Re°作品一覧
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4.0電子書籍投稿サイトエブリスタで圧倒的人気を獲得した作品。 クシャっと私の頭を撫でて彼は静かに部屋から出て行った。 もうこんな切ない思いを抱えながら彼を見送る夜をいくつ過ごしたんだろう…。 大手住宅メーカーで社内でも一目置かれている前島香織。 天職だとも自負していてチーフプランナーとして仕事に打ち込んでいるが、 上司である冬木拓馬と七年間不倫を続けている秘密を持つ。 彼が女として求めてくれるならそれでいいと思っていたが、ある日、「あの男」が配属されてきた。 香港支社No.1のデザイナーである「あの男」が仕掛けた罠に落ちていく香織は……。
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3.5その島には、哀しい秘密があった――。 自分の代わりに「楽園」で働いてほしい――。夏休み、同級生にそう頼まれたウィル。アメリカの田舎町で過ごす退屈な日々、身勝手な父との生活にうんざりしていた彼は、なにもかも投げ打って異国へと旅立つ。着いた先で待っていたのは、グレイと呼ばれる墓守と、墓地しかない美しい島だった。やがて周囲で不思議な出来事が起こり始め、ウィルは「楽園」の秘密を解き明かしていく――。 『英国幻視の少年たち』『この夏のこともどうせ忘れる』の著者が、少年の鬱屈した苛立ちとやるせなさを描き切った傑作小説。
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3.01945年、晩秋。日本は太平洋戦争に敗れ、朝鮮半島で生まれ育った阪上群青は、母と引揚船に乗った。だが船中で母とはぐれた直後、群青は何かが海に落ちる音を聞く。その場にいたのは赤城壮一郎という男。ひとり下船した群青に〈謎の中年男〉が「赤城が君の母親を海に突き落とした」と告げる。疑惑を拭えぬまま、群青は声をかけてくれた赤城とともに「焼け野原の東京」を生き抜くことに。戦後の混乱期、上野の闇市で商売をするうちに人々が衣食の次に欲するのは「清潔」だと気づいた二人は石鹸会社を立ち上げた。困難に立ち向かう日々のなか、群青にとって赤城がかけがえのない存在となっていく。だがそんな群青の前に引揚港で遭遇した〈謎の中年男〉が姿を現し、衝撃の事実を伝えた。果たして二人の行きつく未来は・・・・・・。瓦礫から這い上がった少年は、その瞳にどんな未来を映すのか。『炎の蜃気楼』『遺跡発掘師は笑わない』の著者が贈る、混沌の時代を生き抜いた男達の、反骨と絆の物語!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ―いつかのあの場所は、もう何処にもない― 小説の装画を中心に活躍する人気イラストレーター、Re°待望の初作品集。 2014~2021年に発表した作品を中心に、商業用装画や描き下ろしを含むイラスト約100点、メイキング、一問一答等を収録。 SNSで公開した作品にもいくつか新たに書き下ろしの詩的テキストを添え、作品をより深く味わうことが出来ます。 20の質問(一問一答)では、人物イラストをどのように描き起こしているか、日々の生活からどのように作品が生まれるかなど、創作に関することはもちろん、好きな漫画家や映画、音楽などにも言及しています。