• 僕の悪魔~ディアブロ~【特別版】

    子供っぽいひ弱な受け、と言うのが好きでは無い筈なのに、この作品は繰り返し読んでいます。
    攻めのクラウディオが自分の好みどストライクなんだと思います。

    悪い男なのに紳士、冷めているのに受けにだけ激甘、切なさと甘さのブレンド具合が自分の好みに丁度良く、読みやすい文体も心地良く、少し疲れていて甘いのが欲しくなると読みたくなる作品です。

    この本で、「健気受け」に目覚めて色々と読みあさりましたが、やっぱりこの作品が一番好きです。

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  • 蜜の罠

    縄酔いに萌えた

    緊縛師、辻井✕謎めいた青年、アオ

    今まで緊縛調教ものに興味が無かったのですが、これはとても良かった。
    緊縛調教と言っても痛くなく、寧ろ職人が作品を手掛けるようにその手は優しく丁寧。

    抵抗することも無く諦めたように淡々と調教を受け入れていたアオが、次第に縛られるのを心待ちにするようになり、辻井とアオ二人の間に静かに信頼関係と執着心が芽生えるようになる。

    そしてラストのどんでん返し。
    えー、こうなるか!と驚き。

    この作品で初めて「縄酔い」と言う言葉を知り、激萌え。
    官能的な響きですよね。

    短編だからこその面白さが印象的な作品です。

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  • あなたしか見えない
    ネタバレ 購入済み

    あなたしか見えない

    古い作品だからかレビュー、評価がないので購入を迷いましたが、とても面白かった。

    攻めの弟、徹の目線で話は進みます。
    14歳で関係を持って既に8年も経っているので実の兄弟としての葛藤や背徳感は少なめで、ハラハラするような大きな山場がある訳でもないのですが、兄の佳月を好きすぎてその心内が分からず、半ば無理矢理のように関係を持った過去を顧みてぐるぐるする徹が切なくも愛しかった。

    常に激しい執着の炎を燃やしている徹とは反対に、ひっそりと静かに青白い炎を灯す佳月の執着もとてもいい。
    青白い炎の方が熱いと言うように、佳月の愛も深く重かった。

    地雷の多い兄弟ものですが、逆に、このシチュ...続きを読む

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