおみやげにすればいいと。 彼の言葉に支えられ、原は再び学校へ通いはじめるが、“旅行者”として何事も 楽しもうとする彼女の破天荒な行動は周囲に波紋を起こす――。 繊細な少年少女の心情と日々の葛藤、そしてその成長を描いた傑作の第1巻が 12ページの描き下ろし漫画つきで登場。
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3.5とある孤島に、二人の男と一人の女。『ニコニコ人生センター』という宗教団体に所属し『孤島のプログラム』と呼ばれる無人島での共同生活を送り『安住の地』へ行ける日に思いを馳せている。 ある時、『船』に乗った外部の人間たちが島を訪れるが、彼らを『不浄』であると判断した男は『処理』してしまう。その頃から、孤島で暮らす男と女の関係に変化が生じ始め、互いに秘密を作ってはいけないはずの三人の間に、愛と欲と猜疑心が交錯する……!! 閉鎖された空間での規則的な自己運動と内部崩壊を、山本直樹ならではの醒めた視線でありながらユーモラスに描く本作は、今もなおリアルなものとして切実に訴えかけてきます。必見の作品です!!
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5.0昭和20年代前半、源太郎の実家に紛れ込んできた祖父・松吉は、持ち物全てが豪華絢爛、 振る舞いも気品が溢れ、只者ではない雰囲気。 幼い源太郎はそんな松吉が大好きで、膝の上を指定席にしていた。 やがて時が経ち、松吉没後に源太郎が父母から聞かされたのは驚愕の物語だった!! 激動の日本の時代のうねりに密接していた人物、松吉とは…!? みなもと太郎が、祖父・漆原松吉のエピソードを綴った実録エッセイ漫画。 少年画報社の時代劇漫画誌「斬鬼」で連載されていたものの、単行本化される前に同誌が廃刊。 全2巻の同人誌としてのみ流通していた本作が、1・2巻を合本し、単行本として刊行!
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-白山宣之氏は、大友克洋氏らと同時代に活躍し、その後多くの漫画家にも影響を与えた個性的な作品を数多く残しています。 一方では、これまでにマガジンハウスから『少年塔』『10月のプラネタリウム』(単著)が刊行されたのみ(いずれも絶版)という寡作の人でもありました。 作品に対するゆるぎないこだわりと情熱は多くの漫画家たちからも支持を受け、2012年に亡くなられた際には、白山氏を偲ぶ仲間の呼びかけで遺作集『地上の記憶』(双葉社、2013年)も出版されました(「本の雑誌が選ぶ2013年度ベスト10」選出)。 本作は、既刊『少年塔』ならびに『10月のプラネタリウム』からセレクトした短編作品に、復刊ドットコムリクエストでも人気の高い『あはは、まんが』(角川書店、1984年)に収録された「サザンクロスの秘宝」「燃える北極光」の2篇を加え、さらにこれまで未発表だったイラストレーションや単行本初収録となる短編3篇を含めた、豪華作品集です。 日本人の心に残る在りし日の原風景、高潔且つ琴線に訴えかける独特の澄み切った世界観を、ぜひ本作で存分にご堪能ください。 主な収録内容 巻頭口絵 Amazing World of Nobuyuki Shirayama SCHOOL DAYS INNOCENT エゼキエル・ナウ(単行本初収録) Golden Slumbers トマトの値段(単行本初収録) サザンクロスの秘宝 燃える北極光 六分儀 リボルバー(単行本初収録) 宇宙大怪獣ギララ Lunatic 写真 懐かしい明日、待ち遠しい昨日(髙寺彰彦)
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3.7『孤独のグルメ』久住昌之×『リバーシブルマン』ナカタニD.の強力タッグ! 2004年5月~8月に、「週刊漫画アクション」(双葉社)で短期集中連載された幻のグルメ漫画『百合子のひとりめし』が、大量の描き下ろしを加えコミックス化!! 30歳バツイチの、ちょっと天然系美女・象(すがた)百合子が、「ひとりめし」を通じて成長していく姿を描いた本作。今回の単行本化にあたり、その後の百合子の姿を描いた、完全描き下ろしの新作2本のほか、ボーナストラックとして、原作者・久住昌之氏によるネームやシナリオなども特別収録。 女性の視点からの「おひとりさまグルメ」事情を楽しめる名作です! 「そういえばアタシ、結婚して以来、ひとりで喫茶店に入ったこともないんだ…」バツイチになった百合子は旅先ではじめての<ひとりめし>に挑む。 ▼内容 ◇「百合子のひとりめし」 大阪・新世界のハンバーグ定食 大阪・ジャンジャン横丁の串カツ 東京・吉祥寺の讃岐うどん 横浜・ズーラシアのピタサンド 横浜・中華街のネギそば 群馬・サファリパークのダチョウの串焼 東京・吉祥寺の生食行者蒜 百合子の制作現場 -ネーム原作とマンガ作画 あとがき Part.1 ◇「2年後の百合子のひとりめし」 東京・タイ屋台料理 東京・牛丼店の牛すき焼御膳 10年後の百合子の制作現場 -書き下ろしシナリオ あとがき Part.2 久住昌之 10年後の百合子の制作現場 -下描き原稿 あとがき Part.2 ナカタニD. ※本書は2006年に自費出版された同名本を底本として新たに編集した増補改訂版です。