伝統・芸能・美術 - 晶文社作品一覧

  • あわいゆくころ
    4.7
    東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを、ツイッターで継続して記録、復興への“あわいの日々”に生まれた言葉を紡いできた。厳選した七年分のツイート〈歩行録〉と、各年を語り直したエッセイ〈あと語り〉、未来の視点から当時を語る絵物語「みぎわの箱庭」「飛来の眼には」で織り成す、震災後七年間の日記文学。
  • 坂口恭平の心学校
    4.0
    【創造と表現の源泉へ。こころの扉をひらく、<声の共同体>とは】 建築、文学、美術、音楽、領域を超えて幅広い活動を展開する 坂口恭平のこれまで語られなかった考え方と方法論を解く、 実践的講義録。 本書は2023年2月に5回に渡ってTwitter(現X)上のスペースで行われた坂口恭平の講義録。 「心学校」というタイトルは、第1回目の配信で生まれた「声の共同体」の別名である。 ただし本書は坂口自身が執筆しているわけではなく、ソクラテスにおけるプラトンがそうであったように、 連続講義にて聴き手を務めた南島興(みなみしま)が著者となっている。 孤独な人々が孤独さを失わずに恐れずに心をひとつにするための実践の場として、心学校は開講された。 ここは、参加したすべてのものを勇気づける、自らが自らを学ぶ喜びの溢れる 「新作ラジオドラマ学校」なのである。
  • ラブレターの書き方
    3.0
    つながりすぎた社会で〈二人であることの孤独〉を取り戻す 若きアーティストによるSNS時代の恋愛・制作・人生論 「本書が捉えようとするのは、すべてがつなげられた社会から脱出して二人の時間を過ごし、その後で、労働や学校、家族といったつながりへと帰っていくことを可能にする世界制作の方法である。つまり二人のあいだで接続と断絶を様々に組み替えて、自分たちの手でストーリーを作る方法の模索である。そうした行き来を可能にするのがラブレターなのだ」(本書より)――新時代のアーティストが提案する、SNS以降を生きるための〈新しい孤独のプラクティス〉。 人を愛する、とは詩で、 詩を詩のままにするのが、 ラブレターなのかなって思う。 ――最果タヒ 【目次】 はじめに  序章 二人であることの孤独 第一部 ラブレターの歴史  第一章 代筆されたラブレター   恋文横丁における代筆文化   自動手記人形の主語   共に作る喜び  第二章 「私」の場所   寺山修司のラブレター   日本語の問題   詩的な病い/病的な詩  第三章 「あなた」の場所   光年性のラブレター   行為=場所としてのポスト   インターネットのなかのラブレター 第二部 恋人たちの共同体  第四章 ラブとは何か   恋愛の起源   ロマン主義的恋愛   ロマンティック・ラブ・イデオロギー  第五章 『魔法使いの弟子』   バタイユの恋愛論   運命というメビウス   恋人たちの共同体  第六章 誤変換的リアリズム   二人であることの病い   見えるものと、見えないもの   誤変換の恋人 あとがき 作品からラブレターへ(コンテンツではない)
  • 障害の家と自由な身体
    3.0
    バリアフリーは「障害者」を「健常者」に合わせる考え方だが、社会の均質化につながるのではないか。本当のゆたかさは「障害」の側にあるのではないか。そうした意識から、アーティストである大崎晴地は、障害そのものを建築的に考える《障害の家》プロジェクトを進めてきた。三度の展示を経て、建設に向けた計画が始まっている。本書はこれまでの展示と連動して行なわれた対談・座談の記録集であり、「障害」「家」「リハビリ」「アート」を多角的に考えるための一冊である。
  • アートプロジェクト文化資本論
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「アート」と「産業」と「コミュニティ」の掛け合わせで、「社会文化資本力」を生み出せ! 東京の文化芸術資源を開拓せよ! 「私たちの文化」を「私たちの場所」で「私たちの手」で創る、あたらしいアートのマニュフェスト! アートとは、ハコでもなくモノでもなく、マネーゲームでもない、コト(出来事)である。コトを起こすプロジェクトとしてのアートを追究してきたアーティスト・中村政人が考えるアートプロジェクトの原理とは、アート・産業・コミュニティのトライアングル。アーツ千代田 3331での活動、さらに2021年7月よりグランドオープンした東京ビエンナーレの取り組みを題材にして語る、アートと社会と文化資本の未来をめぐる原理論。 本書は、私が実践してきた表現活動をアートプロジェクトという側面から書き下ろし、過去のテキストも再編集して構成したものだ。「アーツ千代田3331」から「東京ビエンナーレ」に至る自分自身の活動を振り返り、その活動について掘り下げる事で、改めてアートプロジェクトとは何か、その文化資本としての社会的価値とは何かを問いたい。(はじめにより) 【目次】 はじめに ■I 東京ビエンナーレ 第1章 「東京ビエンナーレ」は都市の創造力を進化させる 第2章 アートプロジェクト小史 ■II アーツ千代田 3331 第3章 構想から立ち上げまで 第4章 3331の基軸プロジェクト 終章 コミュニティ・アートプロジェクトを運営する あとがき

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