小説・文芸 - アドレナライズ作品一覧

  • 辛口のカクテルを
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    1巻495円 (税込)
    ぼくが言ったことのほとんどは、酒の肴に小説や詩を読むという文学少女、亜矢子の受け売りだ。「ふうん」彼女は頷き、それから言った。「意味のあることは、もう書き尽くされてしまったんでしょうね。今の作家はたいへんだわ」そうか。なんてこった。これが答えかもしれない。答えは風に舞っていると言ったのは誰だ。もしそうならば彼女は風だ。(「水曜日の詩人たち」より)  著者の原点ともいうべき青春ハードボイルド短篇小説集。 *見えない標的 *辛口のカクテルを *水曜日の詩人たち *詩人たちの喧噪 *乾杯を小さな声で *月時計の夜 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 森からの使者
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    目を開くと、桟敷を埋め尽くした人々がササの藪に見えた。立っているものはブナやミズナラの木に見えた。人々の頭が動けば、それは風に揺れるササのように見えた。人いきれと蒸し暑さも気にならなくなった。「さあて、イタズはどこに潜んでいるかな」伊一は余裕のある呟きを洩らした。イタズとはツキノワグマのことだ。(本文より)  風雲急を告げる政治情勢の中で、平民宰相・原敬の手足として動いた影の男。最後のニホンオオカミとの交情を通じて、自然の掟に従い、激動の時代を駆け抜けた少年の成長物語。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 沈みゆく調べ
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    私の指の動きに応じて、由里の声は、ヴァイオリンの弦を巻きあげていくときのように高まっていく。テンションが最も高まったときに由里は万歳をするように両腕を伸ばした。それまで私の舌を許さなかった腋窩を舐めあげる。酸っぱかった。由里はひときわ高い声を上げて下肢を痙攣させた。(本文より)  作曲家・笹野が湖畔の古びた屋敷で体験する、幻惑のような官能の日々。「わたくしのために、わたくしだけのヴァイオリン・コンチェルトを作曲してほしいのです……由里もあなたの役に立つでしょう」そう言って笹野を招いた屋敷の主、老女性ヴァイオリニストの目論見とは? 長篇官能ロマン。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 憤怒の劫火
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    1巻495円 (税込)
    フリーターの小宮良助は兄貴と慕うギャンブラーの桜庭茂と行った府中競馬場で、黒革の財布を拾った。少しばかりの現金と名刺が入っているだけの変哲もない財布だったが、それが二人の運命を大きく狂わせた。数日後、良助は何者かに襲われる。病院のベッドの上で目が覚めた良助は復讐を誓い、桜庭の助力を得て相手を正体を探り出す。さらに財布に隠されていた割り符を発見して……。長篇ハードボイルド・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 背徳
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    夫に愛され、何一つ不満のない暮らしを送る人妻・藤崎涼子。そんな彼女の心に小さな波紋をもたらしたのは、初恋の男性・高城との再会だった。涼子は今でも幸せだし、夫を心から愛してはいるが、高城と結婚していればもっと別の幸せがあったかもしれない……。やがて初恋が実らなかった理由、自らの結婚に絡んでいた策略を知ることにより、波紋は荒波となって涼子を押し流してゆく。長篇官能ロマン。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 女ころがし
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    三十五年間勤めた会社を突如リストラ。家庭にも居場所がなく、岩島作蔵は死をも覚悟して街をさまよっていた。しかし、捨てる神あれば拾う神あり。岩島の丹念に奉仕する性戯にメロメロになったソープ嬢・夕りんの提案で、家族を捨て、金持ち女をころがして金を掠め取る“女ころがし”の道へと足を踏み入れる。巨根でも抜群のスタミナを誇るわけでもなく、ひたすら相手をイかせることのみに没頭する岩島のセックスは、癒しを求める上流階級の女たちに引っ張りだこ。年収二千万円のシステムエンジニア、資産数十億のカリスマ美容師など、いずれ劣らぬ才色“金”備な女たち……。脚を開けばチンジャラジャと金の音! 長篇官能ロマン。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 快楽師・犀門
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    1巻495円 (税込)
    「これは金儲けじゃない。腐りきった日本の改革だ。俺は首都東京に性と賭博の楽園を作る」犀門倭人(さいもん・やまと)、通称サイ。巨額の経済犯罪容疑で国外逃亡した若き大物総会屋だ。三年後、彼は極秘帰国すると、突如都心の地下空間にカジノ設備を搬入、韓国美女百人を集めて禁断の王国建設を開始した。はたしてサイの真意は? 一方、サイ検挙に燃える美貌の特捜検事・間部恭子は、執拗な捜査の末、ついにサイの居所を突きとめる……。長篇ピカレスクロマン。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 悶絶禅師
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    1巻495円 (税込)
    殺人を含む前科三犯の元極道・村井法源は、いまや家業を継いで禅寺住職の座に収まっている。彼は特養老人ホームの完成を心待ちにしていた。憧れの女性・神代彩果が病身の母親と共にやってくるからだ。しかし、甘い夢は泡と消えた。施工業者が倒産してしまい、建設費融資を当てにした素封家・浜本も三億円を持ったまま失踪中だった。浜本の行方捜しを始めた法源は、彼が公共事業の口利屋・飯沢の借金保証人だったことを知る。だが、その飯沢は大物政治家の元秘書を惨殺し、自らの命を絶っていた。事件の背後には、公共事業に巣くう魍魎たちの影が。法源はカネの匂いを嗅ぎつけた……。痛快無比の娯楽アクション。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 綺羅の闇
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    1巻495円 (税込)
    業界の雄・山京証券が自主廃業という形で、百年の歴史を閉じた。将来を嘱望されていた営業第一部の鹿村月道は、職を失い、恋人も去ってしまった。怠惰な生活を送るある日、同期入社の水沢から電話をもらう。世界最大手の銀行メリソン・ジャパン社の人事部長と面接するので、月道も履歴書を持って来い、という。しかし水沢は消息を絶ち、メ社はそのような面接の予定はないと答えた。そこに月道のよき上司であった島岡部長の自殺の報が……。島岡にもメ社への再就職話があったという。一営業部員にすぎなかった月道に忍び寄る不気味な影。栄華を誇った金融証券業界の闇に蠢く恐るべく陰謀とは!? 長篇ミステリ・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 腐った闇
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    1巻495円 (税込)
    田上聖一郎は窓際に追いやられた東日新聞の記者だ。ある日、銀座の元女王・伊築友子から、愛人であった大物総会屋・大岩三郎が、生前、北方領土を蓄財した金で買い戻そうという計画を持っていたことを知らされる。田上は早速真偽を追い始めるが、その矢先、別れた妻と娘が轢き逃げに遭う。また過去、田上と同様、北方領土買収計画を追っていた人間も二人、殺害されていることが判明する。それでも執念で、総額七百五十億円に及ぶ計画に関与した政治家の存在と金の流れを追及する田上に、やがて凶暴な意志を持った影が迫る……。長篇ハードボイルド・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 才女ハンター
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    1巻495円 (税込)
    腐れ縁の友人、今田安夫に女扱いの腕を買われた峰川余介は、キャリアウーマン専門のヘッドハンティング会社を二人で始めた。社長の今田が営業、余介が実際のヘッドハントを受けもつことになる。依頼主が要望するのは、仕事もできる凄い美人ばかり。ベッドの上では自信満々の余介だが、問題はそこへ行きつくまでのプロセス。秘書、看護婦、スチュワーデス、モデル……と次々に落としてゆく天才的女たぶらかしの口説きのテクニックとは? 痛快官能ロマン連作短篇集。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 夏回帰線
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    1巻495円 (税込)
    千葉県市原市鶴舞の公園の地中から終戦前後の白骨死体が発見され、さらにその直後、海浜ニュータウンの資材置場が炎上し、焼け崩れた鉄骨の下から焼死体が見つかった。事件を追う新聞記者の不可解な事故死。そして二つの死に共通する槐(えんじゅ)の十字架は何を意味するのか……。終戦直後の未曾有の混乱期、運命的に結びつけられた少女と少年の行方を追い、藤代警部の捜査を通して痛切に描いた感動の名作。長編ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 闇の乱
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    1巻495円 (税込)
    貝谷周二は大手ゼネコンの営業マンだったが、突然リストラされた。そして一週間後、元上司が刺殺されたとの報せが入る。尊敬していた上司が殺害され、その上司の命で自分にボディーガードがついていることを知った貝谷は、事件の真相を探ろうと元同僚たちに接触していく。だがそこには在社時には知る由もなかった派閥権力抗争が渦巻いていた……。長篇ハードボイルド・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 情炎
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    1巻495円 (税込)
    「バカなことを言わないで下さいッ。断じてごめんです」警視庁特別捜査班の鏑木二郎警部補は怒り狂っていた。いかに総監命令とはいえ、エリート捜査官の鏑木に霊能者の指示を仰げというのは、たしかに酷だった。二週間前、世界的に有名な美人ピアニスト・樫山弦美が何者かに誘拐されたが、手掛かりはまったくなく、捜査は難渋していた。そこへ、弦美の父でアカデミア音楽院の院長・樫山俊春のたっての希望で、修善寺に棲む異能の男・北里青州を訪ねなければならない羽目になったのだ。青州は、弦美の失踪直前に、チェロの伴奏によるピアノ演奏を耳にしていた。彼が弦美のネックレスを手にして、その居場所を霊視すると……。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 平成暗殺の会
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    1巻495円 (税込)
    一週間前に都内で凶悪殺人事件が発生。捜査に当たった貝堂警部の前に、凶器の拳銃を持った犯人が出頭してきた。しかし、その男を見たとき、彼は何故か違和感を覚える。まじめ一方だったというその男が本当に犯人なのか? 改めて調べを開始した貝堂は、男の影に見え隠れする、ある総合病院に勤める美人女医の存在に気付く……。(「平成暗殺の会」)  犯人逮捕後に事件を追う表題作ほか、やくざな男と女の無残な愛の姿を描いた「雅美のベンチ」など、著者ならではの異色官能バイオレンス短篇小説集。 *平成暗殺の会 *雅美のベンチ *魔のとき *密会 *夢殺人――殺したいの *岬の女 *桃色迷路 *仕事始め *ロサンゼルスの秘宝 *妻木刑事の迷路 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 溺れた女
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    1巻495円 (税込)
    高校のクラス会の案内状。そこには初恋の女性・竹内衣子が出席するという走り書きがあった。警視庁捜査一課の刑事・明島竜三は、十七年ぶりの衣子との再会を期待してクラス会に臨んだ。が、そこにいたのは衣子の一人娘・かおるであった。かおるは、突然姿を消した母の行方を捜させようと、ニセの案内状を作り、竜三を呼びつけたのだ。衣子の失踪の背景には、覚醒剤密売組織の暴力団が絡んでいるようだが……。長篇ハードボイルド・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 怪異の森
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    1巻495円 (税込)
    警視庁捜査一課の沖島は女蕩らしのろくでなしといわれている刑事だが、伯父が残した莫大な遺産を相続して住まいはウォーターフロントの豪華マンション。女の子を引っ張り込んだりポルシェを乗りまわしたりと、趣味で刑事をしている気ままな独身男である。ある夜、都心のホテルで陰部にピアスをした女性の死体が発見された。事件の蔭に組織犯罪の臭いをかいだ沖島は独自の捜査を開始する! 長篇ハードボイルド・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • ドナドナ彼氏
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    徒歩2分の場所にあるウリセン・バーに行く。あの男の子がいた。私の心は柔らかくなる。今日も買ってしまうんだろうなぁ。もうこの時間ではロング料金しかない。お金で男を買うのは感情を絡めたくないからだ。もう面倒なことは嫌だった。ところがある日、「あの男の子」からメールが届いた。びっくりした。目をこすって何度も読み直した。これって告白メールってやつ???  年がら年中、金欠と心の寂しさを抱えていた著者の元に舞い降りたドナ君。彼は、新宿二丁目でゲイのお客さんを相手にする「ウリセンバー」で働く男の子たちの1人で……。元風俗嬢のノンフィクション作家があけすけに生活の全てをさらけだした極私的エッセイ。 ●酒井あゆみ(さかい・あゆみ) 福島県生まれ。元風俗嬢にして元AV女優という異色の経歴をもつ作家。父親がスーパー経営に失敗。莫大な負債をかかえ家庭崩壊。高校卒業後、キャバクラでバイトをしていた時、知り合った男にファッションヘルスの店を紹介される。それをきっかけに「風俗のフルコース」と愛人業、AV女優、銀座ホステスなどを経験。20歳のときにヘルスに来た客と一緒に「AVプロダクション」を設立。AV女優をしながら社長業務をする。デビュー作『東京夜の駆け込み寺』を上梓後、TBSの深夜番組『Tokyo 夜の駆け込み寺』のMCとして出演。小泉今日子が主演した『風花』の映画監修、江角マキコ主演のTBSドラマ『独身生活』、フランスで上映した吉本多香美主演の『TOKYO NOIR』の原案・監修、『アキハバラ@DEEP2.0』ではアシスタントプロデューサーを務めるなど、映像業界でも活躍する。風俗業界と売る女たちを机上の知識ではなく、痛みを伴う性と生の経験から描き出す文章は人の心を打ち、著書は20冊以上に及ぶ。
  • セックスで生きていく女たち
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    アキには売春している人間から漂ってくる、ある種の後ろめたさのようなものが微塵も感じられない。強い使命感みたいなものがあるので、汚れた仕事をしているという感覚がないのだろう。「私、ただ必死でやっているだけで、これがエンコーなのか、売春なのかって、考えたことないです。今やっているのは、個人営業のヘルスみたいなものです。私自身にとって、本番は撮影オプションの1つに過ぎないんですよ」(第2章「彼に毎月100万円貢ぐため『個人撮影』で身体を売る元アイドル・アキ20歳」より)  10代の中高生から、61歳で風俗業界にデビューした熟女、さらには近年急増しているウリ専ボーイまで。カラダを売って金を稼ぐことに、彼らはどう向き合っているのか。元風俗嬢のノンフィクション作家が、28名の赤裸々な告白を取材した衝撃作。 第1章 居場所を失い、性の暴走者となった中高生――それぞれの事情 第2章 個人撮影――女性はヌードモデル+オプションで二重に稼げる性の穴場 第3章 主婦合コン――タダ飲みだけでは収まらなくなった主婦の欲望 第4章 ウリ専――男だけの世界ではなくなった魔界の新たな主役たち 第5章 肉食系の女がたどる性のけものみち 第6章 運命の一夜が終わったあとに訪れた予期せぬ災い 第7章 母性、父性が大きな付加価値になる性のマーケット 第8章 最底辺のフーゾク嬢たちの本音とプライド ●酒井あゆみ(さかい・あゆみ) 福島県生まれ。元風俗嬢にして元AV女優という異色の経歴をもつ作家。父親がスーパー経営に失敗。莫大な負債をかかえ家庭崩壊。高校卒業後、キャバクラでバイトをしていた時、知り合った男にファッションヘルスの店を紹介される。それをきっかけに「風俗のフルコース」と愛人業、AV女優、銀座ホステスなどを経験。20歳のときにヘルスに来た客と一緒に「AVプロダクション」を設立。AV女優をしながら社長業務をする。デビュー作『東京夜の駆け込み寺』を上梓後、TBSの深夜番組『Tokyo 夜の駆け込み寺』のMCとして出演。小泉今日子が主演した『風花』の映画監修、江角マキコ主演のTBSドラマ『独身生活』、フランスで上映した吉本多香美主演の『TOKYO NOIR』の原案・監修、『アキハバラ@DEEP2.0』ではアシスタントプロデューサーを務めるなど、映像業界でも活躍する。風俗業界と売る女たちを机上の知識ではなく、痛みを伴う性と生の経験から描き出す文章は人の心を打ち、著書は20冊以上に及ぶ。
  • 贋作の神話
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    1巻495円 (税込)
    仙台青葉城趾で、日本画の鬼才・五木善之助が銀座の若いホステスと心中を遂げた。娘の葉子は、放浪の画家であった父の死に様に不審を抱く。さらに、見知らぬ画家が“レンブラント”のことで父と会う約束をしていたと言って現れた。折しも、あるレンブラント作品の真贋が世間を大きく騒がせていた。葉子は縁なき仙台の地に父の死の真相を求めて旅立つが……。傑作長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 青空
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    1巻495円 (税込)
    眼の前には雄大な青空があった。自分だけがぽつんとそこにいる……。だが、生きていくことは、とてもしんどい、けれど刺激的なエンターテインメントだ、と思いたい。家族の崩壊を前提にドラスティックに生きる高校生を描いて1991年下半期の芥川賞候補となった表題作と、孤児として育ちながら“家族”を演じる劇団員の青年を描いた「サクラダ一族(ファミリア)」の中篇2本を収録。 *青空 *サクラダ一族(ファミリア) ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • 魔王
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    1巻495円 (税込)
    私は過去に出現したすべての偉大な聖者の根源である、と彼は言った。私は時を待っていた。そしてようやく機が熟した。私はみずからの本体を顕して人類を救済する。こうして世界大治療教は創立された。遂に教祖は世に出たのだ。(本文より) 「宗教」という怪物を、食べてみせよう。犬になった女と20人の父親から生まれ、みずから「世界大治療教」の教祖となって、宇宙支配の悪魔的野望に挑んだ男の、聖と汚辱の生涯とは。長篇小説。 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • アラブの電話
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    1巻495円 (税込)
    人の評判にまつわる仕事を生業にする、日本人ではない放浪生活を送る人々というのがいったい何者なのか、夏子にはまったくぴんとこなかった。旅に同行したことを軽率だったかなとほんの少し悔やんだ。けれど彼女の中では事態をおもしろがっている気持ちも動いていた。(「アラブの電話」より)  選挙を策謀し、巨大企業を告発する“噂”。トレーラーに乗って放浪しながらその噂を流すことを仕事としている「エーテル」と呼ばれる無国籍たち。非合法のプロ集団が非公式の情報網を使って暗躍するピカレスク・ロマンの表題作と、青春小説「パラダイス」の中篇2本を収録。 *アラブの電話 *パラダイス ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • ナイスボール
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    1巻495円 (税込)
    少年時代、紘が投げたボールを追いかけたまま、父親は川に飛び込み、そのまま姿を消した。てっきり流されて死んだものと思っていたが、二十三回忌を無事済ませた紘の前に突然、その父親が現れた。いないからこそ確かな存在であった父の出現が、紘の意識と生活を揺さぶり始める……。  表題作は1991年上半期の芥川賞候補となり、1998年には『あ、春』というタイトルで映画化(監督:相米慎二、主演:佐藤浩市、山崎努、配給:松竹)された。 *ナイスボール *南へ、海へ ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • 新型コロナウイルス感染記
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    結局のところ、毎日新型コロナウイルスの情報に接していても、実際に感染したらどうなるのか、どういう行動が求められるのか等は、自分が直接の当事者になってみないと本当のことはよくわからないものです。そしてひとたび、新型コロナウイルスの陽性反応が出てしまったら、その瞬間から、これまでの日常生活が冗談抜きで一変、いや、激変します。(「まえがき」より)  コロナ感染の症状を自覚し、検査結果が陽性……その時、家族とどう接するべきなのか? 入院へ至る手順は、隔離病棟での生活は、退院までのサポート体制はどうなっている? その全てをつぶさに記録した手記。電子オリジナル作品。 ●佐竹 敦(さたけ・あつし) ライター。日本秘境探訪家。日本全国の即身仏&五重塔&三重塔&一之宮&滝百選&棚田百選&国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。共著書に『日本の滝百選』『この滝がすごい!』『日本の滝めぐり』。その他、テレビ東京「厳選!いい宿ナビ」や小学館「サライ」など各メディアで活躍中。
  • 王様の耳
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    1巻495円 (税込)
    僕も、これから一体どうすればいいのだろう。そもそも自分のお話なんて、これっぽっちだって存在していなかったのではないか、とそれさえ疑問に思えてくる。この白紙の解答用紙を眺めていて、改めてそう思った。詰まらない凡庸なお話の双六は、「上がり」なんてものも存在していないのかも知れない。(「王様の耳」より)  無気力で就職活動に積極的になれない大学生が主人公の表題作の他、偽名を使ってしか恋愛できない若者の懊悩を描いた「大きくまわって、三回転半」を併録。中篇小説集。 *大きくまわって、三回転半 *王様の耳 ●竹野雅人(たけの・まさと) 1966年生まれ。東京都出身。法政大学経営学部卒業。大学在学中の1986年に「正方形の食卓」で第5回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1994年、『私の自叙伝前篇』で第16回野間文芸新人賞受賞。
  • 山田さん日記
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    1巻495円 (税込)
    「史上初! あなたの日常を物語と化す、画期的なロールプレイングゲーム。ゲームの終わりがないネバーエンディングのストーリー展開ゲームついに登場!!」そんな不思議な宣伝文が踊るテレビゲーム『山田さん日記』を衝動買いした。たいして期待もせずに遊び始めた“ぼく”だったが、やがて現実とゲームの境界が曖昧になり、現実と虚構が混線して……。  第5回海燕新人文学賞「正方形の食卓」を併録した中篇小説集。 *山田さん日記 *純愛映画 *正方形の食卓 ●竹野雅人(たけの・まさと) 1966年生まれ。東京都出身。法政大学経営学部卒業。大学在学中の1986年に「正方形の食卓」で第5回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1994年、『私の自叙伝前篇』で第16回野間文芸新人賞受賞。
  • 大制覇 重空母武蔵世界の海を征く(1)
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    昭和十七年八月。海軍の活躍に焦った帝国陸軍は、満州でソ連軍基地を攻撃、戦闘状態に入った。ソ連がドイツ軍との戦闘に主力部隊を総て投入している隙に、極東、シベリアへ進攻しようという陸軍の独断専行だった。しかし頼みのドイツ軍が、電光石火の変わり身でソ連軍と休戦、不可侵条約を結んでしまった。苦境に陥ったのは帝国陸軍だけではなかった。ソ連という楯が無くなった英国もまた絶体絶命の状況に陥ってしまったのだ。チャーチルからの救援要請を受けて山本五十六は、重空母「武蔵」擁する連合機動艦隊の出撃を命じた! 『太平洋の覇者 連合機動艦隊大戦記』(全3巻)の続編ストーリー。 ●菅谷 充(すがや・みつる) 1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。
  • 夜の総務探偵
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    1巻495円 (税込)
    “闇の刺客”と異名をとり大手ゼネコン総務課のやり手として恐れられた三崎一郎は、バブル崩壊のあおりをうけてリストラ対象となって退社する。屈辱の日々を送る彼のもとへ、大手鉄鋼会社の機密書類を盗み出してほしいという依頼が持ち込まれた。三崎は二千万円の報酬につられ、裏世界の人脈を駆使して仕事を成功させる。一匹狼のコンサルタントとなり、政財界のスキャンダルを多額の金に換えていく三崎の次の標的は……。連作短篇サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 暴れ獅子
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    1巻495円 (税込)
    広域暴力団・至誠会の最高幹部として勇名を馳せてきた大里昇次が、突然引退を表明した。武闘派としての己の時代の終焉を悟ったためだった。郷里・沖縄でリゾートホテルを経営し、同時に知能障害の愛娘・真樹のために施設を建てるという目標もあった。だが三十年ぶりに沖縄に足を踏み入れた大里を、刺客の影が襲う。いったい誰が、何のために……。それが凄惨な殺戮劇の幕開けだった。長篇ハートバイオレンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 誓いの旅路
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    1巻495円 (税込)
    恋人・玲子をストーカーに暴行殺害された三橋慧は、自らの手で犯人を捜し出すが、揉み合いになっているうちに誤って殺してしまう。五年後、刑務所から出所した慧は、玲子の親友・津川奈津美から驚愕の事実を聞かされる。玲子と奈津美は大学生の時に暴行をうけたことがあり、犯人の一人と玲子の殺害犯は同一人物だという。玲子が付け狙われていた理由は? 慧は真相を知るため、警視庁性犯罪対策特別班の港谷皐月と調査に乗り出す。やがてインターネット上に存在するワイセツ行為専門の犯罪グループを発見し……。長篇サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 上諏訪殺人ルート
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    1巻495円 (税込)
    東大出のエリートサラリーマンである夫が、買い物途中のデパートの中で突然失踪した。三ヵ月後、夫は殺人を悔いる遺書を残して諏訪湖畔で自殺しているのが発見される。「夫は絶対に、殺人者でも自殺したのでもない」妻の美佐子は無実を信じ、失踪後の夫の軌跡を追った。やがて美佐子の孤独な追及が、思いがけない手掛かりを掴む。しかし、姿の見えぬ真犯人の罠がじわじわと彼女に迫っていた……。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 松江宍道湖殺人事件
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    1巻495円 (税込)
    夕景で有名な宍道湖に若いカメラマンの水死体が浮かび、時を同じくして、彼と接触があったと思われる松江支局の新聞記者も行方不明となる。被害者の背後関係から捜査線上に浮かび上がった二人の女性……地元で老舗和菓子店を切り盛りする北村雅子と、その妹である銀座のホステス・笙子。事件の焦点はにわかに十年前に遡り、美貌の姉妹の秘密が暴かれた時、意外な真相が浮かび上がる。宍道湖の落日が語る忌わしい過去とは……。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • くそでか
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    1巻495円 (税込)
    武蔵野署の蔵崎鉄平は、捜査のためなら暴力はもちろん恐喝、強姦も朝飯前。警視庁の鼻つまみ者だ。人呼んで“糞刑事”。元は警視庁捜査一課の優秀な刑事だったが、四年前の事件が彼を豹変させた。何者かが45口径のマグナムで彼の妻子を殺害したのだ。未だ犯人があがらず、腐りきった日々を過ごしていた蔵崎だが、田園調布で発生した殺人事件で同じ型の銃弾が使われたと知り、独自に捜査を開始する……。長篇バイオレンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 風の殺意
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    1巻495円 (税込)
    若きエリート教授・川島雪彦が、津軽半島の竜飛岬で自殺した。遺体は揚がらなかったものの、彼の車が海中から発見されたのだ。夫の死を信じられない妻の千春は探索を開始する。だがその足跡をたどるうち、彼女が知ったのは、八年前に同じ竜飛岬で自殺した夫の畏友の存在と、隠された過去だった。夫を信じつつも衝撃の過去に直面する女の姿を描く。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 蒼獣の牙
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    1巻495円 (税込)
    多杯真次、40歳。法の眼をかいくぐり、ゼネコン業界の裏側を巧妙に生き抜く“闇紳士”だ。その多杯には密かなる野望があった。それは首都遷都……“Z計画”である。大手ゼネコンのドン・黒木田を味方に、さらに推進派の大物議員をも取り込み、計画は極秘裏に動き出したかに見えた。だがある日、黒木田が狙撃され、多杯自身も何者かに襲われる。どこからか計画が漏れ、反対勢力が暗躍を始めたらしい……。じわじわと包囲網を狭めてくる強大な裏権力に牙を剥き、多杯の熾烈な闘いが始まった! 長篇ハードボイルド・サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • リタイア刑事 沖島泰三
    -
    1巻495円 (税込)
    T県警を定年退職した沖島泰三。妻・智子と老後の生活に夢を描いていたが、智子は病気で急死し、失意の日々を送っていた。父の跡を継ぎT県警本部刑事課に勤める長男の俊平は、このままではボケ老人になりかねない沖島に刺激を与えようと、T県会議員・柴村昭市の謎の変死事件の捜査に力を貸してくれと相談を持ちかける。沖島とT西署の若き池内怜子巡査長のコンビは柴村の過去を探るが、やがて事件の背後に美貌の女流作家が浮かび上がり……。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 愛国の天使
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    1巻495円 (税込)
    毎朝新聞の遊軍記者・水島英次は、銀座のデパートで、その昔「アジアの歌姫」と呼ばれ世界的な人気を誇った台湾の女性歌手・陳清鈴を見かけた。日本嫌いだと思われていた彼女が極秘来日した理由は? 水島が調べを進めるうちに、驚くべき真相が明らかになる。《二〇〇六問題》……中国の圧力により、一度は頓挫したかに見えた台湾独立運動。しかもそれは日本を舞台に密かにすすめられていた!? 長篇サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • コリアンエンジェル
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    1巻495円 (税込)
    リストラ寸前のサラリーマン・伍代亜希夫は、家族と会社に内緒でサイドビジネスを行っていた。ソウル駐在員時代に培った語学力を活かしての「夜の手配師」……町を歩くコリアン美女に声を掛け、ホステスとしてスカウトするのである。その仕事は順調にいっているかに見えたが、ある出来事をきっかけに様相は一変する。失踪、尾行、監視、そして殺人事件……。平凡なサラリーマンには想像もつかぬほど巨大な陰謀が渦まく世界に、伍代は足を踏み入れていた。長篇サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 蜜楽の罠
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    1巻495円 (税込)
    大不況のあおりを受け、会社をリストラされた大前田一樹は、身内の借金まで背負わされて無一文になる。計画倒産したという噂の債権先にダイナマイトを身体に巻きつけて交渉に出かけ、見事五千万円を受け取ることに成功する。その時から、一樹の新しい職業“借金取立て屋”が始まった。金を借りまくって夜逃げを企む銀座の高級クラブママや悪質な二世議員などから、頭と腕力と下半身を駆使して借金を回収。やがて彼は成功報酬をせしめて裏社会でのし上がっていくが……。連作短篇サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 官能仕事人 悪女潰し
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    1巻495円 (税込)
    前川恭子は肉体もいいし、感度もバツグンである。半田啓一は得をした感じである。本当は彼女の同僚の伴沢悦子から、恋人を横取りしようとしている恭子に手を引かせるように依頼されたのだが、想像と違って美人で色気も充分だ。まず、官能のさぐり合いで話の糸口をつけることにして……。 吉原のソープランド『不夜城』でナンバー1の売れっコの加津子と元警視庁の刑事であった丸木から依頼を受け、数々の人間トラブルを解決する。連作短篇・官能ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 夜の葬送
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    1巻495円 (税込)
    藤江三郎はしがない私立探偵だ。ある日彼の許に仕事を依頼してきたのは可憐な女子高生。彼女の姉が突如失踪したというのだ。だが相手は未成年。金にならない仕事だった。一度は断わった藤江だが、直後、公安関係者と名乗る男からの依頼を妨害する電話と、尾行の影が……。事件の裏に何か隠されている。藤江は調査を開始するが、それが悲惨な事件の幕開けだった。長篇ハードボイルド小説。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 無法捜査
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    1巻495円 (税込)
    大阪府警天王寺中央署捜査一課の腕利き刑事・夏木軍治は、親友の福岡県警の刑事・冬村が拳銃の暴発事故で死亡したと知らされ、小倉へ向かう。現場の状況からは冬村の自殺の可能性も考えられたが、警察では推定事故死として処理されていた。冬村の死の真相を探るため、彼が追っていた事件を調べ始めた夏木は、裏で大物政治家が絡む大がかりな不正の匂いを嗅ぎつける。親友の仇を討つための戦いが開始される……。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 蜜謀の罠
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    1巻495円 (税込)
    警視庁捜査一課のイケメン刑事こと本郷明彦は、浮気が原因で妻と離婚し、娘・明莉の世話に頭を悩ます日々。ある日、明莉と二人で別れた妻・芳美のマンションを訪ねた本郷は、芳美の惨殺死体を発見する。元妻殺害の容疑で逮捕された本郷だが、容疑が晴れ、釈放される。娘のためにも芳美の死の真相を解き明かしたいと極秘の捜査を進める本郷は、芳美が明莉名義で運用していた200万ドルの存在を知る。さらに金の出所を探る本郷のまえに、芳美の知られざる過去と巨大な闇組織の影が……。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 復讐の遊戯(ゲーム)
    -
    1巻495円 (税込)
    数年前に妻を亡くした元極道・五木修平は、ひとり娘のかおるを大切に育ててきた。ところが突然、高校2年になる娘が水死体で発見されたと警察から知らされる。五木は娘の部屋で日記を見つけ、さらに衝撃を受ける。日記には娘が売春をしていた事実がメモされていたのだ。娘を罠に陥れたのは誰か。五木は名前の判明している10人の男たちを調べ上げ、彼らが大切にしている愛娘を同じように凌辱すると決意。凄まじい復讐へと駆り立てた執念は、ついに最後の正体不明の男にたどりつくが……。長篇官能バイオレンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 兇獣よ闇を裂け
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    1巻495円 (税込)
    21年前、華山流宗家・華山石斎一族の男たちに犯され、一人の女が狂死した。母親の遺言によって出生の秘密を知った室川剛夫は、呪われた血を受け継いだ“獣”として成長、一族への復讐を誓う。惨劇を再現するかのように、一族の女たちを次々と凌辱・殺害する室川。名門華道家の娘たちを狙った連続猟奇殺人に、警察の捜査も厳しさを増す。だがそんな室川の前に突如、謎の女・美幸が現れた。自らの手を血で汚す美幸の目的は? そして、室川の殺人計画を待ち受ける陥穽とは。長篇官能バイオレンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 迷い道
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    1巻495円 (税込)
    大手IT企業の落ちこぼれだった西垣優介は、ベンチャー企業『遊々』への転職を機に充実した日々を送り、私生活ではタブロイド版の新聞社に勤める智子、画家志望の銀座ホステス・加那子、弁護士事務所で働く朱美の三人を愛人にしている。そんな折、謎の女からの悪戯電話から始まった嫌がらせが徐々にエスカレートする。アメリカの大手IT企業との合併に絡む陰謀かと疑う優介は、女探偵を使って犯人を探るが、そこに浮かび上がってきたのは、意外にも優介の遠い過去のほろ苦い恋の物語だった……。長篇官能サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 好色強請人
    -
    1巻495円 (税込)
    出世コースからドロップアウトした35歳の独身サラリーマン夏木吾郎は、社内情事によって得た情報をネタに社長を強請り、多額の“退職金”をせしめる。味をしめた吾郎は、その後、プロの強請屋として女体を責めて情報を得ていく。そんな彼のもとへ「大企業S物産の社長と有名人気女優が愛人関係にある」というネタがよせられる。宝の山にぶちあたった吾郎は盗撮のプロと組んで、5億の金をせしめようと企むが……。長篇官能サスペンス。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 姦刑
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    1巻495円 (税込)
    元刑事・坂崎竜夫の妻と娘が、路上に轟音を撤き散らし疾走してきた十二台のハーレイの集団に巻き込まれ、ずたずたにされて即死した。警察の捜査はハーレイを乗りまわす女だけの暴走族とわかっただけで暗礁に乗り上げた。「オレが復讐する」と憎悪と憤怒に燃える坂崎の処刑が始まった! 女優やキャリアウーマンや有閑夫人連中で構成されており、そのメンバーも実体も、誰も知らないという。彼女たちの居所を調べ上げ、襲いかかる坂崎。陰門をぶち抜き菊門を抉り、凶姦の怒張に倒錯し悶絶する爛熱の女体。凌辱の愉悦に酔う坂崎の淫惨な処刑は続く……。長篇バイオレンス小説。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 雪うさぎ
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    1巻495円 (税込)
    茶道家元羽生流の跡取り息子・羽生雪彦は類まれなる美少年だった。彼はすでに大学受験の時、家庭教師と妖しい世界に耽溺するほどの少年ではあったが、感情的な執着を知らぬ孤独な魂の持ち主でもあった。だが、夏の終わりの避暑地でのこと、少年・青矢(セイジ)との宿命的な邂逅から、彼をめぐる人々の歯車が微妙なきしみを見せ始めた……。  華やかな上流社会を舞台に、家元跡目相続の骨肉の争いに巻き込まれた雪彦の出生の秘密とは? 夏から冬を駆けぬけた少年たちのきらめく青春を抒情豊かに描写する長篇耽美小説。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • コードネーム・サリン(1) 私刑警察 激弾!
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    1~2巻495円 (税込)
    五月亮平……表向きはただの会社員だが、その実体は“サリン”というコードネームを持つ凄腕のスナイパー。数々の伝説的な暗殺を成功させ、そのほとんどは証拠不十分で迷宮事件としてファイルされている。一方、刑事局長・梅津立則は腐敗した警察組織を立て直すために、五月の“才能”を使おうと考えていた。警察に急襲され捕らえられた五月は、過去の罪状の清算と引き替えに、梅津への協力を了承した。ターゲットの周辺にカメレオンのように溶け込み接近する五月。そして、激弾は放たれた……。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 刑事崩れ探偵・甚九郎(1) 裁きは血の匂い
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    1~3巻495円 (税込)
    湯佐内甚九郎、45歳。1年半前、ヤクザの情婦に惚れて刑事を懲戒免職になり、知人のつてを頼って探偵の真似ごとなどして稼いでいる。新宿でしたたかに飲んだ翌日、湯佐内は見知らめ女の部屋で目覚めた。自宅に帰った彼を迎えたのは「明日中にナオミが帰らないとこちらにも考えがある」という電話。そのナオミは新宿のラブホテルで殺されており、湯佐内に容疑がかかる。記憶をたどる湯佐内を次なる殺人事件が襲う……。  泥臭い男の生き様を描いた長篇ハードボイルド小説、第1弾。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 蝶々夫人の事件簿(1)
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    1~3巻495円 (税込)
    気っ風が良くて姐御肌、博打とスリルをこよなく愛し、ついた渾名は「蝶々夫人」。花村蝶子34歳、博打で警察辞めました。今日も懲りずに壺振る蝶子は病院でばったり旧友に再会。そこで死んだ彼女の娘の死因に不審な臭いを嗅ぎつけた。事件発生、蝶々夫人の推理が冴える!  霊力を感知する元刑事のヤンママ探偵・花村蝶子の活躍を描いた『蝶々夫人(マダム・バタフライ)』シリーズ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。 ●六道 慧(りくどう・けい) 東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年。朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
  • 蒼穹の覇者(1) 戦場の空駆ける百式司偵
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    連合艦隊主席参謀・黒島亀人。山本五十六の懐刀であり、真珠湾作戦の真の立案者でもある切れ者が、情報収集のため全海軍から選りすぐった猛者で、特殊偵察部隊を組織した。日の丸を塗りつぶした百式司偵“ブラックバード”で、開戦前のフィリピン米軍基地を隠密偵察に向かったが、ロッキードP38に遭遇。写真任務を忘れてのドッグファイトで機銃をぶっ放す! ●青山智樹(あおやま・ともき) 1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。
  • 蒼穹の海鷲(1)
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    昭和軍人勅諭発布により新たな道を歩み始めた大日本帝国は今、対英米開戦の危機にあった。泥沼化する欧州戦線の戦火が、ついにアジアへ飛び火したのだ。強硬な態度の英米に対し日本政府が「開戦に利あらず」の外交交渉を続ける一方、有事に備えて帝国陸海軍首脳は、対英米作戦立案に明け暮れていた。昭和16年夏……源田実中佐のいる第一航空艦隊・空母加賀に新米少尉月島昂は、戦闘小隊長として着任した。彼はそこで初めてあの男と出会う。月島の片腕にしてライバルとなる戦闘機乗り、酒匂誠曹長。上官に不信を募らせる源田、そして月島と酒匂……それぞれの思惑をのせ、艦隊は開戦前夜の太平洋を南下する。その先に彼らを待つ運命とは!? ●青山智樹(あおやま・ともき) 1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。
  • ダイナマイト刑事(1)
    -
    1~5巻495円 (税込)
    火事と喧嘩は江戸の花。深夜の現場に急行するは野性味あふれるマッチョマン“爆裂刑事”松田洋平、華奢で美貌の天才児“過激刑事”池端玲二。ホットでクールな二人組。どんな不正もゆるせねぇ。強腕捜査のその途中、局部を切った男性死体が! スナッフ・ビデオの撮影、ビデオブローカーの存在……邪悪な犯罪あるところ、ダイナマイトの華が咲く。  マッチョな熱血刑事・松田洋平と容姿端麗な天才刑事・池畑玲二の活躍を描いた『ダイナマイト刑事』シリーズ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。 ●六道 慧(りくどう・けい) 東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年。朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
  • ミラクル・アイ(1) キスは殺しの始まり
    -
    1~4巻495円 (税込)
    深川署に勤務する女刑事・鳶沢ケイは、そそっかしいけど人情にゃ篤い、青い瞳の下町っ娘。あまたの失敗にもめげもせず、難事件を追って今日も東奔西走。細かいことは気にしない朗らか娘の彼女にも、人には言えない秘密がある。満月の夜、真紅の瞳が光るとき、神秘のパワーが炸裂する……奇跡の瞳(ミラクル・アイ)発動!  不思議なパワーを備えた女刑事・鳶沢ケイの活躍を描いた『ミラクル・アイ』シリーズ、第1弾。電子版あとがきを追加収録。 ●六道 慧(りくどう・けい) 東京の下町・本所生まれ。今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。1988年。朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。「継続は力なり」が信条。
  • 聖三角形(セントトライアングル)
    -
    1巻495円 (税込)
    写真は本当の姿を写し出しているのだ。普段は世間のしがらみと、自分かわいさから何とか笑顔を作っているものの、レンズを前にすると、その欺瞞は一瞬のうちにはぎとられてしまう。心の内にあふれている困惑や呪詛や悲哀や不安はもちろん、それを押し隠そうとする見栄までもがくっきりと写し出されて、フィルムの上の雪矢の顔はかすかに歪むのだ。(「聖三角形」より)  短篇4本を収録した本格耽美小説作品集。 *聖三角形(セントトライアングル) *鬼笛 *逢魔ヶ時(デジャブ) *花の階 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 黄昏のバイヨン
    -
    1巻495円 (税込)
    言葉をなくして、ただ、みことを見上げていた珠紀の額に、静かに柔らかい髪のかかった自分の額を押し当てた後、みことは細い顎を引くようにしてゆっくりと顔を離した。戸惑いに揺れて彼を追った珠紀の眼差しを、みことは黄昏の色が映った瞳で受け止めた。(「黄昏のバイヨン」より)  中篇2本を収録した本格耽美小説作品集。 *黄昏のバイヨン *鏡戀 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 胡蝶の夢
    -
    1巻495円 (税込)
    両親の離婚騒ぎが落ち着くまで叔父の元に預けられることになった十七歳の少年・二条貢。だが、写真家をしているというその叔父・五十嵐綾人は、松浪征志郎という実業家の屋敷に住んでいるという。芸術家のパトロンを自称する征志郎と綾人の関係を訝りながらもその屋敷で過ごすことになった貢。使用人の案内で広大な敷地内を散策していると、黒く尖った屋根を持つ時計塔が目についた。その時計塔では過去におぞましい事件が起きたというが……。  愛憎渦巻く本格耽美サスペンス。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 修羅の海戦(1)
    4.0
    「パナマ運河を占領せよ」……暗号名「オルメカ」作戦開始! メキシコと手を組み、米軍によるメキシコ上陸作戦を阻止した帝國海軍。さらに中南米諸国の反米感情を利用して、パナマ運河占領を狙う。空と海から、聯合艦隊が運河に迫る!  全15巻で構成(『北冥の海戦』1~3→『蒼濤の海戦』1~3→『飛翔の海戦』1~3→『黎明の海戦』1~3→『修羅の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 黎明の海戦(1)
    -
    ウェーキ島を占領した大日本帝國軍に対し、米太平洋艦隊の空母任務群が大規模な奇襲攻撃をかけてきた。しかもこの攻撃は、島の奪還だけでなく、聯合艦隊の主力をおびき寄せる陽動作戦でもあった。だが逆に、米空母壊滅の好機と捉えた角田覚治中将率いる第三艦隊は、ウェーキ島沖へ急行する!  全15巻で構成(『北冥の海戦』1~3→『蒼濤の海戦』1~3→『飛翔の海戦』1~3→『黎明の海戦』1~3→『修羅の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 飛翔の海戦(1)
    -
    豊田副武司令長官と第一艦隊の体を張った活躍で、米太平洋艦隊を撃破した聯合艦隊に、新たな危機が迫る。フィリピン奪還を目指し、米上陸部隊が進撃を開始したのだ。これに対し聯合艦隊は、四発陸攻・泰山がロケット噴進弾“桜花”で迎え撃つ。フィリピンをめぐる大海戦の行方は……!?  全15巻で構成(『北冥の海戦』1~3→『蒼濤の海戦』1~3→『飛翔の海戦』1~3→『黎明の海戦』1~3→『修羅の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 蒼濤の海戦(1)
    -
    独ソと闘う大日本帝國の背後に、合州国海軍の空母群が突如現れた。米軍指揮官のハルゼーは、カムチャッカの帝國陸海軍へ航空攻撃を加えると反転離脱、逃走を図った。逃走する米空母群を追って、アリューシャン列島で海戦が勃発、これを参戦への好機と捉えた米国政府は、日本へ宣戦布告をする。一方で、対日戦に苦慮する比島のマッカーサー陸軍大将は、比島の航空要塞化を決意。そして戦域は北から南へと、急転する!  全15巻で構成(『北冥の海戦』1~3→『蒼濤の海戦』1~3→『飛翔の海戦』1~3→『黎明の海戦』1~3→『修羅の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 北冥の海戦(1)
    -
    風雲急を告げる日華関係に、互いの思惑を秘めた二人の独裁者……ヒトラーとスターリンが介入した。危機感を覚えた日本政府は、英国との間で第二次日英同盟を締結。そして双方の勢力を天秤にかけながら、漁夫の利をねらう米ルーズベルト。こうした中、ドイツ政府が最新鋭の装甲艦三隻と一個戦隊分のUボートを蒋介石政府へ売却。この北洋艦隊が、ソ連が提供したウラジオ港を拠点に、日本海・東シナ海に出没しはじめた!  全15巻で構成(『北冥の海戦』1~3→『蒼濤の海戦』1~3→『飛翔の海戦』1~3→『黎明の海戦』1~3→『修羅の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(4)
    -
    律子が勤めている桐村探偵事務所に、「新しくできた公園で二時間過ごしてほしい」という奇妙な依頼が舞い込んだ。依頼人の坂田省吾は悪人ではなさそうだが、どことなく様子がおかしい。愛娘の佑香と一緒にその公園に向かうと、二歳くらいの男の子と二十代前半に見える若い母親がいた。そのとき、近くの民家から悲鳴が聞こえて……。(「第一話 奇妙な依頼」)  子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 奇妙な依頼 ・第二話 切られた桜 ・第三話 フェイク ・第四話 つながり ・第五話 ひっつき虫 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
  • 彼方より
    -
    十五世紀フランス。ジャンヌ・ダルクと共に戦った英雄にして、幼い少年たちを拉致虐殺したジル・ド・レ。性的興奮を得るために凄惨な殺人を繰り返した彼のそばには、常に若き錬金術師の姿があった。なぜ、ジル・ド・レは狂乱したのか。神の存在とは一体なんなのか。己の心が欲するものをひたすら求めた者たちが最後に見たものとは……。長篇伝奇小説。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • ルチフェロ
    -
    1巻495円 (税込)
    ヴィクトリア女王治下、繁栄を極める大英帝国の首都ロンドン。その街はいま、姿無き殺人鬼の恐怖に震え戦いていた。娼婦の全身をめった切りにする“切り裂きジャック”。だが犯人は、おびえた獣のように安宿の隅で震えている。彼の名はアルドゥイーノ・デッラ・アルタヴィッラ、十七歳。パレルモ生まれのシチリア人、菫色の瞳を持つ……怪物。西洋伝奇の世界を追求する第一人者が描く、新・切り裂きジャック伝説。解説・仁賀克雄。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • 聖杯伝説
    -
    ヨギはただひとり、“遺跡の星”にいた。彼は惑星ヴァルカに残された廃墟・紅谷(くれないだに)……紅と紫色の岸壁に作られた古代の都市のガイドとして、静かな時を過ごしていたのだ。そこに突然あらわれた訪問者。失われた文明が残した“物語”を求めていた彼が見つけたのは、他でもないヨギの中に封じこめられた秘密だった……!? 滅びゆく文明と人々の想いを描いた中篇小説を2本収録。著者初のSF作品集。 *ヴァルカ *母星 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • レディMの物語
    -
    誇り高き伯爵夫人マーガレットことM。卑劣な夫の企みで突然ヴィクトリアの“壁”の中に送りこまれた彼女は、“男”に身も心も自由を奪われ、服従を約束させられる。“男”から凌辱され、鞭で調教を受け、はじめてMは性の喜びを知る。だがそれはMにとって自由を知ることでもあった……。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像
    -
    強大なオスマン・トルコ帝国を相手に孤独な戦いを挑み、過酷な時代を疾風の如く駆け抜けたワラキア公ヴラド・ツェペシュ。“ツェペシュ”の意味するところは“串刺し”。何十万という人間を生きたまま串刺しにしたというその残忍さゆえに、ブラム・ストーカー著の小説『吸血鬼ドラキュラ』のモデルとなった男……その真実の貎とは。長篇伝奇小説。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • あやし長屋今々(こんこん)帖
    -
    日本橋の愛子町(あやしまち)。ここにはインチキ祈祷師や拝み屋や托鉢坊主、そんな連中ばかり住んでいて悪名がとどろいていたのに、一転して当たるようになった。失せ物が出る。迷子の居場所がわかる。縁結びから病気平癒まで、ことごとく願いがかなうようになった。今日も長い行列ができている。だがその見立てにはカラクリがあった。別室でこっそりご託宣を与えているのは、霊力を持つ町娘“おこん”と“おつね”。実はこの二人、狐が化けた姿だったのだ……。連作短篇時代小説。電子オリジナル作品。 第一話 御銭稲荷の謎 第二話 六道の辻 第三話 木木木木木 第四話 袋小路の怪 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 生きる人 品川しみづや影絵巻(3)
    -
    一膳飯屋「しみづや」の新助は深傷を負ったまま、江戸を発つことを決意。薬売りに身をやつし、おさよと共に、因縁の地・荘内藩へと向かう。だが刺客の魔の手はすぐそこにまで迫っていた。そして、水野越前守忠邦が企む三方領地替えの行方は……。「品川しみづや影絵巻」シリーズ完結篇。電子オリジナル作品。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • もどりびと 桜村人情歳時記
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    浅草の路地にひっそり店を構える鰻屋、今日を限りに店をたたもうという蕎麦屋……。俳諧師・三春桜村が四季折々に見かけた人々はみな、哀しい過去を持っている。しかし、生きることに絶望しかけた彼らに奇跡が起きる。冷えた心に温かさをもたらしてくれる“愛しき人”が「もどる」のだ。そして桜村自身にもそのときがくる……。連作短篇時代小説。 第一話 香り路地 第二話 藍染川慕情 第三話 廻り橋 第四話 もどりびと ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 名代一本うどん よろづお助け
    -
    剣術道場の師範代とはいえ、町人相手にご機嫌取りの稽古で稼ぐ浪人・友部勝之介。実は凄腕の剣客かつ「手打ち一本うどん」の達人だ。その勝之助が新たに始めた商いが「よろづお助け」。そこに、大家の八丁堀同心を仇と狙う凶盗が、上州から江戸に流れつく。大家を脅し奉行所を貶めようとする凶盗に、立ち向かう勝之介のお助け術とは? 『一本うどん 八丁堀浪人江戸百景』の続編。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 一本うどん 八丁堀浪人江戸百景
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    八丁堀の町奉行所同心・能勢十兵衛は屋敷の中に長屋を建て、市井の者に貸していた。その店子のひとり、浪人・友部勝之介は長屋の凄腕用心棒で、十兵衛の剣の指南役だ。しかし勝之介にはもうひとつの顔がある。「手打ち一本うどん」の達人なのだ。食した人の心と体を温めるうどんを、勝之介は魂を込めて、今日も打つ! ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 影斬り 火盗改香坂主税(1)
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    「民に代わりて仇を討つ!」との強い思いで、火盗改方長官、香坂主税は「注進箱」を設置した。一家皆殺し、辻斬り、神隠し……卓越した武芸と推理力をもつ香坂が“見えずの金太”と“闇隠れの銀次郎”の二人の密偵を使い、謎を解き悪を成敗していく。捕物帳時代小説、火盗改香坂主税シリーズ第1弾。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 太平洋の覇者 連合機動艦隊大戦記(1)
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    昭和十六年、十二月二日、広島湾に停泊中の連合艦隊旗艦「長門」の山本五十六司令長官から、北太平洋を航行中の第一航空艦隊に暗号電報が発信された。「真珠湾を十二月八日をもって攻撃せよ」日米開戦の火蓋が切って落とされたのだ! 重空母「武蔵」を擁する第一航空艦隊旗艦は、その航空力を背景に米太平洋艦隊を圧倒、真珠湾奇襲攻撃は鮮やかに成功する。日米の国力の差から早期講和以外に活路はないとして、さらに山本長官は短期決戦をめざし、戦艦「大和」をミッドウェイに派遣するが……。 ●菅谷 充(すがや・みつる) 1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。
  • 月蝕の祝祭
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    1巻495円 (税込)
    永遠の若さと命とを約束する“月の水”は、だが、一族以外の者にとっては、それがそのまま死を招く水となる、と叔母は晶に言ったのだ。母に言わせれば、叔母の話す事などは一から十まで絵空事ということになるのだが、母と幾つも違わないはずの叔母の若さを見ると、晶にはますますそうは思えなくなる。(「月の水盤」より)  人間の深層に隠された心理が織りなす魔性のサスペンスを描く。本格耽美小説作品集。 *月の水盤 *宿命の女 *双貌の月 *黄金残照 *蒼い薔薇 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 月の振り子
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    1巻495円 (税込)
    あの月が何に見える? 僕には振り子みたいに見えるよ。絶えず動いているのに、それでいていつも同じ弧を描いている振り子に……。もともと僕らは誰でもない者なんだ。あの月光の奥に溶け込むその時まで、これからずっと、行き来し続けるのだろう……。(「月の振り子」より)  表題作の他3篇を収録した本格耽美小説作品集。 *聖母たちの囁き *夢鏡 *十三日のバレンタイン *月の振り子 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 夜叉の鏡
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    桂木東吾の大学時代の恩師、鎌田教授が殺された。民俗学の権威である彼が残したのは、謎の言葉が記された一通の手紙のみ。「鏡面に映りし 夜叉の 朱き血が 染めし一夜の 八重桜かな」……東吾はこの歌を手がかりに、新米ミステリー作家の聡美と共に犯人を探し始める。やがて東吾の前に現れた人物は、かつて鎌田教授につれられて“不二の里”を訪れた際に出会った、一人の美しい少年だった……。  代々神に仕える巫女を“夜叉”と呼び、女達の慟哭や呪詛を何百年もの間のみこんできたという神社を舞台に、悲劇の幕が上がる。呪われた一族の血に翻弄されながら生きた、少年の哀しい想いとは? 長篇ミステリ小説。文庫版から大幅に加筆修正の上、「電子版あとがき」を追加収録。 ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 双貌のマリア
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    1巻495円 (税込)
    毎日この像の前に額づく二人の女も、片方は自らの生活を厳しく律して修道女としての人生を貫いてきたことに矜持と意地をもち、もう一人は、女手ひとつで娘を育てた人生に誇りを感じながら、雇い主の妻が亡くなったこの祭壇で、その彼と娘との結婚を母として願い続けていたのだろう。「二つの貌か……」胸の中に重い嘆息とともにつぶやいた享平の目に、その時、大理石のマリア像の上に広がるうっすらとした染みが飛び込んできた。(「双貌のマリア」より)  表題作の他2篇収録の作品集。 *真紅の貴婦人 *死んでしまった弟 *双貌のマリア ●榊原史保美(さかきばら・しほみ) 東京都出身。立教女学院を経て中央大学文学部哲学科卒。1982年『小説JUNE』創刊号の最優秀投稿作に選ばれ、「螢ケ池」でデビュー。1985年、初の単行本、『龍神沼綺譚』を上梓。以降、民俗学、宗教学の素養を生かし、形而上学的テーマを昇華させた作品『鬼神の血脈』『荊の冠』等、多数発表。美意識に貫かれた作風により、「耽美小説の草分け的存在」と称されることも多い。1995年発表の『蛇神 ジュナ』より、ペンネームを「榊原姿保美」から現在のものに改めている。趣味は、陶芸、写真、近代建築・ギャラリー巡り。
  • 忍者ルネッサンス!
    -
    1巻495円 (税込)
    都落ちして故郷の伊賀市に戻ってきた売れない作家・蔵野。新作の構想を練っていた彼は、同級生の伝手で「全ての起源は伊賀にあり」「伊賀独立を」と掲げるトンデモ集団・伊賀独立会議(通称“忍者ルネッサンス”)に協力させられることになる。もらった資料にあった呪文を何気なく実践したところ、なんと先祖である落ちこぼれ忍者“くらんど”が出現した。忍者ルネッサンスは、彼こそが伊賀独立の最強兵器と認定。一行はくらんどを連れて一路東京へと出陣するが、そこで思わぬ大騒動が起きるのだった。  著者の故郷・三重県伊賀地方を舞台にしたハートフル・コメディ小説。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
  • 湘南ランナーズ・ハイ
    3.0
    1巻495円 (税込)
    完走を目指す主婦・綱島幸子、そんな母と併走する息子の海人、沿道から応援する夫・大造と娘のなぎさ。四人は一丸となって「湘南国際マラソン」に挑む。一家が大会を通じて知り合った参加者・染川夏乃。彼女の父・義介もまた、「湘南ランナーズ・ハイ」のメンバーとしてレースに参加していた……。  家族の絆、ランナー同士の友情、自己との戦い、そして突然訪れる驚愕と感動。ハートウォーミング・ミステリー。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
  • 緑の幻影
    -
    1巻495円 (税込)
    白坂はふと思い当たった。あの老婆は野火絵なのではあるまいか。それなら「お待ちしています」と言うのもわかる。いざ緑風院へ行ってみると、そこで待ち受けている者は……。不吉な想像がわいた。まさか、そんなことはあるまい。(本文より)  謎の伝説、奇妙な音楽、正体不明の投稿者、老婆の声、そして、忍び寄る邪神の影……。クトゥルー神話を下敷きに、ホラーのみならずミステリやSFの要素も取り込まれた長篇ホラー。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
  • 妖かし語り
    -
    1巻495円 (税込)
    庭の片隅には古井戸があった。これまた、ただでさえ明るからぬ空気をいっそう澱ませていた。釣瓶がついていた。試みに引き上げてみたが、妙に軽かった。それもそのはず、中途で切れていた。井戸はかなりの深さと推察された。闇のなかに、澱んだ水が溜まっているのがぼんやりと見えた。なんとなく饐えたような、忌な臭いがした。(「Ⅰ 顔」より)  本格恐怖小説の第一人者による、短篇連作形式の長篇ホラー。クトゥルー、サイコ、スプラッタまで各種取り揃え、迫真の恐怖が描かれる。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
  • 百鬼譚の夜
    -
    1巻495円 (税込)
    そんな変哲のない光景が私を苛立たせるのだった。赤い羽根を見るたびに動悸が激しくなり、頭に鋭い痛みが走る。吐気さえ催す。赤という色が怖いのではない。白や黒の羽根も恐ろしくはない。私が嫌悪するのは、なぜか赤い羽根に限られていた。(「Ⅰ 赤い羽根の記憶」より)  精神科医に註釈された日記、呪われた小説、出版されない詩集、怪奇俳句……。ホラーを知り尽くした実力派“怪奇作家”が放つ連作恐怖小説。ゴーストハンターの活躍を軸に、迫真の恐怖が描かれる。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
  • 第五航空戦隊奮戦録(1) 英国艦隊撃滅す
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    一九四一年八月十日。英・蘭に宣戦を布告してより二日後。フィリピン西方海上を警戒中の第四航空戦隊は、日本軍のマレー半島上陸を阻止すべく急行する英・東洋艦隊を発見。闘将角田覚治は、陸上基地の陸攻を支援するため独断で攻撃隊を発進させる。苦戦する攻撃隊だが、戦艦扶桑の到着により航空、艦砲のみごとな連携で、巡洋戦艦レパルスを撃ちもらすも空母一、巡洋二という戦果を上げるのだった。破竹の勢いで南下する日本軍。新たに空母翔鶴、瑞鶴を擁する第五航空戦隊の司令となった角田は、海軍の尖兵としてレパルスを追い、インド洋を西進して行くのだった……。 ●青山智樹(あおやま・ともき) 1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。
  • 黄金の女たち
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    1巻495円 (税込)
    満員電車の痴漢を、夜の公園の暴漢を、次々と「女の敵」を倒す抜群の美女たち。そして不動産会社社長の中年男を色仕掛けで拉致、ジャガー・XJ6をフルスピードで飛ばす行き先は……。エロスとバイオレンスに彩られた異色のハードボイルド・アクション長篇小説。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 恋太郎、危機一発
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    1巻495円 (税込)
    俺は葉山恋太郎(はやま・れんたろう)、26歳。オートバイと女をこよなく愛する男だ。自慢のルックス目当てに近寄ってくる金持ち中年女の相手をしてやるのが俺のビジネス。ある日、警察に追いつめられたレース中の俺を助けてくれた謎の老人の話を聞いて驚いた。この俺が10億の遺産の相続人だって!? 俺はその爺さんと愛車V-MAXにまたがり、ご先祖様の出身地・岩手へと向かう。だが、道中に待ち構えていたのは、美女揃いの刺客たちだった……。スラップスティック&ハードボイルド活劇。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • さよなら、リコッタ
    -
    1巻495円 (税込)
    たった9か月と20日で天国に旅立ってしまった愛猫りこ(愛称リコッタ王子)。はっきりと憶えているよ忘れない、ずっと家族だよリコッタ。悲しみに包まれた著者は、生前のリコッタの写真を整理しつつ、彼に捧げる歌を詠む。 「向こうに飽きたら戻っておいで庭で拾ってうちの子にするから」 「そんな単語は検索したことがなかったのに日に何度も調べてしまうペットロス」 「家じゅうにあったお気に入りの場所そこだけほんのりと明るんでいる」  多くのカラー写真を収録した、猫好き作家による猫好きのための追悼歌集。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 服部半蔵 日と影と
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    室町時代末期、下克上が横行し時代が戦国に移っていく中、一人の男を世に出すために、生涯を人の影で生きて、闇に死んでいくことを決意した男がいた……。彼は、父・服部半三保長から何を学び、友や兄弟たちと何を育んできたのか。日本最高の忍者・服部半蔵の少年時代を描く。伝奇時代小説。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
  • 開眼活人剣 傑物列伝
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    刀を早く抜くためには、足さばき、腰のひねり、手の返しを一体とすることが必要なのだ。走ることによって身体が不安定に揺れては出来ぬ技であろう。「つまりは……」己は動かず、相手の近寄るのを待つ。それしかない。居て仕合う。居ついて斬る。「居合い斬り、抜刀の術!」林崎甚助は、己の思いつきに快哉をあげた。(「甚助抜刀術」より)  宮本武蔵、柳生十兵衛、荒木又右衛門といった剣豪にまつわる秘話を描く。7本の短篇を収録した傑作剣豪小説集。 *甚助抜刀術 *夫婦武蔵 *死霊又右衛門 *中風越後 *千鳥助九郎 *志織円明剣 *宗次郎応じ返し ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
  • ガラシア祈祷書
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    寛永十四年。九州は島原地方において、年貢の取立てと仕置きの厳しさに反抗した百姓一揆が起こり、また、怪しげな切支丹伴天連の預言が広まっていると噂された。細川藩が放った密偵・松井寄之と阿修羅衆のくノ一・不知火。この男女が切支丹一揆の真っ只中に潜入し、そこで見たものは……。  捕縛された隠れ切支丹が囁いた“ガラシア・オラショ”とは何を意味するのか? 天童・天草四郎との関係は? 島原の乱を斬新な発想で描いた長篇時代小説。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
  • 十六武蔵
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    慶長一七年四月一三日。関門海峡に浮かぶ小島「船島」に於いて、巌流・佐々木小次郎と播州牢人・宮本武蔵の試合が行なわれた。小倉細川藩主の厳命で、勝者を藩の剣法指南役に推挙するというものだった。結果、小次郎が敗れ、九州一円から巌流の流儀が消えようとしていた。後日、遺族や弟子たちは、師・小次郎の死は、藩と武蔵の策謀だと悟るや、仇敵武蔵討つべし! と立ち上がった……。  その生涯について、不明な所が多い剣豪の中の剣豪・宮本武蔵。本書は、彼のもう一つの武蔵伝として書かれた小説で、巌流島の決闘から始まる。巌流と武蔵のその後にテーマを当て、佐々木小次郎の遺族たちの確執を軸に展開し、武蔵漂泊の三十年を一気に駆け抜ける。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
  • 悪夢百物語
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    1巻495円 (税込)
    陰鬱な雨が降る日、古い団地の一室で、燭を落としながら怪しい話が一話ずつ語られていく。個性的な語り手と共に紡がれていく恐怖譚……その数が百に達しようとする時、“それ”は起きた……!  怪奇小説作家・倉阪鬼一郎が実際に出席した百物語。それを母体として、小説仕立ての脚色を交えたのが本書である。電子オリジナル作品。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 薔薇の家、晩夏の夢
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    赤いランドセルを背負い、薔薇の生い茂る丘に建つ夏彦伯父さんの館への道を行く。訪れるたびに出される「宿題」に頭を悩ませるのが楽しかったミコとマコだが、風が吹く初夏、体調を崩していた伯父さんがついに死んでしまった。初めて触れる「死」という概念に、ミコのなかで何かが変わっていく……。ミコも変わった。パパも変わった。変わらないのは窓辺で微笑む美しいママだけ。そして伯父さんが託した最後の「宿題」から、丘の上の鎖された世界の秘密はほころび始めた……。薔薇と暗号に満ちた幻想的ミステリ。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 留美のために
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    学内のミステリーサークル「アルゴークラブ」は、赤田留美、羽根木透という二人の死者を出して、その活動に幕を下ろす。その最後の会合は、羽根木の遺稿『紅玉の祈り』の朗読会となった。羽根木の赤田への想いが描かれているようなのだが、じつはそこに、二人の死にまつわる「重要な真実」が記されているのだという。残されたメンバーは遺稿を読みながら、やがて隠されたメッセージに気づくのだが……。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 紫の館の幻惑 卍卍教殺人事件
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    吸血鬼原理主義者が興した新興宗教「卍卍教」。飲食店、風俗店まで展開する怪しげな宗教団体の秘密を暴くべく、ゴーストハンターは黒川、山田宮司、そしてぬいぐるみのミーコ姫と共に、教団本部に潜入する。教祖・紫堂大天との血戦の火蓋が切って落とされ、そして衝撃のラストへ……。長篇ホラー・ミステリ小説。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 十人の戒められた奇妙な人々
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    1巻495円 (税込)
    ウサギのぬいぐるみをこよなく愛する男、カラオケでの男芸者が苦痛で仕方がない編集者、借金まみれのボーイズラブ作家、哲学的苦痛にさいなまれるガードマン、繊維工学の実験で恥ずかしいスキン着用を余儀なくされる学生……人に言えない恥ずかしい悩みを持つ10人の前に、薄い目つきをした黒ずくめの男が現れる。「殺してはならない」「盗んではならない」「あなたの父と母を敬え」与えられたたったひとつの戒律で、“心の平安”を得られるはずだった10人。だがその運命は……?  ここにしかない奇妙な味、ブラックな笑いと恐怖の全10話。連作短篇集。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。

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