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「郷土史の研究は、自分の生命と精神のふるさとをこの目で見る営みである」と著者は述べる。そうした思いから著者は長年にわたり郷土史研究に携わり、数々の研究成果を発表してきた。そうして、郷土に関する書物を何冊かまとめる仕事を終えたのち、著者は、その中に盛りきれなかったものが落ち穂のように残されていることに気がついた。本書は、その落ち穂をまとめたもので、八咫鏡、義経の鎧、数々の絵馬等、大山祇神社に伝わる文化財に秘められた物語をはじめ、瀬戸内を舞台にした先人の興味深い史話を紹介しながら綴られた史論とエッセイである。
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