お座敷ペンペンさんのレビュー一覧
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完落ち寸前……
いよいよ真理子の方から積極的に俊太を求めるようになりました。多少の自制心はあるものの、もう俊太の虜と言っていいでしょう。その点で「肉奴隷」はパワーワードですね。完全に俊太に支配されていると認めたくないのか、あるいは真理子なりのプライドがあるようです。
それにしてもストーリーがほとんど進みません。真理子とは相当回数やりまくりなのに心境の変化も僅かです。描写が丁寧というより無駄に引っ張っている感が強く、似たような展開が続き、マンネリ化しちゃっています。俊太の異常な行動をきちんと諌める人物(俊太にとっては敵キャラ)を出すなり、予想を裏切る劇的な展開を用意してくれないと、今後も読み続けるのが厳し...続きを読む -
真理子の望みとは……
自分のことは後回し、病的なお人好しの真理子の人間性がよくわかる回です。これまでの彼女の人生を自身で「(色のない)水のよう」と例えたのが的を射た表現だと思いました。ただ、そこまで自分をわかっていながら俊太の性処理に利用されている酷い現実には気付けない……悪い意味で何とも哀れな人です。終盤の展開からして寧ろそれが真理子の本当の望みかもしれませんけどね。
今回は新キャラの彩奈が初登場しました。さらに、メモを取る謎の人物も現れ、どう物語に絡んでくるのでしょうか。重要な役どころとなりそうなこの二人の今更出てくる唐突感と31ページ目の浴槽での俊太の位置の不自然さ(急に真理子と逆になった?)が気になったの...続きを読む -
怖い……
今回のキーワードは作中でも多用されている「怖さ」でしょうね。飛んで火にいる夏の虫ではありましたけど、病的に鈍感で天然、お人好しだった真理子が、ようやく俊太への怖さをハッキリと自覚します。実はその毒牙が自分だけでなく娘たちにもかかっていることを知らないのがまた末恐ろしいです。
マイナスポイントは怖さの象徴として虎や狼を出したこと。少々現実離れしていて、真理子のリアクションも稚拙な表現でした。あとは叔母さんの家の戸締りが不用心で気になったのと、初期の頃と比べると真理子の容姿(特に顔)が丸みを帯びてかなり若く見えてしまうのが引っ掛かります。※真理子の正確な年齢は明かされていませんが(個人的な予...続きを読む -
オバさん……
今回の見所は前半部分の飛鳥とのセックスです。飛鳥は性欲が相当たまっていたようで、かなり積極的に俊太を責め立てます。ただ、セックスの内容自体は特に目新しさはなく、早々に俊太への疑念(他の女と寝たのではないか?)を解いてしまうのがマイナスポイントですね。
後半では新キャラの叔母さん(真理子の両親どちらかの妹?)が登場します。この人が腰を痛めたので、真理子と俊太が様子見がてら山奥の家を訪ねることになるのですが……。その辺のくだりが「かさ増し」に見えて無駄に長いです。家を訪ねる前になぜか一切連絡をしないなど、ツッコミどころも悪目立ちしています。真理子と俊太を二人だけの状況にするための、やや強引な...続きを読む -
久々に……
俊太に食われた五人の女性陣が全員登場する回です。次回への繋ぎが上手いですね。終盤で、ある女性が不意に俊太へ疑いの目を向けます。私の注目は、久々に出てきたつかさです。俊太とつかさの関係は一見健全のように思えますが、プライドが高く独占欲の強い飛鳥を傷付けるにはうってつけの存在なので予断を許しません(実際、以前から飛鳥はつかさを目の敵にしています)。さらに、そこへ飛鳥の親友の樹里も絡んできそうで……今回を機に物語が一気に動く予感がします。しかし、俊太をめぐり、なかなか複雑な様相を呈しているのがマイナスでありプラスなポイントです。
コメディー要素としては葉月がメンインブラックのネタを仕掛けるのが...続きを読む -
スパンキング&スパークル……
葉月との三回戦に突入です。今回はバック攻め主体で、俊太お気に入り?のスパンキングが炸裂します。終盤の行為後のシーンは流星をナニから射出されたアレに見立てて「君の○は。」のパロディーか!と思いました(良い意味でコメディーとして)。
マイナスポイントは樹里の件をやっと問い詰める今更感。それをプライバシーの侵害と言わんばかりの屁理屈が、ふてぶてしくて俊太らしいです。このように今後は女性陣が俊太を揺さぶる言動をもっと増やして頂けると物語の緊張感も増してより面白くなると思います。 -
星空の下の……
ここに至るまで非常に長い道程でしたが、ようやく俊太と葉月が一線を超えました。これで二人の距離(ディスタンス)は一気に縮まったのでしょうか、それとも……。今回も例によって俊太の心理描写がないため彼の本音が読めず不気味です。
そして行為中になぜかいきなり出てくる石仏もしくは大仏?が笑えます。仏が鎮座する神聖な洞窟でやっちゃう背徳感か、あるいは俊太の石のように硬く大きな「ブツ」の比喩かもしれませんね。何ともシュールな表現です。
マイナスポイントは俊太に食われた五人の女性陣の反応がいずれも似たり寄ったりで、実質セックス狂の俊太を大して不審がらず、悪く思わないこと。そのせいで俊太のやりたい放題...続きを読む -
命を「断つ」は間違い?
グリュック卿が支配の石環を使ってマハトを従わせるシーンで「命を断つ」との表現があります。正しくは「命を絶つ」なのですが、それはあくまで人間が人間に対して用いる場合です。人間が魔族に対して用いる言葉なら魔族の習性を言い得て妙といいますか、感情を持たず人間の命を布切れのように一刀両断するマハト(終盤にそのことを象徴するシーン有)には強ち間違っていないのかなとも思えます。
作家さんがそこを承知の上で(法律用語では知っていてやることを「悪意を持つ」という)わざと「断つ」の表現にしたのなら脱帽ですね。
まあ、単なる誤字かもしれませんけど、個人的にはこのまま訂正しないで頂きたいです。勿論、フリーレン達...続きを読む -
お待たせしすぎたかもしれません
いよいよ葉月とのセックスが始まります。葉月にとってはこれが恐らく初体験ということを踏まえると、相手が義弟の俊太であり、シチュエーション的にも薄暗い洞窟で狭い寝袋の中と、なかなかえげつないですね。重要なポイントは葉月の心理描写を中心に話が進むのに対し、俊太の心理描写が皆無な所。葉月の○女を劣悪な形で奪おうとする俊太。彼の本心が読めない(あえて捨象している?)のは、やはり何か裏がありそうです。
マイナスポイントは、行為に至るまでの流れ、女性陣の体と心の許し方がワンパターンになっています。特に葉月は樹里とラブホに入るのを見た俊太を全くと言っていいほど警戒しないのは不自然です。クールなのは単なる見せ...続きを読む -
なめたらアカン……
剛柔を使い分ける俊太の「冷徹なセックス狂ぶり」が窺い知れる回です。前半パートで前巻の荒々しい言動から一転、「ミルクの匂い」などと言い、甘えたような子供っぽい一面を不意に見せて翻弄します。また、行為中も行為後にも舌を使ったシーンが象徴的に描かれており、これが「(俊太を)舐めたら危険」の比喩なら巧みな表現だと思います。実際、○出しされちゃっていますし、言わずもがなですけどね……。
後半パートでは、遂に俊太と葉月が二人っきりで山へ登ります。そこである出来事をきっかけに葉月が俊太と距離をおくようになった理由も明かされます。
見所満載なのですが逆にツッコミ所も多く、例えば、山をなめたらいけません。や...続きを読む -
遂に秘密に綻びが……
前巻に引き続き主人公の俊太と義姉の飛鳥の親友である樹里がやっちゃう回です。そして、俊太と樹里がラブホに入るのをもう一人の義姉(飛鳥の妹)、葉月が目撃。葉月の心境を交えながらお話が展開していきます。今回の見所は樹里よりも葉月でしょう。今後が気になる終わり方は上手いです。
マイナス点は22巻になってようやく葉月が物語へ本格的に絡んでくる遅さと彼女の思考。これまで葉月はクールでミステリアスなキャラで引っ張ってきました。俊太と敵対する悪女的なポジションにもなりえたのに、どうにも他の女性陣とあまり代わり映えしない(俊太を子供に見て侮るも結局は性的に男として惹かれる)パターンに陥りそうで残念です。せっか...続きを読む -
コメディかシリアスか……
主人公の俊太が義姉の飛鳥の親友である樹里と一線を越えちゃう回です。樹里は俊太を勝手に童貞と思い込み、寧ろ樹里の方からノリノリでやっちゃっています。今更ながら取ってつけたような「授業感」は不興と思い、星一つ減点しました。
俊太の餌食?になったのはこれで四人目。経験人数が増えて秘密がバレる可能性が高まり、性欲の赴くまま、あまり悪びれることなく、ろくに避妊しない性行為自体も相変わらず危なっかしいです。関係を持った女性たちとの秘密をこのまま隠し通せるのか?という絶倫青年俊太のエロコメディに思えますが、実は別の思惑があるようにも読めるんですよね。例えば実の両親の事故死関連に秘密があって俊太が結城家へ復...続きを読む -
トンデモ設定ですが……
良くも悪くも主人公の俊太が「19歳なのに性的に無知」という設定で評価が分かれる作品です。
また読者には「俊太の素性がよくわからない=秘密になっている」のがポイント。1巻では情報が少ないですが、先を読み進めていくと少しずつ俊太の本性みたいなものが見えてきます。
もちろんエロ漫画として素直に読んでも面白いです。しかし、実は俊太が普段はあたかもピュアな12歳の少年のように振る舞い、その正体はサイコパスで「冷徹なセックス狂」なのではないか?と疑って読むと趣が変わりますよ。 -
見方によっては……
19歳ながら性に無知過ぎる青年である俊太と彼の周りの女性とのエッチなお話です。
この電子単行本版2では俊太が養母の真理子、義姉の飛鳥、親友の姉つかさと性行為に及ぶエピソードが収録されています。
表紙絵に描かれたもう一人の義姉である葉月と俊太が絡むことはないのでご注意ください。
女性陣は全員スタイル抜群で見応えがあります。単純にエロ目的でも楽しめると思います。
主人公の容姿、登場人物名、台詞などから何となくお見受けするに、作家さんはエヴァンゲリオン好きかもしれません。
普通に読めば主人公が「19歳なのに性に無知」という設定に少々無理があるのは否めません。しかも、その設定を補完する要...続きを読む