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3.0いま危険な愛に目覚めて…『JUNEノベルズ』電子版! 高校二年の立野宇宙(たつの・たかおき)は、人間嫌いで孤独を何よりも愛している。理由は簡単、人の顔が人に見えないからだ。小学生のときに負ったトラウマで、みんなの顔が野菜や果物に見える。そんな宇宙に好意を持ち、友達になりたいと歩み寄ってきたのは、同級生の千葉くん。だが宇宙には、彼の顔がジャガイモにしか見えないのだった……。 表題作はJUNE小説の代表的な作品のひとつ。紙書籍での刊行時には、中島梓・小説道場主より、「最初にこの作品を読んだとき『これがJUNEなんだ』と思いました。この暗さ、この内向、このたよりなさ、この浮遊感。さよう、『これがJUNEだ』と思う気持ちは、いまもまったく変わりません。」との推薦文が寄せられた。 続編の「雪だるまの休日」と、未発表作「UFO銀座で逢いましょう」、そして、おじいちゃんがホモに目覚めてしまった「歩く花」…心を打つ珠玉の名作全4編を収録!
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3.3美形だが風変わりな性格の音楽クリエーター・長澤基は、幼なじみから謎の小包を受け取る。入っていたのは楽譜と一本の鍵。それらを求めヤクザと思しき男たちが自宅に乱入してくると、さらに危険な雰囲気を放つ暴力団の若頭・清瀬が現れた。少年時代に同じピアノ教室に通っていたという清瀬は、基をホテルに連れ込み荒々しく身体を奪っておきながら、その一方で組同士の抗争に巻き込まれる彼をあくまで守り抜こうとするが……。
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-死神養成学校に通うも、やることが全てうまくいかないココロ。一人前の死神になるために必要なペア組みもできず、ついには落ちぼれを集めた特別補習組に降格してしまう! そこにいたのは――悪戯好きのカイリにクールなヨル、毒舌なアメとガラの悪いシュン、そしてやる気のない教師ナミで!? しかも、そんな問題児だらけの彼らとお泊り(!)研修をすることになり……。彼らと過ごすドキドキの日々の中、ココロは無事パートナーを見つけられるのか?
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3.0
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-札幌で居酒屋を営んでいた桃子の夫が亡くなって一年。「子ども食堂」だけ細々と続けていた桃子のもとに、元キャリアウーマンの百合、夫婦二人で暮らしていた澄子が訪れる。中学時代からの親友たちもそれぞれの人生を歩み、気がつけば皆、67歳になっていた。そして、桃子は二人の提案で、彼女と夫が一緒にやっていたお店を再開することにする。リニューアルしたお店では、北海道の旬の食材を用いつつ、手軽に作れるリーズナブルな家庭料理を提供。食べに来たのは、乳がん手術後の女性や、今の世の中についていけない高齢男性、近所の小学生たち。皆、それぞれ悩みや不安を抱えていて……。個性豊かなおばあちゃん三人のやさしさと、お手製のカレーライスなどの懐かしい味が、明日への元気を与えてくれる連作短編集。文庫書き下ろし。