小説・文芸 - 創風社出版作品一覧

  • 青鷺と遊ぶ 中田髙友随筆集
    -
    日常のささやかなできごとを滋味豊かに綴り、「書くこと」「書き続けること」の喜びが伝わる随筆集 「書くという作業が、自己の存在として疑うことのできないもの、今という時間との交差点に確実に存在しているというその有り方が自己を満足させてくれます。そしてそれだけが私を普遍の世界に遊ばせてくれるのです。」(「あとがき」より) そうした思いで「書くこと」に向き合い、旅のこと、趣味の焼き物や本のことなど、日々の暮らしの中の魅力や発見を綴った34編の随筆を収める。 【目次】 地図/ひぐらし/消えない歌声/つぶやき/サンタクロース/摂氏四一度/小石/真夜中の絶叫/猛暑の中で/気車の中/芋けんぴ/奇妙な話/金華鳥/青鷺と遊ぶ/胆嚢/木版画/羊羹/志野焼の湯のみ/障子貼り/南の街に雪が降る/小石原焼/タバコの吸い殻/陶芸の杜おおぼり/家鴨/プライベート・ライアン/ゴム長靴を修理する男/赤膚焼の里へ/水底/出石山/ある夏の日に/山椿/鯉/傘/JR久大本線//あとがき 【著者】 中田 髙友 2003年八幡浜市役所退職 愛媛県八幡浜市保内町在住 既著に『中田高友随筆集』(2016年・創風社出版)がある。
  • いつもの絵日記
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 地方都市の片すみで、海外旅行も脱サラも金利生活も無縁なおとうさん。毎日職場に通い、家族をいたわり、けっしてスマートでもかっこよくもないけれど、一生懸命生きているおとうさん。―おとうさんはがんばっているのです―  3人の子どもと妻と両親と暮らす7人家族の日常は大変です。大きな事件は何一つ起こらなくても、小さな色々は毎日のように起こります。そんな日常を綴った「ぼくの保育日誌」や「いつもの絵日記」や「想い出しの絵日記」や「通勤途上日記」等々(オール手描き)。  ユーモアとペーソスにあふれる神山ワールドが一冊の本になった。
  • 風のカナリヤ
    -
    1~2巻1,320円 (税込)
    ぼくは12歳、妹は10歳、そして玲はその真ん中の11歳だった。しかし、同時に玲は、男の子のぼくと女の子の妹の真ん中の何者かでもあった――。兄妹が住む小さな町の岬の洋館に、美しい母子が引っ越してきて、兄妹たちの新しい日々が始まった。少年としてふるまう少女・玲の存在は、兄妹や仲間たちに様々な反応を起こさせ、そうしたなか、友情が育まれ、憧れが芽生え、子どもたちの時間が過ぎていく。  しかし、少年として育てられた玲の「ママの望む子供になりたい」という願いは成長とともに破綻して――。 子供から大人へと羽化する少年少女たちを描く長編小説。
  • 取材拒否 : 権力のシナリオ、プレスの蹉跌
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 県知事が一県紙に対して一切の取材を拒否した……。発端は、愛媛県の県都・松山都市圏への県立高校新設をめぐって松山市と砥部町で繰り広げられた誘致運動であった。その際、自民党県連幹部が、地方財政法で禁止されている負担金を拠出するよう松山市に要求、その報道をめぐり、当時の愛媛県知事・白石春樹と、坪内寿夫オーナーの日刊新愛媛との対立が先鋭化、愛媛県は全国に例を見ない「取材拒否」という対抗措置を取った。日刊新愛媛は、その取り消しと損害賠償を求めて提訴、やがて県は取材拒否を解除するが、翌年、日刊新愛媛は廃刊を決定、訴訟を取り下げる――。  当時「総合ジャーナリズム研究」の編集長であった著者は、東京から何度も愛媛に足を運び、この前代未聞の出来事を徹底的に取材・記録。6年有半の時の流れを通して、地方権力構造の見事なあり様と、一地方紙のあっけない最期、雲散霧消した「取材拒否」裁判と行政責任、そして風化していく問題の所在等々、政治と報道機関の在り方を問う。  JCJ奨励賞受賞。
  • 瀬戸内風土記 : 大山祇神社をめぐって
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「郷土史の研究は、自分の生命と精神のふるさとをこの目で見る営みである」と著者は述べる。そうした思いから著者は長年にわたり郷土史研究に携わり、数々の研究成果を発表してきた。そうして、郷土に関する書物を何冊かまとめる仕事を終えたのち、著者は、その中に盛りきれなかったものが落ち穂のように残されていることに気がついた。本書は、その落ち穂をまとめたもので、八咫鏡、義経の鎧、数々の絵馬等、大山祇神社に伝わる文化財に秘められた物語をはじめ、瀬戸内を舞台にした先人の興味深い史話を紹介しながら綴られた史論とエッセイである。
  • それ行けミーハー吟行隊
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 俳句の伝道師・夏井いつき隊長率いる「ミーハー吟行隊」が凧揚げ大会会場・競輪場・酒蔵・温泉・スケート場に冬の石鎚山等々、どこにでも出かけ吟行する様をレポートした抱腹絶倒のユニークな吟行記。  毎月一度、二年に亘り続けられたこの吟行は、行く先々でドラマを生み、俳句バージンの老若男女を俳句の世界に引き込んでいった。。好奇心に充ち満ちた夏井いつきの軽妙洒脱な文章で俳句の楽しさが満喫できる、俳句初心者にぜひ読んでもらいたい一冊。
  • 大事に小事
    -
    あとがきで著者は「私は四国の佐田岬半島で育った。半島の中ほどのその村の日々が私の感受性や考え方の原型を形成した。このエッセー集は、村を離れた私が、私自身の原型を確かめようとしたものである。」と記している。四季折々の想いを綴った「季節のうた」「大事に小事」、辛口の世相巷談「ねんてん怒ってんねん」等を収録した、俳人坪内稔典の俳味豊かなエッセー集。
  • 虹の家に集う人々 : 託老所の日々
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 緊急に求められる高齢者福祉の充実。しかし、それは私たちの意識の変革なしには実現しえない。本書は、松山の小さな託老所「虹の家」で痴呆や「寝たきり」のお年寄りの介護に努めてきた著者が、その体験をもとに著した、「安心して老いる」ことのできる社会を築くための提言の書である。「虹の家」の日々の、お年寄りとスタッフや家族達との心温まる交流を綴ったエッセイ集と、そうした実践に基づく、現在の高齢者福祉の問題点を指摘し、高齢者福祉のあるべき姿を紹介する小論文集からなる。  本書は1992年、高齢者福祉の研究も緒についたばかりの頃の出版であるが、著者はその後、「ワーカーズコレクティブとも」を設立、グループホームともの家を開設し、よりよい高齢者福祉の実現をめざし、牽引車的役割を果たし続けている。本書は、そうした著者の原点を示す一冊である。
  • 丸山住宅ものがたり : 絵日記
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 丸山住宅とは、松山市北斎院町にあった市営住宅である。本書は、著者がこの住宅に住んでいた少年時代の思い出を絵日記に綴ったもので、当時(昭和20~30年代)、日本のどの地域にもあったであろう庶民の営みや子どもの日常が、ヘタウマ風のユニークな絵と、とぼけたなかにユーモアとペーソスが漂う味わい深い文章で紹介されている。  戦後の復興期、日常の様々な物や出来事が、人々の喜びや哀しみに具体的に結びついていた時代。人々が、明日は今日より幸せになれる、と信じ、前を向いて歩んでいた時代。本書は、そうした頃の気持ちを思い起こさせてくれる。そうして、高度成長期、バブル・その崩壊の時代を経た今、改めて失われたものの大切さに気づかせてくれる。
  • 行かねばなるまい
    -
    1巻1,100円 (税込)
    若き女流俳人の歩き遍路紀行。  ある日突然、著者は、徒歩旅行に「行かねばなるまい」と思いこむ。徒歩旅行など、初めてである。そこで著者は、初心者コースとして「お四国まいり=八十八ヵ寺の四国遍路」による四国一周を敢行することにした。しかし、いざ歩き始めると、初心者コースとは言え、山有り、野犬おり、不審な男や無人の予約宿あり。危険や冒険にでくわしながらも人の情けや得難い出会いも体験し、気ままな一人旅の魅力を満喫する。  「お四国」で彼女が見たもの、出会ったことを、ユーモラスにかつ俳味豊かに綴る。   この旅のなりゆきまかせしやぼん玉  杉山久子
  • 喩の島の懸崖
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「詩を産むだけでいい」と詩作に邁進してきた詩人の、初のエッセー集。  ――人間にとって真実は詩でないが、詩は真実なのだ。詩は人間存在の、枝道や毛細管のように張りめぐらされた小路を知る方法であり、取るに足りないと思われている事象にこそ、人生の豊かな真実が充溢している――。そうした想いから、著者は、詩の生成の現場に様々な角度から思索の照明を当てた。シャガール、ブラッドベリ、南波照間島、曼荼羅、方言…著者に「詩」を喚起させる様々な事象をテーマに著者の詩作品をめぐる想いが綴られる。
  • わしのためのわしによるわしだけのわしの新聞
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絵日記や壁新聞の形式で独特の世界を築く、ユーモアとペーソスあふれるエッセイ集。 「地方中年都市」に住む一人の男のもろくも美しい愛と苦悩とぼやきの日々が、ヘタウマ風の絵ととぼけた味の文章で描かれる。  熱狂的ファンに支えられ連載された『松山百点』の「わしの新聞」、『子規新報』の「俳句絵日記」、名作「駄犬物語」「従兄弟と空気銃」などの話題作を満載、神山ワールドが堪能できる本。「本の雑誌」が選ぶ1998年度ベスト10に輝く。

最近チェックした作品からのおすすめ

無料で読める小説・文芸

一覧 >>