なぜ、人はアートに惹かれるのか
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なぜ、人はアートに惹かれるのか

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名画の前で自分の感性に自信が持てるようになる実践ガイド

「絵は好きだけど、どう見ればいいのか分からない」。
その戸惑いは、ロマン主義以降の “心で味わう鑑賞” と、現代アートの “意図を読み解く鑑賞” が同じ空間に並び立つ二重構造に理由がありました。本書はまず “見る喜び” に立ち返り、歴史の流れを踏まえて二つの鑑賞法をやさしくひもときます。次に、「経済的・社会的・本質的」という三つの価値軸でアートを整理。名画の前で自分の感性に自信が持てるようになる実践ガイドです。

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【目次】

第1章 人はなぜアートに惹かれるのか

ホモ・サピエンスだけが持っていた共感力が文化を作った
脳科学が解き明かす「美」を感じるしくみ
アートが教えてくれる、世界を深く味わう方法
アートがくれる、自分と向き合う時間
アート鑑賞がもたらすストレス軽減とリラクゼーション効果
アートが情操教育に不可欠と考える富裕層
ストーリーによって価値が上がったウォーホル作品

第2章 なぜアートをわかりにくいと感じる人が多いのか?

アートには二つの鑑賞法が存在する
宗教に縛られていた中世
ルネサンス──人間を取り戻す
バロック──光と闇の美術
啓蒙主義──理性を信じすぎた時代
新古典主義──理性の美学
ロマン主義──感情と想像力の爆発
ロマン主義に登場した芸術家像
ロマン主義から現代アートへ
写実主義──ロマンではなく現実を見る
写真とチューブ入り絵具の二大発明
印象派──光を描くという発明
ポスト印象派──内面表現への回帰
ゴッホ──気の天才というロマン主義的物語
芸術の都パリが花ひらく
キュビスム──一点透視図法の解体
抽象絵画の誕生──もう一つの20世紀の大革命
戦後美術の大転換──「アンチ・イリュージョン」が開いた新しい地平
グリーンバーグの理論 ──フォーマリズム(形式主義)
アクション・ペインティング──行為としての芸術
カラーフィールド・ペインティング──色彩としての芸術
ミニマル・アート──物体としての芸術
リキテンシュタインとジョーンズ──平面の自律を示した作家たち
ウォーホルとポップアート──市場と表面の時代
コンセプチュアル・アート──芸術=アイデアそのもの
アートの本質と市場価値のねじれ
アートが難しい理由──鑑賞法の二重構造
誰にでも開かれたアート鑑賞へ
「目で観る喜び」と「頭で考える喜び」について
「目で観て喜ぶ」系と「頭で考えて喜ぶ」系の違い
画家は職人か、それとも芸術家か

第3章 アートに宿る見えない価値

508億円? アートはなぜ高額になるのか?
アートの価値を増幅させる「物語」の力 ― 作品の来歴と作家の神話
アートはなぜ高額なのか?「所有」と「物語」が紡ぐ、もう一つの価値
見た目以上に重視される「背景」と「物語」
ストーリーと共感が作品を輝かせる
アートのコレクションに教養が必要な理由

第4章 アート所有の楽しみ

空間を変える、一枚の絵の力
毎日観るという体験の意味
美術館とは違う、私的空間で出会う感動と発見
自分と一緒に歳を重ねるアート作品
日本で絵は売れているのか?

第5章 資産としてのアート

アートと金融の交差点
資産ポートフォリオにアートを組み込む富裕層
価格が上がる作品の特徴とは
資産としておすすめの作品とは
アート作品はなぜ高額なのか
美術品は「課税対象」か「文化資産」か──公益財団法人を活用した相続対策

第6章 アートの買い方・選び方

アートの選び方には正解がないという自由
自分らしさの表現としてのコレクション
アート購入者は何が違うのか?
アートはお金だけでは買えない
アート購入の深層心理
アートとの出会い方
実際に始める、絵画の買い方・選び方
アートの値段はどうやって決まるのか
購入者にとってのプライマリーとセカンダリーの違い
失敗しないアートの買い方
信頼できる購入先の選び方
市場に出回る贋作に注意
多くの人が被害を受けた「贋作版画」事件
画商は贋作にどう対処しているか
美術商の覚悟──信頼と責任に基づく商いの哲学
税制面から見た「絵を飾る」メリット──法人の絵画購入費は経費に

第7章 これからの時代のアートの価値

台頭するAIアート
人間だけが持つ「問い」を立てる力
AI全盛の時代にこそ人間の手によるアートが見直される

おわりに
参考文献

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髙橋芳郎(たかはし・よしろう)
翠波画廊 代表。愛媛県生まれ。多摩美術大学彫刻科(現・彫刻学科)に進学、卒業後、現代美術の専門学校Bゼミにて現代アートを学ぶ。卒業後、都内の美術展覧会の企画運営会社に就職、1990年に独立、美術品販売会社「株式会社ブリュッケ」を創業。現在、東京・銀座と大阪・梅田に自社店舗「翠波画廊」を運営。創業以来35年の長きにわたり、ピカソ、マティス、藤田嗣治など近代絵画からウォーホル、キース・ヘリング、バンクシーなど現代アートまで絵画愛好家なら誰もが知っている巨匠の作品を数多く扱う。著書に『値段で読み解く魅惑のフランス近代絵画』(2017年)、『アートに学ぶ6つのビジネス法則』(2019年)、『画商が読み解く西洋アートのビジネス史』(2022年)がある。

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